que sera seraは?-🎥-#つぶやき英単語 1738

(2022.9.13)

que sera sera 『なるようになるさ』

Que será, será というと、古い映画が好きな方には、ヒッチコック監督のサスペンス映画
『知りすぎていた男 (The Man Who Knew Too Much)』の中でドリス・デイが歌っていた曲の印象が強いかもしれません。アカデミー歌曲賞をとった曲だそうです。
この歌詞の中で Que será, será が繰り返されています。



この曲のタイトルは’Que será, será ‘ですが、’Whatever will be, will be’と呼ばれる場合も有り、この二つは同じ「なるようになる」という意味なんですね。
Que será, seráの方はスペイン語由来とされています。

ケセラセラのような楽観的な感覚というのも、ある場合には必要だと思います。
Even when we encounter difficulties, we may find a way out by murmuring ‘Que sera sera’.
困難にぶつかった時でも、「なるようになるさ」とつぶやいてみれば、案外と道が開けるかもしれません。

cabby ってシャーロックが言ってた―🚖-#つぶやき英単語 1641

(2022.6.7)

今日、Amazon Prime Video でSHERLOCKのシーズン1の第一話を見ました。
カンバーバッチ(Benedict Timothy Carlton Cumberbatch)さんが主演のやつです。

2010年のドラマなので、なんか今さらな感じですが、
僕は初めてだったので、楽しめました。
面白いじゃないかという感想です。

その中で、ワトソンとホームズの会話で cabby という単語を使ってました。
これ『タクシー運転手』のことなんですね。

なんか簡単な言葉なのに今まで知りませんでした。

まあ、知らないことが多いから、発見も多くて楽しいということですね。
特にドラマで聞き取って覚えるのは、いい感じです。

英語で「麻痺せよ」は?-⚠-#つぶやき英単語 1567

(2022.3.26)

ハリー・ポッター HARRY POTTER の話には、いろんな種類の呪文が出てきます。
もちろん、魔法の呪文なので英語ではないわけですが、中には英語のままというのも有るんです。

僕は気が付いたのは、「 麻痺せよ」という呪文です。
麻痺せよの元の呪文は Stupefy で、日本語版の本でも「ステューピファイ!麻痺せよ!」と書かれているところも有ります。

stupefy という単語は実際に辞書に載っていて、
『(人を)麻痺させる、無感覚にさせる、ぼうっとさせる』の意味を持つ他動詞です。
他にも『びっくりさせる、仰天させる』の意味にもなります。

使い方はこんな感じです。
He was stupefied with the drug.
「彼は薬で朦朧としていた」

We were stupefied by the news.
「私たちはそのニュースに唖然とした」

ハロウィンのイラスト「黒猫の魔法使い」

呪文のStupefy は、「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」の闘いのシーンなどにも出てきます。機会が有れば、チェックしてみてください。


ブルーサーマルの thermal は?―🛩―#つぶやき英単語 1553

(2022.3.13)

ブルーサーマルというアニメ映画が公開されていて、僕の所にも良い評判が聞こえてきます。グライダーが出てくる話なんですね。

このブルーサーマル blue thermalについて、ちょっと調べました。
サーマル=thermal という単語は、一般的には形容詞で『熱の』の意味ですが、
この場合のthermalは名詞で、Weblioに『上昇温暖気流』という訳語で載っています。航空・飛行関係用語で、カタカナのサーマルでも通じるようです。

Oxford Dictionary にも説明が出ています。
thermal  Noun
An upward current of warm air, used by gliders, balloons, and birds to gain height.
「サーマル (名詞) : 上に向かう温かい空気の流れ。グライダー、気球や鳥が高度を上げるために用いられる」

Wikipedia(英語) のthermal の説明の中では
thermal column (or thermal) と書いてありますので、thermal column という言葉のcolumn が省略されて、上昇気流を表す名詞のthermal になったと思われます。
(元は形容詞∔名詞だったのに、みんなが名詞を省略して使うので、形容詞が名詞になっちゃったパターンかもね。)

ハンググライダーで飛ぶ人のイラスト(男性)

ブルーサーマル =blue thermal については、コトバンクに出ている説明ですと
「サーマルが上空に昇っていっても雲にならない状態を言う。特に、しっかりしたサーマルコンディションであって、雲のない時などに使われることば。」だそうです。

アニメ映画「ブルーサーマル」の公式サイトでは
「“ブルーサーマル”とは、青空の下で発生する上昇気流のこと。」と説明しています。
それに、ブルーサーマルは「つかまえたら幸せになれる風」なんですと。

この映画の舞台(のモデル?)は、埼玉県熊谷市の妻沼グライダー滑空場らしいですよ。
(ちょっと行って幸せになれる風つかまえてこようかな? 高所恐怖症だけど・・・)


「千と千尋の神隠し」の英語タイトルは?―🎥―#つぶやき英単語 1552

(2022.3.12)

日本映画の英語タイトルは誰が決めるのか分かりませんが、
元の日本語から想像しにくいものも有ります。

ジブリの映画でも
「千と千尋の神隠し」の英語タイトルは Spirited Away です。

spirit は名詞では『心、霊魂、神霊』ですが、動詞の用法も有って、
副詞のaway を伴ったspirit away は『(こっそり、神秘的に)さらう、奪い去る』の意味になります。
なので、spirited away は「神隠しされて」的なことですね。

映画を見ている人のイラスト(家族)
Don’t eat a lot, Dad.

それはいいとして、何で「千と千尋」を題から外しちゃったんでしょうか?
(日本語だと、千と千尋を外して「神隠し」という題にしたら、チープなホラー映画みたいですけど。)

Sen and Chihiro spirited away なら、
「神隠しされた千と千尋」ということで、元の題には近いと思うんですが、
これで、何がいけないのか想像すると
・単純に少し長い。
・頭に日本語の人名が二つも入っていたら、英語圏の人には覚えにくい。
・なんか二人が神隠しされたみたいで分かりにくい。
など、いろいろあります。

日本語のタイトル以外の事前情報なくこの映画を見ると、途中で千尋が千になって同一人物であることが分かるわけです。タイトルで提示された小さな謎が解ける面白みが有ります。
これは漢字を見るから千尋の略称が千になるのが自然に納得できるのであって、音で Sen と Chihiro と表したのではここは伝わらないと思います。なので、ローマ字でタイトルに入れるほどのおいしさが無いのかもしれません。 

ただ、千と千尋の神隠しは「名前が非常に大切な意味を持つ」ということで成り立っているような物語なので、そのタイトルから名前が消えてしまうのはちょっと皮肉な感じです。

今日の結論は、こんなところにしときます。
’Sen and Chihiro’ was spirited away from the title of the movie.
その映画のタイトルから千と千尋が神隠しされた。

ランサムウェアから取り留めなく―💻―#つぶやき英単語 1542

(2022.3.2)

世界はいろいろと混乱しているようです。

トヨタ自動車の取引先の部品メーカーがサイバー攻撃を受けたという最近のニュースがありました。某国が関係しているのでしょうか。
使われたのが ランサムウェアという手段だそうです。

『ランサムウェア』ransomwareは、相手のデータを人質にして身代金を要求するマルウェア(悪意のあるソフトウェア)のことですって。
(変なメールは開かずに捨てましょう)

ransom が『身代金』という意味なんですね。
この単語の語源は、「買い戻すこと」の意味の古期フランス語だそうです。

💰

ransom に関連して、king’s ransom といえば「王の身代金」ということですが、
『莫大な金』の意味になるそうです。
確かに、王様が人質に取られたら、身代金は大変な金額になるでしょう。

また、King’s Ransom 「キングの身代金」という有名な小説が有ります。
Ed McBainの警察小説「87分署シリーズ」の中の一つで、誘拐事件を扱った話です。

この小説 King’s Ransom を、日本映画界の巨匠 黒澤明監督が映画化しています。
その映画の題名が「天国と地獄」です。
身代金 ransom の受け渡しのシーンが映画に出てきます。
(出演者は三船敏郎、仲代達也、山崎努・・・・)

この黒澤映画「天国と地獄」の英語タイトルは High and Low です。

で、このHigh and Low ですが・・・・

世界の混乱の前に、僕の書いてることの方が取り留めなくなってきたので
今日はこの辺で。

invictus は?―🏉―#つぶやき英単語 1517

(2022.2.7)

今さらですが、2009年作の「インビクタス/負けざる者たち」という映画をAmazon Prime で見ました。南アフリカでのラグビーワールドカップとマンデラ大統領の関りが描かれていて、なかなか良かったです。
(南アフリカの代表チーム Springboks とニュージーランドのAll blacks の決勝戦、こんな展開だったのか!)

このinvictus という単語、辞書サイトWeblioで調べると日本語訳が出てないんですよ。(映画の解説は出てるんですけど)

唯一、Weblioに含まれているWictionary の英英での説明で、
invictus の類語がいくつか出ていましたので、それをお勉強しとこうと思います。
意味は、1と2に分かれていて
1) unconquered=征服されない
   unsubdued=支配されていない
2) invincible=征服できない、無敵の、頑強な
   undisputed=意義のない、明白な
   undefeated=無敗の

映画のサブタイトルに「負けざる者たち」とあるように、
征服されない、負けない、というような意味なんですね。

ただ、invictus という単語の良く分からないのは、ろくに辞書に出ていないのに
映画だけでなく、音楽や小説のタイトルになっているらしいということです。
何でなんでしょうか。

結論は無いんですけれど、まあ、ついでに類語もチェックできたから
よしとしておきましょう。

関連) Rugby Championship Round Five : All Blacks vs Springboks の記事タイトルで拾った表現―🏉―#つぶやき英単語 1428

「二番目に重要な役 」の英語は?―✌―#つぶやき英単語 1487

(2022.1.9)

演劇や劇映画で、脇役も重要であることは言うまでもありませんね。
では、二番目に重要な役という意味の英単語をご存知ですか?

✌

deuteragonist は、この『二番目に重要な役、脇役』を意味する単語です。
もともとギリシャ古典劇についての用語で、second actor を意味するギリシャ語が語源だそうです。
deuter-が「二番目の」で、agonistには「闘士、参加者」の意味が有ります。

🎲

これに対する『一番重要な役、主役、主人公』に当たる単語は protagonist です。
これも、語源はfirst actor に当たるギリシャ語ということです。
prot-が firstに意味に当たります。

protagonist は、演劇を離れて
主義・運動などの主唱者,指導者の意味でも用いられます。

🥉

また、tritagonist という単語も有って、
ギリシャ古典劇 などで『三番目に重要な役』の意味になります。

使ってみます。
He is not the protagonist but the deuteragonist in that story.
「その物語で彼は主人公ではなく、副主人公です。」

the Streisand effect は?―♬―#つぶやき英単語 1354

(2021.4.21)

Streisand effect 『ストライサンド効果』という言葉知っていますか。
「ある情報を隠したり取り除こうとすることで、かえってその情報を広く拡散させてしまうことになる現象」なんですね。

この言葉は、歌手・女優のバーバラ・ストライサンド Barbra Streisand に由来したものだそうです。


バーバラ・ストライサンドは、彼女の豪邸が映った航空写真があるWebsiteに載ったことで、その削除と賠償金を求めた裁判を起こしたんだそうです。ですが、この写真は海岸線の変化を調べるために撮られた公共的な物だったんで、彼女の敗訴となりました。その上、この裁判の件が報じられたため、その写真の閲覧数が格段に増加する結果になったんです。(何もしない方がよっぽどましだったんじゃないかな。)

📽

Barbra Streisand は アカデミー主演女優賞もとってますし、作曲でもアカデミー歌曲賞を受けているすごい人です。監督もやってますし。

僕が一番印象に深いのは、主演した映画 The Way We Were (邦題は『追憶』)の同盟の主題歌でしょうか。

ミステリーinパラダイスのセリフ「メールしても?」―😊―#つぶやき英単語 1349

(2021.4.4)

 ミステリーinパラダイス(英語の題はDEATH IN PARADISE)は、南の島を舞台にした推理物のドラマシリーズです。おススメです。

🏝

そのシーズン9を見始めましのですが、第一話の終わりごろに
主人公のジャック・ムーニー刑事が女性からメールしてもいいか聞かれるシーンが有りました。

この時の日本語字幕は「メールしても?」なんですが、英語のセリフは
Can I text you ?
でした。

「あ、そう言うのか、なるほど。」
と思った僕は、そういうシチュエーションに出会ってないってことですよね。

それ以前に、text が上の文のように動詞で使えるということ
あまり頭にありませんでした。

辞書サイトWeblioでは、いろいろな辞書の情報が見れるのですが
研究社の新英和中辞典では、text は『本文』などの意味の名詞としてのみ載っており
今のところ動詞の用法が書かれていません。
ただ、同じサイトの研究社コンピュータ用語辞典には、動詞のtext が『text message を送る』という意味で載っていました。

アルクの英辞郎には動詞のtext について、より詳しく出ていました。
text には
①『(携帯電話で)メールを書く[打つ]』の意味の自動詞の用法があります。
また、他動詞で
②『(携帯電話でメールなどを)書く、打つ、作成する』と
③『(携帯電話で)メールを書いて~に送る』の使い方が有ります。
ミステリーinパラダイスのセリフは③のパターンですね。

自作例文で締めくくりたいと思います。
① Don’t text while walking.
歩きながらメールを打つのはやめて。
② I don’t know how to text my feeling.
  メールでどう僕の気持ちを書いていいか分からない。
③ Can you text me after the event.
  イベント後に私にメールしてもらえますか。