animate と inanimate ―📺―#つぶやき英単語 2552

(2024.4.27)

animate という単語には、動詞として
『生命を吹き込む、活気づける、励ます、アニメ化する』などの意味が有ります。
これは僕も前から知ってました。
(アニメ・マンガグッズを扱うお店の名前にもなってますね)

それで、inanimate という単語を初めて見た時にぼくは、
in- は否定の意味の接頭辞だから「活気を失わせる」的な意味と推測したのですが、
大外れでした。

inanimate は『 生命のない、無生物の、活気のない』の意味の形容詞です。

実は、animateは動詞の他に、
『有生の、生命のある、生気のある』の意味の形容詞としても使われるんです。
inanimate は、この形容詞のanimate の反対語になっているわけですね。

使ってみましょう。
It is obvious that computers are inanimate objects, but they appear to be capable of certain kinds of thinking.
「コンピュータは明らかに無生物であるが、ある種の思考が可能なように見える」

無生物といっても、AIとかになると人間より役に立ったりします。
これからの世の中、生物でいるのも楽ではないなと思います。

inter- じゃない inter は❓-🪦-#つぶやき英単語 2114

(2023.9.6)

接頭辞のinter-は『中・間・相互』という基本的な意味を持っています。
international なら「国と国の間の」ということで『国際間の、国際的な』の意味になるわけです。

ところが、接頭辞ではない inter という単語も有って、
『(死体を)埋める、埋葬する』の意味なんだそうです。

この動詞は、以下のように使えます。
Soldiers who died in the war were interred at this site.
「戦争で死んだ兵士たちはこの場所に埋葬された」

なお、接頭辞のinter-は、amongや betweenの意味のラテン語 inter に由来するそうです。
一方、動詞のinter は、in + ラテン語 terra (=”earth” )から来ているとのことです。

同じ字面で意味のつながりが感じられないのは、そもそも語源が違うからなんですね。


もうすぐWBCのセミファイナルなので、semiで始まる単語いろいろ―⚾-#つぶやき英単語 1935

(2023.3.20)

ワールドベースボールクラシック(WBC)も佳境に入って、
もうすぐ「日本vsメキシコ」の準決勝=semifinal、略してsemiです。

なので、侍ジャパンの勝利を祈りつつ
semi-と言う接頭辞(prefix)がつく英単語をチャックしてみましょう!^

semi-は、漢字の「半」と同じような意味と考えられ、
これがつく英単語の日本語訳の多くには「半」がついています。

semicircle 半円
semicircular canal 半規管 →三半規管
semiconductor 半導体
semidiameter 半径 (=radius)
semigovernmental 半官
semisolid 半固体の
semitone 半音
semitransparent 半透明の
semivowel 半母音
など

ただ、訳語で「準」「亜」がつくものもあります。
semifinal  準決勝
semitropical 亜熱帯

他に、「半ば、やや」で表される訳語や、
「セミ」のついたカタカナ語になっているものも有ります。
「少ししか~できない、不完全な」のような意味の訳語も見られます。
semideveloped 開発半ばの
semiretired 半ば引退した
semirural 半ば田舎の
semiformal やや格式ばった、セミフォーマル
semiprofessional セミプロの
semisweet セミスイート、甘さをおさえた
semiliterate 読み書きが少ししかできない
など

また頻度を表す単語で
「~に2回」や「半~に1回」のように訳されるものが有ります。
semidaily  1日に2回の
semiweekly 週2回の
semimonthly 半月ごとの、月2回の
semiannual 半年ごとの、年2回の
semicentennial 50周年の、50年に1度の
など

最後にご注意を。
形としてsemi で始まる単語でも、「半」の意味の接頭辞semi-がついているわけではない場合も有ります。
例えば
seminar  セミナー
semiotics 記号学、症候学
Semitism セム風
など

WBCで日本チームには、ここまで来たら頂点を目指してほしいと思います。
がんばれ。





○○trude の形の英単語-📚-#つぶやき英単語 1900

(2023.2.13)

trude で終わる英単語の意味をいくつか見てみましょう。
このtrude の部分の基本的意味は「押す」です。

extrude
ex「外へ」+ trude 「押す」=「外へ押す」ということで。
『押し出す、突き出す』の意味になります。
材料加工用語としては『型から押し出して成形する、押出成形する』を意味します。
例文
We extruded these aluminum alloys through a die at high temperature to produce square bar samples.
「これらのアルミニウム合金を高温で型から押出して角棒状のサンプルを作製した」

intrude
in 「中へ」+ trude 「押す」=「中へ押す」なので、
『(無理に)押し入る、侵入する』や『押しつける、押しかける』などを意味します。
例文
They intruded into the public facility without permission.
「彼らはその公共施設に許可なく侵入した」

obtrude
ob 「~に向かって」∔ trude 「押す」=「~に向かって押す」で
『(意見などを)押し付ける、でしゃばる』などの意味になります。
例文
He tends to obtrude his views on others.
「彼は他人に自分の意見を押し付ける傾向がある」

protrude
pro「前へ」∔ trude 「押す」=「前へ押す」で
『突き出す、突き出る、はみでる』の意味になります。
例文
I ate so much good food during the trip that my belly began to protrude.
「旅行中に美味しいものを食べ過ぎて、おなかが突き出てきました」

trude = 押す と接頭語の意味を組み合わせて考えると
これらの単語の意味は理解しやすいですね。







demigod は?-👼-#つぶやき英単語 1772

(2022.10.15)

demigod は『半神半人』という意味です。
ギリシャ神話の英雄には、神であるゼウスの子が何人かいます。ヘラクレスとかペルセウスとか。こういうのが典型的な半神半人demigod です。

また、demigod には『神格化された英雄、崇拝される人物』の意味で使われる場合もあります。

なお、demi- は「半…」「部分…」という意味を表す接頭辞で、語源は「半分」の意味のフランス語だそうです。
(demiminiは『超ミニの(スカート)』だそうです。ミニの半分なのでしょうか)

demigod 使ってみました。
Shohei Ohtani is a kind of demigod having an extraordinary talent. 
「大谷翔平選手は並外れた才能を持った半神のような存在です。」
(ちょっと神々しい感じもしますしね。)

ovate と ovation の関係は?-⚾-#つぶやき英単語 1658

(2022.6.24)

ovate と ovation という二つの単語の関係は?

例えば、
abbreviateは『略する』で、abbreviation は『省略、略語』です。
これは動詞にtionがついて関連した意味の名詞が出来ているわけで、
この両単語は人間で言えば親子か兄弟みたいな関係だと思います。

では、同じような形の ovate と ovation だとどうでしょうか。
実は、ovate と ovationは意味的に無関係なのです。
ovation は 『大かっさい、熱烈な歓迎』の意味です。
ところが、ovateは 『卵形の』の意味の形容詞で、ovation とはこれと言って関連が有りません。
人間に例えるなら、この二つの単語は「他人の空似」みたいなものです。
この形で無関係っていうのが、ちょっと紛らわしい感じですね。

Angels の大谷選手の最近の活躍すごいですね。
ホームラン2本打って8打点の翌日は、投げて8回無失点、13奪三振とか。
球場の観客も、みな立ち上がって拍手してました。
それを見て、
「 standing ovation のovation にはもとになる動詞か何かあるのか?」
と気になって調べたら、こんな結果でした。

preside からstudent に思い至る―❔―#つぶやき英単語 1450

(2021.10.31)

アプリで英単語のクイズをやっていて、
preside=『司会をする』というのを間違えました。(あらら、4択なのに・・・)

見ざるの絵文字がGoogleでどのように見えるか。

動詞のpreside の語源は「前に座る」という意味のラテン語だそうです。
前の席にいて取り仕切るということで、これが『議長をする、司会をする』の意味になっているんですね。
同じように、『(食卓の)主人役を務める』や『(楽器の)演奏者を務める』の意味でも使われるそうです。

この延長で、preside は『統括する、主催する、責任を負う』の意味も表します。

聞かざるの絵文字がGoogleでどのように見えるか。

ここで、はたと気が付きました。

preside する人=president ということか!

president は、日本語で言えば、
国の大統領、公的組織の総裁、大学の学長、会社の社長、銀行の頭取、学会・協会の会長など組織ごとにいろいいろですけれど、
みんなpresideする人、つまりその組織で「全てを統括して責任取る人」なんですね。
(なるほど。じゃ、責任取れない人は president と呼びたくないかな。)

ちなみに、本日、衆議院議員選挙なのですけれど
自民党総裁は President of the Liberal Democratic Party です。
岸田さんは、国の prime minister (首相)で、党のpresident です。
(いろいろ責任持っていただかないと)

言わざるの絵文字がGoogleでどのように見えるか。

president の -ent は「行為者」を表す接尾辞なので,
presid+-ent =( preside する人、統括者)ということです。 

ここで、はたと気が付きました。 (本日2回目)
同じ構造のあるじゃないですか。
study する人=study + ent =student
勉強する人が、student 学生・生徒なんですね。 
初歩の初歩なんですけど、分かってるつもりで、ちゃんと分ってなかったかも。

ハロウィンかぼちゃの絵文字がGoogleでどのように見えるか。

勉強する人が student ですから、若い学生の皆さんは頑張って学んでください。
ハロウィンで、はしゃぎすぎないようにね。

全知全能は英語で何?―👼―#つぶやき英単語 1396

(2021.7.25)

『全知全能』は、omniscience and omnipotence だそうです。

omni-はallの意味のラテン語を語源とする接頭語で、
『全』や『総』ということになります。

omniscienceの science は、ラテン語 scientia (=knowledge)に由来して、『知識、知ること』を表しています。だから、amniscience は「すべてを知っていること=全知」となります。
因みに、science 単独では『科学』などの意味で日常使われているわけですが、この発音は「サイエンス sάɪəns」ですよね。
でも、omniscience だと「アムニシェンス ɑmníʃəns」でscience の部分はシェンスです。
良心の意味の conscience も「カンシェンス kάnʃən」ですから、同じ感じです。

💮

potence の方ですが、この語源はラテン語のpotentia(=power)やpotens (=powerful)と考えられ、『強力な状態、能力』などを意味します。
なので、omnipotence は『全能』になるわけですね。

自作例文です。
Some people believed in God’s omniscience and omnipotence.
「ある人々は、神が全知全能であることを信じていた。」

ついでに言うと『全知全能の』なら、omniscient and omnipotent になります。

Some people believed in an omniscient and omnipotent God.
「ある人々は、全知全能の神を信じていた。」

あまり日常的に使う言葉じゃないですが、
アニメを見ていたら omnipotent という言葉が使われていました。
どこにでも学びの種はころがっているってことですね。

DXって何なのさ?―🤔―#つぶやき英単語 1341

(2021.3.22)

この頃、DXというのをよく聞くのですが、
これは Digital transformation デジタルトランスフォーメーションのことなんですと。
(だから、何?)

経産省のデジタルトランスフォーメーションを推進するための
ガイドライン(DX 推進ガイドライン)での定義では、
「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。」

ちょこちょこっとデジタル技術使うというより、
これを利用してビジネスや企業そのものを大きく変革していくということかしら。

意味は分かるのだけれど、釈然としないのが
Digital transformation → DX という略し方。 DTじゃないの?

いろんなところに書いてあって分かったのですけど
trans-という接頭辞は、『横切って』という cross やacross と同じような意味なので
  trans = cross  ①式
そして、cross してる感じはXじゃないかということで、
   cross = X   ②式
①②式から、trans =X ということです。

なので、
Digital transformation =Digital X-formation = DX なんですね。

ちなみに、他の単語でも
transmit 『送る』はX-mit とか略して書いたりしてもいいんです。
transportation 『輸送』なら X-portation ですね。
(なんか一瞬でどこかに運ばれちゃいそうなSF的語感ですけど。)

多くの企業の方針にDX推進が盛り込まれていると思います。
これが、企業や社会にとって真の変革につなげることを期待します。
(くれぐれも上滑りにならないようにご注意を。老婆心ながら。)


uninterested とdisinterested ―🙈―#つぶやき英単語 1333

(2021.3.8)

un- とdis- はどちらも『不…』とかの意味を表す接頭辞ですけど、
同じinterested につくと、かなり違う意味になるんです。
uninterested は『無関心な』ですが、disinterested には『私心のない、公平な』の意味が有るんですね。

🙈

interested『興味をもった、関心があって』なので、
これにun-を付けた uninterestedが『無関心な』の意味になるのは分かりやすい気がします。

でもinterested には『利害関係のある』『私心のある』のような意味も有るんです。
だから、これにdis- がつくと利害関係を離れた感じになって、『私心のない、公平な』の意味になるんですね。
(実はdisinterested にも『無関心な』の意味も有るらしいのですが、その意味ではuninterested の方が使われるのが普通とのこと。)

🙈

ともかく、
uninterested attitude = 無関心な態度
disinterested decision =公平な決定  のように区別して覚えときましょうか。