Mercury reaches 40 degrees ―🥵―#気になる英語調べ隊 2328

(2024.7.8)

NHK WORLDの7/7ニュースでのニュースタイトルの中で mercury という単語が使われてました。
Mercury reaches 40 degrees Celsius in Shizuoka

mercury は、常温で液体の金属で元素記号Hgの『水銀』のことですが、
この場合は『(温度計の)水銀柱』の意味で使われています。
(若い人は、水銀が使われている温度計とか見たことないかも・・・。)

つまり、ニュースタイトルは
「静岡で気温が40℃に到達」ということですね。

それにしても、今からこんなに暑くて、夏本番になったらどうなるんでしょうか?

ちなみに、大文字で始まるMercury には『水星』の意味も有りますね。

習慣じゃないhabitは❓―⛪―#つぶやき英単語 2323

(2024.7.5)

habit というと『癖、習慣、習性』等の意味で知られていますが、
それじゃない意味もあることご存知ですか?

この頃知ったのですけど、
シスターが着る『修道服』のことも habit と言うそうです。
(修道士が着ててもhabitですが・・・。
 ついでに『乗馬服』もhabit と言うらしいです)

ホロライブの白銀ノエル団長の新衣装はシスター風なので、
habit っぽいとも言えますね。

(白銀ノエルさん用語11 : シスターの服)

鹿だって browse するって!―🦌―#つぶやき英単語 2320

(2024.7.2)

インターネットで検索・閲覧するソフトをブラウザ browser と言いますから、
ブラウズ browse は『ネットで情報を閲覧する』の意味で使われる場合が多いですね。
これはbrowse の『拾い読みする』という意味のバリエーションと考えられます。

でも、browse は場合によっては動物がする場合も有ります。
動物が『若葉(若芽)を食う』という意味でもbrowse という動詞が使われますから。

例えば、他動詞として
Many of the young shoots of the trees in that forest had been browsed by deers.
「その森の木々の若芽の多くが鹿に食われていた」
のように使われます。

また、自動詞でbrowse on の形で
The deers are browsing on young shoots of the trees.
「鹿が木々の若芽を食べている」
のようにも使われます。

このbrowse のように、英単語にはいろいろな意味を持つ場合が有って、
それで意味を取り違えることも有るかもしれません。
こういうのは、出会った時が覚えるチャンスですね。

センシティブとsensitive -🙈―#つぶやき英単語 2298

(2024.6.11)

このごろ、カタカナ語のセンシティブは「要注意の、デリケートな」のような意味で使われています。
例えば、SNSなどで暴力的、性的な内容を含む画像・動画は「センシティブな内容を含む動画」と判断されて制限を受けることがありますね。

このセンシティブはもちろん 英語のsensitive から来ています。
辞書でsensitiveを引くと『(話題・問題など)微妙な、要注意の、デリケートな』の意味が出ています。
しかし、これとは別に『敏感な、感じやすい、傷つきやすい、過敏な、神経質な、感受性の鋭い』の訳語も出ていて、むしろこちらの方がメインの扱いです。

また、sensitiveには『(文書・職務など)機密扱いの』の意味も有るそうです。

(例文です)
This video seems to have sensitive content.
「この動画はセンシティブな内容を含むらしい」

He has sensitive skin.
「彼は敏感肌だ」

Dogs are sensitive in their sense of smell.
「犬の嗅覚は敏感だ」

He disappeared with sensitive documents.
「彼は機密文書を持って姿を消した」


要するに、日本語になっているセンシティブは意味が限定されていて、
英語のsensitive はよりいろいろな局面で使われるということですね。




ガミースマイルは gummy smile ―😄―#つぶやき英単語 2291

(2024.6.4)

最近、ガミースマイルという言葉を見かけたのですが、
これは「笑った時に歯茎が大きく目立つこと」だそうです。

これは、元の英語では gummy smile です。

英辞郎でgummy を引くと、
形容詞として『(歯がなく)歯茎だけが見える』の意味が出ています。
でも、gummy smileでは 歯が有るのが普通なので、
このgummy は歯が有る場合でも『歯茎が目立つ』などの意味で使えるわけですね。

なお、gum には『ゴム』の意味も有るので、
gummy にも『ゴム製の、ゴムを含む、ゴムが付いた、べとべとする、粘着性の』の意味があります。

war chest は❓―⚔―#つぶやき英単語 2271

(2024.5.16)

war chest って何?
「戦争の胸」とか?

このwar chest は『軍資金、運動資金』の意味だそうです。

chest には『胸』の他に『箱、たんす』の意味も有ります。
そもそも、この単語の語源は「箱」の意味のギリシャ語だそうです。
そこから、お金を入れる箱=『金庫』の意味にもなり、さらに金庫の中の『資金』を表す場合も有るということですね。

例えば、こんな風に使われています。
SoftBank has benefited from Arm’s surging valuation while building a war chest for its push into artificial intelligence
「ソフトバンクは、アーム社の評価額上昇の恩恵を受けながら、人工知能への参入に向けた軍資金を蓄えている」

war という言葉がついていますが、war chest は軍事関係の資金だけでなく、
選挙の資金やスポーツチームの資金でも使われているようです。

動詞 spell の「つづる」じゃない意味は❓―🖋―#つぶやき英単語 2558

(2024.5.3)

動詞の spell に『つづる(綴る)、正しく書く、つづりを言う』の意味が有るのはお馴染みだと思います。
spelling = スペリング という言葉が『つづること、つづり』の意味で普通に使われていますしね。

では、Ignorance spells trouble. はどんな意味になるでしょうか?
これは、「無知がトラブルを招く」ということだそうです。

このspell は『(という)結果になる、(結果を)招く、意味する』という意味で用いられています。
主に trouble (めんどう事)や disaster (災害)のような悪い事態につながる場合に使われるようです。

spell のこの用法は、オンライン英会話 Bizmates のレッスンで初めて知りました。
まだまだ知らないことはたくさんありますが、それだけ学ぶ余地があるとポジティブに受け取っておきたいと思います。


animate と inanimate ―📺―#つぶやき英単語 2552

(2024.4.27)

animate という単語には、動詞として
『生命を吹き込む、活気づける、励ます、アニメ化する』などの意味が有ります。
これは僕も前から知ってました。
(アニメ・マンガグッズを扱うお店の名前にもなってますね)

それで、inanimate という単語を初めて見た時にぼくは、
in- は否定の意味の接頭辞だから「活気を失わせる」的な意味と推測したのですが、
大外れでした。

inanimate は『 生命のない、無生物の、活気のない』の意味の形容詞です。

実は、animateは動詞の他に、
『有生の、生命のある、生気のある』の意味の形容詞としても使われるんです。
inanimate は、この形容詞のanimate の反対語になっているわけですね。

使ってみましょう。
It is obvious that computers are inanimate objects, but they appear to be capable of certain kinds of thinking.
「コンピュータは明らかに無生物であるが、ある種の思考が可能なように見える」

無生物といっても、AIとかになると人間より役に立ったりします。
これからの世の中、生物でいるのも楽ではないなと思います。

いろんな 意味のflex ―超flex って❓―💪―#つぶやき英単語 2542

(2024.4.17)

アニメ「マッシュル」の主題歌 Bling-Bang-Bang-Born の歌詞に「超flex」という言葉が出てきますが、これはどういう意味でしょうか?

そもそも、flex という単語は、
他動詞では『 (手足、関節などを)曲げる、(筋肉を)動かす、ほぐす』で
自動詞では『(筋肉が)収縮する、ぴくぴく動く』という意味になります。
例えば
He powerfully flexed his arms.
「彼は力強く腕を曲げた」のように使えます。

また、flex は『融通の利く、適応性のある』の意味で形容詞としても使われます。
これは、flex time 『フレックスタイム(従業員が始業と終業の時間を自由に選べるシステム)』でお馴染みかもしれません。
この形容詞のflex は、 flexible『曲げやすい、柔軟性のある、融通の利く』の短縮形です。

他にも、flexはスラングとして『自慢でする、見せびらかす』の意味が有るそうです。
Cambridge Dictionaryでは、この意味のflex を
to show that you are very proud or happy about something you have done or something you own, usually in a way that annoys people:
「自分がやった事や持っている物について非常に誇りをもっていて満足していることを、しばしば人をうんざりさせるようなやり方で示すこと。」
のように説明しています。

Weblio辞書でも、以下のような説明が有ります。
「ヒップホップの歌詞などでは、よくスラングとして「flex」が用いられる。
その際の意味は、見せびらかす、自慢する、である。」
(これは想像ですが、「自分の筋肉をぴくぴくさせて見せびらかすこと」から
この自慢するの意味のスラングはできたのかもしれません。)

なので Bling-Bang-Bang-Born の歌詞の「超flex」という言葉が出てきますが、
これは自分の事について「超ご自慢」と言っているのだと思われます。
あのマッシュルの内容だと、本当に筋肉ぴくぴく動かして自慢しているのかもしれませんが。

動詞のchampion は❓―🏆―#つぶやき英単語 2529

(2024.4.4)

champion と言えば、
『優勝者、チャンピオン』という意味が思い浮かびますが、
動詞で使う場合にはどんな意味になるでしょうか?

champion は動詞として『(人・主義などを)擁護する、支持する』の意味で使われます。
名詞でも『擁護者、推進派』の意味が有るそうです。

このchampion の語源は、「競技者,戦士」の意味の中世ラテン語だそうです。
『優勝者』という意味が競技者という所から来ているのでしょうし、
戦士が何かを守るために戦うのが『擁護する』ということかもしれません。

使ってみましょう。
He championed humanitarianism even in wartime.
「彼は戦時下でも人道主義を支持した」

同じ単語はが名詞になったり動詞になったりするのは
英語の面白いところですね。