(2026.10.8)
東京理科大の硤合憲三名誉教授が、「不斉自己触媒反応の発見」の業績に対してノーベル化学賞を受賞されたというニュースがありました。
これ、硤合憲三先生のお名前からして難しいですね。
読みは「そあい けんそう」だそうです。
この 硤合(そあい)は、日本におよそ30人(広島20人、埼玉10人)しかいない珍しい名字だそうです。硤合先生は埼玉在住の10人の中に入っているようです。
で、「不斉自己触媒反応」なんですが、英語では asymmetric autocatalysis です。
不斉(ふせい)= asymmetric で、『非対称な』の意味になります。
(英語より日本語の方が難しい感じです)
アミノ酸には同じ化学式で鏡に映したような2種類(右手型、左手型)の分子があるのに、生物が利用しているのはほぼ左手型であることが謎とされていました。硤合先生が、自ら触媒として働くことで片方の分子だけが自己増殖する有機合成反応(不斉自己触媒反応 asymmetric autocatalysis)を発見し、長年の謎を解き明かしたわけです。
不斉自己触媒反応は、硤合先生の名前をつけて
Soai asymmetric autocatalysis や Soai reaction とも呼ばれているようです。
それだけインパクトのある業績ということですね。

関連用語
アミノ酸 amino acid
鏡像異性体 enantiomer:
右手と左手のように、実像と鏡像が互いに重ね合わせられない関係にある一対の立体異性体
キラルchiral:
その物質とその鏡像がどう回転させても完全に重なり合わない、非対称な分子の性質