DXって何なのさ?―🤔―#つぶやき英単語 1341

(2021.3.22)

この頃、DXというのをよく聞くのですが、
これは Digital transformation デジタルトランスフォーメーションのことなんですと。
(だから、何?)

経産省のデジタルトランスフォーメーションを推進するための
ガイドライン(DX 推進ガイドライン)での定義では、
「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。」

ちょこちょこっとデジタル技術使うというより、
これを利用してビジネスや企業そのものを大きく変革していくということかしら。

意味は分かるのだけれど、釈然としないのが
Digital transformation → DX という略し方。 DTじゃないの?

いろんなところに書いてあって分かったのですけど
trans-という接頭辞は、『横切って』という cross やacross と同じような意味なので
  trans = cross  ①式
そして、cross してる感じはXじゃないかということで、
   cross = X   ②式
①②式から、trans =X ということです。

なので、
Digital transformation =Digital X-formation = DX なんですね。

ちなみに、他の単語でも
transmit 『送る』はX-mit とか略して書いたりしてもいいんです。
transportation 『輸送』なら X-portation ですね。
(なんか一瞬でどこかに運ばれちゃいそうなSF的語感ですけど。)

多くの企業の方針にDX推進が盛り込まれていると思います。
これが、企業や社会にとって真の変革につなげることを期待します。
(くれぐれも上滑りにならないようにご注意を。老婆心ながら。)


rein もあるんやで。―🐎―#つぶやき英単語 1340

(2021.3.21)

前にrain『雨』とreign 『君臨、統治』が同じ発音ということを書いたんですが、
こういう同音異義語 homonym って基本的に「紛らわしくて面白い」と思うのです。

でね、オンライン英会話Bizmatesのレッスンで、
興味深い英単語の例としてこのrain とreign を挙げたら、
南アフリカ在住のダンディーな先生が「まだまだだな」みたいな感じで
「rein という単語も同じ発音なんやで」
と教えてくれたのですよ。(英語でですけどね)

確かに、おっしゃる通り、
reinは辞書で見てもrain 、reign と同じ発音 (発音記号 réɪn) でした。
これは『(馬につける)手綱』の意味なんですと。
語源は「抑えるもの」の意味のラテン語だそうです。

🏇🏾

ついでに言うと、
rein には『(幼児などにつける)安全ひも』や『統御、抑制』などの意味もあり、
『手綱で操る、制御する』の動詞としても使われるとのこと。

やっぱり、英語の事を聞ける相手がいるというのは、いいです。
勉強になりますね。

horse と hoarse は?―🐎―#つぶやき英単語 1337

(2021.3.14)

horse は『馬』ですけど、間にaが入ったhoarseという英単語もあるんです。

hoarse は『(声が)かすれた、かれた』『(人が)しゃがれ声の』という形容詞です。

🐴

両方を入れ込んだ自作例文です。🙈
The hoarse horse owner becomes more hoarse after each horse race.
「そのしゃがれ声の馬主は馬のレースの度にさらに声を枯らす」

この二つをどう区別して読むの? と疑問の方がいるかもしれませんが、
御心配には及びません。
horse とhoarse に発音の違いはありません。
いわゆる同音異義語 homonym(異形同音異義語 homophone )ということです。
両方とも、発音記号ではhˈɔːs で、カタカナのホースに近い音ですね。

🏇


ちなみに、水を撒くホースの hose ですが、
これは馬のhorseと発音が異なります。
発音記号は hóʊz でホウズのような音なんですね。
カタカナ英語には要注意です。


sought after は?―😻―#つぶやき英単語 1335

(2021.3.12)

オンライン英会話のレッスンで読んだ英文に
the most sought after possessions というのが出てました。
「最も人気の高い資産(所有物)」というような意味です。

💎

sought after を辞書で引くと、『ひっぱりだこの』という意味の形容詞ですと。
sought-after の表記もあります。

ちょっと深堀りすると
sought は 動詞 seek の過去分詞形ですね。
なので、seek after という使い方があるはずですね。

確かにあります。Weblio にも出てました。
seek after は『(~を)得ようとする, 追い求める』の意味だそうです。
(seek には『探し求める』の意味の他動詞も有るのですが、
 この場合のseekは前置詞のafter がついており、自動詞としての用法になります。)

「(多くの人に)追い求められている」の意味でseek after が受動態で使われて、
よく使うから形容詞と思っといていいじゃないか、となったのが
sought after なんじゃないでしょうか。

(この表現を知っていなくても、
動詞の seek とその変化 seek – sought- soughtを知っていれば、
 意味は類推できるかも。)

例文作ってみました。
The singer is much sought after. その歌手はひっぱりだこだ。
What is the most sought after item? 最も人気の高い品物は何ですか?
叙述用法・制限用法のどちらでも使えます。


ディスるの英語―🤬―#つぶやき英単語 1334

(2021.3.10)

『ディスる』に当たる英語は何だと思いますか?

デジタル大辞泉で『ディスる』を引くと、
「《「ディスリスペクト」の動詞化》(俗に)否定する。批判する。けなす。」
と説明が出ています。
辞書にも載ってるんですね。

『ディスる』の元のdisrespect は、
名詞なら『無礼、失礼』、動詞で使えば『礼を失する』のような意味です。
なんか、かたい語感。

で、ここから最近気づいたことなんですが、
英辞郎とかには、dis あるいはdiss っていう動詞が載ってるんです。
(三単現なら dissesで、過去形・過去分詞形だとdissed です。)

disは、やはり disrespect から来てて、
『軽蔑する、小ばかにする、批判する』などの意味です。
これ『ディスる』じゃないですか。

つまり、『ディスる』に当たる英語は dis というのが
僕の考える正解です。diss でもいいですけど。

uninterested とdisinterested ―🙈―#つぶやき英単語 1333

(2021.3.8)

un- とdis- はどちらも『不…』とかの意味を表す接頭辞ですけど、
同じinterested につくと、かなり違う意味になるんです。
uninterested は『無関心な』ですが、disinterested には『私心のない、公平な』の意味が有るんですね。

🙈

interested『興味をもった、関心があって』なので、
これにun-を付けた uninterestedが『無関心な』の意味になるのは分かりやすい気がします。

でもinterested には『利害関係のある』『私心のある』のような意味も有るんです。
だから、これにdis- がつくと利害関係を離れた感じになって、『私心のない、公平な』の意味になるんですね。
(実はdisinterested にも『無関心な』の意味も有るらしいのですが、その意味ではuninterested の方が使われるのが普通とのこと。)

🙈

ともかく、
uninterested attitude = 無関心な態度
disinterested decision =公平な決定  のように区別して覚えときましょうか。


おくらの衝撃的事実―🥢―#つぶやき英単語 1332

(2021.3.5)

「おくら、レシピ」で検索したら、おくら納豆の梅添えとかが人気レシピとして出てました。
個人的には、シンプルにゆでて小口切り、鰹節をかけて醤油でいただきたい。
なんか、僕の中では和風食材というポジションだったんです。

でも、オンライン英会話のレッスンで、小学生が学習のため植物を育てるという話になって、トレーナーがおくらを育ててたみたいなことを・・・。

え、「おくら」って日本語が国際化してるの、と思ったんですけど、これが大誤解で
okra はれっきとした英語ですわ。衝撃の事実!
(他の言い方としてはLady’s finger というのもあるらしいですが。)

🌍

後で調べて分かったのですけど、英語だけじゃなく、フランス語でもドイツ語でもokra なんですと。
もともとは、ガーナで話されるトウィ語の nkrama から来ているそうです。
原産地はアフリカなんですね。

okra は、アオイ科トロロアオイ属の植物で、明治時代に日本に入ってきたそうです。
日本でも南の地方、沖縄、鹿児島や伊豆諸島では近縁種のトロロアオイが存在していて
それをネリと呼んでいたんだそうです。
なので、新しく入ってきた外国産のokraはアメリカネリと呼ばれるようになったと。
そう、okra の正式な和名はアメリカネリなんです。
(知らなかった!)

だから、もし正式な和名と尊ぶ人ならば、
料理名も「アメリカネリの酢の物」とか言うべきなのかもしれませんよ。

not to be sneezed at は?-😷―#つぶやき英単語 1331

(2021.3.4)

sneeze は名詞なら『くしゃみ』、動詞は『くしゃみをする』です。

これを踏まえて、以下の表現はどんな意味でしょうか?
not to be sneezed at

「くしゃみをされるようなことがない」みたいな並びですが
実はこれで、『軽視できない』の意味になるんです。

nothing to sneeze at でも同じ意味とのことです。

使い方ですが、
This business is not to be sneezed at.
「この商売もなかなかばかにならない」

😷

何かに向かってくしゃみをすることは、
それに対する軽視や軽蔑を表すと受け取られていたんですね。
だから、くしゃみされないのは、軽視できないということなのです。

今のコロナ禍の世の中だと、面と向かってくしゃみをするのは
軽視どころで済まないことかもしれませんけどね。

boil down は?-🍲―#つぶやき英単語 1330

(2021.3.2)

オンライン英会話の教材の英文で見つけた表現なんですが
boil down には、『(…に)要約される』の意味が有るんですね。

例えば
Boil down your report to 150 words.
「あなたの報告を250語に要約してください。」
のように使えます。

boil は『沸かす、煮る』で、
down には『(量が)少なくなるまで』の意味が有ります。
なので、boil down は文字通りだと『煮詰める』で、
この意味でも使われます。

The soup was boiled down to a half.
「スープは半量まで煮詰められた」とか。

要約するというのは、煮詰めてこくのあるスープを作るのに似てるかもしれないので、
まあ、理解はできますね。

mobilize は?-🚁―#つぶやき英単語 1329

(2021.3.1)

mobile が『可動性の』などの意味なので、mobilize は動きやすくするみたいな意味かと思うかもしれませんが、辞書で調べたところ、ちょっと違うんですね。

mobilize という単語は『(戦争・非常事態に)動員する』や『戦時体制にする、結集する』の意味の動詞です。

例えば
「山火事の消火活動に自衛隊が動員された。」なら
 The Self-Defense Forces were mobilized to fight a wildfire.
のように、mobilize を使って表せます。

🚁

空気が乾燥して、山火事があちこちで起きてるようなので
お気を付けください。
自衛隊の方々を動員しても、そんなに簡単に火は消えないので、
火事を起こさないのが一番です。
火の用心で自衛しないとね。