上腕と前腕?―🤳―#つぶやき英単語 1390

(2021.7.14)

まず日本語での話になりますが、
腕って肩からひじの間は『上腕』と言って、
ひじから手首の間は『前腕』と言うのが普通なんですね。
上と前というのがミスマッチな感じですけど、
人の腕の部位を指して下腕、後腕というのはあまり聞いたことが有りません。
語呂のせいなのでしょうか?

英語ではどうかというと、
『上腕』は、upper arm になります。
upper 『上部の』とarm 『腕』ですから、そのまま訳した感じですね。
(解剖学的には、brachium という用語も有ります。)

で、『前腕』はというと、辞書には forearm あるいは fore-arm と出てます。
fore が『前部の』ですから、これも英語と日本語が同じイメージです。
(なお、前腕は、解剖学用語では antebrachium と言うそうです。)

ただ、辞書には lower arm も『前腕』の訳語として載っています。
これだと、lower 『下部の』∔ arm なので、upper arm の対義語としては自然な感じですね。
日本語だと下腕とはふつう言わないので、これは日本語と英語で違っている所になります。

こういう日本語と英語のイメージの同じところや、ずれているところが
味わい深いと僕は思うんですけれど。

英語で格言・ことわざは?―👉―#つぶやき英単語 1389

(2021.7.12)

格言、ことわざ、金言に当たる英単語は、いくつか有ります。
proverb, maxim, saying, adage, ……..

Oxford dictionaryによる説明はこんな感じです。
proverb :
A short pithy saying in general use, stating a general truth or piece of advice. 
一般的に使われる含蓄のある簡潔な言葉で、一般的な真実やアドバイスを述べたもの

maxim:
A short, pithy statement expressing a general truth or rule of conduct.
一般的な真理や行動のルールを表現した短くて含蓄のある文

saying:
A short, pithy expression that generally contains advice or wisdom.
一般的にアドバイスや知恵を含んだ短くて含蓄のある表現

adage:
A proverb or short statement expressing a general truth.
一般的な真理を表現したことわざや短い文

正直、意味の差はよくわからないのですが、まあ似たような意味であることは確かです。

こういう類義語はみんなまとめて覚えてしまえば、その方がお得で、
かえって覚えやすいかもしれません。
Killing two birds with one stone = 一石二鳥ならぬ、
Killing four birds with one stone = 一石四鳥じゃないでしょうか。

オーロラは一つじゃない―🔭―#つぶやき英単語 1381

(2021.6.26)

オーロラ aurora は、Oxford Dictionary では以下のように説明されています。
A natural electrical phenomenon characterized by the appearance of streamers of reddish or greenish light in the sky, usually near the northern or southern magnetic pole.
「通常、北極または南極付近の空に、赤や緑の光の筋が現れることを特徴とする電気的な自然現象」

🔭

北極でも南極でも見られるので、これらを区別する言い方が存在していて
北極のオーロラは aurora borealis です。
 (ここで borealis は『北の』意味です。)
南極のオーロラは aurora australis と言います。
 (australis 『は『南方の、南極の』で、場合によっては『オーストラリアの』の意味にもなります。)

🌌

ついでに、
カタカナのオーロラ以外に日本語で aurora を何というか分かりますか?
南極とか北極で見られる光ですから、『極光』というのですね。

この『極光』という日本語に直に対応する英語としてpolar light が有ります。
これにも北と南の区別が有り、
北極近くで見られる『北極光』は northern light ( = aurora borealis )
南極近くで見られる『南極光』は southern light ( = aurora australis ) です。

要するに、いろいろ言い方があるということですね。

呼び名はともかく、一度は生で見てみたいものです。

スパンコールは〇〇〇訛りだって―✨―#つぶやき英単語 1379

(2021.6.22)

アメリカの国歌のタイトルの The Star-Spangled Banner は
直訳すると「星がちりばめられた旗」ですが、一般的には「星条旗」と訳されています。
(ただ、星条旗にはStars and Stripes という言い方も有って、
 星=Stars で、 条(縞模様)=Stripes だから、こちらの方が直接的な訳語です。)

Star-spangled の spangle という単語を辞書で調べると、
『スパンコール、ぴかぴか光るもの』や
『ぴかぴか光る金具を付ける、ぴかぴか光らせる、ちりばめる』の意味だそうです。

スパンコール、派手な衣装についているキラキラしたやつ、は spangle だったんですね。

✨

でも、じゃ何で日本語ではスパンコールと言うのでしょうか?
例えば、同様の言葉でもフランス語とかが日本に先に入ったのなら、読み方違っても不思議はないですが・・・。
ちょっと調べたんですけど、スパンコールは他の言語から来ているのではなさそうで、実際に spangle から来ているらしいのですよ。

ではなぜ spangle がスパンコールになったのかですが、
唯一見つけた答えは
「スパンコールは spangle の日本語訛り」ということです。
答えになってるのかは分かりませんが、Wikipediaに書いてありましたので、
そういうことなんでしょう。

英語で「冗談はさておき」は?―🤣―#つぶやき英単語 1376

(2021.6.12)

ジョークを言っておいて、さっと真面目な話題に移る。
そんな時に「冗談はさておき」というのは便利な言葉ですよね。

オンライン英会話にレッスンで英語のエッセイを読んだんですが、
But kidding aside, という表現が出てきました。

これが「冗談はさておき」の英語版か?と思って調べたら、ビンゴです。

(all) kidding aside や (all) joking aside が、冗談はさておきに当たる表現なんですね。

(動)名詞の後に副詞のaside に置くと、『(~は)別として、さておき』という意味を表すのだそうです。

例文を書いてみました。
A man wiping sweat off with a handkerchief:
”It’s so hot today that, you see, my body is melting. 
・・・・
Kidding aside, I think we should more focus on preparing for the upcoming event.”
ハンカチで汗をぬぐう男;
「今日暑すぎて、ほら、僕の体溶けそうでしょ?
 ・・・・。
 冗談はさておき、今度のイベントの準備にもっと集中しなきゃと思うんだけど。」

まあ、まだそんなには暑くないんだけれど、
7月ごろには、いろんな意味でどうなってるのか心配です。
あのイベントとか、この状況とか。暑さとか。


同調圧力は英語で何?―🙀―#つぶやき英単語 1375

(2021.6.8)

『同調圧力』とは、ある集団の中で少数意見をもつ人に対して、多数意見に合わせるようにかかる暗黙の心理的圧力のようなことですね。
これを英語では、peer pressure というそうです。だそうです

peerは、『同等のもの、仲間』の意味です。

peer pressure のAMERICAN HERITAGE DICTIONARY での定義は
 Pressure from one’s peers to behave in a manner similar or acceptable to them.
「集団と同様な、あるいは集団に受け入れられる行動をとるよう、仲間からかかる圧力」
だそうです。

集団でベクトルを合わせることが必要な場合もありますから、
同調圧力 peer pressure のような作用が働いても一概に悪くはないと思います。
ただ、程度問題かと。
度が過ぎると、息苦しい感じになっちゃいますよね。

ドクダミは英語で何?―🧐―#つぶやき英単語 1370

(2021.5.29)

ひさびさに早起きをしたので、カメラを持って散歩。
道端で見つけたのがこの植物。
ドクダミですね。

英語の名前は知らなかったので、調べました。
(Wikipedia さん、ありがとうございます。)

『ドクダミ』の学名は Houttuynia cordata だそうです。
英名はというと、いろいろな呼び方があるようです。

まず fish mint、fish leaf のようにfish がつく名前が有ります。
これは、独特の香りが魚みたいだということらしいです。

他に、chameleon plant や lizard tail という爬虫類系の名前も。
(これは何だろう。においか。形からきてるのか?)

heart leaf は、ハート形の葉を見れば分かりやすい名前ですね。

(注、学名は確かですが、英語名は似たような植物の名前を当ててしまっている場合が有るので要注意です。)

ちなみに和名のドクダミは、毒を抑える薬効があるということで、
そういう意味の「毒矯み」という名から来ているらしいです。
(矯めるは「形の悪いものを直して見栄えよくする」という意味です。この漢字は矯正のキョウですね。)

子供のころ住んでいた家の裏手の日陰にドクダミがたくさん生えていて、なんかすごい匂いだったことを思い出しました。
そのせいか、僕はドクダミって、においが強烈だから毒のつく名前でディスられてるのかと思ってました。

早起きは三文の得というか、トリビア1個分ぐらいの得にはなりますね。

「ぽんぽんがいたい」の英語は?―#つぶやき英単語 1369

(2021.5.29)

腹部のこと、幼児語で『ぽんぽん』ということが有りますけど、
tummy という単語が『ぽんぽん、おなか』にあたるようです。

なので、
「ぽんぽんがいたい」は、My tummy hurts.
ですね。

いい大人なんだからと言われてしまう年齢の方なら
腹のことは、belly や abdomen 、場合により stomach とか言った方が
よいでしょう。たぶん。

ひとりよがりは英語でなに?―🤥―#つぶやき英単語 1366

(2021.5.18)

『ひとりよがり』を和英辞典で調べたら、complacency という単語が出てきました。
これは、complacence でも『ひとりよがり、自己満足』と出ていてほぼ同じ意味です。

 例文書いてみます。
 They are in a state of complacency.
 「彼らは自己満足に陥っている」

『ひとりよがりの、自己満足の』を表す形容詞は、complacent になります。

  Please refrain from making complacent statements.
「ひとりよがりな発言はつつしんでください」

🕺🏼

self-satisfactionという言葉も『自己満足、ひとりよがり』の意味で辞書に載っています。

   His act is just self-satisfaction. 
   「彼の行為は他だの自己満足です」

そもそも、ひとりよがりというのは
「他人の意見を無視して、自分だけでよいと思い込んでいることや、その様」です。

ひとりよがりは、漢字を使えば『独り善がり』です。
独善というやつか!

ちなみに、『独善』を辞書で引くと、self-complacence と出てました。
complacency や complacence には、self- のついたパターンも有って、
これもほぼ同じ意味になるんですね。 なるほど。


英語で 座礁する は?―🚢―#つぶやき英単語 1365

(2021.5.17)

ちょっと前のニュースですけど

Suez Canal blocked by traffic jam after massive container ship runs aground
(CNN News, March 24, 2021)
「スエズ運河、巨大コンテナ船の座礁で航行不能』

『座礁する』は、英語で run aground というのですね。
go aground でもいいみたいです。

aground は副詞で『座礁して』の意味になります。

⛴


一隻の船でふさがってしまうなんて、
スエズ運河ってけっこう狭かったんですね。それとも船がでかいのか。