英語で「快楽主義者」は?―🥰―#気になる英語調べ隊 2732

(2025.9.18)

hedonist が『快楽主義者』の意味になります。
発音記号は、híːdənist か hédənəst です。

関連語としては
hedonism (発音記号 híːdənìzm)が『快楽主義』、
hedonic (hidɔ́nik)が『快楽的な』です。

これらの語源は、喜び、楽しみ、愉快の意味のギリシャ語 hēdonē だそうです。

(hedonist が英単語のアプリで最近出てきました。
「快楽主義者は、お酒飲み過ぎてヘドニスト」とかで覚えればいいかも。)

epicurean も『快楽主義者』の意味になりますが、
これは『快楽趣味の』の意味の形容詞でもあります。
epicureanism が『快楽主義』です。
これらの言葉は、
古代ギリシャの哲学者 Epikūros エピクロスに由来するそうです。

エピクロスは紀元前4世紀ごろの人らしいので
「元祖 快楽主義者」と呼んでもいいかもしれませんね。

コロンとコロン: colon and cologne-🧴-#気になる英語調べ隊 2663

(2025.3.15)

句読点の記号「 : 」のことをコロンと言いますが、
これは英語で colonです。
対句の間や、説明句・引用句の前などに用いられるものです。
(ちなみに「 ; 」はセミコロン semicolon です。)

なお、 colon は『結腸』の意味も持ちますし、
colon はコスタリカやエルサルバドルの通貨単位でもあるそうです。

これと別に、香水の類でもコロンと呼ばれるものがありますね。
英語でこれを書けば cologne で、
オーデコロン eau de cologne を略したものだそうです。
この eau de cologne は 「Cologne の水(water of Cologne)」という意味で、
Cologne はドイツの地名ケルン(ドイツ語だとKöln )のフランス語・英語名です。
コロンが18世紀初頭にケルンで初めて作られたことに由来しているわけです。

ちなみに発音記号では、
colon は kóulən か kə́ulən (コウロンかカウロン)で
cologneは kəlóun(コロウン)です。
これを両方ともコロンというカタカナ表記にしちゃうから
紛らわしいんじゃないでしょうか。


wind egg は?-🐣-#気になる英語調べ隊 2660

(2025.3.12)

wind egg は 風の卵とかではありません。
これで『無精卵』の意味だそうです。
このwind eggの語源についてMerriam-Webster には
from the former belief that such eggs were the result of conception by the wind
「そのような卵は風による受胎の結果であるというかつて信じられていたから」
との解説が出ていました。

この他に、unfertilized egg や infertile egg も『無精卵』のことになります。
unfertilized が『未受精の』、infertile が『生殖力のない』です。

ちなみに『有精卵』は、sperm egg や fertilized eggと言うそうです。

crow って鳴き声由来だよね―🐦‍⬛―#気になる英語調べ隊 2613

(2025.1.7)

『カラス』は英語でcrow ですけれど、
crow ってなんかカラスの声真似になっているような気がしませんか。
発音記号で króu で、カタカナで書けばクロゥのような音です。
これ、 r を意識して舌を奥に引いてゆっくり言うと、カラスの鳴き声に似てきますよね。

諸説あるのかもしれませんが、
crow は 実際にこの鳥の鳴き声に由来する名前とも言われています。

また、crowには『おんどりの鳴き声、(赤ん坊の)喜びの声』という意味も有り、
成り立ちとして少なくとも擬音語から来ていると考えるのが自然でしょう。

実は日本語の『カラス』も、鳴き声の「カラ」と鳥を意味する「ス」が合わさってできたと言われており、鳴き声に関係した名称であることでは共通しています。

カラスは身近な鳥で、その声の特徴を多くの人が知っているので、
鳴き声に関係した名前が付けられるのは当然な流れかもしれません。

tase は?―🔫―#気になる英語調べ隊 2612

(2025.1.6)

tase という動詞は、『(人に)テーザー銃を発射する』の意味だそうです。

taser が『テーザー銃』で、これはワイヤ接続された電極付きダーツを発射して、相手の体に高電圧電流を流して電気ショックを与えるスタンガンの一種です。TASERは、メーカーであるAXON社(旧TASER International)のブランド名だそうです。

そもそも、TASERというのは開発者が Tom Swift’s electric rifle という小説の頭文字から名づけたものだそうです。
なので、taser という商品名ができて、その後にそれを使うことを表すtaseという動詞ができたことになります。
(単語の形から見ると、tase という動詞が先に有って、それをやるための道具がtaser と呼ばれていると誤解しそうですけど、実際は逆なんですね。)



ノエル団長に教わった「グランピング」って―🏕️―#気になる英語調べ隊 2580

(2024.12.2)

グランピングは英語では glamping です。

これは glamorous と camping を合わせてできた言葉だそうです。

ホロライブのノエル団長がコラボ配信の中で言ってました。

glamorous は『魅力的な、ワクワクさせる』のような意味なのですね。
なるほど。

(glamorous って言うと、サイズ的にそういう女の人のことが思い浮かびますが・・・・ )


(白銀ノエルさん関連投稿→ここ

「ジントニック」は?―🍸―#気になる英語調べ隊 2442

(2024.7.19)

『ジントニック』で和英辞典を引くと gin and tonic と出ています。

gin 『ジン』は、ジュニパーベリー(セイヨウネズの球果)で香りづけをした蒸留酒だそうです。因みに、ネズはヒノキ科の針葉樹で、漢字では杜松と書きます。

この場合の tonic 『トニック』は 、 tonic waterトニックウォーター のことです。
トニックウォーター は、炭酸水に糖分や柑橘系果物の皮やハーブのエキスなどを加えた、少し苦みのある飲料です。もともとは、マラリアの特効薬である quinine キニーネを含有していた薬用のものだったのですが、独特の苦みが好まれて飲料に転用されたようです。なので、場合により quinine water キニーネ水とも呼ばれます。
ただし、現在市販されているトニックウォーターは、キニーネを含まないものが多く、含んでいたとしても薬用のものよりも少ない量に制限されています。

Collins Dictionary でのgin and tonic の説明
a drink made with gin and quinine water, served in a tall glass and usually garnished with a slice of lime or lemon
「ジンとキニーネ水で作った飲み物で、背の高いグラスに注がれ、通常はライムかレモンのスライスが添えられる」
となっていました。

本日、ホロライブ3期生、白銀ノエル団長のジントニック缶が再販だそうです。
缶がかっこいいです。

(白銀ノエルさん関連→ここ

インポスターって何?―🚀―#つぶやき英単語 2394

(2024.6.5)

ぼくは全く詳しくないのですが、Among Usというゲームの配信をやっていて
その中で、ロケットのクルーに紛れ込んだ偽物のような意味でインポスターという言葉が使われてました。

インポスターは英語で書けば impostor か imposter で
Weblioには『(他人を詐称する)詐欺師、ぺてん師』と意味が出ていました。

ここで、impostor (imposter)が語尾に or (er)がついて人を表していて
impost という動詞が元になっているのかと思うかもしれませんが、
そういう動詞は無いみたいです。
(impost という単語は有りますが、『税、関税』の意味の名詞です。)

impostor の語源は中期フランス語の imposture だそうです。
imposture は『(他人詐称による)詐欺、ぺてん』の意味で、英語でも使われます。

ホロライブの方々がゲームやってて楽しそうでした。

(白銀ノエルさん関連→ここ

「重箱の隅をほじくる」の英語は❓―🧐―#つぶやき英単語 2349

(2024.4.22)

『重箱の隅をほじくる』は、つまらぬあら探しをすることですが、
nitpick という動詞がこれに近い意味になります。

Wiktionarynitpickの説明を見ると
(figurative) To correct insignificant mistakes or find fault in unimportant details.
『 (比喩)取るに足らない間違いを正したり、重要でない細かな間違いを見つけたりすること。となっています。
他に『細かいことにうるさく言う、いちいちけちをつける』等の意味にもなります。

例えば、
He is always nitpicking others.
「彼はいつでも他人のあら探しをしている」
のように使えます。
このような重箱の隅をつついて来る人の事を
nitpicker と言うそうです。

nit には『毛ジラミの卵』の意味が有り、
nitpickはそもそも誰かの髪の毛から小さなシラミの卵を探して取ることだったとか。
これが、つまらぬあら探しをすることの比喩として用いられているわけですね。


upshot は❓―🏹―#つぶやき英単語 2335

(2024.4.8)

upshot って「上に向かって打つ」みたいなスポーツ用語のように見えますが、
これで『結果、結末、結論』の意味だそうです。

in the upshot という表現では、『とどのつまり、結局』の意味になるそうです。

upshot 使ってみましょう。
What was the upshot of the discussion?
「話し合いの結果は?」

In the upshot, both sides must compromise.
「結局のところ、双方の妥協が必要だ。」

このupshotがスポーツ用語みたいだと言いましたが、
これはあながち的外れでもありません。
upshot の語源は、
「最後の一矢」を意味するアーチェリー用語らしいので。