(2024.12.7)
この頃、『リンゴ病』が流行しているらしいですね。
これは伝染する病気で、かかると両頬がリンゴのように赤くなるので『リンゴ病』と呼ばれています。
この病気の正式名は『伝染性紅斑』で、これに対応する erythema infectiosum が正式な英語の病名になります。 しかし、『リンゴ病』で辞書を引くと fifth disease というのも出てきます。 直訳すれば『第五病』ですけれど、なんでこの名前なんでしょうか? 第一や第二の病気も有るのでしょうか?
こんな英語の解説 がネットにあるました。 Fifth disease got its name because it was the fifth viral skin rash known to affect children in a list of six conditions. これを訳すと 「Fifth disease (第五病)という病名は、子供がかかることが知られている6つの病気の中で5番目のウイルス性発疹であったことから付けられた。」ということになります。
ここで言う 6つの病気は以下の通りです。 1)measles 『はしか』 2)scarlet fever『猩紅(しようこう)熱』 3)rubella (German measles) 『風疹』 4)Dukes’ disease 『デューク病』 5)erythema infectiosum (fifth disease) 『伝染性紅斑、第五病、リンゴ病』 6)roseola 『バラ疹』 確かに、このリストでは5番目ですね。
この病気はヒトパルボウイルスB19(parvovirus B19)による感染症で、主に子供がかかりますが、大人がかかることも有ります。 頬が赤くなるなどの皮膚の症状の前に、風邪に似た発熱、せき、鼻水などの症状が出るそうです。 飛沫感染や接触感染でうつるので、予防するためには手洗い、うがい、マスクの着用などが重要です。風邪の予防と同じ感じですね。
『リンゴ病』の英語名には、 slapped cheek disease というのもあるそうです。 これは「平手打ちされた頬病」的なことですね。 確かに、今のご時世で子供の真っ赤な頬をしていたら、 親は児童虐待を疑われるかもしれません。