「リンゴ病」は fifth disease?―🍎―#気になる英語調べ隊 2373

(2024.12.7)

この頃、『リンゴ病』が流行しているらしいですね。

これは伝染する病気で、かかると両頬がリンゴのように赤くなるので『リンゴ病』と呼ばれています。

この病気の正式名は『伝染性紅斑』で、これに対応する erythema infectiosum が正式な英語の病名になります。
しかし、『リンゴ病』で辞書を引くと fifth disease というのも出てきます。
直訳すれば『第五病』ですけれど、なんでこの名前なんでしょうか?
第一や第二の病気も有るのでしょうか?

こんな英語の解説がネットにあるました。
Fifth disease got its name because it was the fifth viral skin rash known to affect children in a list of six conditions.
これを訳すと
「Fifth disease (第五病)という病名は、子供がかかることが知られている6つの病気の中で5番目のウイルス性発疹であったことから付けられた。」ということになります。

ここで言う 6つの病気は以下の通りです。
1)measles 『はしか』
2)scarlet fever『猩紅(しようこう)熱』
3)rubella (German measles) 『風疹』
4)Dukes’ disease 『デューク病』
5)erythema infectiosum (fifth disease) 『伝染性紅斑、第五病、リンゴ病』
6)roseola 『バラ疹』
確かに、このリストでは5番目ですね。

この病気はヒトパルボウイルスB19(parvovirus B19)による感染症で、主に子供がかかりますが、大人がかかることも有ります。
頬が赤くなるなどの皮膚の症状の前に、風邪に似た発熱、せき、鼻水などの症状が出るそうです。
飛沫感染や接触感染でうつるので、予防するためには手洗い、うがい、マスクの着用などが重要です。風邪の予防と同じ感じですね。

『リンゴ病』の英語名には、
slapped cheek disease というのもあるそうです。
これは「平手打ちされた頬病」的なことですね。
確かに、今のご時世で子供の真っ赤な頬をしていたら、
親は児童虐待を疑われるかもしれません。

英語で「肛門科」は?―🏥―#気になる英語調べ隊 2348

(2024.11.14)

病院の『肛門科』は、英語では proctology department と言うそうです。

proctology は『直腸病学、肛門病学、肛門科』の意味で、
proctologist は『肛門科医』のことになります。
proct(o) が『直腸、肛門』を指す接頭辞です。
(ちなみに、英語で『直腸』は rectum、『肛門』は anus です。)

肛門科が扱う主な病気の一つが hemorrhoid 『痔』です。

なぜ、こんなことを書いているかというと
自分が今そういうこと気になる状態だから、です。

病院に行かなければいけないかもしれません。

cold constitution は?―🥶―#気になる英語調べ隊 2344

(2024.11.10)

cold constitution という言葉を辞書で見つけたのですが、
どんな意味でしょうか?

cold は『寒い、冷たい』ですね。
constitution と言うと『組織、構造、憲法』などの意味がありますので、
cold constitution で「冷たい組織」とか思うかもしれませんが、
辞書に出ていたのは違います。

実は、constitution は『体質』を意味する場合があり、
cold constitution で『冷え性』の意味になるそうです。

例えば
「私は冷え性だ」なら
I have a cold constitution.
のように言うことができます。

ちなみに、
I am sensitive to (the) cold. でも同じような意味になります。
『冷え性』もsensitivity to (the) cold のようにも言えます。

また
I have bad (poor) circulation.
「私は血行が悪い」のような言い方でも、
実質的に「私は冷え性だ」という内容にもなります。

寒くなってきましたね。
足の先が冷たく感じる僕は冷え性なんでしょうか。
年のせいかもしれませんが。

 

「声がかれる」の英語は?―🎤―#気になる英語調べ隊 2342

(2024.11.8)

「声がかれる」は英語では become hoarse だそうです。

hoarse は『かすれた、かれた、しゃがれ声の』の意味の形容詞です。
発音記号では hɔ́rs で、馬のhorse と同じです。
(紛らわしいということで、前にも取り上げてました。→ここ

かれた声なら hoarse voice ですね。

例えば
「彼女は歌い過ぎで声がかれた。」なら
She became hoarse because she sang too much.
Her voice was hoarse because she sang too much.
のように言えます。

ホロライブの白銀ノエルさん、Xで別人並みの「かれた声」を披露していました。
おだいじに。
(白銀ノエルさん関係の英語いろいろ→ここ

大谷選手関係:「関節唇断裂」の英語-🏥-#気になる英語調べ隊 2340

(2024.11.6)

大谷翔平選手のワールドシリーズでの肩の負傷は実は関節唇断裂で、既に手術を受けたそうです。

この『関節唇断裂』は、英語では labrum tear です。
labrumは『唇、関節唇』の意味の単語です。
tear は『断裂』で、この場合の発音は tέər「テア」ですね。
(『涙』のtear は、tíər「ティア」ですけど。)

Xにもこの件のポストが出ていました。
Dodgers star Shohei Ohtani has surgery to repair labrum tear in shoulder after World Series injury
「ドジャースの大谷翔平選手がワールドシリーズで負傷した肩の関節唇断裂を修復する手術を受けた。」

大谷選手、手術が必要な状態で試合出ていたんですね。
手術はうまくいったようで一安心ですが、
オフシーズンはゆっくり休んでほしいと思います。

大谷選手関係:subluxation は?-🏥-#気になる英語調べ隊 2330

(2024.10.27)

ワールドシリーズでドジャースがヤンキースに連勝しましたが、
この試合で大谷選手が肩をけがしたようで、多くの人が心配していますね。

Shohei Ohtani suffered a subluxation (partial dislocation) of his left shoulder, per Dodgers manager Dave Roberts. He’ll undergo further testing tomorrow.
「ドジャースのデーブ・ロバーツ監督によると、大谷翔平選手は左肩の亜脱臼(部分的な脱臼)を負った。明日、彼はさらに詳しい検査を受ける。」

subluxation は『亜脱臼』で、関節が正常な範囲から少しはずれた状態のことです。
luxation だけだと、完全に関節がはずれた『脱臼』のことになります。
『脱臼』は dislocation とも言うようです。

せっかくのワールドシリーズなので、まだまだ大谷選手の活躍が見たいところですが、
無理はしないでほしいと思います。
とにかく、大谷選手の肩が、大きなケガでないことを祈ります。

英語で「神のみぞ知る」は?―👼―#気になる英語調べ隊 2315

(2024.10.11)

「神のみぞ知る」を英語で言うと God only knows だそうです。
意味は「神様だけが知っている」ということですね。

「神のみぞ知る」で使われている「ぞ」は強意の表現だそうです。
「まじで神様しか知らない」という感じなんでしょうか。

話は飛びますが、
辞書サイトWeblioで god only knows を調べると
医学用語として「診断不能、診断不明」という意味も出ています。

これ、お医者さんが患者の病気が分からない時に、
使う表現なんでしょうか。
(自分のカルテにGod only knows って書かれていたらいやだなぁ)

「ピロリ菌」の英語は?―🦠―#気になる英語調べ隊 2553

(2024.8.1)

『ピロリ菌』は Helicobacter pylori と言うらしいです。

herico-は「らせん形」で、bacter は bacteria 「バクテリア、細菌」の意味です。
pylori は pylorus「幽門」の複数形だそうです。この細菌は胃の出口「幽門」の部分で最初に見つかったことから、この名称らしいです。

ピロリ菌に感染していると、胃炎や胃・十二指腸潰瘍の引き金になることが知られています。

ぼくは、定期健康診断の血液検査でピロリ菌陽性という結果で、内視鏡検査を受けるはめになったんですけど、たぶん胃の方は問題ないみたいです。

お医者さんは「血液検査は不正確だから」と言ってて・・・。
不正確な検査なんかしないでほしいんだけど。

「頻尿」の英語は?―🚹―#気になる英語調べ隊 2342

(2024.7.21)

「さっきトイレ行ったばかりなのに・・・」
という感じの『頻尿』を英語では何と言うでしょうか?

『頻尿、頻尿症』は、frequent urination のように言うようです。
ここで、frequent が『頻繁な』で、urinationが 『排尿(作用)』ですね。
場合によっては、
experience urinary frequency 「頻尿を経験する」とも表せます。
また、urinate frequently なら「頻繁に排尿する」の意味になります。

また、病気としての『頻尿(症)』は、pollakiuria と呼ばれます。
特に『夜間頻尿』はnocturia と言われるようです。

使ってみましょう。
She suffers from frequent urination and thinks there is something wrong with her bladder.
「彼女は頻尿に悩んでおり、膀胱に異常があると思っている」

bladder は『膀胱』です。

「鼻水」の英語は❓―👃―#気になる英語調べ隊 2333

(2024.7.13)

I have a runny nose. が「鼻水が出る」というのは知ってるのですが、
その『鼻水』という液体のことは英語で何と言うでしょうか?

『鼻水』は英語では
nasal mucus とか snot と言います。

nasal は『鼻の』、 mucus は『粘液』なので
nasal mucus で『鼻水』の意味になるんですね。
(そもそも、 mucus の語源は『鼻汁』の意味のラテン語だそうです)

snot は『鼻水、鼻汁』の意味ですが、
他に『生意気なやつ、いやなやつ』の意味にもなるそうです。

『鼻水をたらした』はsnotty や snotty-nosed で、
『鼻水を拭く』はwipe snot from one’s nose や wipe snot out of one’s nose のようになります。

使ってみましょう。
She wiped snot out of her nose several times.
「彼女は何度も鼻水を拭いていた」

これはsnot をあえて使わずに、
She wiped her nose repeatedly. 
「彼女は何度も鼻を拭いていた」でもいいかもしれません。