「制御性T細胞」の英語は?―🦠―#気になる英語調べ隊 2736

(2025.10.7)

今年のノーベル生理学・医学賞を坂口志文先生が受賞され、
その研究内容の説明のため『制御性T細胞』という言葉がニュースなどでも取り上げられています。

『制御性T細胞』は、英語で regulatory T cell (略してRTCあるいはTreg) だそうです。
(regulatory は『制限(調節)するための』の意味の形容詞です。)
この制御性T細胞は、免疫システムが自分の細胞を攻撃するのを抑えるブレーキのような作用を果すものらしいです。

これに関連してXにこんなポストが有りました。

Saori Hayami congratulated Osaka University’s Professor Shimon Sakaguchi on winning the 2025 Nobel Prize in Physiology or Medicine for his groundbreaking discovery of regulatory T cells!
「早見沙織が、制御性T細胞の画期的な発見により2025年ノーベル生理学・医学賞を受賞した大阪大学の坂口志門教授を祝福!」

Hayami voiced the Regulatory T Cell character in the “Cells at Work!” anime.
「早見はアニメ『はたらく細胞』で制御性T細胞のキャラクターの声を担当した。」

制御性T細胞(の声の人)からのお祝いメッセージは、坂口先生もちょっとびっくりかも知れまっせん炎。

英語で「血尿」は?―🏥―#気になる英語調べ隊 2704

(2025.7.9)

『血尿』は bloody urine だそうです。
bloody が『血の』で、urine が『尿』なので、そのままな感じですね。
ちなみに、urine の発音記号で júərin で、ユーリンに近い発音です。

症状としての『血尿(症)』は hematuria と言うそうです。

A few years ago I had hematuria due to a ureteral stone.
数年前、尿管結石が原因で血尿が出ました。

When I first saw the bloody urine, I was indeed surprised.
初めて血尿を見たときは、さすがに驚きました。

ほぼ実話です。


ノエル団長が言ってた「尿路結石」の英語は?―😣―気になる英語調べ隊 2701

(2025.7.2)

『尿路結石』は、英語では urinary stone、urinary calculus や urinary lithiasis などと言います。

urinary は『尿の、泌尿器の』の意味です。
calculus は、この場合『結石』ですね。lithiasis は『結石症』だそうです。

尿路とは腎臓、尿管、膀胱、尿道を含む尿の通り道のことで、
そのどこかに石ができる病気が尿路結石ということになります。

ノエル団長が配信で言ってましたけど
ホロメンの天音かなたさんが尿路結石になったそうで。
お大事にしてほしいですね。
(あれ、痛いのよ。本当に痛いのよ。)

heartburn は? ― ❤️‍🔥―#気になる英語調べ隊 2676

(2025.4.13)

heartburn という単語ご存知ですか?

「ハートが燃える」みたいに見えますが、
これで『胸焼け』だそうです。

THE FREE DICTIONARY BY FARLEX の説明では
heartburn
A burning sensation, usually centered in the middle of the chest near the sternum, caused by the reflux of acidic stomach fluids that enter the lower end of the esophagus. Also called acid reflux, cardialgia, pyrosis.
「胸焼け
 酸性の胃液が食道の下端に逆流することによって起こる、胸骨に近い胸の中央部を中心とした焼けるような感覚。acid reflux、 cardialgia、 pyrosis とも呼ばれる。」
となっていました。

なお、ここで挙がっている類義語を英辞郎で調べると
acid reflux 『胃酸の逆流』、
cardialgia 『心臓痛、胸焼け』
pyrosis 『胸焼け』
のように出ていました。

例えば
「最近、脂っこいものを食べると胸焼けがする」なら
These days, I feel heartburn when I eat fatty foods.
のように言えます。
(実話です。年のせいかもしれません。)

「気管支炎」の英語は?-😷-#気になる英語調べ隊 2646

(2025.2.20)

英語で『気管支炎』は bronchitis だそうです。

『気管支』が bronchi (単数形だとbronchus)で、
『気管支の』が bronchial です。

気管支は、気管(trachea 、windpipe)が左右に分かれて肺につながっている細い管の部分です。

ついでに言うと
『気管支拡張剤』が bronchodilator です。

インフルエンザの後、まだ咳が出ていて、すっきりしません。
気管支炎になっているかも。

英語で「多重人格」は?―👥―#気になる英語調べ隊 2614

(2025.1.10)

一人の人間の中に複数の独立した人格が存在するような状態のことを『多重人格』と言いますが、英語ではこれを multiple personality と言います。

その中の『二重人格』は、
double personality, dual personality や split personality になります。

こういうのは、ミステリー小説とか映画ではよく出てきます。
ヒッチコックの古い映画でも有りました。

ただ、普通の人でも、場面によって態度や言うことが全く変わったりするような人のことは二重人格と言ったりしますね。
例えば、こんな言い方になるでしょうか。
He has a huge difference in his demeanor when he is at work and when he is drinking, almost as if he has a dual personality.
「彼は仕事中と酒を飲んでいる時の態度の差が大きく、まるで二重人格のようだ。」

なお、病気として捉えた場合、かつては『多重人格障害』Multiple Personality Disorder (MPD) と呼ばれていましたが、現在は『解離性同一性障害』 Dissociative Identity Disorder (DID)の呼称が用いられているそうです。

「リンゴ病」は fifth disease?―🍎―#気になる英語調べ隊 2585

(2024.12.7)

この頃、『リンゴ病』が流行しているらしいですね。

これは伝染する病気で、かかると両頬がリンゴのように赤くなるので『リンゴ病』と呼ばれています。

この病気の正式名は『伝染性紅斑』で、これに対応する erythema infectiosum が正式な英語の病名になります。
しかし、『リンゴ病』で辞書を引くと fifth disease というのも出てきます。
直訳すれば『第五病』ですけれど、なんでこの名前なんでしょうか?
第一や第二の病気も有るのでしょうか?

こんな英語の解説がネットにあるました。
Fifth disease got its name because it was the fifth viral skin rash known to affect children in a list of six conditions.
これを訳すと
「Fifth disease (第五病)という病名は、子供がかかることが知られている6つの病気の中で5番目のウイルス性発疹であったことから付けられた。」ということになります。

ここで言う 6つの病気は以下の通りです。
1)measles 『はしか』
2)scarlet fever『猩紅(しようこう)熱』
3)rubella (German measles) 『風疹』
4)Dukes’ disease 『デューク病』
5)erythema infectiosum (fifth disease) 『伝染性紅斑、第五病、リンゴ病』
6)roseola 『バラ疹』
確かに、このリストでは5番目ですね。

この病気はヒトパルボウイルスB19(parvovirus B19)による感染症で、主に子供がかかりますが、大人がかかることも有ります。
頬が赤くなるなどの皮膚の症状の前に、風邪に似た発熱、せき、鼻水などの症状が出るそうです。
飛沫感染や接触感染でうつるので、予防するためには手洗い、うがい、マスクの着用などが重要です。風邪の予防と同じ感じですね。

『リンゴ病』の英語名には、
slapped cheek disease というのもあるそうです。
これは「平手打ちされた頬病」的なことですね。
確かに、今のご時世で子供の真っ赤な頬をしていたら、
親は児童虐待を疑われるかもしれません。

英語で「肛門科」は?―🏥―#気になる英語調べ隊 2560

(2024.11.14)

病院の『肛門科』は、英語では proctology department と言うそうです。

proctology は『直腸病学、肛門病学、肛門科』の意味で、
proctologist は『肛門科医』のことになります。
proct(o) が『直腸、肛門』を指す接頭辞です。
(ちなみに、英語で『直腸』は rectum、『肛門』は anus です。)

肛門科が扱う主な病気の一つが hemorrhoid 『痔』です。

なぜ、こんなことを書いているかというと
自分が今そういうこと気になる状態だから、です。

病院に行かなければいけないかもしれません。

cold constitution は?―🥶―#気になる英語調べ隊 2556

(2024.11.10)

cold constitution という言葉を辞書で見つけたのですが、
どんな意味でしょうか?

cold は『寒い、冷たい』ですね。
constitution と言うと『組織、構造、憲法』などの意味がありますので、
cold constitution で「冷たい組織」とか思うかもしれませんが、
辞書に出ていたのは違います。

実は、constitution は『体質』を意味する場合があり、
cold constitution で『冷え性』の意味になるそうです。

例えば
「私は冷え性だ」なら
I have a cold constitution.
のように言うことができます。

ちなみに、
I am sensitive to (the) cold. でも同じような意味になります。
『冷え性』もsensitivity to (the) cold のようにも言えます。

また
I have bad (poor) circulation.
「私は血行が悪い」のような言い方でも、
実質的に「私は冷え性だ」という内容にもなります。

寒くなってきましたね。
足の先が冷たく感じる僕は冷え性なんでしょうか。
年のせいかもしれませんが。

 

「声がかれる」の英語は?―🎤―#気になる英語調べ隊 2554

(2024.11.8)

「声がかれる」は英語では become hoarse だそうです。

hoarse は『かすれた、かれた、しゃがれ声の』の意味の形容詞です。
発音記号では hɔ́rs で、馬のhorse と同じです。
(紛らわしいということで、前にも取り上げてました。→ここ

かれた声なら hoarse voice ですね。

例えば
「彼女は歌い過ぎで声がかれた。」なら
She became hoarse because she sang too much.
Her voice was hoarse because she sang too much.
のように言えます。

ホロライブの白銀ノエルさん、Xで別人並みの「かれた声」を披露していました。
おだいじに。
(白銀ノエルさん関係の英語いろいろ→ここ