良くはない fine ―👮―#気になる英語調べ隊 2511

(2024.9.25)

fine は『素晴らしい、良い、晴天の、元気な、きめ細かい』などの意味の形容詞として
よく使いますね。

一方、fineには、いろんな意味で良いものとはいえない『罰金』の意味もあります。
これは、なんか違和感を感じませんか?

fine の語源は「終わり」の意味のラテン語 finis だそうです。
『素晴らしい』のfine は、語源からの意味から
「終わり」→「完成された」→「洗練された、素晴らしい」のような繋がりがあります。
『罰金』の方のfineは、「終わり」の意味から
「ルール違反を指摘されている状態を終わりにするために支払う金」のように考えると、理解できる気がします。

つまり、語源は同じでも、意味が違う方向に拡張しているため
「罰金」と「素晴らしい」が同じfineという英単語で表されるのだと思います。

overrun の意味はオーバーランだけじゃない―🚘―#気になる英語調べ隊 2510

(2024.9.24)

定位置などを走り過ぎることを日本語でも『オーバーラン』と言いますが、
当然、overrun という英単語にもこれに当たる意味は有ります。
また、この単語は動詞として『(定位置などを)オーバーランする、走り越す』の意味でも使われます。
(野球でベースを通り過ごしてしまうオーバーランで、タッチアウトになるのもたまに見ますね。)

ただ、このオーバーランとは異なる意味の overrun も有ります。

例えば
Weeds are overrunning the garden.
「雑草が庭を覆いつくしている」のように、
overrunは『(雑草‣害虫が)はびこる』の意味にもなるのです。

他に、overrun は『(国などを)侵略する』の意味にもなります。
(庭も雑草に侵略されているみたいなものか)

また、overrun には『(限度などを)超える』や名詞の『超過』の意味も有りますが、
これはオーバーランと近いイメージかもしれません。

一字違い:clutch と crutch は?―🩼―#気になる英語調べ隊 2508

(2024.9.22)

一字違いの clutchcrutch は、両方とも一般的な辞書に載っている単語で、
当然意味が違います。

clutch という英単語には、
動詞として『ぐいとつかむ、しっかり握る』や
名詞として『つかむこと、(自動車などの)クラッチ、ピンチ』などの意味が有ります。

また、clutch は『ピンチで頼れる』の意味の形容詞にもなります。
野球で clutch hitter というのは「ピンチに強い打者」と辞書に出てました。
(チャンスに強い打者のような気もするのですが・・・)

一方、l が r になった crutch は『松葉づえ、支え』の意味の名詞です。
『(松葉づえ、棒などで)支える』の意味の動詞にもなります。

両方いっぺんに使ってみましょう。
He clutched his crutch tightly to prevent it from being stolen.
「彼は松葉づえを盗まれないようにしっかり握った。」
ちょっと無理やりですが。

brake と break ―🚙―気になる英語調べ隊 2500

(2024.9.14)

brake は名詞では『ブレーキ、歯止め、抑制』で、動詞では『ブレーキをかける』の意味ですね。

一方、break は『壊す、割る、砕く』などの意味の動詞で、名詞としても『割れ目、中断、急変、小休止』などの意味があります。
コーヒーブレイクのbreak ですね。

この二つ、日本語として使われる場合のカタカナ表記では 「ブレーキ」と「ブレイク」のように違いますが、どちらも英語の発音は同じで、発音記号は bréik となります。
つまり、brake と break は同音異義語(homonym)なんですね。

使ってみましょう。
His wild driving might break the brake.
「彼の乱暴な運転でブレーキが壊れるかもしれない」


両方とも初歩的な単語ですが、意外に紛らわしいと思います。
また、ブレーキのことを英語で言う時に、発音を迷うかもしれません。
これは、カタカナのせいですよね。

revealingってそんな!―🙈―#気になる英語調べ隊 2497

(2024.9.11)

revealing は形容詞として『啓発的な、意義深い』という意味を持ちますが、
『(通例隠されているところが)現れている、露出する』の意味にもなるそうです。

なのでrevealing dress は、「肌を露出させたドレス、露出度の高いドレス」だそうです。

そもそも動詞のreveal
『(秘密・事実を)漏らす、明らかにする、(隠されていたものを)見せる、露わにする、(神が)啓示する』などの意味です。
この動詞の語源は「ベールをはぐ」の意味のラテン語だそうです。
なるほど。

例えば
This game character wears quite revealing clothing.
「このゲームキャラクターはかなり露出度の高い服を着ている」
のように使えます。

まあ、露出していればいいってものでもないんですけどね。

一字違いのbleach とbreachは?―🫧-#気になる英語調べ隊 2491

(2024.9.5)

bleach と breach は一字違いで、当り前ですけど全く違う意味です。

2文字目が l の bleach は
『漂白(剤)』、『漂白する、色あせさせる』や『白くなる』の意味です。

rのbreach は
『違反、不履行、侵害、絶交、不和、裂け目』や『(法律・約束などに)違反する、破る』などの意味になります。

まあ、意味が違い過ぎるので文脈の中で混同しにくいとは思います。
ただ、音としてぼくの耳では、ちょっと聞き間違えるかもしれませんし、
書くときにもlかr か迷うかもしれません。

なので、r の breach は break に似てるので、『破る』と覚えておいたらどうでしょう。 
『漂白』の bleach は BLということで。

ベジタリアンでもできるcannibalizeは?―🛠️―#気になる英語調べ隊 2478

(2024.8.23)

cannibalize は『(人の)肉を食う、(動物が)共食いする』を意味する動詞ですが、
この単語には肉食と関係ない意味も有るのをご存知ですか?

cannibalize は、
『(古い車・機械などを)分解する、解体する、解体して利用可能な部品を使う』の意味でも使われるんです。

使ってみましょう。
He cannibalized the old car and used the parts to fix his father’s car.
「彼は古い車を分解し、その部品を使って父親の車を修理した。」

機械の修理に、故障した同じ機種から部品を取って使うのは、
確かに共食いっぽいかもしれませんね。

ボウリングのアレはガーターじゃないよ―🎳―#気になる英語調べ隊 2477

(2024.8.22)

ボウリングでレーンの脇の溝にボールが行ってしまうのを「ガーター」と言う人がいますが、それだとgarter 『靴下止め』みたいになっちゃいますね。

あれはそもそも『溝』の意味のgutter なので、
『ガター』と言う方が正しいようです。gutter の発音は、発音記号で gʌ́tər ですから。

なお、 gutterには『(屋根の)樋、側溝、排水溝』などの意味も有ります。

bachelorってどっちの?―#気になる英語調べ隊 2476

(2024.8.21)

bachelor って、
『独身男性』と『(大学の学部を卒業した)学士』の意味があるので
ちょっとややこしい感じがします。

以前、ぼくは似たような発音の別の単語かと思っていたのですが、
同じ単語に両方の意味があるということですね。

そもそも、bachelor の語源は「若い騎士」の意味のフランス語だそうです。
独身男性も大学卒業した学士も、まあ若い騎士みたいなものなのかもしれません。
(そうかな?)

英辞郎でbachelor の所を見たら、上の二つの意味の他に
『(まだ交尾したことのない)雄の若いオットセイ』というのも載ってました。

まあ、そういう若い雄のオットセイも、若い騎士みたいなものかもしれませんし・・・。
(そうかな?)

ノエル団長の言うOBSって何?―🖥―#気になる英語調べ隊 2474

(2024.8.19)

ホロライブの白銀ノエル団長の配信で、たまにOBSという言葉が出てきますが、
これって何のことでしょうか?

この場合のOBSは Open Broadcaster Software の略で、
ライブ配信や録画を行うためのPC用ソフトのことです。
多くの配信が、このOBS Studio というソフトにより行われているようです。

なので、Youtubeでの配信でOBSという言葉が出てくれば、この配信用のソフトのことを言っている可能性が高いです。

ただ、こういうアルファベット文字の略語は、違う文脈では違う意味になりますのでご注意を。
例えば、大分県でOBSと言えば、
大分放送(Oita Broadcasting System)の略称と思う人の方が多いかもしれません。

(白銀ノエルさん関連→ここ