英語で「謝罪になっていない謝罪」は?-😜-#つぶやき英単語 1585

(2022.4.13)

non-apology apology というのが、『謝罪になっていない謝罪、謝罪風の謝罪』のことなんですね。apology 繰り返している字面がちょっと面白いかも。
これ、nonpology とも言うらしいです。

例えば、
I’m sorry you feel that way with my remark.
「私の発言で、そのように感じさせてしまい申し訳ない」
(=発言の問題ではなくで、感じ方の問題だ。)

I am sorry if my statement gave you that misconception.
「私の発言で、そう誤解を与えてしまったとしたら申し訳ない」
(=俺は正しいこと言ってるのに、誤解する奴が悪い。)

等々。これではきちんと謝っていることにはなりませんね。
こういう時は、
How can we be satisfied with one such non-apology apology from you?
「あなたのそんな謝罪にもなっていない謝罪一つで納得できるはずありませんよ」
とか言い返してやりたいところです。

記者会見をする総理大臣のイラスト

政治家でこういうこと言う人が多いのは、困ったものです。
政治家は言葉に責任を持つべきでしょう。

佐々木投手の達成記録-⚾-#つぶやき英単語 1584

(2022.4.12)

4/10の対オリックス戦で、千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手が素晴らしい投球で、いくつもの記録を作りました。

Perfect game 完全試合
19 strikeouts: Tied for the most strikeouts in a game 
 19奪三振=1試合の最多奪三振タイ記録
13 consecutive strikeouts: New record for consecutive strikeouts
 13連続奪三振:連続奪三振の新記録
など。 

Sasaki pitched a perfect game on this day, the first time in 28 years in Japanese professional baseball (NPB). He is the 16th pitcher in NPB history to achieve a perfect game, and at 20 years and 5 months old, he is the youngest ever to do so.
He also struck out 13 consecutive batters in this game, which is a new NPB record. He also tied the record for strikeouts in a single game with 19.
With a fastball over 160 km/h and a sharp fork ball, his perfect pitch count of 105 pitches was truly overwhelming.

佐々木投手はこの日完全試合を達成しましたが、これは日本のプロ野球(NPB)で28年ぶりの快挙だそうです。完全試合はNPB史上16人目で、20歳5か月での達成は史上最年少です。
また、この試合で13連続奪三振をあげていて、これが新記録です。また、一試合の奪三振19個もNPBタイ記録です。
160km/hを超える速球と鋭いフォークボールで球数105球でのパーフェクトは、まさに圧倒的なピッチングでした。


SDGsは? ―🇺🇳-#つぶやき英単語 1583

(2022.4.11)

SDGs は何の略でしょうか?

SDGsは、Sustainable Development Goals の略で、
日本語では『持続可能な開発目標』となります。

2015年に国連で採択された国際目標で、2030年迄に持続可能でより良い世界を目指すことを目指したものです。

The #SDGs will not miraculously be achieved; real actions have to be taken for this 2030 Agenda to become a reality.
SDGsは奇跡的に達成されるものではなく、この2030アジェンダを実現するためには、実際に行動を起こさなければなりません。」
貧困、エネルギー、気候問題など重要な目標が列挙されていますので、これらの達成には地道な行動が必要ということですね。

若葉の生えた地球のイラスト


SDGsのこと調べていたら、違うSDGsにも遭遇しました。

(のび太がいない)

英語で「換算する」は?-⚾-#つぶやき英単語 1582

(2022.4.10)

今日は『換算する』の英語について。

異なる単位や通貨の間で換算が必要な場合が有りますが
この『換算する』を和英辞典で引くと convert という動詞が出ています。

例えば、次のように使われます。
To settle the expenses on my overseas business trip, I converted the amount from dollars to yen at the default exchange rate.
「海外出張の費用清算のため、私は既定の為替レートで金額をドルから円に換算しました」

Ball speed of 100 MPH is approximately 160 km/h when converted to metric units.
「100MPHの球速は、メートル法に換算すると約160km/hです」

因みに、MPHは miles per hour で mile での時速の単位です。
1MPH=1.609344km/h になりますので、100MPHは160.9km/hになります。
(エンゼルスの大谷選手の球速が話題になるので、米国で用いられるマイル時速、MPHにはだいぶ馴染んできた感じです。)

野球のピッチャーのイラスト(オーバースロー)

convertは、他にも『(…を…に) 変える、転換する、(人を)改心させる、転向させる』や『変わる、切り替える、転向する』などの意味にもなります。
名詞は conversion ですね。

なお、convert の語源は、「方向を変える」の意味のラテン語だそうです。

white knight は? -⚔―#つぶやき英単語 1572

(2022.3.31)

white knight は『救済者』の意味になるそうです。
騎士が助けに来るんですね。白馬に乗っているイメージかな。

(会社の救済の場合には、white knight は『救済会社』の意味になります。)

 全国ラグビー高校選抜大会の決勝、報徳学園vs東福岡が熊谷ラグビー場で3月31日に行われる予定だったのですが、大会中に東福岡が対戦したチームにコロナ陽性者が出たことから同校に出場辞退勧告が出て、30日夜の時点で試合中止と報徳学園の不戦勝優勝が決まりました。
 この大会では東福岡以外にもコロナ陽性者で出場辞退になった高校が有り、公平性の観点からも決勝戦だけ公式の大会規則を曲げることは難しかったと推察されます。それにしても、高校生の選手たちにとって酷な事態になっていたわけです。

 ここからwhite knight の話になるのですが、非公式での動きとして、熊谷ラグビー場を本拠とするジャパンラグビーリーグワンの埼玉ワイルドナイツが、隣接するさくらオーバルフォートの練習場に両校を招待し、代わりの練習試合を催すことになりました。この中で、東福岡の選手のPCR検査陰性を確認し安全にも最大限の配慮が払われました。審判や得点係もワイルドナイツの選手が務め、youtubeでの配信にも選手やスタッフが協力しています。

 試合では両校の選手が力を尽くし、結果として東福岡が37―10で報徳学園に勝利しました。両校の選手に拍手。

 これは公式の決勝ではないわけですが、大会史上でも語り継がれる出来事となったのではないでしょうか。困難な状況の中で、これを実現するために力を尽くしたワイルドナイツのチーム関係者や多くの方たちに感謝したいと思います。

The way the Wild Knights supported those high school rugby players was exactly that of the white knights. It may be an exaggeration, but they may have saved Japanese rugby culture and its future as well.
「ワイルドナイツが高校生ラグビー選手をサポートしたのは、まさに救済者のようでした。これは大げさかもしれませんが、彼らは日本のラグビー文化とその将来も救ったかもしれません。」

英語記事で震度6強をどう書いてるか?―📰―#つぶやき英単語 1558

(2022.3.17)

前の記事(→1557)からの続き:
地震の震度は日本独自の尺度なので、
これを英語のニュースでどう扱ってるか少し見てみましょう。

NHK-WORLD Japan の記事では
A magnitude 7.4 earthquake that struck off Japan’s Pacific coast on Wednesday night has left at least three people dead and more than 190 injured.
・・・・
The nighttime quake jolted people awake across much of eastern Japan.
It registered an upper 6 on Japan’s seismic scale of zero to 7.
「水曜日の夜に日本の太平洋岸で起こったマグニチュード7.4の地震で、少なくとも3人が死亡、190人以上が負傷している。
・・・・
夜中に起きた地震は、東日本の多くの地域で人々を驚かせた。
それは、日本の0~7の震度階で6強を記録した。」と書いています。
NHKではマグニチュードと震度を用いており、日本の震度の説明を入れた形の英語になってますね。日本の報道機関の書いた英語記事は、だいたいこんな感じで震度の簡単な説明(7段階あるとか)がついています。

これに対し、BBCの記事では
The magnitude 7.3 tremor struck the same region where a major earthquake triggered the Fukushima nuclear disaster 11 years ago.
「マグニチュード7.3の揺れは、11年前に福島原発事故を引き起こした大地震と同じ地域を襲った。」
とは書いていますが、震度の記述はありません。
外国の他の新聞社なんかも、そんな感じです。
これは震度を書く必要がないというか、読んでいる人が分からないから書かないのだと思われます。書くとマグニチュードと紛らわしいのかもしれません。

ここから得られる教訓ですが、
外国の人と地震の話をする時に、震度(例えば seismic intensity)とだけ言っても理解してもらえないと思われます。
震度使わずにマグニチュードだけで話すか、日本の尺度である震度の説明を交えて話すのがいいのではないでしょうか。

後、余計なお世話かもしれませんが、
日本の気象庁や地震学者の人は、地震の震度を国際的な尺度にするような努力をしたらどうでしょう?
地震の大きさを表すマグニチュードと、ある場所での揺れを表す震度の両方が必要だと思うんですけどね。

お天気お姉さん・女性気象予報士のイラスト




英語で「震度6強の地震」は?―😨―#つぶやき英単語 1557

(2022.3.17)

『震度』というのは、日本独自の単位なんですね。

なので、英語ではseismic intensity とかになるんですけど、
これを説明なしに使うと他の国の方々には理解されず、マグニチュードと混同される可能性が高いと思われます。

Weblio (研究社 新和英中辞典)での解説では、
「日本の気象庁で定めている震度階と、外国で用いられる地震のマグニチュードを示すリヒタースケール (the Richter scale) は同じではない。なお、 Richter の発音は /ríktər/」
と出ています。

Weblioでの例文を参考にすると
「震度6強の地震」は
a tremor with an intensity of 6 upper on the Japanese seven‐stage seismic scale
「日本の7段階地震階級の中で6強の強さの揺れ」
のように説明すれば伝わるはず。

単語の意味としては
seismic:地震の
tremor :震え(体や心の震えにも使われます) です。

地震のイラスト「防災グッズ」

地震、びっくりしました。6強って・・・。
被害も出ているようで心配です。
(日頃からの備えも必要ですね。)

Organization 機関か機構か?―🌏―#つぶやき英単語 1547

(2022.3.7)

国際的な組織の名称で Organization がついたものもいろいろありますね。

ILOと言えば
International Labor Organization 『国際労働機関』です。

この頃ウクライナ情勢のニュースでも出てくるNATO は
North Atlantic Treaty Organization 『北大西洋条約機構』の略称です。
(ちなみに、NATOの読みは日本語だとナトーですけど、英語だとnéɪṭoʊ ネイトーですね。海外のニュースを聞いててよく分かりました。)

🌏

このように、Organization のついた組織名の訳語は「機構」の場合と「機関」の場合が有ります。

これには基準が有って、
国連に関係する組織については、Organizationを慣例的に『機関』と訳しており、それ以外の場合には『機構』とされる場合が多いんだそうです。

国連に関係するUNESCOは、
United Nations Educational,Scientific,and Cultural Organization
『国連国連教育科学文化機関』で、Organization は機関です。

国連関連ではないOPECは、
Organization of Petroleum Exporting Countries
『石油輸出国機構』で、Organization は機構です。

国連関係以外でOrganization を『機構』とするのは、別の単語 Agencyを『機関』と訳すので、これと区別してのことだそうです。

ランサムウェアから取り留めなく―💻―#つぶやき英単語 1542

(2022.3.2)

世界はいろいろと混乱しているようです。

トヨタ自動車の取引先の部品メーカーがサイバー攻撃を受けたという最近のニュースがありました。某国が関係しているのでしょうか。
使われたのが ランサムウェアという手段だそうです。

『ランサムウェア』ransomwareは、相手のデータを人質にして身代金を要求するマルウェア(悪意のあるソフトウェア)のことですって。
(変なメールは開かずに捨てましょう)

ransom が『身代金』という意味なんですね。
この単語の語源は、「買い戻すこと」の意味の古期フランス語だそうです。

💰

ransom に関連して、king’s ransom といえば「王の身代金」ということですが、
『莫大な金』の意味になるそうです。
確かに、王様が人質に取られたら、身代金は大変な金額になるでしょう。

また、King’s Ransom 「キングの身代金」という有名な小説が有ります。
Ed McBainの警察小説「87分署シリーズ」の中の一つで、誘拐事件を扱った話です。

この小説 King’s Ransom を、日本映画界の巨匠 黒澤明監督が映画化しています。
その映画の題名が「天国と地獄」です。
身代金 ransom の受け渡しのシーンが映画に出てきます。
(出演者は三船敏郎、仲代達也、山崎努・・・・)

この黒澤映画「天国と地獄」の英語タイトルは High and Low です。

で、このHigh and Low ですが・・・・

世界の混乱の前に、僕の書いてることの方が取り留めなくなってきたので
今日はこの辺で。

オーバーヘッドキック―⚽―#つぶやき英単語 1541

(2022.3.1)

サッカーのオーバーヘッドキックは、漫画の必殺技のような特別感が有りますが、現実の試合でも時々見られます。
頭の上にボールを宙返りのように足を跳ね上げて蹴るアクロバティックな技術ですね。

英語で『オーバーヘッドキック』のこと、
そのまま overhead kick とも言うみたいですけれど
bicycle kick や scissors kick の方がよく使われるかもしれません。

bicycle は自転車で、scissors はハサミなので
蹴る時の姿勢がこれらに似ているからbicycle kick や scissors kick と言われる訳ですね。
(細かく言うと、同じオーバーヘッドでも、bicycle とscissors は足の使い方や形が少し異なるかもしれませんが)

以前、イギリスのレスターでプレイしていてオーバーヘッドキックで得点したことのある岡崎慎司選手が、今はスペインのカルタヘナというチームでプレーしており、最近の試合でもオーバーヘッドキックでゴールを決めました。
Shinji Okazaki, who used to play for Leicester in England and had scored with a bicycle kick, is now playing for a team called Cartagena in Spain and scored another bicycle kick goal in a recent game.

彼の情熱と献身が、このような美しいゴールを呼び込むのだと思います。
そして、ゴール後の彼の笑顔は見ている人にも幸せの意味を教えてくれるような素晴らしいものです。
I think it is his passion and dedication that brings about such beautiful goals.
And his smile after the goal is so wonderful that it teaches the meaning of happiness to anyone who sees it.

(岡崎選手のシュートは、scissors kick というよりは bicycle kick という方がふさわしいかもしれません。)

→関連投稿:岡崎選手のことを前にも書いています。