cronyismもついでに―🌸― #つぶやき英単語 1486

(2022.1.8)

前にnepotism 『縁故採用』について書いたので
ついでに似た感じの単語をもう一つ取り上げたいと思います。

cronyism は『(政治家などの友人関係による)えこひいき、縁故主義』
の意味だそうです。

crony が『親友、仲間』の意味で、これにismがついて、
政治家の方が友達関係を妙に大事にしちゃうことを表すわけですね。

使ってみましょう。
The politician’s behaviors were criticized as cronyism.
「その政治家の行動は縁故主義だと批判された」

📰

なんか、実際そういう政治家の方がいましたね。

nepotism は?―👨‍👦-#つぶやき英単語 1485

(2022.1.7)

nepotism という単語は、
『(就職などの際の)縁者びいき、縁故採用』と言う意味です。

これは、甥 (nephew)を意味するラテン語を語源としており、
中世において法王が親族(多くは甥)を枢機卿に据えたことに由来しているそうです。

⛪

私企業であれば nepotismも全てが悪いというわけではないかもしれません。
小規模な店や工房などなら、関係ない人を雇うより家族や血縁者で働く方がいい場合もあるでしょう。
これが大きな会社となると、社会的な責任として公平な採用判断も求められます。実際に縁故採用が多いような会社があれば、そういう情報は伝わるものなので、有能な人材を集められず競争力を失うかもしれません。

一方、税金で成り立っているお役所では、そもそも公務員の採用は公平であるべきで、縁故採用は基本的に認めてはいけないと思います。

この意味で最も問題なのは、一種の公務員である議員の世襲が当たり前になっていることです。あれって一種の nepotism ですよね。
有権者は、世襲についてより厳しい目で見なければいけないんじゃないでしょうか。
そういう世襲議員ばかりになれば、公平な政治が行われなくなる恐れがあり、国や自治体としての活力を失うことにもなりかねないと思います。

✏

例文を書きます。
Nepotism in government and parliament do harm a fair and vibrant society.
「政府や議会での縁故主義は、公平で活力ある社会を損なう」

「組織犯罪」の英語は?―😎―#つぶやき英単語 1478

(2021.12.30)

一口に犯罪と言っても、 出来心というやつから確信犯まで、
金目当て、地上のもつれ、逆恨み、計画犯罪、完全犯罪、などなど、etc.
いろいろなタイプがございますな。

その中でも、『組織犯罪』というのは質の悪いもので、これ英語で何というかご存知?
さすがですね、旦那。
そう、organized crime っていうんだそうです。

ええ、organized が『組織された、組織的な』という形容詞、crime が『犯罪』ということで。

これ、マフィアとか暴力団とか、 大掛かりな詐欺グループなどの 犯罪組織 がやるイメージですね。
『犯罪組織』は英語ではcriminal organization になります。

ですが、普通の会社やお役所が組織ぐるみでルールを破る事も、組織犯罪と呼ぶ場合があるんですね。(企業が行うなら『企業犯罪』=corporate crime とも呼ばれますが、これも組織犯罪の一種と考えられます。)

いろいろ数値をいじったり、たいてい、下の人間がやらされるんですけれど。

「課長、これはまずいと思うんですけれど・・」
「いいんだ。上の判断だから」

まあ、良くはないでしょうね、こういうのは。
他人事じゃありませんよ。

最近は、コンプライアンス compliance と、
早い話がルールとか法律とか守るということが大切とどこでも言ってます。
当たり前のことですから、本当に当たり前な世の中にしていただかないとね。

まずは、お気を付けくださいませ。

breadwinner は?―🍞―#つぶやき英単語 1473

(2021.12.21)

breadwinner は直訳ならパンを勝ち取る人ですけれど、
これで『一家の稼ぎ手』の意味になります。
(オンランイン英会話 Bizmates のレッスンに、この単語が出てきました。)

例文です。
He was the only breadwinner in his large family.
「彼は大家族の中で唯一の稼ぎ手だった。」


breadwinner は一家に一人とは限りません。
two-breadwinner は『共稼ぎの』の意味の形容詞になります。

They are a two-breadwinner couple. (=They are a dual-earner couple.)
「彼らは共稼ぎ夫婦です。」

ご飯しか食べない一家の大黒柱のお父さんは、ricewinner という感じでしょうか。
(まあ、通じないとは思うけど。)

Bear collision !?―🚅―#つぶやき英単語 1472

(2021.12.19)

When things move, some things collide.
The collision may stop things from moving.
「動く物があれば、ぶつかる物もあります。
 その衝突で、物が動かなくなることもあります。」

collide は『衝突する』で、collisionはその名詞で『衝突』です。

新幹線はスケジュール通りに動くのが当たり前な感じで、
遅れたり運航が止まるとJRもすぐに理由をアナウンスしますね。
そんなツイッターでのお知らせ(英語版)で、
なんと遅延の理由が Bear collision 「熊との衝突」ですと!

内容はこんな感じです。
11/25/2021 at 20:14, The some of the trains of Akita Shinkansen Komachi Outbound line on Between Morioka and Akita Station is being delayed due to Bear collision on the Tazawako Line.
「2021年11月25日 20:14 秋田新幹線こまち号の下り、盛岡―秋田間の一部列車で、田沢湖線区間での熊との衝突を原因とした遅れが発生しています。」

JRが直に出している情報で Bear collision と言っているので、これが公式な言い方ということでしょう。
(ただ、新幹線の事故に関する情報と知らずにBear collision と聞くと、
熊と熊がバンバンぶつかり合っているのを想像するかもしれません。)

秋田新幹線や山形新幹線では、従来線の線路をそのまま利用している部分があるので、たまに動物との衝突が起こっているようです。
クマやイノシシやシカに「気を付けろ」と言っても事故が無くなるわけではないので、
お互いのために有効な対策が必要だと思います。

malaise は?―😵―#つぶやき英単語 1459

(2021.11.23)

特定の病気ではなくても、何となく気分がすぐれないことありませんか?
malaise という単語は、このような『不快感、倦怠感、不調』のことだそうです。
(英検1級ぐらいで必要になる単語だとか)

例文です。
I’ve been feeling a certain malaise lately.
「このごろ、倦怠感を感じるんですよ。」

この単語は、体調だけでなく経済の沈滞などに関しても使われます。

The economic malaise of this period is known as the lost decade.
「この期間の経済の不調は失われた10年として知られています。」

malaise は語源はフランス語で、その元は「不快」の意味のラテン語らしいです。

どこの国の人も、調子の悪い時はあるもので、
そんな時は、休息をとるなり、病院に行くなりした方がいいですね。

経済の方の不調については、岸田さんや日銀の人に、良い解決策を考えてもらいたいところです。

unanimous がいっぱい―⚾―#つぶやき英単語 1458

(2021.11.21)

形容詞のunanimous が『満場一致の』という意味だとは知っていましたが、
大谷翔平選手にあらためて教わった感じです。
unanious と Ohtani で検索すると、大谷選手が満票でのアメリカンリーグMVPに選出されたことに関して、ニュース記事や野球関係のポストがたくさん出てきます。
unanimous や 副詞のunanimously『満場一致で』は、これで大谷選手の顔を思い浮かべれば忘れないかもしれません。

⚾

MLB.com のニュース記事タイトル
Unanimous! Ohtani takes home AL MVP
Two-way star is fourth Angel to win award, 19th to sweep all first-place votes
「満場一致! 大谷選手、ALのMVP獲得
 二刀流のスターがエンゼルスの選手として4人目の受賞で、一位票の独占は19例目」
( https://www.mlb.com/news/shohei-ohtani-wins-2021-al-mvp-award )

エンゼルスのtweet
Shohei Ohtani is your unanimous American League Most Valuable Player!
「大谷翔平選手、満場一致でアメリカンリーグ最優秀選手」
( https://twitter.com/Angels/status/1461481418572189699 )

The Japan News の記事タイトル
Ohtani voted unanimous American League MVP
「大谷選手、満場一致でアメリカンリーグのMVPに選出」
( https://the-japan-news.com/news/article/0008008905 )

SPORTING NEWS の記事タイトル
Shohei Ohtani joins elite company with unanimous MVP selection
大谷翔平選手、満場一致のMVP選出でエリート選手の仲間入り」
( https://www.sportingnews.com/us/mlb/news/shohei-ohtani-unanimous-mvp/bsowygpluapt14xwi8u6v6fdn )
等々

Congrats Ohtani, the unanimous American League MVP! 🎉
おめでとう大谷選手、満場一致のアメリカンリーグMVP!

「文化の盗用」は英語で何?―👘―#つぶやき英単語 1447

(2021.10.27)

このごろ、他国や他民族の文化を軽々しく使ったりすると、文化の盗用として非難されることが多いようです。

この『文化の盗用』を辞書を引くと、cultural appropriation と出ています。

cultural は『文化の』で、appropriation には『流用、盗用』の意味が有るんですね。
(appropriation は、他には『(金などを)充当(すること)、 割り当て、充当金』などの意味を持ちます。)

🇺🇸

特にアメリカでマイノリティの文化を不用意に扱うと、
このcultural appropriation 文化の盗用ということで炎上するみたいですね。
最近、この観点で
Stay mindful of your costume choices this Halloween.
「今年のハロウィンでは、衣装選びに気を配りましょう。」
というご注意のtweet が出てました。

外国人が着物がきれいだから着てみたいと言えば、日本人はうれしく思う場合の方が多いんじゃないでしょうか。これ、そこにRespect があるかどうかが大きいですけどね。
以前に矯正下着にKimonoという商品名を付けようとして炎上したケースはあるそうですけど、文化を尊重されずに商売に利用されるのは不愉快な感じはします。

今の時期で言えば、
日本人がハロウィンで騒ぐのは、Cultural appropriation 文化の盗用なんじゃないでしょうかね。渋谷での大騒ぎにRespect は無いんじゃないかな。

 

ラグビー日豪戦の英語記事タイトル2―🏉―#つぶやき英単語 1445

(2021.10.24)

興味のあることを通して学ぶというのは、なんか理想的な感じがしませんか?
ということで、にわかラグビーファンとして、
日本代表Brave Blossoms対オーストラリアWallabiesのテストマッチの英文記事タイトルの表現をチェックしてみました。
(昨日も一つ取り上げたので、今日はそれ以外ということになります。)

Wallabies scrape past Japan to make winning start to spring tour
「ワラビーズが日本を振り切り、春のツアーを勝利でスタート」

https://www.theguardian.com/sport/2021/oct/23/rugby-wallabies-hold-on-against-japan-to-make-winning-start-to-spring-tour
★ scrape past は『~を振り切る、勝利する』の意味です。

Rugby: Japan fall 32-23 to Australia in entertaining battle
「ラグビー:日本、接戦の末、オーストラリアに32-23で敗れる」https://mainichi.jp/english/articles/20211023/p2g/00m/0sp/047000c

Rugby: Wallabies hold off Japan for fifth straight victory
「ラグビー:ワラビーズが日本を抑えて5連勝」
https://www.nzherald.co.nz/sport/rugby-wallabies-hold-off-japan-for-fifth-straight-victory/UOSCNGWUU4OVKVSKWMD3DNAXWU/

‘Rusty, frustrating’: Wallabies take ‘a step backwards’ but make it five straight
「鈍くて、フラストレーション:ワラビーズは一歩後退したものの、5連勝を達成」
https://www.foxsports.com.au/rugby/wallabies/wallabies-vs-japan-2021-live-test-rugby-scores-results-highlights-video-updates-australian-rugby/news-story/f410a8bdb9c65a62003c95fae822c743

オーストラリア側から見ると、日本に追い上げられているようでは心もとないということなのでしょうか。一歩後退 a step backwards とか言われてます。
まあ、日本も、これから調子を上げて、11月の試合は3連勝したいところですね。

フリーサイズは英語で何?―👕―#つぶやき英単語 1439

(2021.10.16)

衣服や帽子などでフリーサイズというのがありますが、このフリーサイズ Free Size というのは和製英語らしいです。
(日本や一部アジアの商品説明ではfree size の記述が多いようです。オンラインショッピングの世界的広がりを見ると、いずれ認知されるのかもしれませんが、現時点の辞書ではfree size は和製英語認定になっています。)

そこで、『フリーサイズ』を和英辞典でひくと、
one-size-fits-all やone size fits all という訳語が出てきます。

自作例文です。
These one-size-fits-all gloves are made of highly stretchable material.
「このフリーサイズの手袋は伸縮性の高い素材でできています。」

フリーサイズ=one-size-fits-all の商品は、
例えば、伸縮性が高かったり調節できたりでサイズ対応範囲は広いのでしょうが、
本当にどんなサイズの人にも合うということでもないようです。
また、使えたとしても、フィット感が悪い場合も当然有ります。

🧤

one-size-fits-all は比喩的な使い方では、
『(方法・解決策などが)それ一つでどんな場合にも通用する、汎用的(画一的)な』や
『(薬などが)万能の』の意味にもなります。
この意味の one-size-fits-all は 少しネガティブな文脈で使われる場合があるようです。
日本語でも「画一的な対策」と言ったら、何か細かな配慮を欠いていて、うまくいきそうにない感じがしますよね。

There is no one-size-fits-all solution to promote the various local economies.
「様々な地域経済の振興に万能の解決策はありません。」

本当は、one-size-fits-allで全てが解決できれば、そんないいことはないのですが、
世の中それほど単純じゃないということでしょう。