「南海トラフ地震」とか「巨大地震」の英語―🗾―#気になる英語調べ隊 2561

(2024.8.9)

NHK WORLD の記事の抜粋
The Japanese Meteorological Agency has issued a megaquake advisory after Thursday’s quake, as part of the Nankai Trough Earthquake Extra Information protocol. It has also lifted all tsunami advisories.
「気象庁は木曜日の地震後、南海トラフ地震の臨時情報プロトコルの一環として、巨大地震注意報を発表した。また、すべての津波注意報を解除した。」

megaquake 『巨大地震』
advisory 『注意報』
Nankai Trough Earthquake 『南海トラフ地震』
  trough は『谷』

巨大地震が起きる可能性が有るって・・・。
まあ心配し過ぎてもしょうがないですが、
日頃の準備は必要でしょうね。

弔意を表す「半旗」の英語は❓―😔―#つぶやき英単語 2239

(2023.1.7)

『半旗』とは、弔意を表すために旗竿の先端から半分ほど下げて掲げる旗のことです。
英語では、これを flag at half-mast (または half-staff) と言うそうです。
mast やstaff が『旗竿』の意味になります。

また、『半旗を掲げる』は、fly (hoist) a flag at half-mast のようになります。
fly は『飛ぶ、飛ばす』の意味の他に、この場合のように他動詞として『(旗を)掲げる』の意味でも使われます。
また、hoist は『(旗を)掲げる』や『(ロープなどで)巻き上げる、釣り上げる』の意味の動詞です。

2024年1月6日、熊谷ラグビー場でのベルブリッツとワイルドナイツの試合では、
リーグ旗と両チームの旗が半旗として掲げられていました。
1月1日に起きた能登地震の被害者に対する弔意を表すためと思われます。
On January 6, 2024, at the game between the Bell Blitz and the Wild Knights at the Kumagaya Rugby stadium, the flags of the league and the both teams were flown at half-mast.
This was supposedly to express condolences for the victims of the Noto earthquake that occurred on January 1.

試合前に黙とうも捧げられました。

地震関係の英語:aftershockなど―⛑―#つぶやき英単語 2236

(2024.1.4)

能登半島地震で大きな被害があり救助活動が続いている状況で、
英語でもこの関係の情報が多く見られます。

The death toll rose to almost 60 after a powerful earthquake hit Japan’s northwest, as aftershocks and the threat of heavy rain hamper rescue operations
「日本の北西部を襲った強い地震による死者数は約60人に上り、余震と大雨の脅威が救助活動を妨げています。」 
 aftershock=余震   

参考のため、地震に関する英語を並べてみました。

『地震』 earthquake, quake

『地震の』seismic
『地震学』seismology

『(地震の)揺れ、小地震』 tremor

『前震』foreshock
『本震』mainshock
『余震』aftershock, afterquake

『震源』hypocenter, seismic center (focus)

『断層』(geologic) fault
『活断層』active fault

『群発地震』 swarm earthquakes, (earthquake) swarm
『火山性地震』 volcanic earthquake

『震度』 seismic intensity, intensity on the Japanese (seven-stage) seismic scale
  『震度5弱』intensity 5 lower
  『震度5強』intensity 5 upper
「日本の7段階の震度の7を記録する」
register 7 on the Japanese seismic seven-stage intensity scale
     (震度についての関連投稿→こちら

『マグニチュード』magnitude(of earthquake), magnitute on the Richter scale
「マグニチュード7.6の地震」
   7.6-magnitude earthquake

『液状化』 liquefaction

『地割れ』crack, fissure, opening (in the ground)

『津波』 tsynami

『津波警報』tsunami warning

『緊急地震速報』 EEW (Earthquake Early Warning)

以上

ニューヨーカーは震度を知らない?―🤔―#つぶやき英単語 2235

(2024.1.3)

ニューヨーク・タイムズ紙は、日本の震度がリヒタースケールのマグニチュードとは異なることを理解していないのかもしれません。
The New York Times may not understand that the Japanese seismic intensity differs from the magnitude on the Richter scale.

彼らの記事には「この地震では日本の震度で7.6が記録された」とありますが、実際には最大震度は7で、リヒタースケールのマグニチュードが7.6でした。彼らは二つを混同しているようです。
Their article said ’The earthquake registered 7.6 on the Japanese seismic intensity scale…’, but in fact, the maximum seismic intensity was 7 and the Richter scale magnitude was 7.6. They seem to confuse the two.

「がれき、残骸」の英語は❓-⛑-#つぶやき英単語 1918

(2023.3.3)

『がれき、残骸』に対応する英単語を辞書で調べると、
rubble
debris
wreckage  などが出てきます。

これらの単語をこの頃よく見かけます。
ウクライナ関係の記事:
Rescuers working through the night were able to pull 11 people from the rubble but others remained trapped.
「夜通し作業したレスキュー隊は、11人をがれきの中から救い出すことができましたが、他の人たちは閉じ込められたままです。」

トルコ関連の記事:
“With the completion of debris removal activities, we are starting the reconstruction and revival of our region,”
がれきの撤去作業の完了により、地域の復興・再生が始まります」

ギリシャ関連の記事:
Greek rescuers comb through train crash wreckage as hopes fade
「ギリシャの救助隊が列車事故の残骸を調べ、希望が薄れていく」

戦争、災害、事故といろいろ大変なニュースが有りますね。
なんとか、人が防げるものは防ぎたいところですが・・・。

「手抜き」の英語は❓-🔨-#つぶやき英単語 1902

(2023.2.15)

『手抜き』を和英辞典で引くと、 corner-cutting という単語が出てきます。

この関連表現で『手抜きをする』はcut corners ということになります。

「手抜きの建築工事をする」は cut corners in construction などと言えます。

最近のトルコの地震のニュースの中で、corner-cutting が使われていました。

’corruption led to corner-cutting’
「汚職が手抜き工事を招いた」と。

目先の利益のために人の命が軽んじられることがあってはいけません。
政治がそういうことに免罪符を与えてはいけません。

swimming stone は❓-🏊-#つぶやき英単語 1817

(2022.11.28)

泳げないことを「金づちだ」と言いますけれど、
英語でも sink like a stone (rock, brick)のような表現が有ります。
石(岩、レンガ)のように沈むということですね。

泳げないものの代表が石ということですが、
世の中には swimming stone というものも有ります。

swimming stone は文字通りなら泳ぐ石ですが、これで『軽石』の意味になります。
同じような感じで floatstone とも言います。
また、軽石には pumice (stone) という言い方も有り、これが最も一般的かもしれません。

今日、ネットでたまたま火山島の話を読んだのですが、
火山から噴出されて海に浮かんだ大量の軽石で、いろいろな被害が有ったようです。
まあ、いろいろ使い道も有るかもしれませんけど。

例文です。
Large amounts of swimming stones from the volcano are covering the sea surface, affecting fishing.
火山から出た大量の軽石が海面を覆っていて、漁に影響が出ています。


「火気厳禁」の英語は?-🔥-#つぶやき英単語 1786

(2022.10.29)

『火気厳禁』を英語で表示すると?

国立競技場で見かけた表示では
 NO OPEN FLAME   
となってました。

他にも言い方は有るようですが、東京オリンピックの会場にもなった場所の注意書きなので、今日の所はこれが正解ということでいいでしょう。

注意書き:ラグビー日本代表 VS All Blacks 試合会場の国立競技場にて 2022.10.29

flame は『炎、火炎』なので、
open flame で『はだか火』の意味になるそうです。
なので、英語を直訳すると「はだか火禁止」ですね。

日本語の「火気」という言葉は「火の気」なんですが、ほとんと「火」と同じ意味で使われています。

なら、火の禁止=No Flame でもいいのかもしれませんが、
他に引火することを防止するのが目的なので、裸の火=Open Flameの禁止という表示になっているんですね。

理屈っぽく考えると、全ての火を禁止するとなると
エンジン(内燃機関)でも中で燃えているわけですから、
芝刈り機を競技場で使うのもできなくなっちゃうかもしれません。
はだか火 Open Flame の禁止としておけば、内側で燃焼しているエンジンは当てはまりませんから、芝刈り機 OKです。

(ついでに言っておくと
心の内側で燃えている闘志の炎は、消してはいけません。
がんばれ、ラグビー日本代表!)


 

英語記事で震度6強をどう書いてるか?―📰―#つぶやき英単語 1558

(2022.3.17)

前の記事(→1557)からの続き:
地震の震度は日本独自の尺度なので、
これを英語のニュースでどう扱ってるか少し見てみましょう。

NHK-WORLD Japan の記事では
A magnitude 7.4 earthquake that struck off Japan’s Pacific coast on Wednesday night has left at least three people dead and more than 190 injured.
・・・・
The nighttime quake jolted people awake across much of eastern Japan.
It registered an upper 6 on Japan’s seismic scale of zero to 7.
「水曜日の夜に日本の太平洋岸で起こったマグニチュード7.4の地震で、少なくとも3人が死亡、190人以上が負傷している。
・・・・
夜中に起きた地震は、東日本の多くの地域で人々を驚かせた。
それは、日本の0~7の震度階で6強を記録した。」と書いています。
NHKではマグニチュードと震度を用いており、日本の震度の説明を入れた形の英語になってますね。日本の報道機関の書いた英語記事は、だいたいこんな感じで震度の簡単な説明(7段階あるとか)がついています。

これに対し、BBCの記事では
The magnitude 7.3 tremor struck the same region where a major earthquake triggered the Fukushima nuclear disaster 11 years ago.
「マグニチュード7.3の揺れは、11年前に福島原発事故を引き起こした大地震と同じ地域を襲った。」
とは書いていますが、震度の記述はありません。
外国の他の新聞社なんかも、そんな感じです。
これは震度を書く必要がないというか、読んでいる人が分からないから書かないのだと思われます。書くとマグニチュードと紛らわしいのかもしれません。

ここから得られる教訓ですが、
外国の人と地震の話をする時に、震度(例えば seismic intensity)とだけ言っても理解してもらえないと思われます。
震度使わずにマグニチュードだけで話すか、日本の尺度である震度の説明を交えて話すのがいいのではないでしょうか。

後、余計なお世話かもしれませんが、
日本の気象庁や地震学者の人は、地震の震度を国際的な尺度にするような努力をしたらどうでしょう?
地震の大きさを表すマグニチュードと、ある場所での揺れを表す震度の両方が必要だと思うんですけどね。

お天気お姉さん・女性気象予報士のイラスト




英語で「震度6強の地震」は?―😨―#つぶやき英単語 1557

(2022.3.17)

『震度』というのは、日本独自の単位なんですね。

なので、英語ではseismic intensity とかになるんですけど、
これを説明なしに使うと他の国の方々には理解されず、マグニチュードと混同される可能性が高いと思われます。

Weblio (研究社 新和英中辞典)での解説では、
「日本の気象庁で定めている震度階と、外国で用いられる地震のマグニチュードを示すリヒタースケール (the Richter scale) は同じではない。なお、 Richter の発音は /ríktər/」
と出ています。

Weblioでの例文を参考にすると
「震度6強の地震」は
a tremor with an intensity of 6 upper on the Japanese seven‐stage seismic scale
「日本の7段階地震階級の中で6強の強さの揺れ」
のように説明すれば伝わるはず。

単語の意味としては
seismic:地震の
tremor :震え(体や心の震えにも使われます) です。

地震のイラスト「防災グッズ」

地震、びっくりしました。6強って・・・。
被害も出ているようで心配です。
(日頃からの備えも必要ですね。)