(2021.8.31)
レモンカードというと、どこかの提携クレジットカードみたいですけれど、
甘いもの好きの人はよくご存じのものらしいです。
レモンカードはレモンクリームのようなもので、果汁、果皮と卵黄、砂糖を煮詰めてから冷まして作るとか。
(この頃、The Great British Bake Off というケーキを焼いたりするコンテストの番組をAmazon Primeで見てるんですけれど、その中でレモンカードがよく使われてます。)
でも、何でレモンカードはカードなんだろうと不思議に思いません?
トランプとか、財布の中にあるカードとか、はがきとか、名刺とかがカードって感じですけど。
実は、レモンカードはlemon curd で、バースデーカード birthday card のカードとは違う単語なんですね。
発音記号だと、curd がkˈɚːdかkˈəːdで、card はkάɚdかkάːd だそうです。
curd を辞書で引くと、『凝乳、カード、凝乳状のもの』と訳が出ています。
凝乳(ぎょうにゅう)というのは、乳に酸やある種の酵素などを加えて凝集させたもののことで、「凝乳のようなドロッとしたもの」も含めてcurd というらしいです。
curd と card はuとaの一字違いというだけで紛らわしいのですが、
これをカタカナで書いてしまうと、まったく同じカードになるので、紛らわしさ倍増ですね。
現に、レモンカードならまだいいんですが、オレンジカードだと
orange curd で検索すれば、オレンジを使ったcurd のレシピとかお菓子のことが、
orange card で検索するとJRのプリペイドカードのことが出てきます。
(ほら、紛らわしい。)