英語で「アシダカグモ」は?―🕷―#気になる英語調べ隊 2718

(2025.8.17)

『アシダカグモ』は、網を張らず自分で動いてゴキブリなどを捕食する大型のクモで、名前の通り脚が長いこことが特徴です。

この『アシダカグモ』は 、英語では Huntsman spider と言うそうです。
huntsman は『狩猟家、猟師』なので、直訳だと「狩猟蜘蛛」のようなことですね。
もちろん、このクモの獲物を追って捕らえる能力・生態から名づけられています。
(このクモの学名は Heteropoda venatoria と言いますが、これも狩人の意味のラテン語 venator に由来しているとのこと。)

その他に、 Banana spider とも呼ばれます。
これはアシタカグモが、輸出入されるバナナにまぎれて世界中に広がったことからついた名称です。

アシダカグモは、見た目はともかく、ゴキブリなどを食べることで益虫とされています。

でも、このクモ、左右の脚をのばすと10㎝ぐらいになるそうで、
こんなのが急に目の前に出てきたらビビっちゃいますね。

傘と日傘の英語は?―☔―#気になる英語調べ隊 2717

(2025.8.15)

研究社の新和英中辞典によると
雨の日に使う『傘』は英語では umbrella で、
晴れた日に使う『日傘』は parasol だそうです。

ただ、umbrella は日傘の意味でも用いられるようです。
そもそも、この単語の語源は「小さな陰」の意味のイタリア語だそうです。

parasol は専ら日傘のことを指すようで、語源もイタリア語で「日よけ」の意味だそうです。

Today, I went to Tatebayashi to see an event called “Castle Town Umbrella Sky”, where many umbrellas were hung in the air. 

「おおきく振りかぶって」の英語タイトルは?―⚾―#気になる英語調べ隊 2716

(2025.8.13)

野球マンガ『おおきく振りかぶって』の英語タイトルは
Big Windup! だそうです。
当然ですが、アニメの英語タイトルも同じです。

windup (ワインドアップ)は、
投手が投球するために両腕を頭上に上げる、振りかぶることですね。
名詞だけでなく、動詞でも使われ、
『投球前に腕を振りかぶる、ワインドアップする』の意味になります。

Nowadays, there are fewer pitchers who throw with a big windup.
「現在、おおきく振りかぶって投げるピッチャーは少なくなっています。」

野茂投手のような個性的なフォームのピッチャーを見る

英語で「染料」や「顔料」は?―🎨―#気になる英語調べ隊 2715

(2025.8.9)

染料(せんりょう)と顔料(がんりょう)は、ともに色を付けるために使われる材料ですね。

英語では『染料』は dye 、『顔料』は pigment と言います。

染料は水や油などの溶剤に溶け、繊維に吸収されることで紙や布に色を付けます。
一方、顔料は溶剤に溶けない粉末粒子から成り、バインダーと混合した状態で着色に用いられます。
Dyes dissolve in solvents such as water and oil, and color paper and cloth by being absorbed into their fibers.
On the other hand, pigments are composed of powder particles that do not dissolve in solvents and are used for coloring in a mixed state with a binder.

墨は、煤(すす)の微粒子を水に分散させたもので、顔料系なんですね。
絵具も顔料を主成分とするものが多いとのことです。


MLBのILは?―⚾―#気になる英語調べ隊 2714

(2025.8.3)

MLB用語のILは、Injured List 「故障者リスト」の略ですね。
この言い方になったのは、2018-2019のオフシーズンからだそうです。
(それ以前、 故障者リストはDL=Disabled List と呼ばれていましたが、disabled が身体障害の意味にもなるため、混同を避ける言い方に変わったとのこと。)

MLBに関するニュースやポストで、このILはよく出てきます。

例えば
Manager Dave Roberts provided an ominous update on Kirby Yates, who was placed on the IL Friday.
「デイブ・ロバーツ監督が、金曜日に故障者リスト入りしたカービー・イェーツについて不吉な最新情報を発表しました。」

ドジャースの選手のIL入りが目立つような気がします。
何かトレーニングやケアに関して改善が必要なのではないでしょうか。
ただの素人の感想ですが。

Starlings は?―🐧―#気になる英語調べ隊 2713

(2025.7.29)

starling は ムクドリ。

日本のムクドリは、white cheek starling と呼ばれるそうです。
確かに頬が白いですね。

全体に灰色がかっていることから、grey starling とも呼ばれるようです。

大きな群れをつくっていることが多いですね。
Starlings 圧倒的複数形 という感じで、少し怖いぐらいです。

ヒッチコックの映画を思い出します。

ノエル団長の言葉から:週の始まりは月曜日―🗓️―#気になる英語調べ隊 2712

(2025.7.27)

ホロライブの白銀ノエルさんが、
「国際基準だと週は月曜日から始まる」と配信で言ってました。

国際基準なの?

知らなかったので調べました。
CALENDARR United States というサイトの中で
What is the first day of the week? 「週の始まりの日は?」
というページが有り、
Monday is the first day of the week according to international standards for the representation of dates and times, ISO 8601.
「国際的な日付と時刻の表記基準であるISO 8601によると、月曜日が週の最初の日です。」

なるほど。ISO規格なのですね。
(ISOは、国産標準化機構 International Organization for Standardization の略称です。)

でも同じページに、こうも書いてあるんです。
However, many places and cultures start the week on Sunday.
「ただし、多くの地域や文化では、週の始まりを日曜日としています。」

まあ、ノエル団長が言えば
白銀聖騎士団の中では、これから月曜日が週の始まりということで
間違いありません。

追記)
この話は続きがありまして、
翌週日曜日(8/3)のノエル団長の配信(さんでーまっする)で、「日曜日始まりのほうがいいか」とかに話が戻りました。
最終的には白銀聖騎士団としては、「さんでーまっする」が終わったら新しい週との結論になったような・・・。


revenge の使い方は・・―😮―#気になる英語調べ隊 2711

(2025.7.27)

『リベンジ、復讐、仕返し』の意味の英単語 revenge は、
使い方が結構難しいと思います。

まず、名詞の revenge は
人に対しては revenge on 、行為に対しては revenge for
のように使うそうです。
例えば
「彼女は、家族を侮辱したことに対して隣人たちへの復讐を企てている」
なら
She is seeking revenge on her neighbors for insulting her family.
と書けます。

『復讐する』は名詞のrevenge の前に
exact, take, get, haveなどの動詞をつけて表せます。
例) He took revenge on his brother.
「彼は兄に仕返しした」

revenge には動詞もありますが、
これで『復讐する』と言うには、 revenge oneself の形にする必要が有ります。

例えば
He revenged himself on his mean classmates. で
「彼は意地悪なクラスメイトに仕返しした」になります。

知らないと「自分自身に復讐する」とか訳してしまいそうで
トリッキーな感じがしますね」。

大谷選手の記事に出ていた give up は?―⚾―#気になる英語調べ隊 2710

(2025.7.23)

give up は『やめる、あきらめる』などの意味でお馴染みの表現ですが、
大谷翔平選手の記事で異なる使い方がされていました。

Shohei Ohtani Gives up His First Homer of the Season,
Then Hits a 2-Run Shot of His Own
THE JAPAN NEWS by THE YOMIURI SHIMBUNの記事の見出しから)

野球に関して、
give up は『(投手が)(ヒット・得点などを)許す、与える』の意味で使われるんですね。

上の見出しは
「大谷翔平選手が今シーズン初めての本塁打を許し、
 その後自身でツーランホーマーを打つ」
ということになります。

こんなことができるのは、大谷選手だけですね。

ノエル団長の言葉から:「抜糸と抜歯」の英語―🧵―#気になる英語調べ隊 2709

(2025.7.22)

ホロライブの白銀ノエルさんの配信で、
『抜糸』と『抜歯』が紛らわしいとの話が出ていました。

両方とも音は「ばっし(basshi )」で同じなので、同音異義語 です。
それに一字目の「抜」が同じであり、
医療関係の用語であることも共通しているので、確かに紛らわしいですね。

これを英語で言うとですが、
『抜糸』は 外科手術の後で、縫い合わせていた糸を抜き取ることですが
removal of thread や suture removal となります。
ここで、thread は『糸』で、suture は『縫合、縫合糸』のことです。

なお、『抜糸する』は remove the stitches や take out stitches のように言うようです。

一方の『抜歯』は、歯を抜くことですが
英語では extraction of a tooth や tooth extraction のようになります。
これ、extraction だけでも抜歯の意味になる場合があるようですが、
removal of a toothとも言うようです。

『抜歯する』だと、
pull out a tooth、extract a tooth、draw a tooth 、remove a tooth
等と言えます。

こういう日本語の同音異義語って漢字見れば意味が区別できますが、
会話だと文脈から判断するしかないので、時には誤解を生じることもあるかもしれません。

この日本語で同音異義語の「ばっし」に関しては、
かえって英語で言った方が分かりやすいかと。
(言い過ぎか)