ditch は?―🙈―#つぶやき英単語 1437

(2021.10.15)

ditch に は『見捨てる、ほったらかす』や『(学校などを)さぼる、ずる休みする』の意味があるそうです。

🏫

記事のタイトルにこんなのが有りました。
Kyrsten Sinema ditches Senate negotiations for fundraising trip to Europe
「キルステン・シネマ上院議員、上院での交渉をさぼってヨーロッパに資金調達の旅へ」

この方はアリゾナ州から出ている民主党の上院議員だそうです。
細かいことは分からないんですが、議論が必要な重用局面で外国行って資金集めするのは、上院議員として批判されてもしょうがないのではないでしょうか。

ditchには名詞で『溝、排水溝』の意味があり、
これに対応して『溝を掘る、溝に落とす(落ちる)』の動詞としても使われるようです。

Rugby Championship Round Five : All Blacks vs Springboks の記事タイトルで拾った表現―🏉―#つぶやき英単語 1428

(2021.9.28)

Rugby Championship のRound 5 として、ニュージーランド All Blacks と南アフリカ Springboks の試合が先週末に有りました。結果は、19-17の接戦でした。

このラグビーの試合、ハイライトだけ見たんですが、弟の方のバレット選手のペナルティキックで最後にオールブラックスが逆転したんですね。

その試合の英文記事タイトルをいろいろ見たら、
わりと面白い表現を見つけたので、ちょっと情報おすそ分けさせていただきます。

① Rugby-All Blacks edge Springboks in 100th test to win Rugby Championship
「100回目のテストマッチでオールブラックスがスプリングボクスに僅差で勝ち
ラグビーチャンピョンシップを制す」
この場合のedge は動詞で『(相手を)僅差で破る』の意味です。
(https://jp.reuters.com/article/uk-rugby-union-championship-nzl-zaf-idUKKBN2GL07O)

② Rugby Championship – New Zealand 19-17 South Africa: All Blacks seal title with late penalty
「ラグビーチャンピオンシップ – ニュージーランド 19-17 南アフリカ:
オールブラックス、終盤のペナルティでタイトル獲得」
seal ~ with … で、『…により~を決定付ける、を固める』の意味になるようです。
ペナルティキックで勝ってタイトルを決定付けたわけですね。
(https://www.bbc.com/sport/rugby-union/58689678)

③ New Zealand pip South Africa in 100th Test to claim Rugby Championship
「100回目のテストマッチでニュージーランドが南アフリカを破り、ラグビーチャンピョンシップを制覇」
ここでのpip は『(相手を)打ち負かす』の意味の動詞です。
(https://www.rugby.com.au/news/all-blacks-springboks-how-to-watch-australia-centurion-test-live-blog-live-scores-time-teams-match-report-2021925)

④ All Blacks deny Springboks at the death in Rugby Championship
「ラグビーチャンピオンシップで 死闘の末 オールブラックスがスプリングボクスを倒す」
ちょっと、これ訳に自信ないけれど、こんな言い方も有るんだなと言うことだけ
覚えておきましょう。
(https://www.theguardian.com/sport/2021/sep/25/all-blacks-deny-springboks-at-the-death-in-rugby-championship)

記事のタイトルは一行で目を引かないといけないので、簡潔かつキャッチーな表現を使うのだと思います。記者さんのセンスが問われるところかもしれません。

個人的な感想ですが、All Blacks や Springboks でも、特に日本のチームでプレーしていた選手は、つい応援したくなりますね。

cryptocurrencyは?―💰―#つぶやき英単語 1427

(2021.9.26)

最近、英語のニュース記事でcryptocurrency という単語を見かけるのですが、
『暗号通貨』のことだそうです。

🤑

速報: 中国中央銀行、暗号通貨関連の取引はすべて違法と発表

Wictionaryに出ている説明を引用すると
cryptocurrency 
A digital currency based on a cryptographic system.
暗号通貨
「暗号システムを利用したデジタル通貨」
だそうです。
(cryptographic は『暗号の』で、cryptograph が『暗号』です。)

デジタルでやり取りができる資産で、暗号によって安全性が確保されているもののようなんですが、いまいちよく分かりません。

そもそも、何でそんなものが通貨として通用するのかも分かりません。
(本物の通貨だって何で数字が印刷された紙が物と交換してもらえるのかだって、
突き詰めると分からないんですけど。)

中国でcryptocurrencyを法的に禁止するらしいのですが、これがどう影響するのかもよくわかりません。
まあ、とりあえず言葉としては覚えましたので、その分だけは僕の得になったことは確かです。

学会の英語名のパターン―📚―#つぶやき英単語 1424

(2021.9.22)

学会の英語名にはいくつかパターンがあるようです。
ちょっと前に書いたSocietyがつくものもその一つですが、他にもあるのでちょっと分類して例を挙げてみます。

Society がつく学会名
 国際エイズ学会  International AIDS Society
 米国人工臓器学会 American Society for Artificial Internal Organs
 (社)日本動物学会  The Zoological Society of Japan
 (社)日本水産学会  The Japanese Society of Fisheries Science 
 (社)日本数学教育学会  Japan Society of Mathematical Education, JSME
など

Association がつく学会名
 家政学会  Home Economics Association
 コンピューター学会  Association for Computing Machinery (ACM)
 (社)日本感染症学会  The Japanese Association for Infectious Diseases
 日本哲学会  Philosophical Association of Japan
 日本私法学会  Japan Association of Private Law
など

Institute がつく学会名
 (社)石油学会  The Japan Petroleum Institute, JPI
 (社)日本エネルギー学会  The Japan Institute of Energy, JIE
 米国建築学会  American Institute of Architecture
 米国宝石学会  Gemmologists Institute of America
 (社)電気学会  The Institute of Electrical Engineers of Japan, IEEJ
 など

その他 academy, conference などがつく学会名
 米国聴覚学会  American Academy of Audiology
 万国家禽学会  the World Poultry Science Conference
米国放射線科医学会  American College of Radiology
など

僕が見た中では、最も多数派がSociety で、Association、Instituteが続く感じです。
その他は少数派になります。

それぞれ、学会に当たる単語が来る位置、国や地域の付け方でバリエーションが有りますし、細かな点では定冠詞が付くかなどでも違いが出ます。

日本赤十字社の英語名は?―🏥―#つぶやき英単語 1422

(2021.9.20)

馴染みのある団体の名前でも、それを英語で何というかと聞かれると、
すっとは出て来ないかもしれません。

🏥

で、「日本赤十字社は英語で何というか」なんですが、
今日たまたま見かけた車に答えが書いてありました。

日本赤十字社は Japanese Red Cross Society なんですね。

米国赤十字社 American Red Cross Society
英国 赤十字社 British Red Cross Society
のような例に合わせて Japanese Red Cross Society になっていると思われます。

society は『社会、社交』などの他、『会、協会、学会、組合、団体』の意味もあって、
団体名にもよく使われています。
日本塗料協会  Japan Paint Society
日本獣医学会  Japanese Society of Veterinary Science
日本天文学会  Astronomical Society of Japan
日本鋳造工学会  Japanese Foundry Engineering Society    など。
これらでは、Societyは協会、学会に当ります。

赤新月社(イスラム圏の赤十字社に当たる団体)の英語名は、 Red Crescent Society となります。
これらの赤十字社や赤新月社のように、社=Societyとしている団体名はレアケースだと思います。

同調圧力は英語で何?―🙀―#つぶやき英単語 1375

(2021.6.8)

『同調圧力』とは、ある集団の中で少数意見をもつ人に対して、多数意見に合わせるようにかかる暗黙の心理的圧力のようなことですね。
これを英語では、peer pressure というそうです。だそうです

peerは、『同等のもの、仲間』の意味です。

peer pressure のAMERICAN HERITAGE DICTIONARY での定義は
 Pressure from one’s peers to behave in a manner similar or acceptable to them.
「集団と同様な、あるいは集団に受け入れられる行動をとるよう、仲間からかかる圧力」
だそうです。

集団でベクトルを合わせることが必要な場合もありますから、
同調圧力 peer pressure のような作用が働いても一概に悪くはないと思います。
ただ、程度問題かと。
度が過ぎると、息苦しい感じになっちゃいますよね。

英語で 座礁する は?―🚢―#つぶやき英単語 1365

(2021.5.17)

ちょっと前のニュースですけど

Suez Canal blocked by traffic jam after massive container ship runs aground
(CNN News, March 24, 2021)
「スエズ運河、巨大コンテナ船の座礁で航行不能』

『座礁する』は、英語で run aground というのですね。
go aground でもいいみたいです。

aground は副詞で『座礁して』の意味になります。

⛴


一隻の船でふさがってしまうなんて、
スエズ運河ってけっこう狭かったんですね。それとも船がでかいのか。

このごろ注目のALPSは何の略?―☢―#つぶやき英単語 1352

(2021.4.17)

最近のニュースで原発事故の汚染水の処理設備 ALPS というのが出てきてますが
こういう略語を見ると、何の略なのか気になりませんか?(僕だけ?)

ALPSは Advanced Liquid Processing System の略だそうです。
これは直訳なら「高度液体処理システム」のようになるのでしょうが、
日本語で書かれる場合は『多核種除去設備』となっているようです。

☢

ALPSは、原発の汚染水から多種の放射性元素を取り除く機能を持つ設備です。
ただ、これでも三重水素=トリチウム(tritium)だけは除去できないとのこと。

福島原発の汚染水をALPSや他の装置で処理して、トリチウム以外の元素を除去し、
トリチウムも基準以下に抑えて海に放出することを決定したというのがニュースになってたわけですね。
いろいろご意見はあるでしょうが、
現状の技術でできる限りのことはやったという感じじゃないでしょうか。

ついでに言っておくと
トリチウムとトリウムは全く別物ですからね。
 トリチウム: tritium 質量数 3の水素の同位体です。
トリウム: thorium 原子番号90、原子量 232.0381の元素で金属です。
一字違いで、チワワとライオンぐらい違う感じです。

DXって何なのさ?―🤔―#つぶやき英単語 1341

(2021.3.22)

この頃、DXというのをよく聞くのですが、
これは Digital transformation デジタルトランスフォーメーションのことなんですと。
(だから、何?)

経産省のデジタルトランスフォーメーションを推進するための
ガイドライン(DX 推進ガイドライン)での定義では、
「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。」

ちょこちょこっとデジタル技術使うというより、
これを利用してビジネスや企業そのものを大きく変革していくということかしら。

意味は分かるのだけれど、釈然としないのが
Digital transformation → DX という略し方。 DTじゃないの?

いろんなところに書いてあって分かったのですけど
trans-という接頭辞は、『横切って』という cross やacross と同じような意味なので
  trans = cross  ①式
そして、cross してる感じはXじゃないかということで、
   cross = X   ②式
①②式から、trans =X ということです。

なので、
Digital transformation =Digital X-formation = DX なんですね。

ちなみに、他の単語でも
transmit 『送る』はX-mit とか略して書いたりしてもいいんです。
transportation 『輸送』なら X-portation ですね。
(なんか一瞬でどこかに運ばれちゃいそうなSF的語感ですけど。)

多くの企業の方針にDX推進が盛り込まれていると思います。
これが、企業や社会にとって真の変革につなげることを期待します。
(くれぐれも上滑りにならないようにご注意を。老婆心ながら。)


山火事のニュース―🔥―#つぶやき英単語 1327

(2021.2.24)

栃木県の足利の山火事のニュースが流れてますね。
早く鎮火できるといいですが。

この関係のニュースで、日本語では『山火事』と言ってますが、
英語では wildfire や forest fire が使われているようです。

📰

英字ニュースのタイトルは、以下のような感じです。
72 households told to evacuate as east Japan wildfire burns over 10 hectares
February 24, 2021 (Mainichi Japan)
東日本の山火事で10ヘクタール以上を焼失し、72世帯に避難勧告

Forest fire continues to spread in Tochigi Pref. city
February 24, 2021 (The Yomiuri Shimbun)
栃木で山火事の延焼続く

📰


forest fire は文字通りなら『森林火災』ですね。

wildfire は『野火』なんて訳語もあります。
wild は、自然のままの人が住まない場所ということでしょうから、
日本だとそれが山やそこの森ということになり、代表して山火事という言葉になるんだと思います。
(自然のスケールの違う外国のwildfireでは、山の火事だけでなく、草原で燃えてたりする可能性もあるわけですね。)