Molotov cocktail は何?―🍸―#つぶやき英単語 1539

(2022.2.28)

お酒のカクテルがお好きな方もいらっしゃるでしょうが、
Molotov cocktail はちょっと手が出しにくいと思います。
これで『火炎瓶』という意味ですから。

🍸


この言葉の語源はというと、第2次大戦中にフィンランドに侵攻した時に、
フィンランド兵がソ連の戦車をを攻撃するのに火炎瓶を用いて、これを当時のソ連外相 Vyacheslav Mikhailovich Molotovの名にちなんでMolotov cocktailと呼んだからという説があります。

🇫🇮

それから70年後の現在、
このMolotov cocktail という言葉がニュースで使われています。

例えば、Los Angels Times (FEB. 26, 2022)の記事タイトルはこんな感じです。
Kyiv civilians take up arms — and mix Molotov cocktails — to fight Russian attack on Ukraine
「キエフの市民が武器を取り、火炎瓶を混ぜ、ロシアのウクライナ攻撃に対抗」

🇺🇦

歴史は繰り返すということなんでしょうか。
今回のロシアのウクライナ侵攻で、首都キエフの市民が火炎瓶 Molotov cocktail を作っているのはニュース映像にもなっていました。

何とか普通の人たちが犠牲にならないように、
この問題が早く解決されることを祈ります。

 

 

SWIFTって何?-💶-#つぶやき英単語 1538

(2022.2.27)

ロシアのウクライナ侵攻に対する制裁のニュースでSWIFTという言葉が出てきています。
スズキ自動車の車種名にも有ったような気がしますが、もちろんそれとは違うやつです。

これは略語で、頭字語(initialism)というやつですよね。
こういう略語を見かけたら元が何なのか探らないと、「気になる英語調べ隊」とは言えません。

今日の言葉:
SWIFT=Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication
「国際銀行間通信協会」の略称です。

SWIFTは、国をまたぐ貿易などの決済や送金用のシステムで、ロシアの銀行がこれから締め出されると、ロシア経済は打撃を受けることになります。
この制裁措置で、天然ガスや穀物などの貿易が滞る可能性があり、他の国にも影響が及びます。

🏧

この措置に関し、イギリス首相がツイートしています。
”We have taken decisive action tonight with our international partners to shut Russia out of the global financial system, including the important first step of ejecting Russian banks from SWIFT.
We will keep working together to ensure Putin pays the price for his aggression.”
「今夜、我々は国際的なパートナーとともに、ロシアの銀行をSWIFTから排除するという重要な第一歩を含めて、ロシアを世界の金融システムから締め出すための断固とした行動をとった。
我々は、プーチンが侵略の代償を払うことを確実にするために協力を続けるだろう。」

この制裁措置や世界中の反戦の世論で、ロシアが早急に方針を転換することを願います。

僕のウクライナ問題―🇺🇦―#つぶやき英単語 1535

(2022.2.24)

Russia launches military action in Ukraine
「ロシアがウクライナで軍事行動開始」
    NHK WORLD-JAPAN のニュースタイトル

なんかウクライナは大変な状況になっているようですね。びっくりしました。
このウクライナの問題、始めてしまった争いを収めるのはなかなか難しそうですが、
何とか平和的に解決できたらいいと思います。

🇺🇦

僕に関する問題としては、
Ukraine はもちろん日本語で『ウクライナ』なんですけれど、
その英語の正しい発音を理解していなかったことです。

英語のニュースを見て、
Ukraine の発音はカタカナで書けば「ユークレイン」に近いとわかりました。
(発音記号だと juːkréinです。)

『ウクライナの』や『ウクライナ人、ウクライナ語』は、英語ではUkrainian です。
この発音も、「ユークレイニアン, juːkréiniən」ですね。

まあ、英語が正しくて日本語が間違っているということでもありません。
ウクライナ語で『ウクライナ』の意味のУкраїнаの発音は、「ウークライーナ」のようなので、むしろ英語よりは日本語の方に近い感じですから。

🇺🇦

ウクライナ情勢の方は、NATO加盟国の動きなども気になるところですが、
このNATO(北大西洋条約機構)も英語発音は「ネイトー, néɪṭoʊ」みたいな感じです。


英語で「建国記念の日」は?-🇯🇵-#つぶやき英単語 1521

(2022.2.11)

今日、2月11日は『建国記念の日』ですね。
英語では National Foundation Day ですと。

foundationが『創立、設立』の意味になりますね。 

建国記念日じゃなくて建国記念の日なんですよね。
「の」の微妙なニュアンスは、この日が近代的な意味で日付の確かな記念日ではないということから来ていると思います。

Wikipedia の英文での説明を引用させていただきます。
National Foundation Day February 11
This national holiday was established in 1966 (and first held in 1967) as a day to reflect on the establishment of the nation and to nurture a love for the country. From 1872 to 1948, February 11 was known as Kigen-setsu (紀元節), a holiday commemorating the day on which—according to the Nihon Shoki— the legendary Emperor Jimmu is said to have acceded the throne in 660 BCE.

訳はこんな感じです。

建国記念の日 2月11日
「この国民の祝日は、建国をしのび、国を愛する心を養うための日として、1966年に制定された(1967年に初実施)。1872年から1948年までは、2月11日は「紀元節」として知られ、日本書紀により伝説的な神武天皇が即位したとされる日(紀元前660年)を記念した祝日であった。」

これは、長い歴史の所以ということでしょうね。
何にしても、人々が紡いできたこの国の歴史や伝統を尊重することは大切なことだと思います。

(とりあえず、今日は祝日で良かった。仕事に出かけないから、昨日の雪で道が凍結してるとか心配しなくていいし。)

英語で「既得権益」は?―💰―#つぶやき英単語 1506

(2022.1.27)

『既得権益』というのを英語で何というかご存知でしょうか?

最近、覚えたのですが、
vested interest と言う言葉が『既得権益』に当たるようです。

💰

interest という単語は『興味』『利息』なども意味しますが、ここでは『権益、利害関係』の意味になります。

また、vested は『既得の』を意味する形容詞で、
『(権利・財産などを)与える』の意味を持つ動詞 vest の過去分詞とも言えます。

古い英語として、動詞のvest には『(司祭に)祭服を着させる』の意味があって、このことが権利を与えるという意味につながっているわけですね。
この vest の語源は「衣服」の意味のラテン語だそうです。
(名詞のvest には、袖のない上着『ベスト、チョッキ』の意味があります。)

🇦🇺

ラグビーの パナソニックワイルドナイツ の選手だったDavid Pocock さんのサイトを見たら、vest interest 既得権益という言葉が以下のように使われてました。

Drive policy on behalf of people – not vested interests
「既得権益者ではなく人々の代表として政策を推進」

I’m running for the Senate in Canberra at the next election. 
「次に選挙ではキャンベラで上院議員の立候補する」
とも書いていますから。Pocockさん、選挙に出るんですね。

Pocockさんは既に地球環境とか人権のことで進歩的な立場で活動しており、
政治の世界を目指すのは自然な流れかもしれません。
有権者でもないので軽々しくは言えないのですが、
ワイルドナイツのフォンとしては陰ながら応援したいと思います。

🏉

Mr. Pocock, an ex-Wild Knights player, would be able to break through the vested interests of the political world with the passion and dignity he has cultivated in rugby.
元ワイルドナイツのポーコックさんなら、ラグビーで培った情熱と品位で政治の世界の既得権益を打ち破れるでしょう。



トンガの人たちのために For Tongan people ―🇹🇴―#つぶやき英単語 1502 

(2022.1.23)

At the venue of the rugby match between Saitama Panasonic Wild Knights and Yokohama Cannon Eagles on January 23, there will be a fund-raising event for Tongan people who got damaged by the volcanic eruption. I am going to the Kumagaya Rugby Stadium to watch the game, so I would like to help in any way I can.
1月23日開催の埼玉パナソニックワイルドナイツ 対 横浜キャノンイーグルスのラグビー試合会場で、火山の噴火で被害を受けたトンガの方たちのための募金活動が行われるそうです。僕も、熊谷ラグビースタジアムに観に行きますので、少しでも協力したいと思います。

AsaeliAi Valu , who will be starting for the Wild Knights, is from Tonga. There are other people from Tonga who are contributing to Japanese rugby. I think we should show our friendship and solidarity in these difficult times. There is also a call to raise the printed flag of Tonga at this game, and I would like to participate in this as well.
ワイルドナイツで先発出場予定のヴァル アサエリ愛選手はトンガ出身です。こういう大変な時こそ、僕たちも友情と連帯を示すべきだと思います。この試合では、印刷したトンガの国旗を掲げるよう呼びかけもされていますので、僕はこれにも参加したいと思います。

The Wild Knights practice ground on January 22, the day before the match: 
The red and white Tongan flag is displayed in front of the adjacent store.
試合前日1月22日のワイルドナイツ練習グランド:
隣接したショップの前に赤と白のトンガ国旗が掲げられています。

🇹🇴

ちなみに、Tongan が『トンガの』や『トンガ人、トンガ語』の意味を示す単語です。
また、トンガの正式国名は、Kingdom of Tonga トンガ王国です。

英語で「国外退去」は?―✈―#つぶやき英単語 1496

(2022.1.17)

『国外退去、国外追放』は英語で deportation と言うのですね。

deport が『(国外に)追放する』の意味を持つ動詞です。

最近のニュース記事のタイトルにdeportdeportation が使われていました。

Tennis star Djokovic to be deported from Australia after losing appeal against visa cancellation.   (nbcnews.com)
「テニスのスター、ジョコビッチ選手、ビザ取り消しに対する上訴で敗れてオーストラリアから国外退去に」

TENNIS/ Djokovic ‘disappointed’ with losing deportation appeal
asahi.com)
「テニス:ジョコビッチ、国外退去に対する訴えで敗れ失望」


こういう興味があるニュースで出てきた単語は覚えやすいような気がします。
deportation って何だっけと言う時に、あの選手がニュースになってたという風に思い出せるかもしれませんしね。
(ジョコビッチ選手には悪い気はしますけど。)

英語で「海底火山」は?―📰―#つぶやき英単語 1495

‘(2022.1.17)

トンガの海底火山の噴火のニュース、
特に気象衛星から見た噴火の規模が大きくてびっくりしました。

これに関するThe Guardian の記事のタイトルは
Tsunami hits Tonga after underwater volcanic eruption
海底火山の噴火に伴い津波がトンガを襲う」

記事の一部を引用すると
People have been forced to flee their homes and streets and buildings have flooded as tsunami waves crashed into Tonga’s main island of Tongatapu, following a huge underwater volcano explosion.
海底火山の大爆発に伴って、トンガの主要な島であるトンガタプ島に津波が押し寄せ、人々は避難を強いられ、道路や建物が浸水している。」

📰

『海底火山』underwater volcano や『海底火山の噴火』underwater volcanic eruption と言う表現が使われています。

Weblioでは『海底火山』の訳として submarine volcano が出ていましたが、
今回のニュースの記事ではあまり見かけませんでした。

噴火したのは Hunga Tonga-Hunga Ha’apai という火山だそうですが、
被害など少なければいいなと思います。


cronyismもついでに―🌸― #つぶやき英単語 1486

(2022.1.8)

前にnepotism 『縁故採用』について書いたので
ついでに似た感じの単語をもう一つ取り上げたいと思います。

cronyism は『(政治家などの友人関係による)えこひいき、縁故主義』
の意味だそうです。

crony が『親友、仲間』の意味で、これにismがついて、
政治家の方が友達関係を妙に大事にしちゃうことを表すわけですね。

使ってみましょう。
The politician’s behaviors were criticized as cronyism.
「その政治家の行動は縁故主義だと批判された」

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なんか、実際そういう政治家の方がいましたね。

nepotism は?―👨‍👦-#つぶやき英単語 1485

(2022.1.7)

nepotism という単語は、
『(就職などの際の)縁者びいき、縁故採用』と言う意味です。

これは、甥 (nephew)を意味するラテン語を語源としており、
中世において法王が親族(多くは甥)を枢機卿に据えたことに由来しているそうです。

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私企業であれば nepotismも全てが悪いというわけではないかもしれません。
小規模な店や工房などなら、関係ない人を雇うより家族や血縁者で働く方がいい場合もあるでしょう。
これが大きな会社となると、社会的な責任として公平な採用判断も求められます。実際に縁故採用が多いような会社があれば、そういう情報は伝わるものなので、有能な人材を集められず競争力を失うかもしれません。

一方、税金で成り立っているお役所では、そもそも公務員の採用は公平であるべきで、縁故採用は基本的に認めてはいけないと思います。

この意味で最も問題なのは、一種の公務員である議員の世襲が当たり前になっていることです。あれって一種の nepotism ですよね。
有権者は、世襲についてより厳しい目で見なければいけないんじゃないでしょうか。
そういう世襲議員ばかりになれば、公平な政治が行われなくなる恐れがあり、国や自治体としての活力を失うことにもなりかねないと思います。

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例文を書きます。
Nepotism in government and parliament do harm a fair and vibrant society.
「政府や議会での縁故主義は、公平で活力ある社会を損なう」