味の素はMSGなの―🍲―#つぶやき英単語 1342

(2021.3.24)

あのうま味調味料の『味の素』のこと、MSGというらしいです。
(MSGってMadison Square Garden ?という人がいたらスポーツファンかな)

味の素の主成分は
グルタミン酸ナトリウム monosodium glutamate なので
これを略して MSG なんですね。

料理の話の中でMSGといえば、通じるんじゃないでしょうか。
(国によっては、Ajinomoto で通じるところも有るかも。)

英語で『調味料』は seasoning とか condiment とかなんですが、flavor enhancer という言い方も有るようです。
で、『うま味調味料』ということになると、Weblio では、これも flavor enhancer とか taste enhancer と出ていました。
味を上げるためのものということですね。

ついでに、和英辞典で『うま味』と引くと何と出てるか知ってますか?
Webklioで見てみました。 答えは、umami です。 
うま味は英語になってたんです。
(味の素の生みの親、東京帝国大学の池田菊苗教授もさぞお喜びのことと思います。)

DXって何なのさ?―🤔―#つぶやき英単語 1341

(2021.3.22)

この頃、DXというのをよく聞くのですが、
これは Digital transformation デジタルトランスフォーメーションのことなんですと。
(だから、何?)

経産省のデジタルトランスフォーメーションを推進するための
ガイドライン(DX 推進ガイドライン)での定義では、
「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。」

ちょこちょこっとデジタル技術使うというより、
これを利用してビジネスや企業そのものを大きく変革していくということかしら。

意味は分かるのだけれど、釈然としないのが
Digital transformation → DX という略し方。 DTじゃないの?

いろんなところに書いてあって分かったのですけど
trans-という接頭辞は、『横切って』という cross やacross と同じような意味なので
  trans = cross  ①式
そして、cross してる感じはXじゃないかということで、
   cross = X   ②式
①②式から、trans =X ということです。

なので、
Digital transformation =Digital X-formation = DX なんですね。

ちなみに、他の単語でも
transmit 『送る』はX-mit とか略して書いたりしてもいいんです。
transportation 『輸送』なら X-portation ですね。
(なんか一瞬でどこかに運ばれちゃいそうなSF的語感ですけど。)

多くの企業の方針にDX推進が盛り込まれていると思います。
これが、企業や社会にとって真の変革につなげることを期待します。
(くれぐれも上滑りにならないようにご注意を。老婆心ながら。)


rein もあるんやで。―🐎―#つぶやき英単語 1340

(2021.3.21)

前にrain『雨』とreign 『君臨、統治』が同じ発音ということを書いたんですが、
こういう同音異義語 homonym って基本的に「紛らわしくて面白い」と思うのです。

でね、オンライン英会話Bizmatesのレッスンで、
興味深い英単語の例としてこのrain とreign を挙げたら、
南アフリカ在住のダンディーな先生が「まだまだだな」みたいな感じで
「rein という単語も同じ発音なんやで」
と教えてくれたのですよ。(英語でですけどね)

確かに、おっしゃる通り、
reinは辞書で見てもrain 、reign と同じ発音 (発音記号 réɪn) でした。
これは『(馬につける)手綱』の意味なんですと。
語源は「抑えるもの」の意味のラテン語だそうです。

🏇🏾

ついでに言うと、
rein には『(幼児などにつける)安全ひも』や『統御、抑制』などの意味もあり、
『手綱で操る、制御する』の動詞としても使われるとのこと。

やっぱり、英語の事を聞ける相手がいるというのは、いいです。
勉強になりますね。

英語で『べからず集』 は?−🙅🏻‍♂️−#つぶやき英単語 1339

(2021.3.17)

『べからず集』『してはならないこと』の意味の英単語知ってます?
dont’s ですと。

「~しない」の don’t が名詞になって、その複数形がdont’s です。
専ら複数形で使われるらしいですけど。

例文書いてみました。
To avoid making mistakes when living offshore, you need to know the don’ts in that country.  
「海外生活で失敗しないためには、その国でしてはいけないことを知っておく必要がある」

don’ts の反対は dos で『すべきこと』の意味になります。
なので、dos and don’ts は、
『すべきこととすべきでないこと、注意事項』という意味です。

もう一つ、例文です。
Here are some dos and dont’s in this factory.
「この工場での注意事項を紹介します。」

世の中、しちゃいけないことはあります。
権限のある役所の人が利害関係者から接待されることは、
明らかにdont’sに入ってますよね。

善玉菌、悪玉菌と日和見菌―🦠―#つぶやき英単語 1338

(2021.3.15)

はたらく細胞というアニメで、
善玉菌、悪玉菌と日和見菌というのが出ていました。

人の体に有益な働きをする乳酸菌などの『善玉菌』は、
英語でもgood bacteria でいいんですね。
他に friendly bacteria とも言うようです。
(細菌は単数形がbacterium で、複数形がbacteriaです。)

これに対し、
病気や食中毒の原因となる『悪玉菌』は bad (unfriendly) bacteria と言います。
『病原菌』という意味では、pathogenic bacteria または pathogen という言い方も有ります。

💊

上のどちらにも入らない細菌でも体が弱った場合に悪い作用を及ぼすことが有ります。
このように時として病気を起こすような細菌『日和見菌』を、opportunistic pathogen と言います。

ちなみに、 opportunistic は『日和見性の、ご都合主義の』の意味の形容詞で、
医療関係では他にもoppotunistic infection 『日和見感染』などの言葉も有ります。
これは人を形容するのにも使われ、例えば
opportunistic politician なら『日和見主義の政治家』です。

💊

善玉菌、悪玉菌というのは正式な医学用語というわけではないそうですが、
確かに腸内などの細菌の働きが健康に影響するのは確かです。
ぜひ僕のおなかの中の善玉菌には頑張ってほしいので、ヨーグルト食べて乳酸菌の増援を送ろうかと思います。

horse と hoarse は?―🐎―#つぶやき英単語 1337

(2021.3.14)

horse は『馬』ですけど、間にaが入ったhoarseという英単語もあるんです。

hoarse は『(声が)かすれた、かれた』『(人が)しゃがれ声の』という形容詞です。

🐴

両方を入れ込んだ自作例文です。🙈
The hoarse horse owner becomes more hoarse after each horse race.
「そのしゃがれ声の馬主は馬のレースの度にさらに声を枯らす」

この二つをどう区別して読むの? と疑問の方がいるかもしれませんが、
御心配には及びません。
horse とhoarse に発音の違いはありません。
いわゆる同音異義語 homonym(異形同音異義語 homophone )ということです。
両方とも、発音記号ではhˈɔːs で、カタカナのホースに近い音ですね。

🏇


ちなみに、水を撒くホースの hose ですが、
これは馬のhorseと発音が異なります。
発音記号は hóʊz でホウズのような音なんですね。
カタカナ英語には要注意です。


英語で「魔法使いの弟子」は?―🧙‍♂️―#つぶやき英単語 1336

(2021.3.13)

魔法使いの弟子っていうと、僕の中ではディズニーのアニメのイメージです。
水を運ぶ歩くほうきに四苦八苦する魔法使いの弟子がミッキーでした。

で、このタイトルの魔法使いはWizard ではないんです。
自分の着ているTシャツの胸の所に書いてあって気が付きました。

ユニクロの魔法使いの弟子Tシャツ

魔法使いの弟子=The SORCERER’S APPRENTICE なんですね。

sorcerer が『魔法使い、魔術師』です。
sorcery が『魔法、魔術』なんで、これを使うのがsorcerer ということですね。

apprentice は、『徒弟、初心者、実習生』になります。

🧙‍♂️

魔法使いに当たる英単語は、
この sorcerer や wizard だけでなく、
magician、thaumaturgist、necromancer などもありますので
まとめて覚えといたらいいですかね。


sought after は?―😻―#つぶやき英単語 1335

(2021.3.12)

オンライン英会話のレッスンで読んだ英文に
the most sought after possessions というのが出てました。
「最も人気の高い資産(所有物)」というような意味です。

💎

sought after を辞書で引くと、『ひっぱりだこの』という意味の形容詞ですと。
sought-after の表記もあります。

ちょっと深堀りすると
sought は 動詞 seek の過去分詞形ですね。
なので、seek after という使い方があるはずですね。

確かにあります。Weblio にも出てました。
seek after は『(~を)得ようとする, 追い求める』の意味だそうです。
(seek には『探し求める』の意味の他動詞も有るのですが、
 この場合のseekは前置詞のafter がついており、自動詞としての用法になります。)

「(多くの人に)追い求められている」の意味でseek after が受動態で使われて、
よく使うから形容詞と思っといていいじゃないか、となったのが
sought after なんじゃないでしょうか。

(この表現を知っていなくても、
動詞の seek とその変化 seek – sought- soughtを知っていれば、
 意味は類推できるかも。)

例文作ってみました。
The singer is much sought after. その歌手はひっぱりだこだ。
What is the most sought after item? 最も人気の高い品物は何ですか?
叙述用法・制限用法のどちらでも使えます。


ディスるの英語―🤬―#つぶやき英単語 1334

(2021.3.10)

『ディスる』に当たる英語は何だと思いますか?

デジタル大辞泉で『ディスる』を引くと、
「《「ディスリスペクト」の動詞化》(俗に)否定する。批判する。けなす。」
と説明が出ています。
辞書にも載ってるんですね。

『ディスる』の元のdisrespect は、
名詞なら『無礼、失礼』、動詞で使えば『礼を失する』のような意味です。
なんか、かたい語感。

で、ここから最近気づいたことなんですが、
英辞郎とかには、dis あるいはdiss っていう動詞が載ってるんです。
(三単現なら dissesで、過去形・過去分詞形だとdissed です。)

disは、やはり disrespect から来てて、
『軽蔑する、小ばかにする、批判する』などの意味です。
これ『ディスる』じゃないですか。

つまり、『ディスる』に当たる英語は dis というのが
僕の考える正解です。diss でもいいですけど。

uninterested とdisinterested ―🙈―#つぶやき英単語 1333

(2021.3.8)

un- とdis- はどちらも『不…』とかの意味を表す接頭辞ですけど、
同じinterested につくと、かなり違う意味になるんです。
uninterested は『無関心な』ですが、disinterested には『私心のない、公平な』の意味が有るんですね。

🙈

interested『興味をもった、関心があって』なので、
これにun-を付けた uninterestedが『無関心な』の意味になるのは分かりやすい気がします。

でもinterested には『利害関係のある』『私心のある』のような意味も有るんです。
だから、これにdis- がつくと利害関係を離れた感じになって、『私心のない、公平な』の意味になるんですね。
(実はdisinterested にも『無関心な』の意味も有るらしいのですが、その意味ではuninterested の方が使われるのが普通とのこと。)

🙈

ともかく、
uninterested attitude = 無関心な態度
disinterested decision =公平な決定  のように区別して覚えときましょうか。