英語で鋭角や鈍角は?―△―#つぶやき英単語 1350

(2021.4.6)

角の種類について書きたいと思います。

角度をθで表すとして
0°<θ<90° の角が『鋭角』で、これを英語では acute angle と言います。

θ=90°の角は『直角』で、right angle ですね。

90°<θ<180° の角は『鈍角』と言いますが、英語では obtuse angle です。

⚠

それでは、θ=180°の角は何と言うでしょうか?
これは日本語では『平角』、英語では straight angle です。

180°<θ<360°の角は『優角』 reflex angle と言うそうです。

最後に、θ=360° の角は『周角』complete angle だそうです。

よし、覚えました。
(これまでは、覚えてなかったのもありました。)

ミステリーinパラダイスのセリフ「メールしても?」―😊―#つぶやき英単語 1349

(2021.4.4)

 ミステリーinパラダイス(英語の題はDEATH IN PARADISE)は、南の島を舞台にした推理物のドラマシリーズです。おススメです。

🏝

そのシーズン9を見始めましのですが、第一話の終わりごろに
主人公のジャック・ムーニー刑事が女性からメールしてもいいか聞かれるシーンが有りました。

この時の日本語字幕は「メールしても?」なんですが、英語のセリフは
Can I text you ?
でした。

「あ、そう言うのか、なるほど。」
と思った僕は、そういうシチュエーションに出会ってないってことですよね。

それ以前に、text が上の文のように動詞で使えるということ
あまり頭にありませんでした。

辞書サイトWeblioでは、いろいろな辞書の情報が見れるのですが
研究社の新英和中辞典では、text は『本文』などの意味の名詞としてのみ載っており
今のところ動詞の用法が書かれていません。
ただ、同じサイトの研究社コンピュータ用語辞典には、動詞のtext が『text message を送る』という意味で載っていました。

アルクの英辞郎には動詞のtext について、より詳しく出ていました。
text には
①『(携帯電話で)メールを書く[打つ]』の意味の自動詞の用法があります。
また、他動詞で
②『(携帯電話でメールなどを)書く、打つ、作成する』と
③『(携帯電話で)メールを書いて~に送る』の使い方が有ります。
ミステリーinパラダイスのセリフは③のパターンですね。

自作例文で締めくくりたいと思います。
① Don’t text while walking.
歩きながらメールを打つのはやめて。
② I don’t know how to text my feeling.
  メールでどう僕の気持ちを書いていいか分からない。
③ Can you text me after the event.
  イベント後に私にメールしてもらえますか。

サンゴリアスは Sungoliath-🏉―#つぶやき英単語 1348

(2021.4.3)

ラグビートップリーグの強豪チーム「サントリー サンゴリアス」は、
ゴリラのロゴマークやマスコットで知られています。
ですが、名前がゴリラと直接に関係しているわけではないのです。

サンゴリアスの英語名はSungoliath です。
サンゴリアスのSunは、サントリーや太陽のSun なのでいいとして、
goliath は何?ってことになりますよね。
少なくとも ゴリアスはゴリラス gorillas ではないのです。
(当たり前か)

🦍


この goliath (発音記号 gəlάɪəθ )は、『巨人、力持ち』の意味の名詞です。
語尾はth なので、英語として発音するには舌をちょっと噛むことになります。
なお、この単語は複数形ならgoliaths になります。
(もともとの固有名詞 Goliath『ゴリアテ』は、聖書に出てくるペリシテ Philistia族の巨人で、ダビデ (David)と戦って殺された戦士です。)

つまり、Sungoliath は「サントリー(あるいは太陽)の巨体の力持ち」のような意味になります。ラグビーチームらしいネーミングですね。

で、goliath とゴリラ gorilla (発音記号 gərílə)は、g始まりで字面や音が似てますが、
語源も含めて言葉的には関係が無いようです。
(研究社の新英和中辞典の説明では、gorilla の語源はギリシャ語で「毛深い女の種族に対する呼称」だそうです。びっくりです。)
 
ただ gorilla ゴリラは 、goliath の「巨体の力持ち」というイメージに合ってるということで、サンゴリアスのロゴやマスコットになっているということですね。

🏉

2021年のラグビートップリーグで、サンゴリアスは優勝候補の一つです。
今日(4/3)もBeauden Barrett選手のトライで突き放して勝ちました。
面白い試合でした。

vivisectionは?―😨―#つぶやき英単語 1347

(2021.4.3)

vivisection という単語、これで『生体解剖』なんですね。
(オンラインレッスンで教わりました。)

この単語のvivi-の部分が「生きている=alive」を意味し、sectionが「切開」なので
「生きたまま切る=生体解剖」ということです。
dissection 『切開、解剖』という言葉も有るので、まとめて覚えときましょう。

この単語を初めて見たとき、
vivid 『はつらつとした、鮮やかな』を連想したのですが、
あながち間違ってなかったようです。

ただ、vivisection での vividな心臓や血の色まで思い浮かべるのは
やめといた方がいいかもしれません。

今でも理科の授業でカエルの解剖とかやってるんでしょうかね。


また長い単語見つけた!―🐍―#つぶやき英単語 1346

(2021.4.1)

すごく長い英単語といったら、何字ぐらいからだと思いますか?
まあ、べつに確たる基準はないのですけれど、感覚的には20文字以上じゃないでしょうか。

前に英語のレッスンの教材で見た単語、electroencephalography 『脳波検査法』が22文字もあって長いと思った、というのを書きました。

でも最近、技術解説文の中でそれより長い単語見かけたんですよ。
超音波検査で使うある種のセンサーのことなんですが、
piezoelectrictransducer 『圧電変換器、圧電トランスデューサ』で
23文字です。

僕が見つけた長い単語の記録更新!
(これWeblioにもちゃんと出てました。)

🎉

ただし、この単語は piezoelectric transducer と分けて書いてもいいので、
そうしたら短くなっちゃうんですけど。

だから、条件付き記録更新ぐらいかもしれません。



時の試練に耐える―🌸―#つぶやき英単語 1345

(2021.3.31)

stand the test of time は、
『時の試練に耐える、長く使用される、長年にわたり賞讃される』の意味になります。

ちょっと今が盛りの桜について書きたいと思います。

 桜にはさまざまな品種があり、600種とも言われています。この中で、公園や学校の校庭などに多く植えられているのはソメイヨシノ(学名Prunus × yedoensis )です。
このソメイヨシノは遺伝子解析で、母がエドヒガン、父が日本固有種のオオシマザクラの交雑種であり、すべてが単一の樹のクローンであることが分かっているそうです。
この品種同士で結実しても発芽することはなく、他の種類との交配ではソメイヨシノではなくなってしまうので、人の手による接ぎ木などしか増やす方法がないのだそうです。

 江戸末期から明治の初期に染井村の植木職人や造園業の人々によって交雑種の中から特徴のある個体が見いだされ育成されたということですが、それ以来ずっと人の手で植えられてきたわけです。今は、日本だけでなく、他の国にも植えられるようになって
 今、見られるソメイヨシノは、染井村で見つかった1本の桜にとって、子孫と言うよりは同じDNAを持つ分身なのです。美しさのなせる業ということでしょうが、およそ1.5世紀前に見つかった桜の木がクローンとして受け継がれているのは驚くべきことだと思います。
最初にこの木の美しさに気が付いた染井村の人も、このことを知ったら満足なのではないでしょうか。

ソメイヨシノは時の試練に耐えて、人々を魅了し続けているのです。
Someiyoshino has stood the test of time and is still attracting people.

いろんな意味のstrain ―🧵―#つぶやき英単語 1344

(2021.3.29)

「所変われば品変わる」なんてこと言いますけれど、
使われる場所・場合によって言葉の意味というのもいろいろ変わるものです。

strain は、ラテン語 stringere 「強く引っぱる」に由来する言葉で、
動詞なら『引っぱる』、名詞なら『張り、緊張』などが一番基本的な意味になります。

引っ張るのイメージから、
『(体の一部を)精一杯働かせる』: strain one’s voice 声を振り絞る
『精いっぱい努力する』:strain oneself
『(無理をして体などを)痛める』:
I strained my eyes by overusing of PC. PCの使いすぎで目を痛めた。
のような表現にも使われます。

これが、材料工学の分野だとstrain は『ひずみ』という用語に相当します。
材料の引張試験時の stress-strain curve は「応力―ひずみ曲線」です。

また、料理など液体を扱う場合には、
strain には『(液体を)濾す』『(かすなどを)濾して除く』という意味にもなります。
Strain the soup to make it smooth. 滑らかにするためスープを濾してください。
のように使えます。
strainer 『漉し器、ストレーナー』というのも、ここから出てきているわけです。

加えて、生物や病原菌や家柄などという話題に関しては、
『種族、血統、家系、(生物の)系統』の意味のstrain もあるんです。
これは『引っ張る』のstrain とは語源も違うそうです。
(「出産、子孫」などの意味が有る古語英語のstrion, streon に由来し、「引っ張る」のstrain の影響を受けて、同じつづりと音になったらしいのです。
詳しくは https://www.etymonline.com/word/strain)

A new strain of coronavirus has spread widely.
「新種のコロナウィルスが広く拡散してしまった。」
などのようにも使われます。

🤤

まあ、いろんな意味が有るということは、何度もおいしいってことですよね。




Savvy?―🤨―#つぶやき英単語 1343

(2021.3.27)

英会話のレッスンで読んだ英文に出てたのが
tech-savvy という言葉。 (初めまして、どうぞよろしく)

tech-savvy は『テクノロジーに精通した』という意味なのですね。

で、savvy は何かというと
動詞なら『知る、わかる』、名詞なら『実務的知識』です。
『精通している』という意味の形容詞にもなり、比較級、最上級は savvier、savviest だそうです。

形容詞と名詞のsavvy の例文自作しました。
 She is well known as a savvy investor.
 「彼女は情報通の投資家として知られています」
We need her financial savvy.
 「彼女の財務の知識が必要です」


savvy は、ポルトガル語のsabe (意味はhe knows)から来ていて、大本はラテン語 sapere (意味はto be wise )とMerriam-Webster の説明が有りました。

ついでに、savvy の動詞での用例ですけど
Savvy ? で『わかったか?』のような使い方ができるんだそうです。
 I’m Captain Jack Sparrow. Savvy? 
「俺はジャックスパロー船長だ。わかったか?」
みたいに、あの映画 Pirates of the Caribbeanの中で使われているんですって。
(へえー)

でも、
Savvy ? はインフォーマルな表現なので使う場面には注意が必要。
わかった? Savvy?

味の素はMSGなの―🍲―#つぶやき英単語 1342

(2021.3.24)

あのうま味調味料の『味の素』のこと、MSGというらしいです。
(MSGってMadison Square Garden ?という人がいたらスポーツファンかな)

味の素の主成分は
グルタミン酸ナトリウム monosodium glutamate なので
これを略して MSG なんですね。

料理の話の中でMSGといえば、通じるんじゃないでしょうか。
(国によっては、Ajinomoto で通じるところも有るかも。)

英語で『調味料』は seasoning とか condiment とかなんですが、flavor enhancer という言い方も有るようです。
で、『うま味調味料』ということになると、Weblio では、これも flavor enhancer とか taste enhancer と出ていました。
味を上げるためのものということですね。

ついでに、和英辞典で『うま味』と引くと何と出てるか知ってますか?
Webklioで見てみました。 答えは、umami です。 
うま味は英語になってたんです。
(味の素の生みの親、東京帝国大学の池田菊苗教授もさぞお喜びのことと思います。)

DXって何なのさ?―🤔―#つぶやき英単語 1341

(2021.3.22)

この頃、DXというのをよく聞くのですが、
これは Digital transformation デジタルトランスフォーメーションのことなんですと。
(だから、何?)

経産省のデジタルトランスフォーメーションを推進するための
ガイドライン(DX 推進ガイドライン)での定義では、
「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。」

ちょこちょこっとデジタル技術使うというより、
これを利用してビジネスや企業そのものを大きく変革していくということかしら。

意味は分かるのだけれど、釈然としないのが
Digital transformation → DX という略し方。 DTじゃないの?

いろんなところに書いてあって分かったのですけど
trans-という接頭辞は、『横切って』という cross やacross と同じような意味なので
  trans = cross  ①式
そして、cross してる感じはXじゃないかということで、
   cross = X   ②式
①②式から、trans =X ということです。

なので、
Digital transformation =Digital X-formation = DX なんですね。

ちなみに、他の単語でも
transmit 『送る』はX-mit とか略して書いたりしてもいいんです。
transportation 『輸送』なら X-portation ですね。
(なんか一瞬でどこかに運ばれちゃいそうなSF的語感ですけど。)

多くの企業の方針にDX推進が盛り込まれていると思います。
これが、企業や社会にとって真の変革につなげることを期待します。
(くれぐれも上滑りにならないようにご注意を。老婆心ながら。)