一字違い naval と navel は?―🚢―#つぶやき英単語 1564

(2022.3.23)

一字違いで大違いなんて言いますけれど、英単語でも当然そういうのが有って、
紛らわしいかもしれません。(そこが面白いですけどね)

たとえば、navalnavel

naval :『海軍の』の意味です。 navy 『海軍』の形容詞ですね。
    発音は néivəl で、英辞郎の発音カタカナ表記では
    ネーヴァル、ネーヴォウ、ネイヴァルとなっていました。

navel : 『へそ、中心』の名詞です。
    発音は néivl で、ネイヴル、ネイヴァル と英辞郎に書いてあります。

発音も近いかもしれませんが、
品詞が違いますし、「海軍の」と「へそ」なので文の中では文脈からも区別はつくと思います。

まあ、こういうのはペアにして覚えてしまえばお得な感じです。

それで、両方を入れた例文考えました。
The poster featured a famous model in an outfit showing her navel posing on top of a naval destroyer.
「そのポスターでは、海軍の駆逐艦の上で有名モデルがへそ出し衣装でポーズをとっていた。」

かわいい船長さんのイラスト

get someone’s goat は?―🐐―#つぶやき英単語 1561

今日の表現: get someone’s goat 『(人を)イライラさせる、怒らせる』

動物を使ったイディオムには面白いものが多いですね。
この表現を、僕はオンライン英会話 Bizmates のレッスン”Bizmates Discovery”で覚えました。(Bizmates Discovery は、英語の短いエッセーを読んで議論するレッスンです。僕的にはおススメです。)

Oxford の辞書の説明では
get someone’s goat
informal Irritate someone.
「(俗) 誰かをイライラさせる」となっています。

子ヤギのイラスト

この表現でgoat =ヤギですから、直訳であれば「誰かのヤギをとる」というようなことですね。
なんで、これがイライラさせるという意味になるのでしょうか?

実は、牛とか馬とかを大人しくさせるのに、ヤギと一緒にしとくという方法が有るんだそうです。気性が荒かったりで馴らすのが難しい牛や馬の柵の中に、ヤギを入れると大人しくなるんだとか。(何で?)
昔の競馬の世界でも、レース前日に馬をヤギと一緒に馬小屋に入れることで、馬が緊張せずに落ち着くと信じられていたんです。ところが、悪いことを考える人はいるもので、このヤギを盗んでレース前にライバルの馬をいら立たせようする馬主がいたそうです。
まさに、それが 「誰かのヤギを盗る get someone’s goat 」ということで、このイディオムの元になった出来事なんですね。

いろいろな競走馬のキャラクター

この表現、使ってみましょう。
His arrogance really gets my goat.
「彼の傲慢さには本当に腹が立ちます。」

最近イライラするのは側にヤギがいないからなのかも。

ブラックラムズとラム肉-🏉―#つぶやき英単語 1560

(2022.3.19)

今日、熊谷ラグビー場で
リコーブラックラムズ東京と埼玉パナソニックワイルドナイツの試合を見てきました。
結果は、ブラックラムズ 12-29 ワイルドナイツでした。
(🎉)

ブラックラムズ は Black Rams で、このram は『(去勢しない)雄羊』の意味なので、
「黒い雄羊たち」というチーム名なわけです。
(Black Rams、確かに去勢されてない雄羊の感じでした。黒かったし。)

ここで、ちょっと英語の話になるんですが、
「ラムズって、あのチームは羊だよな。
 羊と言えば、ラム肉。マトンより軟らかくて・・・」
というのは全くの間違えです。
ブラックラムズのラムはram ですけれど、
ラム肉のラムはlamb でL始まりです。
ramが『雄羊』で、lamb が『子羊、子羊の肉』。
どちらも羊で、カタカナではどちらも「ラム」です。
(紛らわしいかも)

『羊』はsheep ですけれど、
『雄羊』が ram で、『雌羊』はewe だそうです。
因みに、マトンは mutton で『羊肉』です。

ブラックラムズのRams をLambsと間違えると、雄羊が子羊になってしまうので
要注意ですね。

英語で「窮鼠猫を噛む」は?―🐀―#つぶやき英単語 1559

(2022.3.18)

『窮鼠猫を噛む』は、「追い詰められたネズミは猫にかみつく」ということで、
弱い者でも絶体絶命の窮地に追い込まれると必死に反撃するという意味のことわざです。
これ英語で言えば何になるでしょうか?

辞書には
a cornered rat will bite a cat. という
「追い詰められたネズミは猫にかみつく」のほぼ直訳の例文が出ていました。
corneredが『追い詰められた』で、rat は『ネズミ』で比較的大型のクマネズミやドブネズミのことです。

似た意味の英語のことわざとしては
A stag at bay is a dangerous foe. というのも辞書に出ています。
stag は『雄鹿』、at bay が『追い詰められて』、foe は『敵』ということなので、
直訳だと「追い詰められた雄鹿は危険な敵だ」ということです。
    → 関連投稿 at bay

そもそも、「窮鼠猫を噛む」は中国の漢代の塩鉄論に出ている「窮鼠狸を噛む」という意味の記述が元らしいのです。(猫じゃなくタヌキなんですね)
なので、a cornered rat will bite a cat の方は、日本あるいは中国のことわざを訳したものかも。

■

ウクライナの情勢も混とんとして、今どちらが追い詰められているのかも分かりません。
混乱の中でやけくそになるのはもっての他です。
事態の収集をはかる努力が必要なのは間違え有りません。

『穴馬』は?―🐎―#つぶやき英単語 1556

(2022.3.16)

『穴馬』を和英辞典で引いたら何と出ているでしょうか?
『穴馬』とは、競馬で「番狂わせで勝ちをおさめそうな馬」のことですね。

これWeblioで調べると、dark horse と出ています。
ダークホースは、日本語にもなってますね。

Oxfordの辞書の説明では
dark horse  Noun
A candidate or competitor about whom little is known but who unexpectedly wins or succeeds.
「ほとんど知られていないのに予想外に勝ったり成功したりする候補者や競技者」
ということです。

このdarkは、「明らかになっていない=よく知られていない」ということらしいです。

競馬のレースのイラスト

競馬などで「穴馬に賭ける、大穴を狙う」は、 bet on a dark horse と言えるようです。

また、競馬以外でもdark horseは
dark horse candidate  「穴馬的な候補者」のように使われます。

例文です。
He always bets on dark horses.
「彼はいつでも穴馬狙いだ。」

The Japanese film may become a dark horse at this film festival.
「今回の映画祭で、その日本映画がダークホースになるかもしれない。」


under the weather は?―☔―#つぶやき英単語 1555

(2022.3.15)

今日の表現:under the weather
     『体調が悪くて、気分が悪くて、酔っ払って』

体調や気分がすぐれないときに使える表現です。
Oxford の辞書の説明では
under the weather
Slightly unwell or in low spirits.
「すこし体調が悪い、または元気がない」
とのことです。

これ、be 動詞 とかfeel と組み合わせて使われるようです。
こんな感じです。
Our dog is under the weather at the moment.
「今、うちの犬の体調が悪い」
I am feeling under the weather, so I can’t go to the concert.
「体調が悪くて、コンサート行けない」

船酔いのイラスト

一説によれば、under the weather の語源は「悪天候の時の船酔い」に関係しているんだとか。

船に乗って揺られていることを想像するだけでも、ちょっと気持ち悪くなりそうです。
Just imagining being rocked in a ship would make me feel under the weather.    

more or less は?―🍻―#つぶやき英単語 1554

(2022.3.14)

more or less という表現は、
『いくぶん、多少、大体、おおよそ、事実上』などの意味になり、
He was more or less surprised at the news.
「彼はその知らせに多少驚いた。」
We more or less achieved our goal.
「私たちはほぼ目標を達成した。」
のように使えます。

ラグビー選手のイラスト(男性)

熊谷ラグビー場にあるラグビーショップ&カフェ、
Cap Rugger’s CLUBHOUSE KUMAGAYA の事は前にも書いたかもしれませんが、
また最近行きました。

ここでは、テラス席で芝のラグビーグランドを見ながらコーヒーいただけるのですよ。(至福)

で、英語好きの方向けの情報としては、ここの店内のそこここにラグビーに関する名言を英語と日本語で書いてあるプレートが飾ってあるのです。

その中に、more or less を使った名言も有りました。

Beer and Rugby are more or less synonymous.  
「ビールとラグビーはほぼ同義語だ。」 

元All Blacks、Chris Laidlaw選手のお言葉だとかで、
サントリーサンゴリアスの人も喜びそう。

ラグビーとビールは切り離せないということでしょうか。
そう言えば、2019年にラグビーワールドカップが日本で開催されたときに、
外国から来たラグビーファンが豪快にビール飲んでました。

ちなみに、ラガー rugger はrugby のことですが、
ラガービールのラガーは lager なので、別物です。



armed to the teeth は?―😁―#つぶやき英単語 1551

(2022.3.11)

今日の表現:armed to the teeth 完全武装して

このIdiom は、オンライン英会話 Bizmates のレッスンで教わったものです。

英英辞典のサイト(Merriam-Webster.com)で定義を見ると
armed to the teeth 
  carrying many weapons  「多くの武器を携えた」
と出ていました。

そのレッスンでの説明にあったのですが、この表現はできるだけ多くの武器を装備し、歯の間でも持ち歩こうとする武器の使い手から来ているんだそうです。

えー、そんなやついるかと思ったんですけど、
漫画だと両手と口の3刀流の剣士も見たことある気がするので、
本当にそういう人もいたのかもしれませんね。

画像

例文です。
The comic book character is armed to the teeth and really has a sword in his mouth.
その漫画のキャラクターは完全武装していて、本当に口でも刀をくわえている」

英語で『痛しかゆし』は?―😩―#つぶやき英単語 1549

(2022.3.9)

痛しかゆし』という日本語自体、説明が必要かもしれませんが、
これは「(皮膚病などで)かけば痛いし、かかなければかゆい」ことから来ていて、
「二つの方法のどちらをとっても具合が悪い、あるいは、具合のよい面もあれば悪い面もあって、どうしたらよいか困る」というような意味です。

この『痛しかゆし』って非常に日本的な表現のような気がしますが、それでもWeblioで調べると英語の訳語がいくつか出ていました。

その中の一つは mixed blessing という表現です。
逆にmixed blessing を調べると『ありがたいようなありがたくないようなこと』との意味が載っています。
blessing は『恩恵、幸運、ありがたいもの』の意味ですが、
前にmixed 『いろいろなものが混じった』がつくので、ありがたくないものも混じって『痛しかゆし』の意味になるのかしら。

別の訳語としては、choice of two evils というのがあり、直訳なら「二つの悪いことの選択」というような感じでしょうが、これは辞書を逆引きしても『痛しかゆし』と出ていました。

他にdelicate situation という訳語も出ていましたが、「微妙な状況」的な意味ですね。
ちょっとぼんやりしていますが、無難な訳語かもしれません。

かゆい犬のイラスト

作文してみました。
It would be nice to receive chocolate, but you have to give something back, right?
It’s a mixed blessing, isn’t it?
「チョコもらうのはいいだろうけど、何かお返ししなきゃいけないんでしょ?
痛しかゆしじゃない?」

If we raise the price, it won’t sell, and if we don’t raise the price, it won’t be profitable even if it does sell. It’s a choice of two evils.
「値段を上げれば売れないし、上げなければ売れても採算取れない。痛しかゆしだ。」

うーん、痛しかゆしを日本語として使いこなすのが、まず難しい気がします。

th だけど th じゃない?―😑―#つぶやき英単語 1545

(2022.3.5)

thだけどthじゃない件。
英語の中で、th って舌を噛む感じで発音するとだけ思ってます?
基本そうなんですけれど、
つづりはth なのに発音はいわゆるthの音(発音記号θ,ð)じゃない単語があるんですね。

💻

最近、オンライン英会話のレッスンで
Thai ってth の発音じゃないよね、ということでひとしきり話しました。

Thai は『タイ人、タイ語』の意味の単語です。
発音は記号では tái で、カタカナなら「タイ」ですね。(当たり前ですけど)

他にも
人名 Thomas  発音は tάməs、トマス
川の名 Thames  発音は témz、テムズ
などはいわゆるthの音ではないわけです。

これらは、外国に由来したり、固有名詞で会ったりするので、英語の発音のルールの例外になるとも考えられます。

ただ、
asthma 『ぜんそく』 発音は æzmə 、アズマ
とかはzですから、典型的なthの音じゃないんですね。
ここからは、僕の解釈ですけれど、
as までを発音するとæzなので、このz という強い音が直前にあると
th の音が入る余地がないということかもしれません。
また、zのðの音を続けて発音するのは舌の動きとして無理かも。

なので今のところ、以下のような場合にthの綴りでもθやð以外の発音になると僕は考えています。
1)そもそも英語のthの音以外で発音する理由がある外国語来の語や固有名詞の場合
2)前後の発音に影響されて、thの発音がカバーされたり困難な場合

大多数の場合は、th の綴りなら、θやðの大人わけですから、
例外の単語に出会ったときに、頭に入れるようにしていけばいいかとは思いますけどね。