スパンコールは〇〇〇訛りだって―✨―#つぶやき英単語 1379

(2021.6.22)

アメリカの国歌のタイトルの The Star-Spangled Banner は
直訳すると「星がちりばめられた旗」ですが、一般的には「星条旗」と訳されています。
(ただ、星条旗にはStars and Stripes という言い方も有って、
 星=Stars で、 条(縞模様)=Stripes だから、こちらの方が直接的な訳語です。)

Star-spangled の spangle という単語を辞書で調べると、
『スパンコール、ぴかぴか光るもの』や
『ぴかぴか光る金具を付ける、ぴかぴか光らせる、ちりばめる』の意味だそうです。

スパンコール、派手な衣装についているキラキラしたやつ、は spangle だったんですね。

✨

でも、じゃ何で日本語ではスパンコールと言うのでしょうか?
例えば、同様の言葉でもフランス語とかが日本に先に入ったのなら、読み方違っても不思議はないですが・・・。
ちょっと調べたんですけど、スパンコールは他の言語から来ているのではなさそうで、実際に spangle から来ているらしいのですよ。

ではなぜ spangle がスパンコールになったのかですが、
唯一見つけた答えは
「スパンコールは spangle の日本語訛り」ということです。
答えになってるのかは分かりませんが、Wikipediaに書いてありましたので、
そういうことなんでしょう。

英語でフィリピンの国名は?―🇵🇭―#つぶやき英単語 1355

(2021.4.24)

フィリピンの国名は英語だと the Philippines です。
より正式には Republic of the Philippines フィリピン共和国ですね。 

🇵🇭

今さら気が付いたのですけれど
the Philippines は、 頭には定冠詞のthe がついていて、
最後はsがついた複数形の形です。

これは, the Philippine islands フィリピン群島の略から来てるかららしいです。
フィリピンは7000もの島からなる群島国家なんですね。
(そりゃ確かに複数形だな)

👉

そもそも、フィリピンの国名は、1542年にスペイン皇太子フェリペ Philip(のちの国王フェリペ2世=Philip II)の名にちなんで、フェリペの島々 Islas Filipinas とスペイン語で名づけられたことに由来するとのことです。
(ザビエルが日本に来たころですね。)

僕は、オンライン英会話でフィリピンの方々にもお世話になってます。
いつもありがとうございます。

the Streisand effect は?―♬―#つぶやき英単語 1354

(2021.4.21)

Streisand effect 『ストライサンド効果』という言葉知っていますか。
「ある情報を隠したり取り除こうとすることで、かえってその情報を広く拡散させてしまうことになる現象」なんですね。

この言葉は、歌手・女優のバーバラ・ストライサンド Barbra Streisand に由来したものだそうです。


バーバラ・ストライサンドは、彼女の豪邸が映った航空写真があるWebsiteに載ったことで、その削除と賠償金を求めた裁判を起こしたんだそうです。ですが、この写真は海岸線の変化を調べるために撮られた公共的な物だったんで、彼女の敗訴となりました。その上、この裁判の件が報じられたため、その写真の閲覧数が格段に増加する結果になったんです。(何もしない方がよっぽどましだったんじゃないかな。)

📽

Barbra Streisand は アカデミー主演女優賞もとってますし、作曲でもアカデミー歌曲賞を受けているすごい人です。監督もやってますし。

僕が一番印象に深いのは、主演した映画 The Way We Were (邦題は『追憶』)の同盟の主題歌でしょうか。

SAKURA OVAL FORT-🌸―#つぶやき英単語 1351

(2021.4.11)

 熊谷ラグビー場の周辺では、現在、パナソニックワイルドナイツのクラブハウスや宿泊施設の建設が進んでいます。
 4月11日、熊谷ラグビー場でのパナソニックワイルドナイツとヤマハジュビロとの試合のハーフタイムに、このエリアの名称の発表が有りました。(名前を公募してたんですね。)

さくらオーバルフォート SAKURA OVAL FORT です。

(ここはカフェも有って、ホテルも普通に泊まれるみたいです。部屋からパナソニックの練習グランドが見えるとか。)

🏉

で、この名前の横文字部分なんですけど、
oval は『卵形の(もの)、楕円形の(もの)』です。もちろん、ラグビーボールのことでしょう。
fort は『とりで、城砦』という意味なのですね。
この単語の語源は、ラテン語 の fortis 「強い」からだそうです。
ワイルドナイツは野武士を意識したチーム名なので、砦 fort はその本拠地になるエリアに相応しいネーミングじゃないでしょうか。

追記:「さくら」は埼玉の「さ」、熊谷の「く」、ラグビーの「ラ」の意味だそうです。高校生が考えたネーミングらしいんですけど、いい仕事してる!

自作例文です。🙈
 The fort is well defended. 「あの砦の守りはかたい」
     (パナソニックの守備力に敬意を表したつもり)

🎉

 肝心の試合の方は、ワイルドナイツの勝利!
 この結果で、ワイルドナイツはラグビートップリーグ ホワイトカンファレンスの最終順位1位を確定させました。
(この後の最終トーナメントで熊谷での開催は1試合しかないのですが、組み合わせ上、パナソニックが熊谷に戻ってくる可能性が大いにあります。楽しみ。)

サンゴリアスは Sungoliath-🏉―#つぶやき英単語 1348

(2021.4.3)

ラグビートップリーグの強豪チーム「サントリー サンゴリアス」は、
ゴリラのロゴマークやマスコットで知られています。
ですが、名前がゴリラと直接に関係しているわけではないのです。

サンゴリアスの英語名はSungoliath です。
サンゴリアスのSunは、サントリーや太陽のSun なのでいいとして、
goliath は何?ってことになりますよね。
少なくとも ゴリアスはゴリラス gorillas ではないのです。
(当たり前か)

🦍


この goliath (発音記号 gəlάɪəθ )は、『巨人、力持ち』の意味の名詞です。
語尾はth なので、英語として発音するには舌をちょっと噛むことになります。
なお、この単語は複数形ならgoliaths になります。
(もともとの固有名詞 Goliath『ゴリアテ』は、聖書に出てくるペリシテ Philistia族の巨人で、ダビデ (David)と戦って殺された戦士です。)

つまり、Sungoliath は「サントリー(あるいは太陽)の巨体の力持ち」のような意味になります。ラグビーチームらしいネーミングですね。

で、goliath とゴリラ gorilla (発音記号 gərílə)は、g始まりで字面や音が似てますが、
語源も含めて言葉的には関係が無いようです。
(研究社の新英和中辞典の説明では、gorilla の語源はギリシャ語で「毛深い女の種族に対する呼称」だそうです。びっくりです。)
 
ただ gorilla ゴリラは 、goliath の「巨体の力持ち」というイメージに合ってるということで、サンゴリアスのロゴやマスコットになっているということですね。

🏉

2021年のラグビートップリーグで、サンゴリアスは優勝候補の一つです。
今日(4/3)もBeauden Barrett選手のトライで突き放して勝ちました。
面白い試合でした。

いろんな意味のstrain ―🧵―#つぶやき英単語 1344

(2021.3.29)

「所変われば品変わる」なんてこと言いますけれど、
使われる場所・場合によって言葉の意味というのもいろいろ変わるものです。

strain は、ラテン語 stringere 「強く引っぱる」に由来する言葉で、
動詞なら『引っぱる』、名詞なら『張り、緊張』などが一番基本的な意味になります。

引っ張るのイメージから、
『(体の一部を)精一杯働かせる』: strain one’s voice 声を振り絞る
『精いっぱい努力する』:strain oneself
『(無理をして体などを)痛める』:
I strained my eyes by overusing of PC. PCの使いすぎで目を痛めた。
のような表現にも使われます。

これが、材料工学の分野だとstrain は『ひずみ』という用語に相当します。
材料の引張試験時の stress-strain curve は「応力―ひずみ曲線」です。

また、料理など液体を扱う場合には、
strain には『(液体を)濾す』『(かすなどを)濾して除く』という意味にもなります。
Strain the soup to make it smooth. 滑らかにするためスープを濾してください。
のように使えます。
strainer 『漉し器、ストレーナー』というのも、ここから出てきているわけです。

加えて、生物や病原菌や家柄などという話題に関しては、
『種族、血統、家系、(生物の)系統』の意味のstrain もあるんです。
これは『引っ張る』のstrain とは語源も違うそうです。
(「出産、子孫」などの意味が有る古語英語のstrion, streon に由来し、「引っ張る」のstrain の影響を受けて、同じつづりと音になったらしいのです。
詳しくは https://www.etymonline.com/word/strain)

A new strain of coronavirus has spread widely.
「新種のコロナウィルスが広く拡散してしまった。」
などのようにも使われます。

🤤

まあ、いろんな意味が有るということは、何度もおいしいってことですよね。




Savvy?―🤨―#つぶやき英単語 1343

(2021.3.27)

英会話のレッスンで読んだ英文に出てたのが
tech-savvy という言葉。 (初めまして、どうぞよろしく)

tech-savvy は『テクノロジーに精通した』という意味なのですね。

で、savvy は何かというと
動詞なら『知る、わかる』、名詞なら『実務的知識』です。
『精通している』という意味の形容詞にもなり、比較級、最上級は savvier、savviest だそうです。

形容詞と名詞のsavvy の例文自作しました。
 She is well known as a savvy investor.
 「彼女は情報通の投資家として知られています」
We need her financial savvy.
 「彼女の財務の知識が必要です」


savvy は、ポルトガル語のsabe (意味はhe knows)から来ていて、大本はラテン語 sapere (意味はto be wise )とMerriam-Webster の説明が有りました。

ついでに、savvy の動詞での用例ですけど
Savvy ? で『わかったか?』のような使い方ができるんだそうです。
 I’m Captain Jack Sparrow. Savvy? 
「俺はジャックスパロー船長だ。わかったか?」
みたいに、あの映画 Pirates of the Caribbeanの中で使われているんですって。
(へえー)

でも、
Savvy ? はインフォーマルな表現なので使う場面には注意が必要。
わかった? Savvy?

ディスるの英語―🤬―#つぶやき英単語 1334

(2021.3.10)

『ディスる』に当たる英語は何だと思いますか?

デジタル大辞泉で『ディスる』を引くと、
「《「ディスリスペクト」の動詞化》(俗に)否定する。批判する。けなす。」
と説明が出ています。
辞書にも載ってるんですね。

『ディスる』の元のdisrespect は、
名詞なら『無礼、失礼』、動詞で使えば『礼を失する』のような意味です。
なんか、かたい語感。

で、ここから最近気づいたことなんですが、
英辞郎とかには、dis あるいはdiss っていう動詞が載ってるんです。
(三単現なら dissesで、過去形・過去分詞形だとdissed です。)

disは、やはり disrespect から来てて、
『軽蔑する、小ばかにする、批判する』などの意味です。
これ『ディスる』じゃないですか。

つまり、『ディスる』に当たる英語は dis というのが
僕の考える正解です。diss でもいいですけど。

おくらの衝撃的事実―🥢―#つぶやき英単語 1332

(2021.3.5)

「おくら、レシピ」で検索したら、おくら納豆の梅添えとかが人気レシピとして出てました。
個人的には、シンプルにゆでて小口切り、鰹節をかけて醤油でいただきたい。
なんか、僕の中では和風食材というポジションだったんです。

でも、オンライン英会話のレッスンで、小学生が学習のため植物を育てるという話になって、トレーナーがおくらを育ててたみたいなことを・・・。

え、「おくら」って日本語が国際化してるの、と思ったんですけど、これが大誤解で
okra はれっきとした英語ですわ。衝撃の事実!
(他の言い方としてはLady’s finger というのもあるらしいですが。)

🌍

後で調べて分かったのですけど、英語だけじゃなく、フランス語でもドイツ語でもokra なんですと。
もともとは、ガーナで話されるトウィ語の nkrama から来ているそうです。
原産地はアフリカなんですね。

okra は、アオイ科トロロアオイ属の植物で、明治時代に日本に入ってきたそうです。
日本でも南の地方、沖縄、鹿児島や伊豆諸島では近縁種のトロロアオイが存在していて
それをネリと呼んでいたんだそうです。
なので、新しく入ってきた外国産のokraはアメリカネリと呼ばれるようになったと。
そう、okra の正式な和名はアメリカネリなんです。
(知らなかった!)

だから、もし正式な和名と尊ぶ人ならば、
料理名も「アメリカネリの酢の物」とか言うべきなのかもしれませんよ。

denouement は?-( ゚Д゚)―#つぶやき英単語 1299

(2020.12.31)

denouementは、劇などの結末の『大団円』です。
複雑な伏線が一気に回収されて、鮮やかに終幕を迎えるような、そんな場合に相応しい言葉かもしれません。
これは、事件・紛争の『解決、終局』の意味でも使われるようです。

denouement の語源は、「結び目をほどくこと」の意味のフランス語だそうです。
t はサイレントで、ディヌーメンみたいな発音です。確かにフランス語っぽい。
(Weblio レベル:23の単語です)

🌏

今日は12月31日だから、
あと少し地球が回ると、2020年が終わるわけですが、
いろいろあったこの年に、きちんとしたdenouementがつくのでしょうか。
奇跡でも何でも、悪かったことは今年中にちゃっちゃと解決してもらって一向に構わないんですけど、無理ですよね。

Pandemicの解決は来年に持ち越しですね。
皆さんも安全第一で、この時代を生き抜きましょう。
We’ll have to wait until next year to see the denouement of the pandemic.
Let’s live through this hard time with safety first.