nose をWeblio(研究社 新英和中辞典)で見ると 最初に名詞の意味として『鼻』と出ているのは当たり前ですが、 その少し下に 『(好奇心・おせっかいの象徴としての)鼻』と・・・。 鼻って、いつからそんなものになったの?
そう言えば poke one’s nose into 『(他人のことに)口を出す、干渉する、首を突っ込む、余計な詮索をする』 という使い方が有ります。 例文) You always poke your nose into my affairs. 「あなたはいつも私のことに首を突っ込むのね」 (pokeを put, push, stick にしても同様の意味になります。)
nose は動詞としても 『詮索する、干渉する』の意味でも使われるのです。 例文) Stop nosing into her affairs. 「彼女のことを詮索するな」
形容詞の nosy も『詮索好きな』や『知りたがって』の意味になります。 例文) Don’t be nosy . 「詮索はやめてくれ」
Oxfordの辞書での説明では dilly-dally to take too long to do something, go somewhere or make a decision 「何かをしたり、どこかに行ったり、決定を下したりするのにに時間がかかりすぎること」となっていました。(口語的で旧式の表現らしいですが)
この意味からすると『だらだらする』という日本語でもいいかもしれませんね。ちょっと音も似てますし。
使ってみましょう。 Don’t dilly-dally. You only do is wasting time. 「ぐずぐずするな。君は時間を無駄にしているだけだ。」
GRAMMARISTというサイトの説明には The expression sticky fingers came into use in the mid-1800s and calls to mind an image of paper money sticking to someone’s fingers, as if the criminal weren’t really planning to steal. 「sticky fingersという表現は1800年代半ばに使われるようになり、紙幣が指にくっつき、まるで犯人が本当に盗むつもりがなかったかのようなイメージを思い起こさせる。」と書いてありました。
それについてのツイートでこんなのがありました。 Check Tomiyasu’s pocket… Salah is still there 「冨安のポケットを調べて。まだサラーがそこにいるから。」 何これ?
実は、be in someone’s pocket というイディオムがあり、 to be controlled or strongly influenced by somebody 「誰かに強く支配されたり影響されたりしていること」 という意味になるんだそうです。
この試合でリバプールのフォワードのサラー選手を完全に抑え込んでいたんで、この表現を使うと Salah was in Tomiyasu’s pocket. 「サラーは冨安のポケットの中にいた=サラーは冨安に抑え込まれていた」 という状態だったんですね。 だから、 冨安選手のポケットの中を見たら、まだサラー選手が居るんじゃないかと・・。 (冨安君、すごいよ。ドラえもんみたい。)
なお、このような他動詞と同じ語源の名詞がその目的語になるものを、 「同族目的語 cognate object 」と言うそうです。 他にも、同族目的語をとるパターンがあります。 He lived a happy life. She smiled a charming smile. など こういう文法的切り口で整理するのも、正しい文例を頭に入れる助けになると思います。
使ってみましょう。 I don’t want to be a cog in the machine any more. 「もう、組織の歯車でいるのはいやだ。」 Without one cog, the whole machine would not run well. You should be proud that you can contribute to society through your work. 「一つの歯車が無ければ、機械はうまく動きません。 仕事を通して社会に貢献できることに誇りを持つべきです。」