ボウリングのアレはガーターじゃないよ―🎳―#気になる英語調べ隊 2265

(2024.8.22)

ボウリングでレーンの脇の溝にボールが行ってしまうのを「ガーター」と言う人がいますが、それだとgarter 『靴下止め』みたいになっちゃいますね。

あれはそもそも『溝』の意味のgutter なので、
『ガター』と言う方が正しいようです。gutter の発音は、発音記号で gʌ́tər ですから。

なお、 gutterには『(屋根の)樋、側溝、排水溝』などの意味も有ります。

ノエル団長が言っていたガンレットとかガントレットとか-⚔―#気になる英語調べ隊 2568

(2024.8.15)

ホロライブの白銀ノエル団長が、
お披露目になったシスター+黒騎士衣装の手の防具について、
「ガンレットかガントレットかどっちなんだ? まいいか、とにかく『こて』です、日本語訳(笑)」
と言ってました。

英語でこれは gauntlet で、『(中世の鎧の)こて』です。手を保護するための装甲手袋のことになります。
このgauntletの発音は、辞書サイト英辞郎によると
発音記号で gɔ́ntlit、 gɑ́ntlitあるいはgɔ́ːntlitです。
この音のカタカナ表記は、
ゴントゥリト、ガントゥリト、ゴーントゥリトのようになるそうです。

ノエル団長の疑問にお答えすると、
この語をカタカナ語として使う場合には、「ガントレット」でいいと思います。
クリント・イーストウッドの映画 The Gauntlet は、「ガントレット」の邦題でしたし、GAUNTLET(ガントレット)というゲームも有ったらしいです。
なので、カタカナ語としては、ガントレットで既に認知されているんじゃないかな。

ノエル団長のガントレット

ついでに言うと
throw down the gauntlet というイデオムは、『挑戦する』の意味になるそうです。
これは、中世の騎士が挑戦のしるしにこて gauntlet を投げたことに由来するようです。

これに対して
pick up the gauntlet や take up the gauntlet は
『(こてを拾って)挑戦に応じる』の意味だそうです。

不用意に、こてを投げたり、拾ったりしないようにした方が無難かもしれませんね。



cheap じゃないcheepの意味は❓―🐣―#気になる英語調べ隊 2331

(2024.7.11)

cheap は『安い、安価な、とるにたらない』などの意味の形容詞ですね。

これを cheep と書き間違えても、ちゃんと辞書に載っている英単語なんですけど
ご存知ですか?

cheepは『(ひな鳥などの)ピヨピヨ鳴く声、(ネズミなどの)チューチュー鳴く声』の意味を持ちます。
これには動詞も有って、
『(ひな鳥が)ピヨピヨと鳴く(ネズミなどが)チューチューと鳴く』や
『(~を)ぴーぴー声で言う』の意味で使えます。

発音は両方ともほとんど同じで、発音記号 tʃíːp です。
(英辞郎では cheap の米国風の発音はtʃipになってましたけど)

使ってみましょう。
A chick in a cheap cage was cheeping.
「安っぽいカゴの中でひよこがピヨピヨ鳴いていた」

cheap のa を e にすると、ピヨピヨかチューチューになるわけですね。

大谷翔平選手とは heteronym の大谷君は丸刈り!―👥―#つぶやき英単語 2539

(2024.4.14)

大谷という名字の知り合いがいるのですが、その読み方は「おおや」です。
大谷翔平選手は「おおたに」なので、同じ字なのに音が違いますね。
最初に大谷選手を知った時、ぼくは何回か「おおやせんしゅ」と言い間違えていました。
たぶん、この知り合いのせいです。

大谷選手はユニコーンと言われるぐらい特別な人ですから当然ですが、
大谷選手と僕の知り合いの大谷君、名前以外はかなり違います。
髪型からして彼は丸刈りで、大谷選手のファサっとした髪とは似ても似つかない感じです。

同じ綴りで発音と意味が違う単語、同綴り異音異義語を heteronym と言います。
たとえば、
英単語のwind は
『風』の意味では発音記号で wínd(ウィンド)ですが、
『曲がりくねる』『巻き上げる』等の意味では wáind (ワインド)の発音になります。

また、動詞の read は
現在形の 発音はríːd(リード)で、過去形・過去分詞形の発音はred(レド)となりますから、これもheteronymと言えます。

なので、読み方の違う大谷選手と丸刈りの大谷君は、この heteronym みたいなものかと・・・。

ただし、丸刈りの大谷君の名誉のために言っておきますけれど、
彼は博士号も持っている人なので「優秀さ」という点で大谷翔平選手と共通性が有ると思います。

toe と tow は❓―👣―#つぶやき英単語 2508

(2024.3.14)

toe は『足指、つま先』などで、
tow は『(ロープ・鎖でいじ)引く、牽引する』などの意味です。

上の意味では、toe は名詞、towは動詞の意味を示していますが、
これはあくまで代表的な使い方での事です。
toe にも『つま先で蹴る』など動詞での用法も有りますし、
tow も『綱で引くこと』の意味の名詞にもなります。

使ってみましょう。
I couldn’t walk because of the pain from bumping my toe on something.
「私はつま先を何かにぶつけた痛みで歩けなかった」

Can you tow my broken down car to the repair shop?
「故障した車を修理屋まで牽引してもらえませんか?」

toe と tow の二つの単語の発音は同じ。発音記号で tou か təu です。
綴りは一文字違うので、異綴同音異義語 homophone ということになります。

ぼっちとbotch ―😢 ―#つぶやき英単語 2476

(2024.2.13)

本日は、ぼっちとbotchという言葉についての雑談です。
なんか音として似てるじゃないですか、ぼっちとbotch。

botch という英単語は、
名詞なら『下手な仕事、へま、ぶざまな継ぎはぎ、』で、
動詞では『下手にやる、しくじる、ぶざまに繕う』などの意味になります。

英辞郎で 見ると、
botch は発音記号では bɑtʃ か bɔtʃ、カタカナでバチ、ボチと書いてあります。
じゃあ、ぼっちと違うと思うかもしれませんが、
そんなこと言えば catch の発音もkætʃ、キャチと出ているのです。
catch は日本語でキャッチと普通に表記されていますから、それならbotchもボッチだと思うんですよ。
なので、botch とぼっちが発音が似ていると言うのは間違いではないでしょう。
意味の関係は有りませんけどね。


で、「ぼっち」という言葉ですが、これは「独りぼっち」から来ていますね。
「独りぼっち」の英語は、英辞郎では loneliness や solitude と出ていますので、
「ぼっち」の英語も基本的にはこれでいいのだと思います。

なお、「独りぼっち」はもともとは「独り法師」という言葉で、一人で放浪する法師(仏教僧)のことを指していたそうです。
(ぼっちの所だけなら、本当は「坊さん」的な意味なんだね。)

少し前にアニメの「ぼっち・ざ・ろっく!」が人気になっていましたが、
このタイトルは英語では ”BOCCHI THE ROCK!” です。
外国にも「ぼっち」的な人もいるはずなので、もしかしたら bocchi という言葉も将来的には世界的に普及して、英語の辞書に載るようになるかもしれません。

posh は❓―👄―#2469つぶやき英単語 2469

(2024.2.6)

発音系Youtuberのだいじろーさんの動画見たら、イギリス英語で育ちのよさそうな人の発音をposh と形容していました。

posh を辞書で引くと、『ぜいたくな、豪華な、ハイから気どりの、上流社会的な』等の意味が出ています。
だいじろーさんも、上流社会的な英語発音という意味で使ったのだと思います。
一つ勉強になりました。

これは別の動画ですが、この人の動画は好き。

干しぶどうと従兄の共通点―🍇―#つぶやき英単語

(2024.1.27)

クイズです。
干しブドウと従兄の共通点は何でしょうか?

英語にすると
『干しぶどう』は raisin で、『従兄』は cousin です。
両方とも語尾が sin なのに、sではなくzの発音になります。
レイズンとカズンのように、カタカナで書くとズですね。

他にも sin で終わる英単語はありますけど、例えば、
assassin 『暗殺者』はアサシン
basin『鉢、洗面器、水盤』はベイスンに近い発音で、
これらはsの発音です。

なので、
干しぶどうと従兄の共通点は、
「英語の綴りがraisin とcousin。sinと書いてズンと読む。」ということです。

まあ日本語でも、同じ漢字の「人」を「じん」とか「にん」と読み分けてたりしますから
英語の綴りと音もそういうものだと思っていた方がいいですね。

「舌足らずに話す」の英語は❓―🗣️―#つぶやき英単語 2456

(2024.1.24)

『舌足らずに話す』という意味の lisp と言う動詞が有ります。

また、lisp は『(子どもなどの)舌足らずな話し方』の意味の名詞にもなり、
これを使った speak with a lisp でも『舌足らずに話す』の意味になります。

例えば、
It was hard to hear him because he lisped badly.
「彼がとても舌足らずに話すので聞き取りにくかった」
He always speaks with a lisp.
「彼はいつも舌足らずに話す」
のように使えます。

舌足らずも個性かもしれません。
話す内容と伝えようとする気持ちが大事なのでは。
(僕の英語も個性と思ってもらいたいところです。)

foe は食べられない―🙊―#つぶやき英単語 2449

(2024.1.17)

foe は『敵』という意味の単語ですが、今日、ニュースでこれを見かけました。

North Korean leader Kim Jong Un has called for a change in the constitution so that South Korea is seen as its ‘primary foe and invariable principal enemy’
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長は、韓国を「第一の敵、不変の主敵」とみなすよう憲法改正を要求した。

敵という意味のfoe と enemy を並べて使っていますね。
明確な敵意という感じでしょうか。

話は変わりますが
foe という単語見てて、なんかフォーって食べ物あったなと・・・。

『フォー』ってベトナムの麵料理ですが、英語の辞書にの phoと出ています。
Pho is a type of soup from Vietnam that contains noodles, spices, and usually meat.
フォーは麺と香辛料と通常は肉を入れたベトナムのスープの一種です。
Collins Dictionary)

foe 『敵』と食べ物の pho 『フォー』とは意味だけでなく発音も違います。
foe が発音記号で fóuで、phoは fəː です。

なので、この二つは綴りも違うし、発音も違うし、意味も違うので
間違う要素は無いのですが、
唯一、日本人としてカタカナで発音を考えてしまうと
ちょっと紛らわしいかもしれないという・・・まあ僕の愚痴です。