「錬金術」の英語は?―🏅―#気になる英語調べ隊 2615 

(2025.1.11)

英語で『錬金術』は alchemy、
『錬金術師』は alchemist です。

The Free Dictionary でのalchemy の説明は、こんな感じです。
1 A medieval chemical philosophy having as its asserted aims the transmutation of base metals into gold, the discovery of the panacea, and the preparation of the elixir of longevity.
訳「中世の化学思想で、卑金属を金に変えること、万能薬を発見すること、不老長寿の霊薬を調合することを目的としていた」

2 A seemingly magical power or process of transmuting
訳「一見魔法のような力、あるいは物質変換のプロセス」

定義はともかく
マンガやアニメで知っている言葉のような気がしますね。

英語で「多重人格」は?―👥―#気になる英語調べ隊 2614

(2025.1.10)

一人の人間の中に複数の独立した人格が存在するような状態のことを『多重人格』と言いますが、英語ではこれを multiple personality と言います。

その中の『二重人格』は、
double personality, dual personality や split personality になります。

こういうのは、ミステリー小説とか映画ではよく出てきます。
ヒッチコックの古い映画でも有りました。

ただ、普通の人でも、場面によって態度や言うことが全く変わったりするような人のことは二重人格と言ったりしますね。
例えば、こんな言い方になるでしょうか。
He has a huge difference in his demeanor when he is at work and when he is drinking, almost as if he has a dual personality.
「彼は仕事中と酒を飲んでいる時の態度の差が大きく、まるで二重人格のようだ。」

なお、病気として捉えた場合、かつては『多重人格障害』Multiple Personality Disorder (MPD) と呼ばれていましたが、現在は『解離性同一性障害』 Dissociative Identity Disorder (DID)の呼称が用いられているそうです。

error の動詞は?―🤕―気になる英語調べ隊 2611

(2025.1.5)

名詞のerror は『誤り、間違い』の意味で、エラーとして既に日本語になってますので、みんなが知っている単語ですね。

では、この error の動詞は?

error の関連語にerr という自動詞が有り、
これが『誤る、間違いをする』の意味になります。

例えば、err は以下のように使えます。
He erred in his decision at the critical moment.
「彼は肝心は時に判断を誤った」

なお、この err は「アー」のような発音(発音記号で ə́ːr か ə́ː )になります。
error やエラーという言葉に馴染みがあるだけに、
このerr の発音は知っていないと間違えるかもしれません。


白銀ノエルさん関係:英語で「大写生大会」は?―🖌―#気になる英語調べ隊 2609

(2025.1.3)

英語で『写生』は sketch ですね。
『写生する』 は、この名詞のsketch を使って make a sketch のように言えます。
また、sketch だけでも動詞として『写生する』の意味になります。

『写生大会』は、内容がただ写生をするだけであれば、
sketch event や sketching event でしょうし、
賞が決まるコンテストのようなものなら
sketch competition や sketching competition などになります。

なので、『大写生大会』なら grand sketching event のように言えます。(大のところは big, large や great でも可)

例えば、こんな感じでしょうか。
They may hold a grand sketching event in this month.
「今月、彼らは大写生大会を催すかもしれません」

新年早々、白銀ノエルさんらホロライブ3期生の4人の youtube 配信で
「新年大写生大会」というパワーワードが出てました。
そもそも「書初め」のことを写生と間違えて言っていたので、
唐突に「しゃせい」という言葉が出てきた感じになり・・・。

日本語には同音異義語がたくさんありますからね。

* The Japanese word “写生(しゃせい)” means sketching and is pronounced like “sha-sei”. It has a homophone meaning ejaculation.

(他の白銀ノエルさん関連投稿→ここ

「金脈」の英語は?―🏅―#気になる英語調べ隊 2608

(2025.1.2)

金脈とは「金の鉱脈」のことですね。
この『金脈』は英語では vein of gold gold vein のように言います。
vein には『静脈、葉脈』などの意味も有りますが、この場合は『鉱脈』の意味になります。

例えば、
「彼は苦労の末、金脈を掘り当てた。」なら
He stroke a vein of gold after all his hard work.
のように言えます。
(金脈に当ったら、一攫千金ですね。)

なお『金脈』は、「政治家の金脈」のように
資金などを引き出せるところの意味でも使われますね。
この場合、英語では patron 、 financial supporter や source of money などの表現になるようです。

ラグビーで導入されたセンサー付きマウスピースの英語名―👄―#気になる英語調べ隊 2604

(2024.12.29)

ジャパンラグビーリーグワンで選手がセンサー付きのマウスピースを着用しているという話を昨日書いたのですが、今日はその続きになります。

調べたら、リーグワン公式HPではスマートマウスガード(iMG)と書いていました。
(この場合、マウスピースmouthpiece ではなく、マウスガード mouthguard の呼称を使ってるんですね。)

このiMGは Instrumented Mouthguard の略で、直訳なら「装置が付いたマウスガード」ということになります。要するに「センサー内蔵のマウスガード」ですね。

ラグビーの試合中に 選手が着けているiMGから、ある値を超える衝撃が感知された場合、選手は試合から離れて、脳震盪の検査=HIA(Head Injury Assessment)を受けることが定められているとのことです。

12/28のワイルドナイツ vs スピアーズの試合で僕の撮った写真に、オペティ・ヘル選手が口に咥えているセンサー付きマウスガード iMG が写っていました。

この試合でも、 iMG で規定を超えた衝撃が検知されたケースがあり、HIAの検査が行われていたようです。
ラグビーは基本的に激しいスポーツなので十分な安全対策が必要で、こういう新しい装置を使うのも有効だと思います。

山沢選手もつけている「マウスピース」の英語は? ―🏉―#気になる英語調べ隊 2603

(2024.12.28)

本日、ラグビー リーグワンの埼玉ワイルドナイツは、今シーズン初のホームゲームでスピアーズと対戦しました。
かなりギリギリの試合でしたが、なんとか勝利しました。結果良し。

今日撮った山沢拓也選手の写真で、歯が白く大きく見えるのは、マウスピースをしているからだと思います。マウスピースは、ぶつかった際の口中の負傷を防ぐほか、 頭部へのダメージ緩和や脳震とうの予防に効果があるそうです。

このマウスピース、英語でも mouthpiece と言います。
ただ、mouthguard、mouth protector や gumshield などのようにも呼ばれます。

むしろ、mouthpiece という言葉は場面や文脈によっては他の物になるので注意が必要かもしれません。
例えば、管楽器の息を吹き込む部分も『マウスピース』 mouthpiece と言います。
他にも、電話の送話口や煙草の吸い口なども mouthpiece と呼ばれます。
また、『代弁者、弁護士』のこともmouthpiece と言うそうで、これだと物ですらありませんね。

ラグビーの話に戻りますが、
このごろラグビー選手のマウスピースには、センサーが入っていて、一定以上の衝撃が感知された場合に、その選手は頭部などの検査を受けるルールになっているらしいです。
激しいスポーツだけに、可能な限りの安全対策が必要だと思います。

クエン酸の英語は? そもそもクエンって?―🍋―#気になる英語調べ隊 2602

(2024.12.27)

クエン酸は柑橘類などに含まれる酸味成分のことですね。

英語で『クエン酸』は citric acid と言うのです。

では、このクエン酸のクエンは何から来ているのでしょうか?
ラテン語かドイツ語?

実は僕は大誤解していたのですが、これ英語や西欧の言葉が語源ではないのです。
クエンは漢字で書くと枸櫞で、レモンの近縁種の果物(シトロン citron)のことだそうです。
これ、漢語由来なんですね。

知らなかったのは僕だけでしょうか。

クエンって、いかにもカタカナ語みたいに書くから間違えるんだと思うんですけど。

「総当たり戦」の英語は?―⚾―#気になる英語調べ隊 2600

(2024.12.25)

スポーツの試合の『総当たり戦』は、
英語では round-robin tournament 、round-robin competition あるいは単に round-robin と言うそうです。

辞書サイトCollins の説明では
A round-robin is a sports competition in which each player or team plays against every other player or team.
「round-robinは、各選手またはチームが他のすべての選手またはチームと対戦するスポーツ競技のことです。」
のようになってます。

ちなみに、技術用語としては
測定の信頼性を検証するなどのために複数の試験機関で同一試料を測定することを
round-robin test と言うようです。

そもそも round-robin には、署名者の順序を隠すために円形に署名した嘆願書という意味が有ります。

春・夏の甲子園の大会名称の英訳―⚾―#気になる英語調べ隊 2599

(2024.12.23)

春と夏の甲子園は、国民的行事と言ってもよいくらいに関心を集める高校野球の大会ですね。

春の甲子園の大会名は「選抜高等学校野球大会」で、
英語名は National High School Baseball Invitational Tournament となるようです。
*invitational は『招待者限定の』の意味。

夏の甲子園の正式名称は「全国高等学校野球選手権大会」です。
英語では National High School Baseball Championship となります。
 *championship が『選手権(大会)』の意味です。

今、ホロライブの白銀ノエルさんが野球ゲーム「パワプロ」の配信をしています。
ノエル団長率いる白銀学院高校は春の甲子園大会で優勝し、夏も本大会に出場しているのです。(たかがゲームと言うけれど、なんか見てて感動しました。)

なんとか、春夏連覇を達成してほしいです。

(白銀ノエルさん関連投稿→ここ

追記  2024.12.23 11PM
Shirogane Gakuin High School has won the Summer Koshien, the National High School Baseball Championship.
夏の甲子園、全国高等学校野球選手権大会で白銀学院高校が優勝しました。
(ノエル団長のパワプロ配信の話ですけど)