アベックホームラン?-⚾-#つぶやき英単語 1663

(2022.6.29)

今日、Angels のトラウト選手と大谷選手が続けてホームランを打って、日本では一部のニュース記事で「アベックホームラン」という言われ方をしてました。
でも、アベックホームランは和製英語で、アベックという言葉自体、フランス語で英語ではありません。
今日のような連続打者によるホームランは、英語では back-to-back home runs というそうです。
Today, Trout and Otani of the Angels hit home runs in quick succession, and some news articles in Japan called them “avec home runs”.
However, “avec home run” is Japanese English; “avec” itself is French, not English.
In English, home runs by consecutive batters, as seen today, are called “back-to-back home runs“.

(トラウト選手と大谷選手のホームランが出ても勝てないのは問題ですけどね)

 一緒にいる恋人らしき男女のこと、昔はよくアベックと言っていましたが、今は日本語の会話であまり使いませんね。まあ英語ではないしね。
 この二人連れの意味では、カップル couple が日英共に使えるのでよろしいかと思います。

補足:avec はwith の意味のフランス語だそうです。

大谷君のチームの「乱闘」のこと、英語で何と言ってるの?-⚾-#つぶやき英単語 1661

(2022.6.27)

野球などのスポーツの試合で時々起こる『乱闘』ですが、英語で何と言うでしょうか?

『乱闘』のことは、bench-clearing brawl と言うようです。
bench-clearing は『ベンチから全員が出てくる(ような)』という意味で、
brawl が『取っ組み合い、けんか』のことです。
これ、bench-clearing だけでも『乱闘』の意味になるようです。

MLBでは、大谷選手のいるANGELSとMARINERSとの試合で、だいぶ派手な乱闘が有ったようですね。

これに関するBen VerlanderさんのTweet でも、
WE HAVE A LEGIT BENCHES CLEARING BRAWL IN ANAHEIM!!
「アナハイムで正真正銘の両軍全員がベンチから出るような乱闘があった。」
のように書かれています。
ここで、わざわざBENCHSと複数形になっているのは
「両方のベンチが空っぽになるほどの」ということなのだと思います。

大谷選手がまきこまれてケガしたら困るので、乱闘になる前に止めてほしいですけどね。

マドンさんモヒカンにするの英語―😢-#つぶやき英単語 1649

(2022.6.15)

『モヒカンにする』というのは英語では何と言うでしょうか?

ヘアスタイルを『モヒカンにする』というのは、英語で get a mohawk らしいです。
mohawk (hairstyle) が『モヒカン刈り』ですね。

最近、AngelsのMaddon(前)監督のニュースで、この表現覚えました。
Joe Maddon got a mohawk to lighten up the Angels clubhouse, was fired before anyone could see it
「ジョー・マドンはエンゼルスのクラブハウスを明るくするためにモヒカンにしたが、
それを見せる前に解雇された。」

連敗中のチームの気分を変えようと思い切ってモヒカンにしたのに、みんなに見せる前に首になるって・・・。さすがに気の毒。
もう1週間、待ってあげたらよかったのに。

大谷選手が back in the saddle らしい-⚾-#つぶやき英単語 1644

(2022.6.10)

He is back in the saddle. って何?

Angels の大谷選手が、投手として先発し7回1失点と好投し、5回には自ら逆転ホームランを打って勝利しました。

で、向こうの実況で大谷選手がホームラン打った時に
Drives that one. Hit well.   かっ飛ばしました。うまく打った。
Shohei Ohtani has done it.   大谷翔平、やりました。
He is back in the saddle.   (   ?    )
2-1 Angels.         Angels 2-1と逆転。
とか言っとりました。(僕の聞き取りベース)

back in the saddle というイディオムは、
THE FREE DICTIONARY BY FARLEXでの説明だと
Resuming something after an absence.
「一度休んだものを再開すること」

Weblioの英和では「体調などが)元通りになる」と出ていました。

saddle は馬を走らせるために座る『鞍』なので、
back in the saddleは鞍に戻るということから、「いい状態に戻る」というイメージなのだと思います。

この場合、Angelsが連敗していて、大谷選手もしばらくホームラン打ってなかったというところからの一発だったので、back in the saddle なのかなと思います。

なので、
He is back in the saddle. は
「大谷のホームランが戻ってきた」なのかと思います。
(でも、もしかしたら1点負けているところから単に「逆転の一発」なのかもしれません。)

何はともあれ
これきっかけに、Angels なんとか調子出して欲しいんですけどね。

   

エンゼルスが勝つと#LTBU!-👼-#つぶやき英単語 1613

(2022.5.11)

大谷選手の所属するMLBのAngels が勝つと、いつも#LTBUがついたツイートがたくさん出てきます。

このLTBUは、Light That Baby Up の略で、「BIG A をライトアップしろ」ということなんです。
BIG Aは、エンゼルスのホームであるエンゼル・スタジアム(Angel Stadium of Anaheim)にある、Aの字を象った大きなモニュメントです。
このBIG AにHALO(天使の輪)という輪っかがついていて、エンゼルスが勝つとこの輪のライトが点灯されるのだそうです。
なので、エンゼルスが勝つと、「LTBU=さあBIG A をライトアップしろ」という決まり文句がSNSにとびかうわけです。
BIG AがBabyとなるのは、字面にBとAの入っていることと、Baby =愛してるもののようなことから来ているのではないでしょうか。

最近、エンゼルスの打線と投手陣の両方の調子が上がっていますね。
見ている方のテンションも上がっていて、大谷選手が満塁ホームランを打って勝った試合の後なんか、redditではエンゼルスファンのLTBU祭りになっていました。

関連投稿→Halos


playoffsについて―🏉-#つぶやき英単語 1595

(2022.4.23)

今日の単語: playoffs

playoff (あるいは play-off) の説明をAmerican Heritage Dictionary(ahdictionary.com)で見ると
① A final game or series of games played to break a tie.
② A series of games played to determine a championship.
となっています。
① 同点や同順位の状態を解消するため最後に行われる試合(や一連の試合)
  =(引き分け・同点の時の)決勝試合
② 優勝を決定するために行われる一連の試合
  =優勝決定戦シリーズ
のような意味ですね。

例えば、ゴルフで予定ラウンド終了してトップスコアの選手が複数いる場合に、優勝者を決めるために追加のラウンドが行われるのは、①に当たると思います。

一方、野球などで優勝チームを決定するための一連の試合が予め設定されているのは、②のパターンです。
(上位チームで優勝決定戦をやれば盛り上がりますし、そうなれば儲かります・・・。)
なお、優勝決定シリーズを指すなら、複数の試合があるということですから複数形 playoffs が普通です。

これ、決勝試合や優勝決定シリーズと言ってもいいのですが、日本語でもプレイオフという方が多いと思います。

優勝盾のイラスト

今年、新リーグとなった国内のラグビーでも、優勝を決めるプレイオフが予定されています。

The championship of Japan Rugby League One 2022 will be decided by playoffs among the top four teams in its Division 1.
Saitama Panasonic Wild Knights have already earned enough points to advance to the playoffs after winning the match against Yokohama Canon Eagles on April 23.
The other two teams, Tokyo Sungoliath and Kubota Spears Funabashi Tokyo Bay, have also qualified for the playoffs on points, so the Eagles, Toshiba Brave Lupus Tokyo, and Toyota Verblitz will compete for the last slot in the remaining two rounds.

「ジャパンラグビーリーグワン2022の優勝は、ディビジョン1の上位4チームのプレイオフによって決まります。
4/23の横浜キャノンイーグルスとの試合に勝って、埼玉パナソニックワイルドナイツは既にプレイオフ進出に十分な得点を獲得しました。
他に東京サンゴリアスとクボタスピアーズ船橋・東京ベイのプレイオフ進出も決まっていますので、残りの2節で最後の1枠をイーグルス、東芝ブレイブルーパス東京とトヨタベルブリッツが争うことになります。」

Go Wild Knights !

佐々木投手の達成記録-⚾-#つぶやき英単語 1584

(2022.4.12)

4/10の対オリックス戦で、千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手が素晴らしい投球で、いくつもの記録を作りました。

Perfect game 完全試合
19 strikeouts: Tied for the most strikeouts in a game 
 19奪三振=1試合の最多奪三振タイ記録
13 consecutive strikeouts: New record for consecutive strikeouts
 13連続奪三振:連続奪三振の新記録
など。 

Sasaki pitched a perfect game on this day, the first time in 28 years in Japanese professional baseball (NPB). He is the 16th pitcher in NPB history to achieve a perfect game, and at 20 years and 5 months old, he is the youngest ever to do so.
He also struck out 13 consecutive batters in this game, which is a new NPB record. He also tied the record for strikeouts in a single game with 19.
With a fastball over 160 km/h and a sharp fork ball, his perfect pitch count of 105 pitches was truly overwhelming.

佐々木投手はこの日完全試合を達成しましたが、これは日本のプロ野球(NPB)で28年ぶりの快挙だそうです。完全試合はNPB史上16人目で、20歳5か月での達成は史上最年少です。
また、この試合で13連続奪三振をあげていて、これが新記録です。また、一試合の奪三振19個もNPBタイ記録です。
160km/hを超える速球と鋭いフォークボールで球数105球でのパーフェクトは、まさに圧倒的なピッチングでした。


英語で「換算する」は?-⚾-#つぶやき英単語 1582

(2022.4.10)

今日は『換算する』の英語について。

異なる単位や通貨の間で換算が必要な場合が有りますが
この『換算する』を和英辞典で引くと convert という動詞が出ています。

例えば、次のように使われます。
To settle the expenses on my overseas business trip, I converted the amount from dollars to yen at the default exchange rate.
「海外出張の費用清算のため、私は既定の為替レートで金額をドルから円に換算しました」

Ball speed of 100 MPH is approximately 160 km/h when converted to metric units.
「100MPHの球速は、メートル法に換算すると約160km/hです」

因みに、MPHは miles per hour で mile での時速の単位です。
1MPH=1.609344km/h になりますので、100MPHは160.9km/hになります。
(エンゼルスの大谷選手の球速が話題になるので、米国で用いられるマイル時速、MPHにはだいぶ馴染んできた感じです。)

野球のピッチャーのイラスト(オーバースロー)

convertは、他にも『(…を…に) 変える、転換する、(人を)改心させる、転向させる』や『変わる、切り替える、転向する』などの意味にもなります。
名詞は conversion ですね。

なお、convert の語源は、「方向を変える」の意味のラテン語だそうです。

一字違い foul とfowl は?―🐣-#つぶやき英単語 1577

(2022.4.5)

また、一字違いシリーズ。

foul : 発音は fául (ファウル) です。
形容詞として『悪臭のある、不快な、腐った、泥まみれの、汚染した、(パイプや煙突が)詰まった、(言動が)野卑な、不愉快な、(行為・方法が)不正な、卑劣な、反則の、(天気が)悪い』などの意味が有ります。
『不正に』の副詞にもなりますし、『汚す、汚れる』などの動詞としても使えます。
もちろん、名詞で競技の『反則、ファウル』や野球の『ファウルの』の意味も有ります。
これ、語源は「悪臭がする」の意味の古期英語だそうです。
(なるほど、臭いがするくらい汚かったり、卑劣だったりするのですね。)

fowl: 発音は fául (ファウル) ・・・・上と同じです。
こちらは『家禽、ニワトリ、鳥類、鶏肉』の意味です。
動詞でも『野鳥をとる』の意味で使われる場合が有ります。

発音が同じなので紛らわしいのですが、
fowl の方にはwing のw があるから鳥と覚えてもいいかもしれませんね。

ニワトリのキャラクター

無理やり、両方入れた例文です。
Such a foul place is not suitable for raising fowls.
「そんな不潔な場所は、家禽を育てるのに適していません。」

(せめて快適に育ってほしい。)



dog tag は?―🐶―#つぶやき英単語 1474

(2021.12.22)

dog tag は『犬の鑑札』のことで、首輪につける金属製の迷子札のようなものです。

でも、犬じゃなくてもdog tag をつける場合があるのですよ。

実は、兵士が身に着ける『認識票』のことも dog tag と言うのです。
例えば、戦争中なら戦死者の身元識別に使われるものですね。
この認識票の意味の dog tag は主に米国で用いられる口語的表現で、
正式に言えば identification tag となるようです。
でも、ニュース記事などでも dog tag と普通に使われているんですね。

以下は、第二次大戦中に有名人がつけていた認識票 がオークションで売られたとのツイートですけれど、ここでもdog tag となっています。

Dog Tag worn by Ted Williams in World War II. Sold for $10,500 in February by
@HeritageAuction
「第二次世界大戦でテッド・ウィリアムスがつけていた認識票、
2月にHeritageAuction で10500ドルで売られた。」

ちなみに、テッド・ウィリアムスは、Theodore Samuel Williams はメジャーリーグで3冠王を2回も獲得した伝説的な野球選手で、1941年に彼が規定打席で4割を打って以来、メジャーで規定4割打者は出ていないそうです。そんなスーパースターですが、彼は2度も従軍しています。
テッド・ウィリアムスが最前線に行ったかどうかは分かりませんが、第二次大戦では日本の野球関係者が何人も亡くなっています。このdog tagは、野球どころではなく、命のやり取りをする戦いがあった時代の証拠品のようにも思われます。

今、日本人メジャーリーガーの活躍を見られて、このような dog tag を身に着ける必要のない立場でいられるのはありがたいことだと思います。