コイではない carp は?―🎣―#気になる英語調べ隊 2327

(2024.10.24)

carp と言えば魚の『コイ』ですが、コイ以外の意味になる場合もあります。

実は、carp は口語的な表現では
『あら探しをする、口やかましく咎める』の意味の動詞として使われるそうです。
自動詞なので carp at や carp about の形をとるようです。

例えば
He is always carping at me.
「彼はいつも私に文句をつける」
のように言えます。


「コイ」と「口やかましく咎める」がなぜ同じcarp という単語なのかは、単純に言って語源が違うからだと思います。

口やかましい人の様子が、口をパクパク開けているコイに似ているからという理由でできた言葉ではないのは確かです。

angleとangler は?―🎣―#気になる英語調べ隊 2282

(2024.9.8)

angle は『角』という意味でお馴染みの単語ですね。

では、これにr をつけた angler はどんな意味でしょうか?

angler は『魚を釣る人、釣り師』の意味だそうです。
これは、angle に動詞として『魚釣りをする』の意味が有るので、
それをする人がangler ということになります。

そもそも、古い英語やその他の欧州の言語で
angleが『釣り針』や、それを含んだ釣り道具のことを指し、
これが『(釣り針と糸で)魚を釣る』の意味の動詞として使われるようになったらしいです。釣り針は曲がって角度がついているので、angle と呼ぶのは分かる気がしますね。

なので、網で魚を捕まえる人は、釣り針や竿を使わないのでangler ではないのかもしれません。
ちなみに、竿釣りのように小魚を捉える『チョウチンアンコウ』は、angler または anglerfishと呼ばれます。

白銀ノエル団長のYoutube配信の中で、この単語の話が出てきたので、
辞書引きました。勉強になりました。

(白銀ノエルさん関連→ここ


「こいのぼり」を英語で何と言えばいい?―🎏―#つぶやき英単語 2560

(2024.5.5)

今日は子供の日で、昔風に言えば端午の節句。
端午の節句には鯉のぼりが付き物ですね。

この『こいのぼり(鯉幟)』、英語では何と言えばいいでしょうか?

調べると、carp streamer や carp windsock という言い方がされるようです。
carp は『コイ(鯉)』で、これはお馴染みですね。
streamer は『吹き流し、長旗、ひるがえる飾り』の意味で、
windsock は『(円すい状の)吹き流し』だそうです。
なので、いずれも「コイの形の吹き流し」と言っていることになります。

こいのぼりは日本の伝統的な物なので、英語での言い方が決まっているわけではないのでしょうが、carp streamer や carp windsock と言えばイメージが伝わると思います。
まあ、会話なら補足説明も必要かもしれません。

Koinobori, carp streamers displayed on Tango-no-Sekku(the Boys’ Festival), are meant to wish for the healthy growth of children and their success in life.
端午の節句に飾られるこいのぼり(鯉の形の吹き流し)には、子どもの健やかな成長と立身出世を願う意味が込められています。

今日見かけたこいのぼり  2024.5.5

広い庭のある家じゃないと本格的な鯉のぼりを飾るのは難しいかもしれませんけど、こういう伝統は守っていきたいものですね。

「ぶりの照り焼き」の英語は❓―🎣―#つぶやき英単語 2454

(2024.1.22)

魚の『ぶり』は英語では yellowtail と言うそうです。

『ぶりの照り焼き』なら
teriyaki yellowtail か yellowtail teriyaki です。

なので
「今日は夕食にぶりの照り焼きを食べました」は
 I had teriyaki yellowtail for dinner today.
のようになりますね。
(ごちそうさまでした。)

ちなみに、teriyaki はOxfordなどの英語の辞書に普通に載っています。

teriyaki
a Japanese dish consisting of meat or fish that has been left in a sweet sauce and then cooked (Oxford Learner’s Dictionaries)
「照り焼き
甘いタレに浸した肉や魚を焼いた日本料理」
だそうです。


 

「えら」や「えらが張る」の英語は❓―🐡―#つぶやき英単語 2196

(2023.11.27)

魚の『えら(鰓)』は英語では gills です。
(単数形はgillですが、通常複数形で用いられるそうです)

Collins の辞書サイトでの説明では
Gills are the organs on the sides of fish and other water creatures through which they breathe.
「えら(Gills)は、魚やその他の水生生物の側面にある、呼吸をするための器官である」
となっています。

人の顔についても『えらが張っている』と言いますが、
これは英語ではgillではなくて、square-jawed になるようです。
「四角いあごの」的なことですね。

まあ、えらというけど、人間の場合はあそこで呼吸できるわけではないですもんね。

fish out of water は❓-🎣-#つぶやき英単語 2165

(2023.10.26)

fish out of water は直訳なら『水から出た魚』ということですが、
Wiktionary の説明では、イディオムとして
A person in unfamiliar and often uncomfortable surroundings
「不慣れで、そして多くの場合、心地よくない環境にいる人」
のことを表すそうです。

つまり、
fish out of water は『場違いの人間』の意味になります。
日本語の『陸に上がった河童』と同じような表現ですね。
『水から出た魚』でも、そういう流れで使えば通じると思います。

使ってみましょう。
I did not fit in at school and felt like a fish out of water.
「学校で馴染めず、自分が場違いな人間のように感じた」

この表現は、オンライン英会話 Bizmates のDiscovery Lesson に出てきました。

bigger fish to fry は?-🐡-#つぶやき英単語 1702

(2022.8.8)

bigger fish to fry というイディオムは、
文字通りなら「フライにするためのより大きな魚」なんでしょうが、
これで『(取り組むべき)もっと重要な用事』という表現になるそうです。

これは、have bigger fish to fry の形で「もっと重要な用事がある」の意味になります。

実は、have other fish to fry でも「他にもっと重要な用事がある」の意味で、biggerの方はそれを強調したバリエーションらしいです。

ちょっと小噺 pun を一つ。

A wife talks to her husband who is doing something on the computer.
Wife  ”I need you to do something for me this evening・・”
Husband “Well, today, I have got bigger fish to fry, ・・”
Wife “Oh, I like fish. You’ve already thought of the menu for dinner even before I asked for it, thanks.”

パソコンで何かをしている夫に、妻が話しかける。
妻「今晩、お願いがあるのだけど・・・」
夫 「えーと、今日はやらなきゃいけない大切なこと(bigger fish to fry)があるんだけど・・」
妻「あら、私、お魚好きよ。 
私が頼む前から夕飯のメニューを考えてくれてたのね、ありがとう。」

えーっ、面白くない?
やっぱりフライは上がるもので、落ちには不向きか。

英語で「コバンザメ」は?―🦈―#つぶやき英単語 1682

(2022.7.18)

今日の気になる英語:『コバンザメ』は英語で何?

最近、水族館の水槽の壁面に張り付いてみんなで昼寝しているようなコバンザメの写真をツイッターで見かけました。(なんか、面白い光景)

 コバンザメは、頭に小判型の吸盤を持つ魚です。この吸盤で大型のサメやウミガメ、クジラなどに吸い付いて、身を守ったり、餌のおこぼれを得たりします。

 この『コバンザメ』の英語名を辞書(英辞郎)で調べると、remora や sharksucker, suckerfish, suckfish と出ています。
(学名は Echeneis naucrates だそうです。)

Merriam-Webster には remora について以下の説明が出ていました。

Also known as shark suckers or suckerfish, remoras are long, thin, dark fishes that are distributed throughout the world in warm seas. Ancient sailors believed remoras had the power to slow or even stop a ship by attaching themselves to it; the name remora, which means “delay” in Latin, arose from this ancient superstition.

「コバンザメ remora は、shark suckerssuckerfishという名でも知られる細長い黒っぽい魚で、世界中の暖かい海に分布しています。古代の船乗りは、コバンザメが船に取り付くと減速し、船を止める力があると信じていました。ラテン語で『遅れ』を意味するremoraという名前は、この古代の迷信から生まれました。」
(昔の船乗りが船が遅れた理由をコバンザメのせいにしていたのかのかもしれません。)

a sharksucker サメに吸い付く魚

suckfishsuckerfishと言う名前についてですが、
suck は『吸う』で、sucker には『吸盤』の意味も有りますから、
「吸い付く魚」とか「吸盤魚」ということになります。

ちなみに、
コバンザメの吸盤は背びれが変化したものらしいです。
また、コバンザメはサメではなく、スズキの仲間なんだそうです。

英語で「チョウザメ」は?-📰-#つぶやき英単語 1612

(2022.5.10)

『チョウザメ』は英語では sturgeon だそうです。

Weblioの中に出ている日本語WordNet(英和)によるsturgeonの説明は
肉と卵が価値のある大型原始魚 (large primitive fishes valued for their flesh and roe)
となっています。

roe は『魚の体内にある卵』のことで、チョウザメ sturgeonroe がキャビアcaviar になります。

食品としてのcaviar は「チョウザメの塩漬魚卵 salted roe of sturgeon 」です。

チョウザメのイラスト

最近、琵琶湖で本来生息していないはずのチョウザメが定置網にかかったとのニュースが有りました。誰かが無断で放流したのかもしれません。

実は、チョウザメは日本でも養殖されていて、国産のキャビアも売っているようです。
(たまごかけご飯に合わせるとおいしいとか。)

「魚の骨がのどに刺ささった」の英語―🐡―#つぶやき英単語 1402

(2021.8.9)

「魚の骨が喉に刺さった」は英語で言うと
 I got a fishbone stuck in my throat. 
でいいんですね。
この中のstuckは、『刺す、突き刺す』の意味の動詞 stickの過去分詞形です。

🎣

Recently, while eating grilled fish, I got a bone stuck in my throat.
Well, even a sardine bone shouldn’t be taken lightly. It was quite painful.
Gargling, the bone came out of my throat, and I thought it was gone.
A few days later, I still had a strange feeling in my throat, so I ended up going to an ENT (Ear, Nose and Throat) hospital.
最近、焼き魚を食べていた時に骨が喉に刺さったんです。
いや、イワシの骨でも馬鹿にしちゃいけませんね。けっこう痛いもの。
うがいをしたら骨がのどから出てきたので、その時は取れたと思ったんですが、
数日しても喉に違和感があり、結局、耳鼻咽喉科の病院に行きました。

The doctor used a fiber scope to look at my throat, but he inserted it through my nostril. Well, it was quite thin, so it went in through my nostril easily, and I was a little relieved.
Yes, there was a fish bone. A short, shiny white one, stuck vertically. It seemed that only the tip of the fish bone had broken off and remained.
お医者さんが、ファイバースコープを使って喉を見たんですが、あれ鼻の穴から入れるんですね。まあ、かなり細いので、楽に鼻の穴から入って、ちょっとほっとしました。
魚の骨、有りました。きらっと白く光った短い魚の骨が、垂直に刺さってました。うがいでとれた魚の骨の先っぽだけが折れて残ってたようです。

Another fiberscope was used for this bone removal procedure, but it was thicker than the previous one. It hurt my nostril.
After a few minutes, the fish bone was eventually removed.
この骨を取る処置には別のファイバースコープ使うんですけど、それがさっきのより太いのです。鼻の穴が痛い。
数分間の後、なんとか魚の骨は取れました。

I don’t want to eat grilled fish for a while.
I’m worried that my right nostril might be getting bigger.
しばらくは、焼き魚は食べたくありません。
右の鼻の穴が大きくなっていないかも心配です。