windpipe は?―👄―#つぶやき英単語 1466

(2021.12.10)

windpipeは直訳なら「風の管」ですが、体の一部です。
さて何のことでしょう?

答え:windpipe は『気管、のど笛』のことなんですね。
(ちょっと楽器関係かと思っちゃいました。以前、wood wind 木管楽器について書いたからかな。)

ただし、工学分野ではwind pipe 『風管』という用語も有ります。これは、空気を通すための管部分で、air duct エアダクトが類義語らしいです。

また、『気管』には trachea という訳語も有ります。
こちらの方が解剖学用語っぽいでしょうか。

例文です。
I felt like something was stuck in my windpipe.
「気管に何かが詰まっているような感じがした。」

いや、呼吸できないと大変だから、気をつけましょうね。


Omicron ? It’s Greek to me ! ―🇬🇷―#つぶやき英単語 1464

(2021.12.5)

Omicron? It’s Greek to me!
「オミクロン? 私にとってはギリシャ語だ(=さっぱり分からない)」  

新型コロナウィルスの変異株Omicron は心配な話題ですが、まだよく分かっていない段階なので、慎重かつ冷静に対処すべきと思います。
今回の変異種の名前に使われるだけでなく、ギリシャ文字 は専門用語や各種名称でいろいろ使われています。
でも、英文の中でもギリシャ文字が出てくると読み方が分かんなくなったりします。
ちょっとその辺を含めてギリシャ文字について整理してみました。

Omicron, a variant of the new coronavirus, is a worrisome topic, but I think it should be handled with caution and calmness, as it is still not well understood.
Greek letters are used in many ways, not only in the name of this variant.
However, when Greek letters appear in English text, it can be confusing to read them.
The following table summarizes the Greek letters.

・ギリシャ文字のまとめ  Summary of Greek letters

大文字
Uppercase
小文字
Lowercase
英語表記
English
日本語
Japanese
使用例
Examples of use
Ααalphaアルファα-ray (アルファ線)
Alfa Romeo(イタリアの自動車ブランド)
Ββbetaベータβ-ray (ベータ線 )
beta version (ベータ版)
Γγgammaガンマγ-ray(ガンマ線)
γ-GTP(γ-glutamyl transpeptidase :肝機能の数値)
ΔδdeltaデルタDelta variant(デルタ株:COVID-19変異種)
Nile Delta (ナイル川三角州)
ΕεepsilonエプシロンEpsilon rocket (JAXAの固体燃料ロケット)
ε :  strain (ひずみ)
ΖζzetaゼータΖ GUNDAM  (ゼータガンダム)
Ηηetaエータ 
Θθthetaシータθ: angle  (角度)
Ιιiotaイオータ 
ΚκkappaカッパKappa (イタリアのスポーツウェアブランド)
Λλlambdaラムダλ:wavelength(電磁波の波長)
Μμmuミューμ:friction coefficient (摩擦係数)
Ννnuニューν:Poisson’s ratio(ポアソン比)
Ξξxiクシィ 
ΟοomicronオミクロンOmicron variant (オミクロン株:COVID-19の変異種)
Ππpiパイπ:Pi=ratio of the circumference of a circle to its diameter (円周率)
π–meson(パイ中間子)
Ρρrhoローρ:density(密度)、electrical resistivity (電気抵抗)
Σσsigmaシグマσ:standard deviation (標準偏差)
Ττtauタウτ:shear stress (せん断応力)
Υυupsilonウプシロン 
ΦφphiファイΦ: magnetic flux(磁束)
Phi meson(ファイ中間子)
Χχchiカイχ2-distribution(カイ二乗分布)
Ψψpsiプサイ 
Ωωomegaオメガω:angular velocity(角速度)
Ω:symbol of the unit of resistance ‘ohm’  (電気抵抗の単位オームの記号)
⌚

このオミクロン株のことで知ったのですが
omicron の語源はギリシャ語の「小さな(micron) o」で、
反対に omega は「大きな(mega) o」から来ているんですってね。
(あ、OMEGAの欄にはスイスの時計ブランドというのも書いておけばよかったかな)

malaise は?―😵―#つぶやき英単語 1459

(2021.11.23)

特定の病気ではなくても、何となく気分がすぐれないことありませんか?
malaise という単語は、このような『不快感、倦怠感、不調』のことだそうです。
(英検1級ぐらいで必要になる単語だとか)

例文です。
I’ve been feeling a certain malaise lately.
「このごろ、倦怠感を感じるんですよ。」

この単語は、体調だけでなく経済の沈滞などに関しても使われます。

The economic malaise of this period is known as the lost decade.
「この期間の経済の不調は失われた10年として知られています。」

malaise は語源はフランス語で、その元は「不快」の意味のラテン語らしいです。

どこの国の人も、調子の悪い時はあるもので、
そんな時は、休息をとるなり、病院に行くなりした方がいいですね。

経済の方の不調については、岸田さんや日銀の人に、良い解決策を考えてもらいたいところです。

tooth and nail は?―🦷―#つぶやき英単語 1438

(2021.10.16)

tooth and nail は直訳なら 歯と爪 ですけれど、
これで『手段を尽くして、極力、必死に』の意味になるそうです。

使い方はこんな感じです。

We fought tooth and nail to survive.
「私たちは生き残るため必死に戦った。」

マニキュアを塗る手の絵文字がGoogleでどのように見えるか。

何でも有りの闘いなら、それこそ歯でも爪でも使ってOKなんでしょうが、
たいていのスポーツでは反則になりますね。

それでもサッカーの試合で相手に噛みついた選手もいるくらいですから、
必死になった人というのは恐ろしいものです。

動詞のstomachは?―🍜―#つぶやき英単語 1426

(2021.9.25)

名詞の stomachは『胃、腹』ですが、使い方によっては『食欲、好み、気分』の意味にもなります。
  I have a pain in my stomach. 
  「胃に痛みが有ります」
  I had no stomach for a debate.
  「議論する気分ではなかった」  など。

この他に、stomachは動詞としても使われるんです。
  I don’t stomach fish.
 「私は魚を食べない(私は魚が苦手だ)」
この場合は、stmachは『(~を)食べる』という意味です。

また、同じ動詞として
 I can’t stomach insults to my family.
「私の家族への侮辱は我慢できない」
のように、『(侮辱などを)我慢する』という意味でも使われるんですね。

上の動詞の意味は、stomach を「腹に納める」というイメージで捉えると、
食べるは文字通り腹に納めることですし、
我慢するは「(侮辱などに対し)文句を言わずに腹に納めること」として理解できるんじゃないでしょうか。


 

Shigellaは?―🦠―#つぶやき英単語 1423

(2021.9.21)

Shigella は『赤痢菌』です。この菌は経口感染して急性腸炎を引き起こします。
病名の『細菌性赤痢』は shigellosis というそうです。

このShigella という病原菌の属名は、1898年に赤痢菌を発見した志賀潔先生にちなんでつけられたものだそうです。(確かに、シゲという音が日本語っぽい。)
日本人研究者の名前が病原菌の学名に使われている唯一の例ですと。

赤痢は、発展途上国の帰国者で多く発生しており、容易に経口感染することから日本国内での発生例も少なくないそうです。
赤痢という日本語の病名は、その症状である「出血性の下痢」を表したもの。
(つらそう。)
コロナでも赤痢でも、手洗いをきちんとするのが予防の基本ですね。

ワクチンの副反応アレコレの英語―💉―#つぶやき英単語 1420

(2021.9.17)

米国のCDCのサイトで
COVID-19ワクチンの接種後に起こりえる副反応  
Possible Possible Side Effects After Getting a COVID-19 Vaccine
の情報を見ました。

一般的な副反応 Common side effects は
注射した腕に関するもの On the arm where you got the shot:
 痛み Pain
 発赤 Redness
 腫れ Swelling
その他の全身に関するもの Throughout the rest of your body:
 疲れ Tiredness
 頭痛 Headache
 筋肉痛 Muscle pain
 寒気 Chills
 発熱 Fever
 吐き気 Nausea

Modernaのワクチンの1回目の接種の後、腕も痛かったんですけど、微熱と頭痛もあったので地味につらかったです。次の二回目は大丈夫かな。

でも、全体としてワクチン接種率 vaccination coverage が高くなれば、重症になる人が減るはずなので、受けられる人は受けた方がいいですよね。自分がかかるのも嫌ですが、人に迷惑かけることになるのはもっと大変だもの。

ただ、コロナのワクチンでも
深刻な副反応として
 アナフィラキシー anaphylaxis
 血栓症  thrombosis
などの話も有りますから、自分の体調などにも注意して判断しないとね。
分からないことがあれば、専門家の意見を聞くのが一番確かだと思います。

げっぷの英語は?―🤭―#つぶやき英単語 1417

(2021.9.8)

炭酸飲料を飲んだ時や食べすぎの時に出る『げっぷ』のことを、
英語では belch や burp と言うそうです。

自作例文
After drinking Coke, I often have a burp.
「コーラを飲むと、よくげっぷが出る」
炭酸飲料はガスが出るものですから、しょうがないですよね。

belchやburpは『げっぷをする』の意味の動詞にもなります。

Try not to burp.
「げっぷを出さないようにして。」
バリウム飲んで胃の検査するとき、こんな注意されるんですけど、
苦手です。
そもそもガスが出る粉みたいのも飲まされているわけですから、
我慢するの大変ですよね。

「魚の骨がのどに刺ささった」の英語―🐡―#つぶやき英単語 1402

(2021.8.9)

「魚の骨が喉に刺さった」は英語で言うと
 I got a fishbone stuck in my throat. 
でいいんですね。
この中のstuckは、『刺す、突き刺す』の意味の動詞 stickの過去分詞形です。

🎣

Recently, while eating grilled fish, I got a bone stuck in my throat.
Well, even a sardine bone shouldn’t be taken lightly. It was quite painful.
Gargling, the bone came out of my throat, and I thought it was gone.
A few days later, I still had a strange feeling in my throat, so I ended up going to an ENT (Ear, Nose and Throat) hospital.
最近、焼き魚を食べていた時に骨が喉に刺さったんです。
いや、イワシの骨でも馬鹿にしちゃいけませんね。けっこう痛いもの。
うがいをしたら骨がのどから出てきたので、その時は取れたと思ったんですが、
数日しても喉に違和感があり、結局、耳鼻咽喉科の病院に行きました。

The doctor used a fiber scope to look at my throat, but he inserted it through my nostril. Well, it was quite thin, so it went in through my nostril easily, and I was a little relieved.
Yes, there was a fish bone. A short, shiny white one, stuck vertically. It seemed that only the tip of the fish bone had broken off and remained.
お医者さんが、ファイバースコープを使って喉を見たんですが、あれ鼻の穴から入れるんですね。まあ、かなり細いので、楽に鼻の穴から入って、ちょっとほっとしました。
魚の骨、有りました。きらっと白く光った短い魚の骨が、垂直に刺さってました。うがいでとれた魚の骨の先っぽだけが折れて残ってたようです。

Another fiberscope was used for this bone removal procedure, but it was thicker than the previous one. It hurt my nostril.
After a few minutes, the fish bone was eventually removed.
この骨を取る処置には別のファイバースコープ使うんですけど、それがさっきのより太いのです。鼻の穴が痛い。
数分間の後、なんとか魚の骨は取れました。

I don’t want to eat grilled fish for a while.
I’m worried that my right nostril might be getting bigger.
しばらくは、焼き魚は食べたくありません。
右の鼻の穴が大きくなっていないかも心配です。

上腕と前腕?―🤳―#つぶやき英単語 1390

(2021.7.14)

まず日本語での話になりますが、
腕って肩からひじの間は『上腕』と言って、
ひじから手首の間は『前腕』と言うのが普通なんですね。
上と前というのがミスマッチな感じですけど、
人の腕の部位を指して下腕、後腕というのはあまり聞いたことが有りません。
語呂のせいなのでしょうか?

英語ではどうかというと、
『上腕』は、upper arm になります。
upper 『上部の』とarm 『腕』ですから、そのまま訳した感じですね。
(解剖学的には、brachium という用語も有ります。)

で、『前腕』はというと、辞書には forearm あるいは fore-arm と出てます。
fore が『前部の』ですから、これも英語と日本語が同じイメージです。
(なお、前腕は、解剖学用語では antebrachium と言うそうです。)

ただ、辞書には lower arm も『前腕』の訳語として載っています。
これだと、lower 『下部の』∔ arm なので、upper arm の対義語としては自然な感じですね。
日本語だと下腕とはふつう言わないので、これは日本語と英語で違っている所になります。

こういう日本語と英語のイメージの同じところや、ずれているところが
味わい深いと僕は思うんですけれど。