「鼻歌」の英語―♬―#つぶやき英単語 2176

(2023.11.8)

『鼻歌』は英語では hum や humming ですね。
『鼻歌を歌う』の意味で、hum は動詞にもなります。

例えば、
Her humming let me know she was in the room.
「彼女の鼻歌で、彼女が部屋にいることが分かった」

He hummed while taking a bath.
「彼は風呂に入りながら鼻歌を歌った」
のように使えます。

ただ、hum という単語は
『(ハチなどが)ブンブンいう、(機械などが)ブーンという』や
そのような『ブーン(という音)』の意味にもなります。

There was a humming sound coming from the machine.
「機械からブーンという音がした」

鼻歌は自然に出てしまうことが有りますから、
場合によっては機械の雑音みたいなものかもしれません。


huddle は❓-🤬-#つぶやき英単語 1933

(2023.3.18)

ラグビーで試合前や試合中に円陣組んで、何か話しているのを見かけますが、
あれを 『ハドル』haddle と言うのですね。

Cambridge Dictionary では
huddle (noun)
a group formed by the members of a sports team in order to have a discussion, before they separate and continue to play:
「ハドル huddle (名詞)
 スポーツチームのメンバーが、分かれてプレーを続ける前に、話し合いをするために作る集団のこと」
と説明されています。
スポーツ関係で、huddle は『ハドルを組む』の意味の動詞としても使われます。

本来、huddle は名詞なら『群れ、群衆』や『混雑、乱雑』などの意味で、
動詞として『群がる、ごたごた集まる、群れさせる、寄せ集める』の意味も持ちます。

Brave blossoms’ huddle

使ってみましょう。
After that huddle, the Japanese team increased the tempo of their passing and went on the offensive.
「そのハドルの後、日本チームはパス回しのテンポを上げ攻勢に転じた。」

このハドル huddle は、
スポーツ以外でも『ちょっとした打ち合わせ(を行う)』の意味で、名詞や動詞として使われます。
会社などで、必要な時に形式ばらない短時間のミーティング「ハドル」を行って効率的に仕事をされている方もいらっしゃるかもしれません。
また、huddle は『密談』というようなニュアンスにもなります。

As soon as you get new information, huddle with your group members to share it.
「新しい情報を得たら、すぐにちょっと打合せして共有しましょう」

今度、僕もそういうシチュエーションが有れば、ハドルしてみたいと思います。

ハートフル・heartful・hurtfulの三角関係―🙈-#つぶやき英単語 1781

(2022.10.24)

カタカナ語のハートフルは「心からの、心温まる」などの意味でよく使われてますね。
でも、Webrio によると、ハートフル heartful は和製英語なんですって。

Webrioにそう出ているなら、英語としてheartful という単語が無いのかと思うじゃないですか。

ところが、無いこともないみたいなのです。

One look dictionary search という複数の英英辞典が引けるサイトでheartful を引くと、ごく限られた辞書には載っているようです。

例えば、Merriam-Websterでは heartful の定義が出ていました
  Definition of heartful:full of heartfelt emotion
 「heartful の定義:心からの感情に満ちた」

でも、他の多数の有名な辞書、Oxford や Cambridgeなどには heartful は出ていないようなのです。

なので、heartful という英単語は有るには有る。でも、有名な辞書でも出てるものが少ない・・・・。
ということは、実際あまり使われない単語と考えられます。
(Weblioが和製英語というぐらいですから)

実は、ハートフルとカタカナで書けるような英単語が他にもあります。
その hurtful は『(肉体的・精神的に)苦痛を与える、有害で』の意味です。
日本語のハートフルとは全く違って、むしろ逆の意味に近い単語ですね。
hurtful の方は主な英英辞典にはみんな出てますから、よく使われる単語なんです。

これは使う立場としてみると
hurtful『苦痛を与える』に聞き間違えられる可能性があるとしたら、『心からの』の意味でheartful を使うのリスキーですよね。
(heart 『心』は発音記号でhɑrt で、 hurt 『けがさせる』が hə́ːrtですから、発音は違いますけど。)

なので、
日本語のハートフル『心からの、心温まる』に相当する英語としては、heartfelt や heartwarming を使う方が望ましいと思われます。
heartful には悪いけれど、使わない方が無難と言っておきましょう。

でもまあ、書くのなら誤解はされにくいので、ここではあえてheartfulhurtfulを合わせて使ってみましょう。
He said heartful words, but she took them as hurtful.
「彼は心のこもった言葉を発したが、彼女はそれを傷つける言葉として受け止めた。」 
ちなみにこの文も
He said heartfelt words, but she took them as hurtful.
の方が普通かもしれません。

最後に、ハートフルという言葉を使った耳あたりのいいキャッチフレーズがありますが、内容を理解せずに信用するのはやめときましょう。
へたに信じて痛い目を見てから、ハートフルがhurtfulのことだったと分かるかもしれませんし。