batと batter と battered ―🏏―#つぶやき英単語 1460

(2021.11.25)

bat は『バット、こん棒』などの名詞としても使われますが、
動詞として『(バットで)打つ、こん棒で殴る』の意味も表します。

そこから、batter と言えば打つ人のこと、野球の『バッター、打者』の意味になるわけですね。

ただ、batter という単語には名詞以外の使い方も有るのですよ。
batter は動詞として『(人や物を)乱打する』『(物を)打ち壊す』や『(妻や子などを)虐待する』などの意味でも使われるんです。

最近、僕がオンライン英会話の授業で覚えたのが、battered wife という言葉です。
このbattered が『虐待された』という意味なので、これで『夫に虐待された妻』だそうです。
bettered child なら『大人に虐待された子供』ということになります。

例文です。
Shelters are needed to accommodate battered wives and children.
「虐待された妻や子供たちを受け入れるシェルターが必要です。」

新しい言葉を覚えるのは基本的にうれしいんですけれど、
虐待とか、こんなことが世の中から無くなって、覚える必要が無いのであれば
その方が喜ばしいとは思います。

basedは?―😎―#つぶやき英単語 1457

(2021.11.20)

辞書で based を引くと、
『~に基礎づけられた』や『~に本拠を置く』などと出ているのですが、
ちがーう。調べたいのはこれじゃない。

スラングなんでしょうけれど
based で『最高にかっこいい』というような意味で使われているようです。

This dude is based. 「この男、超かっこいい。」
(ついでに、dude は『やつ、男』などの意味です。)

メジャーリーグで文句なしのMVPになる大谷選手はもちろん最高にかっこいいのですが、
英語の勉強をして、スラングも理解できるほどつきつめた人は、based じゃないでしょうか。

pay a visit to は?―🚂―#つぶやき英単語 1456

(2021.11.15)

pay は、基本的に『支払う』の意味の動詞ですけれど、
お金とかに関係ない場合でも使われるパターンも有ります。

💸

例えば、「注意を払う」や「敬意を払う」という表現でpay が使われます。

Pay close attention to pedestrians while driving.
「運転中は歩行者に十分注意を払ってください。」

He paid respect to all his clients.
「彼はすべての顧客に敬意を払っていた。」

でも、これらはまだ「払う」という日本語と結びついているから
pay を使っても納得しやすいと思うんです。

🚗

これが、pay a visit to という『訪問する、参詣する』の意味の表現になると、
「払う」ってこととのつながりが感じられないので、
なんでこれにpay が入ってくるのか、よくわかりません。

使い方はこんな感じです。
The new prime minister paid a formal visit to the United States.
「新しい首相はアメリカを正式訪問した。」

At that time, many people wanted to pay a visit to the Ise shrine.
「当時、多くの人が伊勢神宮にお参りしたいと願っていた。」

この表現ですが、動詞はmake でも同じような意味になるんですよね。
じゃあ、なんでpay を使うんだろうか?

まあ、四の五の言わずに、そういうものだと覚えてしまうのが正解なんでしょうけどね。

forewordは?―📚―#つぶやき英単語 1455

(2021.11.14)

foreword は名詞で、『はしがき、序文』の意味になります。
細かいことを言うと、本などで特に著者以外の人が書いた序文が foreword だそうです。

序文と言うとpreface という単語も有りますが、 こちらは 主に著者自身が書いているものを指すようです。

📖

このforeword って、ちょっと forward という『前方へ、先へ』などの意味の副詞と紛らわしいかもしれません。

この二つは発音記号だと、
forward は fɔ́ːrwərd で、
foreword は fɔ́ːwə̀ːd です。
辞書サイトで音を聞くと、序文のforeword の方がワの音が強調されているような気がします。

まあ、条文の意味の名詞でのoreword と、前方への意味の副詞のforward は、
使われ方が違いますし、文脈上で間違えることは少ないかとは思いますが。

動詞 cook の使い方―🍳―#つぶやき英単語 1453

(2021.11.8)

動詞のcook 『料理する』は、初歩的な英単語ですよね。
本日は、この使い方のパターンを整理してみました。

🍗

①自動詞=目的語がない
 『料理する』
 He can cook. 「彼は料理ができる」  

②他動詞で目的語一つ (直接目的語のみ)
 『(食物を)料理する』
 He cooked chicken.  彼は鶏肉を調理した。
 He cooked lunch.     彼は昼食を作った。
 He can cook local dishes.  彼は地元料理が作れる。
   目的語は、素材だったり食事・料理の場合も有ります。

③他動詞で目的語二つ (間接目的語+直接目的語)
 『(人のために)(食物を)料理する』 
 He cooked her pasta.  彼は彼女にパスタを作った。 

②のパターンの He cooked fish. 「彼は魚を料理した。」に、
for +人、例えば for us =「私たちのために」を加えると
He cooked fish for us. 「彼は私たちのために魚を料理した。」になります。
これは③の
He cooked us fish. とほぼ同じ意味になります。

ふとした疑問なんですが、
③のパターンで間接目的語の所にher が入ると、例えば
He cooked her fish. 「彼は彼女のために魚を料理した。」
(=He cooked fish for her.)
の意味という意味になりますが、
これは②のパターンの
He cooked her fish. 「彼は彼女の魚(her fish)を料理した。」
とも考えられるんじゃないでしょうか。
(彼女が飼っていた金魚とか料理してしまった感じで)

あと、猫に料理してやるシチュエーションでも使えるなら
He cooked his cat fish. 「彼は猫のために魚を料理した。」
ですけれど、
これも「彼は彼のナマズ(cat fish)を料理した。」みたいにも見えますね。
(それに、これを言ったら
 He cooked his cat まで聞いたところで、猫好きの人が失神するかも。)

 

動詞のbread は?―🍞―#つぶやき英単語 1452

(2021.11.4)

bread といえば『パン』ですけれど、場合によっては『主食物、生計、金』なんかの意味になる場合もあるんです。でも、みんな基本的に名詞ですよね。

🍞

ですが、bread が動詞で使われる場合も有るのですよ。
どんな意味になるでしょうか?

これ、英語で料理の作り方を説明する番組で使ってました。
その料理はとんかつ。

そう、bread は他動詞で『~にパン粉をまぶす』という意味になるんです。

使ってみましょう。
When breading the meat, make sure to lightly coat it with breadcrumbs.
「肉にパン粉を付ける時は、軽くつけるようにしてください」

英語って、名詞を動詞に使ったりして新しい言葉を作るのには
寛容な言語かもしれませんね。

preside からstudent に思い至る―❔―#つぶやき英単語 1450

(2021.10.31)

アプリで英単語のクイズをやっていて、
preside=『司会をする』というのを間違えました。(あらら、4択なのに・・・)

見ざるの絵文字がGoogleでどのように見えるか。

動詞のpreside の語源は「前に座る」という意味のラテン語だそうです。
前の席にいて取り仕切るということで、これが『議長をする、司会をする』の意味になっているんですね。
同じように、『(食卓の)主人役を務める』や『(楽器の)演奏者を務める』の意味でも使われるそうです。

この延長で、preside は『統括する、主催する、責任を負う』の意味も表します。

聞かざるの絵文字がGoogleでどのように見えるか。

ここで、はたと気が付きました。

preside する人=president ということか!

president は、日本語で言えば、
国の大統領、公的組織の総裁、大学の学長、会社の社長、銀行の頭取、学会・協会の会長など組織ごとにいろいいろですけれど、
みんなpresideする人、つまりその組織で「全てを統括して責任取る人」なんですね。
(なるほど。じゃ、責任取れない人は president と呼びたくないかな。)

ちなみに、本日、衆議院議員選挙なのですけれど
自民党総裁は President of the Liberal Democratic Party です。
岸田さんは、国の prime minister (首相)で、党のpresident です。
(いろいろ責任持っていただかないと)

言わざるの絵文字がGoogleでどのように見えるか。

president の -ent は「行為者」を表す接尾辞なので,
presid+-ent =( preside する人、統括者)ということです。 

ここで、はたと気が付きました。 (本日2回目)
同じ構造のあるじゃないですか。
study する人=study + ent =student
勉強する人が、student 学生・生徒なんですね。 
初歩の初歩なんですけど、分かってるつもりで、ちゃんと分ってなかったかも。

ハロウィンかぼちゃの絵文字がGoogleでどのように見えるか。

勉強する人が student ですから、若い学生の皆さんは頑張って学んでください。
ハロウィンで、はしゃぎすぎないようにね。

cock-and-bull story は?―🐣―#つぶやき英単語 1443

(2021.10.22)

cock-and-bull story は、
直訳なら「ニワトリとウシの話」で何か童話のタイトルみたいですが、
これで『たわいもないでたらめ話, まゆつばもの(眉唾物)』の意味だそうです。

His tweets are full of cock-and-bull stories.
「彼のツイートは、眉唾物の話ばかりだ」

🐔

なんで、cock-and -bull story で眉唾物になるのかなんですが、
研究社の新英和中辞典には「cock(雄鶏) と bull (雄牛)が自慢し合う昔の民話から」と語源の説明が出ています。
(まあ、他にも説はあるみたいですが)


ついでに、まゆつばもの 眉唾物 は何でそういうか知ってます?

昔の人は、タヌキやキツネに化かされないようにするには
眉に唾をつけるのが効くと思っていたんですね。
それで、眉に唾でもつけてないと聞けないような怪しい話のことも
眉唾というようになったわけです。

もうすぐ選挙がありますが、こういう時だけ声高にお願いする人たちの話は、
眉に唾つけるなりしてしっかり聞いとかないといけませんね。
ゆめゆめ、化かされませんように。ご注意を。

「~に関しては」 は英語で何?―🚶―#つぶやき英単語 1441

(2021.10.20)

When it comes to video games, he is second to none.
「ビデオゲームに関しては、彼は誰にも負けない。」

🎮

このWhen it comes to は『~のことになると、に関して言えば』の意味になります。

(こういうのが言いたい時に出て来ないのがくやしい。)

🙈

でも、この言い方でなくても似た表現は他にもあるので、なんか言えればOKのはず。

「~に関しては、」という表現には、以下のようなものがあります。
As for math, he is a genius.
 数学に関しては、彼は天才だ。
As to cooking, I can help you.
 料理に関しては、お手伝いします。
Regarding to music, he has a great talent.
 音楽に関して彼には素晴らしい才能が有る。
As far as haiku goes, simplicity is a key feature.
 俳句に関しては、シンプルであることが重要である。
With regard to politics, I respect his opinion.
 政治に関しては、彼の意見を尊重する。
With respect to art, the budget is decreasing.
 芸術に関して、予算が減少している。
As concerns health, it is important to take an annual check-up.
 健康に関して、一年に一度健診を受けることが大切だ。
In coming to the vaccines, the effectiveness has been evaluated.
ワクチンに関しては、有効性がされて評価されています。
In point of tourism, this area needs more accommodation.
 観光に関しては、この地域にはより多くの宿泊施設が必要だ。

とりあえず、覚えたものから使ってみるのが早道ですかね。

フリーサイズは英語で何?―👕―#つぶやき英単語 1439

(2021.10.16)

衣服や帽子などでフリーサイズというのがありますが、このフリーサイズ Free Size というのは和製英語らしいです。
(日本や一部アジアの商品説明ではfree size の記述が多いようです。オンラインショッピングの世界的広がりを見ると、いずれ認知されるのかもしれませんが、現時点の辞書ではfree size は和製英語認定になっています。)

そこで、『フリーサイズ』を和英辞典でひくと、
one-size-fits-all やone size fits all という訳語が出てきます。

自作例文です。
These one-size-fits-all gloves are made of highly stretchable material.
「このフリーサイズの手袋は伸縮性の高い素材でできています。」

フリーサイズ=one-size-fits-all の商品は、
例えば、伸縮性が高かったり調節できたりでサイズ対応範囲は広いのでしょうが、
本当にどんなサイズの人にも合うということでもないようです。
また、使えたとしても、フィット感が悪い場合も当然有ります。

🧤

one-size-fits-all は比喩的な使い方では、
『(方法・解決策などが)それ一つでどんな場合にも通用する、汎用的(画一的)な』や
『(薬などが)万能の』の意味にもなります。
この意味の one-size-fits-all は 少しネガティブな文脈で使われる場合があるようです。
日本語でも「画一的な対策」と言ったら、何か細かな配慮を欠いていて、うまくいきそうにない感じがしますよね。

There is no one-size-fits-all solution to promote the various local economies.
「様々な地域経済の振興に万能の解決策はありません。」

本当は、one-size-fits-allで全てが解決できれば、そんないいことはないのですが、
世の中それほど単純じゃないということでしょう。