いろんな意味のstrain ―🧵―#つぶやき英単語 1344

(2021.3.29)

「所変われば品変わる」なんてこと言いますけれど、
使われる場所・場合によって言葉の意味というのもいろいろ変わるものです。

strain は、ラテン語 stringere 「強く引っぱる」に由来する言葉で、
動詞なら『引っぱる』、名詞なら『張り、緊張』などが一番基本的な意味になります。

引っ張るのイメージから、
『(体の一部を)精一杯働かせる』: strain one’s voice 声を振り絞る
『精いっぱい努力する』:strain oneself
『(無理をして体などを)痛める』:
I strained my eyes by overusing of PC. PCの使いすぎで目を痛めた。
のような表現にも使われます。

これが、材料工学の分野だとstrain は『ひずみ』という用語に相当します。
材料の引張試験時の stress-strain curve は「応力―ひずみ曲線」です。

また、料理など液体を扱う場合には、
strain には『(液体を)濾す』『(かすなどを)濾して除く』という意味にもなります。
Strain the soup to make it smooth. 滑らかにするためスープを濾してください。
のように使えます。
strainer 『漉し器、ストレーナー』というのも、ここから出てきているわけです。

加えて、生物や病原菌や家柄などという話題に関しては、
『種族、血統、家系、(生物の)系統』の意味のstrain もあるんです。
これは『引っ張る』のstrain とは語源も違うそうです。
(「出産、子孫」などの意味が有る古語英語のstrion, streon に由来し、「引っ張る」のstrain の影響を受けて、同じつづりと音になったらしいのです。
詳しくは https://www.etymonline.com/word/strain)

A new strain of coronavirus has spread widely.
「新種のコロナウィルスが広く拡散してしまった。」
などのようにも使われます。

🤤

まあ、いろんな意味が有るということは、何度もおいしいってことですよね。




at bay は?–⚓️–#つぶやき英単語 1320

(2021.2.7)

at bay を英辞郎で調べると、『追い詰められて』の意味が出ているのですが、
その下に Inflation remains at bay. 「インフレを食い止めている」という例文がついてるんですけど・・・?
(これは、日銀か何かがインフレを追い詰めて睨み合っているイメージでしょうか?)

別の項目として、animal at bay というのが出ていて、
これは「追い詰められた動物」というそのままの意味なので分かります。

ただ、他にも、have 〜at bay で『寄せ付けない』というのも出てます。
動詞が keep とか hold でも同様の意味になるようです。
たとえば 、keep deflation at bay 「デフレを食い止める」とか。

でも、bay 『湾』が、どうしてそんな使われ方するの? と思った方、
いい疑問です。

これはね、「湾じゃないbay 」なのですよ。僕もつい最近、オンライン英会話のトレーナーに教わったのですけど。

bay には『(猟犬の)吠え声』の意味が有り、
そこから『(猟犬に追い詰められたような)窮地、苦しい立場』にもなるんです。

猟犬を想定するとよくわかります。
at bay は、捕まりそうな動物からしてみれば窮地なわけですね。
逆に狩りをしている立場なら、動物の動きを抑えて追い込んでいて、良くやっている状態です。
この動物を不景気とか病気とかに置き換えて考えれば、
猟犬ならぬ金利政策や薬で問題を抑え込んでいるイメージになるのか。なるほど。

例文です。
Can our government keep the pandemic at bay?
「政府はパンデミックを抑えられるのだろうか?」
(こういうところで疑問形にしたくはないんですが)

ちなみに、bayには『吠える、吠え続ける』の意味も有って
The dog bays at the full moon. 「その犬は満月に向かって吠える。」
のようにも使えるんです。 
(うちの近くの犬は、救急車がサイレン鳴らして通ると必ず吠えるけどね。)


動詞のwage は?-👮‍♀️-#つぶやき英単語 1316

(2021.1.31)

wage は、名詞なら『賃金、報い』などの意味で僕も知っていたのですが、
動詞としても使われるんですね。

他動詞の wage は『(戦争、闘いなどを)遂行する』の意味だそうです。

試しに使って英文を作ってみました。

We must wage a war against drug crimes.
「私たちは麻薬犯罪に対する戦いを遂行しなければならない」

一つの使い方で知っている単語でも、違う意味も有ることを知ると新鮮ですね。
なんか知り合いの意外な面を見た時のような感じです。
It’s nice to get to know that a familiar word can have different meanings.
It’s like when finding an unexpected side of someone you know.

動詞のwage の意味は、オンライン英会話の授業で覚えました。
60歳過ぎた僕でも日々成長です。

groomは?-🏇―#つぶやき英単語 1295

(2020.12.25)

groom という単語、名詞だと馬を世話する『馬丁』の意味が有り、
動詞では『(馬などを)手入れする』の意味も有るようです。
馬との縁が深いんですかね。

🐎

また、動詞のgroom には『きちんと身づくろいする(groom oneself)』や、
『訓練する、仕込む』、『(サルなどが)毛づくろい・グルーミングをする』の意味も有ります。

『召使い』の意の中期英語がgroomの語源だそうです。

🎠

groom のもう一つの大事な意味は、『新郎』です。
これは bridegroomの省略形なんだそうです。
bride は花嫁ですけど、これに続くgroomは、召使い的な意味なんでしょうか?
それとも、仕込むとか、そういう意味?
(あまり踏み込むのはやめておきます)

名詞のrefuseはカスだ―🙅‍♀️―#つぶやき英単語 1279

(2020.12.3)

refuse という単語、『拒否する』と言う動詞と思ってました。
(reject, decline や turn down とかが類義語ですね。)

でも refuse には、名詞で『かす、ごみ、廃棄物』の意味もあるんですね。
(この意味では、waste, garbage, trashなんかが類義語になります。)

二つの意味のrefuse を入れて例分作ると、こんな感じでしょうか。

The company refused to clean up the oily refuse in the vacant lot.
「その会社は空き地内の油のような廃棄物を片付けることを拒否した。」

最近、オンライン英会話の先生と、
いろんな意味がある言葉が紛らわしいけど面白いという話したんです。

それで問題出されて、
refuseがカスっていうのは答えられませんでした。

なんか、いろいろ知らないことが多くて、まだまだだなと思うんですけど
考えようによってはまだまだ楽しめるということです。

僕なんか還暦過ぎの爺なんですが、まだまだ成長の余地が有るということです。

財布の中のlegend は?―🥇 ―#つぶやき英単語 1267

(2020.11.15)

財布の中の legendって何でしょう?

legend には『伝説』とか『伝説的人物』の意味が有りますが
お札に顔が出てる偉い人のことを言っているのではありません。

🥇

legendには、『(メダル・貨幣面などの)銘』と意味もあるんです。

だから500円玉とかに日本国などと彫られているのは、legendです。
小銭でふくれている財布なら、legend だらけなわけですね。

他に、
地図やグラフの『凡例』もlegendで、
挿絵や図の『説明文・キャプション』もlegend なんです。

👨🏻‍💼

legend の語源は「読まれるべきもの」の意味のラテン語だそうです。

この元々の意味が分かると、
誰もが読んで知っておくべきなのが伝説や伝説的人物で
読んで確認すべきメダルや貨幣の表示だと考えると
イメージつながる気がしませんか。

誓うじゃない swear は?- 🦜―#つぶやき英単語 1250

(2020.10.5)

swear は、『誓う、宣誓する』の意味の動詞ですけど
『ののしる、悪態をつく』の意味もあるんですね。

🦜

以下のCNNの記事タイトルにswear が入ってます。
Parrots in wildlife park moved after swearing at visitors
これを訳すと
野生動物公園のオウム、来園者に悪態をついて「異動」

swear at ~ で、『~に悪態をつく』なんですね。
moved ですけど、移動っていうより左遷された感じなので異動にしときました。

ちょっと動物公園とオウムたちの弁護をしておくと、
一般から寄贈されたオウムが、飼い主の影響でたいてい悪口を覚えてるらしいんですね。
で、パンデミックで飼えなくなったオウムが多く寄贈されて、口の悪いオウムがそろってしまったらしいんです。
だから、そもそも飼い主の口が悪いのと、コロナウィルスのせいなんです。

オウム「俺たちが悪いんじゃねえ、この×××野郎」
Parrots: “It’s not our fault, you xxxxx fxxxxx !”

Trump and Biden remember 9/11 は?-💐-つぶやき英単語 1237

(2020.9.12)

ニュースの見出しに
Trump and Biden remember 9/11 – separately というのが有りました。

日本語にすれば
「トランプ、バイデンの両氏 9/11犠牲者を追悼-ただし別々に」
のようなことです。

💐

動詞 remember には、『覚えている、思い出す』の他に、
『追悼する、記念の式典をする』の意味があるんですね。

Cambridge dictionary でも下のような説明が出てました。
to hold a special ceremony to honour a past event or someone who has died:
「過去の出来事や亡くなった人を顕彰する特別な儀式を行うこと。」

9.11テロが起きたのは、2001年の9月11日だそうです。
もうそんなになるのか。

tripping hazard は?- 👻 – #つぶやき英単語 1220

(2020.8.8)

tripping hazard って何?  英辞郎等にも出てる表現です。

これ、トリップとハザード(危険)だからって、「旅に行くと危ないよ」とかではないんです。
tripping hazard=「つまずく危険」という意味なんですね。

例文です。
That bumpy gravel road poses a tripping hazard.
「あのでこぼこな砂利道ではつまずく危険がある」

名詞のtripには、『旅行、外出』と『つまずき、間違え』の意味があります。
これが動詞のtripだと、英辞郎や研究社新英和中辞典でも
自動詞『つまずく、失敗する』や他動詞の『つまずかせる、失敗させる』は出てくるんですけど、『旅行する』という訳語は出てこないんです。
『軽快に歩く』はあるんですけど、これ必ずしも旅行じゃないですもんね。

だから、tripを使って『旅行する』は take (make) a trip とかいうことになります。
(make a tripの場合は、旅をするの他に、間違える、つまずくの意味にもなるようなので、ちょっと注意が必要かもしれません。)

ついでに言うと、tripには、麻薬による『幻覚体験』や『幻覚症状を起こす』の意味もあります。
こんなものに手を出したら、道でつまずくぐらいじゃ済まない、人生のつまずきになってしまいますから、くれぐれもお気をつけて。

up in the air は?-⛅-#つぶやき英単語 1216

(2020.8.3)

up in the air には、文字通り『上空で、上空に』の意味が有ります。
例えば、
 The wind was strong up in the air. 「上空では風が強かった」

🌬

でも、この他に up in the airには、
『(計画など)未定の、漠然とした』の意味も有ります。
これは、日本語の『宙に浮いた』に似た発想だと思います。

例文です。
The schedule of Tokyo Olympic games is still up in the air.
「東京オリンピックの競技スケジュールはまだ宙に浮いている」

また、up in the air は『とても幸せな、有頂天になって、興奮して、怒って』の意味にもなるそうです。
幸せでも怒りでも、興奮して舞い上がった状態が up in the air ということなのでしょう。

Since she told me a lie, I went up in the air. 「彼女がうそをついたので、私は怒った。」

😊

比喩的な意味でも、これぐらいだったらイメージでとらえて違和感ありませんね。