lumbar と lumber ―📚―#つぶやき英単語 1532

(2022.2.22)

一字違うと言葉は別物になるものですね。

lumbar は『腰(の)』という意味です。
腰が痛かった時に辞書で調べたので、身に染みて覚えてしまいました。

でも、このlumbar という言葉、a を e に変えると別の意味になります。
lumber は『材木』などの意味ですから。

僕は、最初にlumber 材木の方を知っていて、後からlumbar 腰を覚えたんですけど、
けっこう紛らわしいと思いませんか。

それに、lumbarの発音記号はlʌ́mbərで、lumberもlʌ́mbərです。
(同じじゃないか)

両方使った例文です。(無理やりですが)
He injured his lumbar while cutting the lumber.
「彼は材木を切っていて腰を痛めた」

大工仕事でも、姿勢が悪いと腰を痛めやすいのでご注意ください。

airway management は?―👩‍⚕️―#つぶやき英単語 1467

(2021.12.11)

救命救急を扱ったドラマを見ていると気道確保という言葉が出てきます。

英語の airway management は、この『気道確保、気道管理』に相当する用語になります。

Airway management は osmosis.org のサイトでは以下のように説明されています。
Airway management is the assessment, planning, and series of medical procedures required to maintain or restore an individual’s ventilation, or breathing.
「気道確保(管理)とは、人の呼吸を維持または回復するために必要な評価、計画および一連の医療処置のことです。」

アメリカの高校の生徒が救急処置の指導を受けたという2018年のツイートの中にも、
airway management が言葉として出てきていました。
これは、ためになる特別授業だと思いますが、残念ながらパンデミックのせいで、
こういうことはしばらくできないかもしれません。

当然ながら、この場合のairway は『気道』で、Oxford の辞書での定義は、
The passage by which air reaches a person’s lungs.
「人の肺に空気が到達するための通路」となっています。

この他に、airway には『航空路、航空会社』の意味も有ります。
(だから、知らないで airway management って聞いたら、航空会社の経営の話と思ってしまうかも。)

co-opとcoop は?―🐓―#つぶやき英単語 1463

(2021.12.3)

co-op は cooperative 『協同組合』のことで、特にconsumer cooperative 『生活者協同組合』でお馴染みですね。この発音は「kóuɑ̀p コウアプ 」だそうです。

他に発音が「kúːp クープ」の coop という単語が有り、
『(鶏)小屋、狭苦しい場所、かご、囲い』の意味になります。
発音は「kúːp クープ」です。

オンライン英会話のレッスンで chicken coop という形で出てきてました。
文脈で『鶏小屋』と想像がつきましたが、場合によっては生協と紛らわしいかもしれません。

無理やりco-op とcoop を入れて例文を作ってみました。
The eggs collected in this coop will be shipped to the co-op.
「この小屋でとったたまごは、生協に出荷する予定だ。」

🐓

この coop は、俗語としては『刑務所』の意味でも使われるようです。

(日本語でも留置所のことを豚小屋とか言うものね。)

sole もいろいろ―👟―#つぶやき英単語 1461

(2021.11.28)

She is the sole resident in the town.
「彼女はその街の一人だけの住人です。」

このように、sole は形容詞として『ただ一つの、ただ一人の』の意味になります。
発音はソールとかソウルに近く、発音記号ではsóʊlやsˈəʊlと表されます。

ただ、sole は全く別の意味としても使われます。
日本語でもソールと言われるように、soleは『足底、靴底』の意味の名詞でもあります。
この場合も、発音は形容詞のsole と同じです。

The sole of my right shoe wears out easily.
「私の右足の靴の底はすぐにすり減る。」

👟

この二つの意味のsoleのような、同じ形、同じ発音で違う意味になる単語を
同形同音異義語 homonym *と言います。

* 同音異義語には、音が同じでつづりが異なる異形同音異義語= homophone というのもあります。(例えば、right 『右』とwrite 『書く』)
homonym は同音異義語という訳でいいのですが、homophone との区別が必要な場合には同形同音異義語と呼ばれるようです。

🎣

ついでに言うと、名詞のsole には『シタビラメ』の意味も有ります。これも発音まで同じです。

This restaurant’s signature dish is meuniere of sole.
「このレストランの看板料理はシタビラメのムニエルです。」

sole がなぜ複数の異なる意味を持つのかなんですが、
違う語源から変化して最終的に同じつづり、同じ音の単語になってしまったということらしいのです。

研究社の新英和中辞典での語源の説明では、
一人だけのsole の語源はaloneやsingleの意味のラテン語 で、
靴底のsole は地面や足の裏の意味のラテン語から
シタビラメのsole はフランス語から来ている、とのことです。

でも、語源が違う言葉が、何で同じつづりや同じ発音になってしまうかは不思議です。
英語として発音しやすい方、書きやすい方に変化して、最終的に同じ音とつづりになってしまうのかもしれません。

forewordは?―📚―#つぶやき英単語 1455

(2021.11.14)

foreword は名詞で、『はしがき、序文』の意味になります。
細かいことを言うと、本などで特に著者以外の人が書いた序文が foreword だそうです。

序文と言うとpreface という単語も有りますが、 こちらは 主に著者自身が書いているものを指すようです。

📖

このforeword って、ちょっと forward という『前方へ、先へ』などの意味の副詞と紛らわしいかもしれません。

この二つは発音記号だと、
forward は fɔ́ːrwərd で、
foreword は fɔ́ːwə̀ːd です。
辞書サイトで音を聞くと、序文のforeword の方がワの音が強調されているような気がします。

まあ、条文の意味の名詞でのoreword と、前方への意味の副詞のforward は、
使われ方が違いますし、文脈上で間違えることは少ないかとは思いますが。

inability と disability は ?―🧐―#つぶやき英単語 1421

(2021.9.19)

ability と言えば『できること、能力、技量、才能』の意味の名詞です。
基本的に不可算名詞と考えられます。

これに接頭辞 in-がついた inability は『できないこと、無力、無能』という反対の意味になります。

一方。接頭辞のdis-がついた disability は『無能、無力、無資格』の意味も持ちますが、
その他に可算名詞として『(身体などの)不利な条件、障害』の意味でも使われます。
(inability はこの障害の意味では使わないようなので、 disability と使い方と意味を混同しないよう注意ですね。)

Disabilities should not be considered as inability.
障害があるからといって、能力がないと考えてはいけません。

レモンカードは?―🍋―#つぶやき英単語 1411

(2021.8.31)

レモンカードというと、どこかの提携クレジットカードみたいですけれど、
甘いもの好きの人はよくご存じのものらしいです。

レモンカードはレモンクリームのようなもので、果汁、果皮と卵黄、砂糖を煮詰めてから冷まして作るとか。

(この頃、The Great British Bake Off というケーキを焼いたりするコンテストの番組をAmazon Primeで見てるんですけれど、その中でレモンカードがよく使われてます。)

🍋

でも、何でレモンカードはカードなんだろうと不思議に思いません?
トランプとか、財布の中にあるカードとか、はがきとか、名刺とかがカードって感じですけど。

実は、レモンカードはlemon curd で、バースデーカード birthday card のカードとは違う単語なんですね。
発音記号だと、curd がkˈɚːdかkˈəːdで、card はkάɚdかkάːd だそうです。

curd を辞書で引くと、『凝乳、カード、凝乳状のもの』と訳が出ています。
凝乳(ぎょうにゅう)というのは、乳に酸やある種の酵素などを加えて凝集させたもののことで、「凝乳のようなドロッとしたもの」も含めてcurd というらしいです。

curd と card はuとaの一字違いというだけで紛らわしいのですが、
これをカタカナで書いてしまうと、まったく同じカードになるので、紛らわしさ倍増ですね。

🍊

現に、レモンカードならまだいいんですが、オレンジカードだと
orange curd で検索すれば、オレンジを使ったcurd のレシピとかお菓子のことが、
orange card で検索するとJRのプリペイドカードのことが出てきます。
(ほら、紛らわしい。)


go-to という形容詞 知ってた?―📚―#つぶやき英単語 1398

(2021.8.1)

go to と言えば、『~に行く』の意味でお馴染みですが、
ハイフンでつないだ go-to は、『望ましい、お気にいりの、(人が)頼りになる』の意味の形容詞になるんですね。 

自作例文です。
  Pudding is my go-to dessert.
「プリンは私のお気に入りのデザートです」

🍮

この単語はオンライン英会話のレッスンで出てきて知ったのですが、
その中では、以下のように使われていました。
 Who is your go-to person?
 「あなたの頼りにしている人は誰ですか?」

🙉

この go-to は、読むなら「へ行く」のgo to と見た目で違うからまだいいとして、
Listening のテストでは同じ音なので、ちょっと紛らわしいと思います。
他の単語も聞き取れていればいいですけど、この単語だけ耳に飛び込んできたら、なんか動詞の方かと思っちゃうかもしれません。
でも、go-to という形容詞があると分かっていれば、周りの単語も含めて聞き取れる可能性が増えるのでは?
何にしても、知ってて損はないでしょう。

confident と confidant ―😤―#つぶやき英単語 1397

(2021.7.30)

オンライン英会話のレッスンで、
教材のエッセイの題を CONFIDENT だと思って読んでいたのですが、
実はCONFIDANTだったということがありました。

😤

e と a の一字違いで、
confident (発音 kάnfədnt)は『確信して、自信に満ちた』の意味の形容詞。
confidant (発音 kάnfəd`ænt)は『(秘密を打ち明けられるような)腹心の友、親友』の意味の名詞です。

古くは、confident には、現在のconfidant と同じ意味の名詞としての用法もあったらしく、兄弟同士みたいな関係なわけです。

🙈

まあ、ちょっと紛らわしいですよね。
でもまあ、僕としては confident は分かってたわけなので、
confidant もついでに覚えれば、合わせ技一本じゃないですか。
(東京オリンピックの柔道がんばってますね。)

てなことで、両方入れた自作英文です。
I am confident that he is my confidant who will keep the secret.
「彼はその秘密を守ってくれる親友だと確信しています。」

RランチでLランチ―🐄―#つぶやき英単語 1371

(2021.5.30)

ランチって言ったら lunch =『昼食 』ですけれど、
r で始まるランチもあるんですね。

ranch は『(大)牧場、農場』です。

英英辞典でのranch の説明は
A large farm, especially in the western US and Canada, where cattle or other animals are bred and raised. Oxford Dictionary
「アメリカ西部やカナダを中心に、牛などの動物を飼育している大規模な農場のこと」

昼食の lunch の発音記号は lˈʌntʃ で、
大牧場の ranch は rˈæntʃ なので全然違うんですけど、
なにせ僕の日本語耳は L と R の区別に自信がないもので、
まあ紛らわしいと思っちゃうわけですよ。

開き直って両方入れた自作例文書きました。
I look forward to lunch at your ranch.
「あなたの牧場での昼食が楽しみです。」

(大牧場主の知り合い居ないなぁ、残念ながら。)