コロンとコロン: colon and cologne-🧴-#気になる英語調べ隊 2663

(2025.3.15)

句読点の記号「 : 」のことをコロンと言いますが、
これは英語で colonです。
対句の間や、説明句・引用句の前などに用いられるものです。
(ちなみに「 ; 」はセミコロン semicolon です。)

なお、 colon は『結腸』の意味も持ちますし、
colon はコスタリカやエルサルバドルの通貨単位でもあるそうです。

これと別に、香水の類でもコロンと呼ばれるものがありますね。
英語でこれを書けば cologne で、
オーデコロン eau de cologne を略したものだそうです。
この eau de cologne は 「Cologne の水(water of Cologne)」という意味で、
Cologne はドイツの地名ケルン(ドイツ語だとKöln )のフランス語・英語名です。
コロンが18世紀初頭にケルンで初めて作られたことに由来しているわけです。

ちなみに発音記号では、
colon は kóulən か kə́ulən (コウロンかカウロン)で
cologneは kəlóun(コロウン)です。
これを両方ともコロンというカタカナ表記にしちゃうから
紛らわしいんじゃないでしょうか。


abandonedとabundant-🤔-#気になる英語調べ隊 2649

(2025.2.24)

abandon は『捨てる、見捨てる』の意味の動詞なので
abandoned は『(見)捨てられた、放棄された』の意味の形容詞になります。
(abandonの過去・過去分詞形もabandoned ですけどね。)

以前ぼくは、これとabundant 『(あり余るほど)豊富な』という単語が
紛らわしいと思って、ちょっと苦手でした。

発音記号では、
捨てるの abandon は əbǽndən、見捨てられたのabandoned は əbǽndənd で
abundant は əbʌ́ndənt なので明らかに違います。
ただ、僕の耳だと音で聞いて間違える可能性も有るかなと・・・。
いや、ちゃんと聞けば平気か・・・。

使ってみましょう。
The inhabitants must have abandoned that village because of that disaster.
「住民たちはその災害のために村を捨てたに違いない。」

There are plans to renovate that abandoned building.
「その見捨てられたビルを改装する計画がある」

The country has abundant natural resources.
「その国には豊富な天然資源がある」

こういうの紛らわしいからこそ、
まとめて覚えちゃった方がいいというのが結論でしょうか。

sewer は heteronym-🪡-#気になる英語調べ隊 2639

(2025.2.12)

sew という動詞は『縫う』なので、
これにer のついたsewer は『裁縫をする人、仕立屋』の意味になります。

ただ、sewer には『下水管、下水道、下水本管』の意味もあります。

これらは綴りは同じですが、発音が異なります。
『裁縫する人』のsewer は、発音記号 súːər で、スーアのような発音になります。
これに対し、『下水管』のsewer は、発音記号でsóuər でソウアのような発音です。

このsewerのように同じ形で発音や意味が異なる単語のことを、
『同形異音異義語』 heteronym と言うそうです。

politics と politic ―🏛️―#気になる英語調べ隊 2610

(2025.1.4)

politics は『政治、政治学、政見、駆け引き、政略』などの意味の名詞ですね。

これから s をとったpolitic は
『思慮のある、賢い、策を弄する、ずるい』などの意味の形容詞になります。
この訳語だと、政治 politics と直結した意味ではないような・・・。
ただし、the body politic 『国家』という表現でのみ、politic が『政治上の』の意味で用いられているそうです。
(一般的に『政治の』の意味で用いられる形容詞は political ですね。)

もしかしたら、politics と politicの関係は、
政治は本来、「思慮深い賢い人たちが政策を立てるもの」というところに有るのでしょうか?
現実の政治はどうでしょうかね?
(ずるい人たちが策を弄することだったりして・・・。)


白銀ノエルさん関係:英語で「大写生大会」は?―🖌―#気になる英語調べ隊 2609

(2025.1.3)

英語で『写生』は sketch ですね。
『写生する』 は、この名詞のsketch を使って make a sketch のように言えます。
また、sketch だけでも動詞として『写生する』の意味になります。

『写生大会』は、内容がただ写生をするだけであれば、
sketch event や sketching event でしょうし、
賞が決まるコンテストのようなものなら
sketch competition や sketching competition などになります。

なので、『大写生大会』なら grand sketching event のように言えます。(大のところは big, large や great でも可)

例えば、こんな感じでしょうか。
They may hold a grand sketching event in this month.
「今月、彼らは大写生大会を催すかもしれません」

新年早々、白銀ノエルさんらホロライブ3期生の4人の youtube 配信で
「新年大写生大会」というパワーワードが出てました。
そもそも「書初め」のことを写生と間違えて言っていたので、
唐突に「しゃせい」という言葉が出てきた感じになり・・・。

日本語には同音異義語がたくさんありますからね。

* The Japanese word “写生(しゃせい)” means sketching and is pronounced like “sha-sei”. It has a homophone meaning ejaculation.

(他の白銀ノエルさん関連投稿→ここ

double じゃない dabble ―✌―#気になる英語調べ隊 2605

(2024.12.30)

オンライン英会話のBizmates のレッスンで dabble という単語を覚えました。
当然ながら『2倍の』や『倍にする』の意味の double とは違う単語です。

dabble は『(~を)ちょっとやってみる』の意味の動詞だそうです。
これは道楽やちょっとした興味で何かやる感じのことです。

例えば
I dabbled in painting when I was young.
「私は若い頃、絵を描くことに手を出した。」
のように使えます。

なお、dabbleには『(戯れで)水を跳ねかける』のような意味も有るそうです。

この dabble が英会話のレッスン中に出てきた時に「double か?」と思ったのですが、
まあ発音は違うので耳が良ければ、区別は容易なのかもしれません。
発音記号で言うとdouble は dʌ́bəl で、dabbleが dǽbl だそうです。

まあ、でもちょっと紛らわしいですよね。

「リース」の英語は?―🎅―#気になる英語調べ隊 2596

(2024.12.20)

『リース』と聞いて、カーリースを思い浮かべた人。
そのリースは lease で
『賃貸借、賃貸借契約、賃貸期間』の意味です。
発音記号では líːs です。

『リース』で、クリスマスのリースを思い浮かべた人。
そのリースは wreath で
『(花・葉・小枝などで作る)輪、花冠』の意味です。
発音記号では ríːθ です。

英語では全く違うのに
カタカナで書くと同じになるのが・・・。

一字違い:blain と brain ―🧠―#気になる英語調べ隊 2593

(2024.12.16)

日本語に無い L と R の違いは、
聞くにしても話すにしても僕には難しい点に感じられます。日本人だからね。

で、L と R が入れ替わった一字違いの単語にも、じゃっかんの苦手意識が有ります。

たとえば、ブレインという言葉は日本語にもなって、「脳」や「知性」といった意味で使われていますね。
これカタカナで書いてしまうと、レが LだかRだか分かんなくなったりしません? 

この場合のブレインは『脳、知力』などの意味の単語 brain なので、 R の方ですね。

ややこしいのは、
もしスペルの Rを間違えて L にして blain と書いてしまっても、
スペルチェックでは引っかからないのです。
だって有るんですよ、このblain という単語。

blain は 『膿疱(のうほう)、はれもの、まめ』の意味になります。
これ自体はあまり使われない単語かもしれませんが、
僕は chilblain 『しもやけ、凍傷』という単語から、
この blain という単語を知りました。

これLとRの区別のないカタカナ語にしちゃうから
こういうことになるんですよね。

contend と content ―🤔―#気になる英語調べ隊 2581

(2024.12.3)

contend と content は一字違いで、当然、全く違う意味です。

contend は『(~と)戦う、争う、競う、論争する』などの意味の動詞です。

content は動詞としては『(人に)満足を与える、(人を)満足させる』の意味です。
content oneself では『満足する、甘んずる』の意味になります。

content は『満足して』の形容詞や、『満足』の意味の名詞にもなります。
また、『中身、内容、目次、趣旨、含有量』の意味のcontent も有りますが、
満足の方と語源は違うようです。

contend と content 、争うのと満足させるの意味ですから、
一字違いで大違いですね。


鉛 lead がやっかいな件―🩶―#気になる英語調べ隊 2565

(2024.11.19)

鉛(なまり)はやっかりなのですよ。

まず、伝統的な和名があり、当然ながら英語名とは全然違います。
英語では鉛は lead です。

この英語名のlead と元素記号のPbは関係ありません。
Pbはラテン語のplumbumに由来するそうです。

その上、
英語名のlead は『導く』の意味の動詞のlead と同じ綴りなのに
発音が違います。
『鉛』のlead の発音記号は léd(レッド)で、
『導く』のleadは líːd (リード)です。

なので、元素記号、和名、英語名が似ても似つかないのに加え
英語名の発音が、同綴りのよく見る単語と発音が異なるわけで・・・。
いろいろ要注意なのですね。

ちなみに
日本語の「鉛(なまり)」は
「なまる」という言葉と関係していて「軟らかい金属」ということから来ているとか。

(元素関係の関連投稿→ここ
(leadの過去・過去分詞がleadedになる場合がある件→ここ