MLBのILは?―⚾―#気になる英語調べ隊 2714

(2025.8.3)

MLB用語のILは、Injured List 「故障者リスト」の略ですね。
この言い方になったのは、2018-2019のオフシーズンからだそうです。
(それ以前、 故障者リストはDL=Disabled List と呼ばれていましたが、disabled が身体障害の意味にもなるため、混同を避ける言い方に変わったとのこと。)

MLBに関するニュースやポストで、このILはよく出てきます。

例えば
Manager Dave Roberts provided an ominous update on Kirby Yates, who was placed on the IL Friday.
「デイブ・ロバーツ監督が、金曜日に故障者リスト入りしたカービー・イェーツについて不吉な最新情報を発表しました。」

ドジャースの選手のIL入りが目立つような気がします。
何かトレーニングやケアに関して改善が必要なのではないでしょうか。
ただの素人の感想ですが。

revenge の使い方は・・―😮―#気になる英語調べ隊 2711

(2025.7.27)

『リベンジ、復讐、仕返し』の意味の英単語 revenge は、
使い方が結構難しいと思います。

まず、名詞の revenge は
人に対しては revenge on 、行為に対しては revenge for
のように使うそうです。
例えば
「彼女は、家族を侮辱したことに対して隣人たちへの復讐を企てている」
なら
She is seeking revenge on her neighbors for insulting her family.
と書けます。

『復讐する』は名詞のrevenge の前に
exact, take, get, haveなどの動詞をつけて表せます。
例) He took revenge on his brother.
「彼は兄に仕返しした」

revenge には動詞もありますが、
これで『復讐する』と言うには、 revenge oneself の形にする必要が有ります。

例えば
He revenged himself on his mean classmates. で
「彼は意地悪なクラスメイトに仕返しした」になります。

知らないと「自分自身に復讐する」とか訳してしまいそうで
トリッキーな感じがしますね」。

大谷選手の記事に出ていた give up は?―⚾―#気になる英語調べ隊 2710

(2025.7.23)

give up は『やめる、あきらめる』などの意味でお馴染みの表現ですが、
大谷翔平選手の記事で異なる使い方がされていました。

Shohei Ohtani Gives up His First Homer of the Season,
Then Hits a 2-Run Shot of His Own
THE JAPAN NEWS by THE YOMIURI SHIMBUNの記事の見出しから)

野球に関して、
give up は『(投手が)(ヒット・得点などを)許す、与える』の意味で使われるんですね。

上の見出しは
「大谷翔平選手が今シーズン初めての本塁打を許し、
 その後自身でツーランホーマーを打つ」
ということになります。

こんなことができるのは、大谷選手だけですね。

ノエル団長の言葉から:「抜糸と抜歯」の英語―🧵―#気になる英語調べ隊 2709

(2025.7.22)

ホロライブの白銀ノエルさんの配信で、
『抜糸』と『抜歯』が紛らわしいとの話が出ていました。

両方とも音は「ばっし(basshi )」で同じなので、同音異義語 です。
それに一字目の「抜」が同じであり、
医療関係の用語であることも共通しているので、確かに紛らわしいですね。

これを英語で言うとですが、
『抜糸』は 外科手術の後で、縫い合わせていた糸を抜き取ることですが
removal of thread や suture removal となります。
ここで、thread は『糸』で、suture は『縫合、縫合糸』のことです。

なお、『抜糸する』は remove the stitches や take out stitches のように言うようです。

一方の『抜歯』は、歯を抜くことですが
英語では extraction of a tooth や tooth extraction のようになります。
これ、extraction だけでも抜歯の意味になる場合があるようですが、
removal of a toothとも言うようです。

『抜歯する』だと、
pull out a tooth、extract a tooth、draw a tooth 、remove a tooth
等と言えます。

こういう日本語の同音異義語って漢字見れば意味が区別できますが、
会話だと文脈から判断するしかないので、時には誤解を生じることもあるかもしれません。

この日本語で同音異義語の「ばっし」に関しては、
かえって英語で言った方が分かりやすいかと。
(言い過ぎか)

一字違いのbatter と butter は?―🥞―#気になる英語調べ隊 2700

(2025.6.24)

batter には、名詞なら『(野球の)バッター、打者』、
動詞では『乱打する』などの意味が有ります。

ただ 料理用語では 、
batter は『バッター液 (小麦粉などの粉類に水などを加えて混ぜ合わせた粘度のある液体状の生地)』のことになります。
例えば、天ぷらとかパンケーキを作るのに使いますね。

これ、butter 『バター』と一字違いなので、ちょっと紛らわしいかもしれません。
batter と butter の両方とも食べ物関係の言葉ですしね。

例文です。
He made pancakes by baking batter from a mixture of flour, baking powder, eggs, and milk. He then put butter on top of them before pouring maple syrup over them.
「彼は小麦粉、ベーキングパウダー、卵、牛乳を混ぜた生地を焼いてパンケーキを作った。そして、その上にバターをのせ、メープルシロップをかけた。」

ちなみに
液体状の生地の batter は 発音記号で bǽtər で、バターのbutter は bʌ́tər なので、
発音は違います。


Ohtani gets plunked だとぉ―(# ゚Д゚)-#気になる英語調べ隊 2698

(2025.6.21)

ドジャースの大谷翔平選手がパドレス戦で死球を受けました。
たぶん、報復死球というやつです。

Shohei Ohtani gets plunked and Dodgers fans are NOT happy
「大谷翔平選手が故意の死球を受けてドジャースファンは不満」

plunk はもともとドスンというような擬音語で、
動詞としても『(重い物を)ドスンと落とす』などの意味で使われます。
野球に関するスラングとしては、
plunk は『わざと死球を投げる』の意味になるそうです。
「ドスンと当ててやる」的なことでしょうか。

なので、get plunked は『故意死球を当てられる』になります。

なお、死球は英語では hit by pitch で、デッドボールは和製英語だそうです。
(関連投稿→大谷選手に当てないでほしい:「死球」の英語は❓

まあ、わざとではない hit by pitch はしょうがないとしても
『故意の』intentional や 『報復的な』retaliatory がつくのは
だめですよね、ぜったい。

a hand of bananas は?―✋―#気になる英語調べ隊 2697

(2025.6.20)

この頃、バナナって大きな房で売ってるのは少ないかもしれませんが、
あのつながった状態だと大きな黄色い手みたいですよね。

英語にも同じような感覚はあるようで、
『手』の意味でお馴染みの hand には『(バナナの)房』の意味にもなるそうです。
[Weblio調べ]

ここには、hand の『手の形をしたもの』という意味が載っていて
その用例の一つとして『(バナナの)房』が出ている形です。
(同様に『時計の針』もhand だそうです。)

a hand of bananas は『ひと房のバナナ』という意味になります。
房に何本もバナナがついているので、当然、複数形の bananas です。
これ、そんなによく使われる表現ではないみたいですが、面白いので覚えておいてもいいのでは。

『ひと房のバナナ』は a bunch of bananas の言い方も有り、こちらの方が一般的なようです。
a bunch of flowers 『花束』や a bunch of grapes 『ひと房のぶどう』のように、
a bunch of は他の物にも使われます。

その点、『房』の意味のhand は バナナ専用と考えておいた方が無難でしょう。
手みたいな形の果物が他に有れば、使ってもいいのかもしれませんけど。

beside oneself は?―😾―#気になる英語調べ隊 2693

(2025.6.2)

beside は『そばに、横に』ですが、
それでは beside oneself はどんな意味になるでしょうか?

「自分のそばに」ということで幽体離脱みたいですが、そうではありません。

beside oneself は『我を忘れて、逆上して』という意味になるのだそうです。

例えば
He was beside himself with rage when he realized her betrayal.
「彼女の裏切りに気づいたとき、彼は怒りで我を忘れてた」
のように使えます。

うれしくて我を忘れるのはいいですが、
怒りや嫉妬で我を忘れると、結果はろくなことにならないと思います。
そういう時こそ、冷静に。


ノエル団長の言葉より:FAQはファッキューではありません―🖕―#気になる英語調べ隊 2692

(2025.6.1)

ホロライブの白金ノエルさんは、
最近までFAQをファッキューと読んでいたらしいです。
今日の配信で言ってました。

FAQ は frequently asked questions の略です。
frequently が『しばしば、頻繁に』なので、
FAQは直訳すれば「しばしば尋ねられる質問」、要するに『よくある質問』ということですね。

FAQの読み方は「エフエーキュー」が普通で、さすがに「ファッキュー」はないかなと・・・。

でも、こういう見る機会は多いけれど、あまり口にすることがない言葉って、いざという時に正しい読み方が分からない事って有りがちな気がします。
まあ、間違えるのも勉強のうちですね。


censor と sensor ―📷―#気になる英語調べ隊 2690

(2025.5.24)

一字違いの censor と sensor 、
censor が『検閲する』や『検閲官』で、
sensor の方は『センサー、感知装置、検出器』です。

意味は全然違うわけですが、
発音はほぼ同じです。
(発音記号は sénsər のように出ています。)

やはり、少し紛らわしいですね。

このうち、『センサー』のsensor は s で始まるので分かりやすいと思います。
なので、『検閲する』の方を c で始まる censor と頭に入れておけば、
間違えにくいのではないでしょうか。

なお、『検閲』の意味の名詞は censorship になります。

例文です。
It seems that information on the Internet is censored in that country.
あの国ではインターネットの情報が検閲されているらしい。
It is difficult to freely criticize that censorship.
その検閲について自由に批判することは難しい。

A newly developed image sensor enables high-resolution photography.
新開発のイメージセンサーが高精細写真の撮影を可能にしている。