NOBLETIGER は?―⚾―#気になる英語調べ隊 2731

(2025.9.14)

MLB関係で英語のコメントで、NOBLETIGERという言葉が出てくることがあるのですが、
「高貴な虎」って何?

これは野球で無死満塁のチャンスがありながら、
結局チームが1点も奪えなかった状況を指し、
“No-Outs Bases-Loaded Ending with Team Incapable of Getting Easy Run”
「ノーアウト満塁の場面で、チームが簡単な得点すら奪えないまま終了」
の頭文字からできた言葉だそうです。
略語・頭字語だったんですね。

野球を見ていると、ノーアウト満塁のチャンスで点が入らないことがよく有るような気がするのですが、印象に残るからそう思うのかもしれません。
今日のドジャースとジャイアンツの試合でもNOBLETIGER が有りました。
(大谷選手の前でダブルプレーで攻撃が終えるのはやめてほしい)

NOBLETIGERって、「気高い虎」が相手チームを気の毒に思って
得点せずに許してやっているみたいに考えると、ちょっと面白い感じですけど。

ドグソ(DOGSO)って?―⚽―#気になる英語調べ隊 2729 

(2025.9.8)

サッカー用語で『ドグソ』というのがあるそうですね。
DOGSO は、Denying an Obvious Goal Scoring Opportunity の略で、
「決定的な得点機会の阻止」という意味になります。

最近、サッカーの日本代表とメキシコとの試合の中継で
解説者がイエローカードが出たメキシコ選手の反則に関して
「完全にドグソじゃないですか」と言ったことが、話題になっていました。
この時、アナウンサーがすぐにDOGSOの意味を説明していたそうです。

ぼくも、サッカーのことは日本代表戦ぐらいしか見ないので、
今までDOGSOとか知りませんでした。
なので、こういう用語の説明をしてもらえるのはありがたいですね。
(知らないでドグソって聞いたら、ひどい悪口と思いそうですし。)

ドジャース・・・「天国から地獄」の英語―⚾―#気になる英語調べ隊 2726

(2025.9.7)

『天国から地獄』は from heaven to hell だそうです。
まあ、そのままな感じですね。

A nightmare from heaven to hell. Yoshi’s wonderful pitching was ruined.
天国から地獄の悪夢。ヨシの素晴らしい投球が台無しだ。

ドジャースの山本由伸投手がノーヒットノーランを続けていて、9回の2アウトでソロホームランを打たれました。ここで山本投手、アウェーの球場ながらスタンディングオベーションの中で降板。この時点で3-1で勝っていたのだけれど・・・。
この後、リリーフがワンアウトをとれずにサヨナラ負けなんて!

見ているだけだけど、心折れたような。
Feels like we’ve gone from heaven to hell.
「ぼくたちも天国から地獄の気分。」

「残塁」の英語―⚾―#気になる英語調べ隊 2725

(2025.9.4)

野球の『残塁』は、英語では left on base (略は LOB)だそうです。

Left on base” refers to runners remaining on base when the teams switch between offense and defense in baseball.
Or, it refers to the number of runners left on base.
「残塁」とは、野球で攻守交替のとき、塁上にランナーが残っていること。
あるいは、その塁上に残ったランナーの数。

being strandedという表現も『残塁』の意味で英辞郎に出てました。
stranded には『(船が)座礁した、(人、乗り物が)動けなくなった』の意味が有りますが、野球ではこれが『残塁の』の意味になるそうです。

最近、Xでこんなポストがありました。
10 runners left on base for the Dodgers…
「ドジャースは10残塁・・・」

ドジャース、この頃チャンスで得点が取れない試合が多いような・・・。
大谷選手がホームラン打って勢いつけたいところですね。

「二度見する」の英語は?―😯―#気になる英語調べ隊 2724

(2025.9.2)

『二度見する』とは、
「一度見て理解しがたいことやうまく確認できないものをもう一度見る」ことですね。

この『二度見する』を英語では do a double take と言うそうです。

double take が『二度見、(驚くべきことなどについて)少ししてから気付くこと』といった意味になります。

例えば
On a nearby street, an old man was walking a large tortoise, and I couldn’t help but do a double take.
「近くの通りで、おじいさんが大きなカメを散歩させていて、思わず二度見した」
のように使えます。

昔、テレビ番組で、そんなおじいさんとカメが取り上げられていました。
あれとすれ違ったら二度見すると思います。
あの方は、まだお元気でしょうかね。

「ぼちぼちでんな」の英語は?―💮―#気になる英語調べ隊 2721

(2025.8.19)

辞書サイトWeblioの例文で
「ぼちぼちでんな」
Things are so so. というのが出てました。

この「ぼちぼちでんな」は 
So-so.
It’s OK.
Not too bad.
などでも良さそうです。

それと、これも使えるかなと思うのが
I’m just plugging along.

近況や調子を聞かれたときに
plugging along の形で「まあまあである、ぼちぼちというところだ」という意味になるそうです。

Weblioで「ぼちぼちでんな」で例文が出てるのは、ちょっとした発見でした。
いっそのこと、
次のエイプリルフールには辞書の例文全部を関西弁にしてみたらどうでしょうか?

MLBのILは?―⚾―#気になる英語調べ隊 2714

(2025.8.3)

MLB用語のILは、Injured List 「故障者リスト」の略ですね。
この言い方になったのは、2018-2019のオフシーズンからだそうです。
(それ以前、 故障者リストはDL=Disabled List と呼ばれていましたが、disabled が身体障害の意味にもなるため、混同を避ける言い方に変わったとのこと。)

MLBに関するニュースやポストで、このILはよく出てきます。

例えば
Manager Dave Roberts provided an ominous update on Kirby Yates, who was placed on the IL Friday.
「デイブ・ロバーツ監督が、金曜日に故障者リスト入りしたカービー・イェーツについて不吉な最新情報を発表しました。」

ドジャースの選手のIL入りが目立つような気がします。
何かトレーニングやケアに関して改善が必要なのではないでしょうか。
ただの素人の感想ですが。

revenge の使い方は・・―😮―#気になる英語調べ隊 2711

(2025.7.27)

『リベンジ、復讐、仕返し』の意味の英単語 revenge は、
使い方が結構難しいと思います。

まず、名詞の revenge は
人に対しては revenge on 、行為に対しては revenge for
のように使うそうです。
例えば
「彼女は、家族を侮辱したことに対して隣人たちへの復讐を企てている」
なら
She is seeking revenge on her neighbors for insulting her family.
と書けます。

『復讐する』は名詞のrevenge の前に
exact, take, get, haveなどの動詞をつけて表せます。
例) He took revenge on his brother.
「彼は兄に仕返しした」

revenge には動詞もありますが、
これで『復讐する』と言うには、 revenge oneself の形にする必要が有ります。

例えば
He revenged himself on his mean classmates. で
「彼は意地悪なクラスメイトに仕返しした」になります。

知らないと「自分自身に復讐する」とか訳してしまいそうで
トリッキーな感じがしますね」。

大谷選手の記事に出ていた give up は?―⚾―#気になる英語調べ隊 2710

(2025.7.23)

give up は『やめる、あきらめる』などの意味でお馴染みの表現ですが、
大谷翔平選手の記事で異なる使い方がされていました。

Shohei Ohtani Gives up His First Homer of the Season,
Then Hits a 2-Run Shot of His Own
THE JAPAN NEWS by THE YOMIURI SHIMBUNの記事の見出しから)

野球に関して、
give up は『(投手が)(ヒット・得点などを)許す、与える』の意味で使われるんですね。

上の見出しは
「大谷翔平選手が今シーズン初めての本塁打を許し、
 その後自身でツーランホーマーを打つ」
ということになります。

こんなことができるのは、大谷選手だけですね。

ノエル団長の言葉から:「抜糸と抜歯」の英語―🧵―#気になる英語調べ隊 2709

(2025.7.22)

ホロライブの白銀ノエルさんの配信で、
『抜糸』と『抜歯』が紛らわしいとの話が出ていました。

両方とも音は「ばっし(basshi )」で同じなので、同音異義語 です。
それに一字目の「抜」が同じであり、
医療関係の用語であることも共通しているので、確かに紛らわしいですね。

これを英語で言うとですが、
『抜糸』は 外科手術の後で、縫い合わせていた糸を抜き取ることですが
removal of thread や suture removal となります。
ここで、thread は『糸』で、suture は『縫合、縫合糸』のことです。

なお、『抜糸する』は remove the stitches や take out stitches のように言うようです。

一方の『抜歯』は、歯を抜くことですが
英語では extraction of a tooth や tooth extraction のようになります。
これ、extraction だけでも抜歯の意味になる場合があるようですが、
removal of a toothとも言うようです。

『抜歯する』だと、
pull out a tooth、extract a tooth、draw a tooth 、remove a tooth
等と言えます。

こういう日本語の同音異義語って漢字見れば意味が区別できますが、
会話だと文脈から判断するしかないので、時には誤解を生じることもあるかもしれません。

この日本語で同音異義語の「ばっし」に関しては、
かえって英語で言った方が分かりやすいかと。
(言い過ぎか)