英語で「鎧兜 よろいかぶと」は?-🎏-#つぶやき英単語 1607

(2022.5.5)

5月5日、こどもの日は昔風に言うなら端午(たんご)の節句です。
端が「はじめ」の意味であり、端午は5月最初の午(うま)の日のことでした。
奈良時代以降、午という文字の音「ご」が五に通じることなどから、5月5日が端午の節句として定着してきたのだそうです。

この日に飾る五月人形には『鎧兜(よろいかぶと)』が付き物ですけれど、
これを英語で一語で言うなら armor になると思います。

Weblioで見ても、armor の訳語に『よろいかぶと,甲冑(かつちゆう)』が出ています。
ここで甲冑は「胴部を守る鎧(甲、よろい)と、頭部を守る兜(冑、かぶと)からなる武具」のことです。

armor は軍事用語の『装甲』の場合も有りますし、英語でarmor と言えば西洋式の甲冑が第一に思い浮かぶかもしれません。
そこで、日本式の『鎧兜』と限定する場合には、samurai armorとでもしておけばいいでしょう。
また、兜も含めた一揃いの鎧兜は、a suit of samurai armor という言い方になろうかと思います。

なお、『兜』はhelmet の一種ですが、文脈上分かりにくければ、
samurai worrier helmet などの言い方がよいかもしれません。

鎧兜を着た男の子のイラスト

例文です。
At the entrance to the clubhouse of a rugby team, Saitama Panasonic Wild Knights, a magnificent samurai armor is displayed as a symbol of the team.
ラグビーチーム、埼玉パナソニックワイルドナイツのクラブハウスの入り口には、チームのシンボルとして立派な侍の鎧兜が飾られています。

Its helmet is adorned with buffalo-like horns and a lightning bolt-shaped ornament.
The team’s color blue is also featured in several places on the armor.
その兜には、水牛のような角と稲妻の形の飾りがついています。
また、鎧兜のところどころにチームカラーの青色が用いられています。

As a fan of Wild Knights, I feel that this suit of armor is sending good energy to the team.
Go Wild Knights!
ワイルドナイツのファンとしては、この鎧兜がチームに良いエネルギーを送ってくれているように感じます。
頑張れ、ワイルドナイツ!

The Samurai armor of Wild Knights



サッカーやラグビーのpitch は?-🏏-#つぶやき英単語 1601

(2022.4.29)

ジャパンラグビー リーグワンも、もう今週末でもう第15節です。
その 5/1(日)の埼玉パナソニックワイルドナイツの試合のメンバーが発表されました。

英文のツイートの内容はこんな感じです。
「チームメンバー発表!
今週末の日曜日に当地時間の14:30からNECグリーンロケッツ東葛と対戦するワイルドナイツのメンバーがこちらです。
この週末、世界中のファンからの応援を期待しております。
ピッチでお会いしましょう。」

パナソニックのこの試合のメンバーには今季初出場の選手が何人か入っているので、特に頑張ってほしいところです。
で、このツイートのSee you on the pitch!「ピッチでお会いしましょう」に関連して、
なぜラグビーとかサッカーの試合をする所をpitch=ピッチというかご存知ですか?

僕も最近、この言葉の由来を、ある英語のブログで読んで知りました。
(詳しくはこれです。→ Why Is a Soccer Field Called a Pitch? )

内容をかいつまんで言うと、
・古くから動詞 pitch が「しっかりと打ち込む、固定する」の意味で使われていた。
・クリケットの試合場にstump (杭状の道具)を打ち込むのを、pitching the stumps と言っていた。
・これが変化して、pitchが試合場を表す言葉として使われるようになった。
・後に、フットボールの競技場もpitch と言われるようになった。
ということです。

クリケットのイラスト

なるほど、フットボールのピッチ pitch は、クリケットから来てる言葉なんですね。

hand-off は?―🏉🏈-#つぶやき英単語 1599

(2022.4.27)

ラグビーとアメフトのボールは楕円球という点は似ていますが、いろいろ違うんです。
アメフトのボールはラグビーボールに比べて軽くて小さく、先端がより尖っています。
アメフトでは、クォーターバック(quarterback、QB)が前方にロングパスをしますが、ボールもそれがやりやすい形になっているんですね。また、アメフトのボールの素材は皮ですが、この頃のラグビーボールは白いゴム系素材になっています。

ボールが違うように、ラグビーとアメフトで hand-offという同じ言葉が違う意味で用いられているのをご存知ですか?

Collinsの辞書サイトでの説明によると

🏈

ラグビーで用いられる hand-off という名詞は、イギリス英語で
the act of warding off an opposing player with the open hand
「空いている片手で相手プレイヤーを払いのける行為」
ということです。
ここで、ward offが『受け流す、かわす、防ぐ、寄せ付けない、払いのける』の意味です。

これはボールを持って走っている選手が、タックルしようとする相手選手を寄せ付けないようにする場合によく見られるプレイです。

例文です。
The CTB player tried to ward off an opponent’s tackle with a hand-off.
「そのセンターバックの選手はハンドオフで相手のタックルをよけようとした」

ルカニョ・アム選手のハンドオフ
🏐

一方、アメリカンフットボールのhand-off はもちろんアメリカ英語で、
an offensive play in which a player, usually a back, hands the ball to a teammate
「選手(通常はバックの選手)が味方の選手にボールを手渡す攻撃的なプレイ」
だそうです。

ラグビーでもアメフトでも、hand off を動詞として用いて、それぞれ『hand-off を行う』という意味で使えるようです。

また、hand off はスポーツ以外では、ビジネスで『(プロジェクトなどを)他の人に引き継ぐ』場合や、技術的に別のシステムに『(制御などを)引き継ぐ』場合にも動詞として用いられるようです。
これらの使い方は、アメフトのhand-offに近いイメージですね。
ラグビー風だと、例えば仕事を引き継ごうとする人を払いのける感じになって、さすがに問題になるんじゃないかな。

standings は?-🥇-#つぶやき英単語 1596

(2022.4.24)

スポーツや競技の『順位表』の事をstandings というのですね。

表彰台のイラスト

下に示したのが、今週末の試合が終わった時点での、ジャパンラグビーリーグワンのディビジョン1の順位表なんですが、確かにSTANDINGSと書いてあります。

名詞のstanding には、
Position, status, or reputation『地位、身分、名声』の意味があります。
これは社会的な「立ち位置」のように解釈できます。

競技で言えば、各競技者やチームの「立ち位置」というのが順位ですから、
それをまとめて表した『順位表』が standings になるわけですね。
(複数の順位をまとめているから複数形なんだと思います)

playoffsについて―🏉-#つぶやき英単語 1595

(2022.4.23)

今日の単語: playoffs

playoff (あるいは play-off) の説明をAmerican Heritage Dictionary(ahdictionary.com)で見ると
① A final game or series of games played to break a tie.
② A series of games played to determine a championship.
となっています。
① 同点や同順位の状態を解消するため最後に行われる試合(や一連の試合)
  =(引き分け・同点の時の)決勝試合
② 優勝を決定するために行われる一連の試合
  =優勝決定戦シリーズ
のような意味ですね。

例えば、ゴルフで予定ラウンド終了してトップスコアの選手が複数いる場合に、優勝者を決めるために追加のラウンドが行われるのは、①に当たると思います。

一方、野球などで優勝チームを決定するための一連の試合が予め設定されているのは、②のパターンです。
(上位チームで優勝決定戦をやれば盛り上がりますし、そうなれば儲かります・・・。)
なお、優勝決定シリーズを指すなら、複数の試合があるということですから複数形 playoffs が普通です。

これ、決勝試合や優勝決定シリーズと言ってもいいのですが、日本語でもプレイオフという方が多いと思います。

優勝盾のイラスト

今年、新リーグとなった国内のラグビーでも、優勝を決めるプレイオフが予定されています。

The championship of Japan Rugby League One 2022 will be decided by playoffs among the top four teams in its Division 1.
Saitama Panasonic Wild Knights have already earned enough points to advance to the playoffs after winning the match against Yokohama Canon Eagles on April 23.
The other two teams, Tokyo Sungoliath and Kubota Spears Funabashi Tokyo Bay, have also qualified for the playoffs on points, so the Eagles, Toshiba Brave Lupus Tokyo, and Toyota Verblitz will compete for the last slot in the remaining two rounds.

「ジャパンラグビーリーグワン2022の優勝は、ディビジョン1の上位4チームのプレイオフによって決まります。
4/23の横浜キャノンイーグルスとの試合に勝って、埼玉パナソニックワイルドナイツは既にプレイオフ進出に十分な得点を獲得しました。
他に東京サンゴリアスとクボタスピアーズ船橋・東京ベイのプレイオフ進出も決まっていますので、残りの2節で最後の1枠をイーグルス、東芝ブレイブルーパス東京とトヨタベルブリッツが争うことになります。」

Go Wild Knights !

Wild Knights vs Steelers!(steelerって何?)-🗡-#つぶやき英単語 1589

(2022.4.17)

Steelersと言えば、アメフトのNFLならPittsburgh Steelers なんですが、
日本のラグビーチーム「コベルコ神戸スティーラーズ Kobelco Kobe Steelers』も忘れてはいけません。ちょっと、このチーム名について書きたいと思います。

そもそものところから言うと、
steelは『鋼、鋼鉄』のことです。
この steel という単語は、硬いものの意味の古語英語に由来するようです。

Oxfordの辞書のサイトでの説明では、
steel  (NOUN)
A hard, strong, gray or bluish-gray alloy of iron with carbon and usually other elements, used extensively as a structural and fabricating material.
  (名詞)
構造材や加工材として広く使用される硬くて強い灰色または青みがかった灰色の鉄合金で、炭素を含み通常は他の元素も含有する」
ということになります。
(細かな話ですが、鋼 steel は鉄 ironとは区別して覚えておいてください。)

では、steeler は何なのかというと、
merriam-webster.comの説明では以下の通りです。
steeler (NOUN)
one that steels especially : a smith who steels edged tools
「鋼鉄に関する作業・仕事をする人、特に刃物に鋼の刃をつける鍛冶職人」

ついでに、steelという動詞
to overlay, point, or edge with steel 「鋼鉄で覆ったり、尖った先端や刃をつける」と説明されています。
またこの動詞には
to fill with resolution or determination 「決意を固める」のような意味も有ります。

鉄兜と鎧を着た兵士のイラスト

Pittsburgh Steelers は米国で鉄鋼産業で有名な地域を地元にしていますし、
Kobelco Kobe Steelers は鉄鋼会社である神戸製鋼のチームです。
いずれも、鋼鉄に関係する地域性や会社と言うことから Steelers というチーム名なわけですが、鋼のような体を持つ男たちの集団と見ても間違いではありませんね。

🏉

さて、4/16(土)に熊谷で行われたジャパンラグビーリーグワン第13節、
埼玉パナソニックワイルドナイツ vs コベルコ神戸スティーラーズ 見てきました。
37対31でワイルドナイツの勝利でした。不敗継続です。
鋼のチームらしくスティーラーズがモールで押し込む場面も有り、なかなかのぶつかり合いでした。
ワイルドナイツも良く勝ち切りました。


佐々木投手の達成記録-⚾-#つぶやき英単語 1584

(2022.4.12)

4/10の対オリックス戦で、千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手が素晴らしい投球で、いくつもの記録を作りました。

Perfect game 完全試合
19 strikeouts: Tied for the most strikeouts in a game 
 19奪三振=1試合の最多奪三振タイ記録
13 consecutive strikeouts: New record for consecutive strikeouts
 13連続奪三振:連続奪三振の新記録
など。 

Sasaki pitched a perfect game on this day, the first time in 28 years in Japanese professional baseball (NPB). He is the 16th pitcher in NPB history to achieve a perfect game, and at 20 years and 5 months old, he is the youngest ever to do so.
He also struck out 13 consecutive batters in this game, which is a new NPB record. He also tied the record for strikeouts in a single game with 19.
With a fastball over 160 km/h and a sharp fork ball, his perfect pitch count of 105 pitches was truly overwhelming.

佐々木投手はこの日完全試合を達成しましたが、これは日本のプロ野球(NPB)で28年ぶりの快挙だそうです。完全試合はNPB史上16人目で、20歳5か月での達成は史上最年少です。
また、この試合で13連続奪三振をあげていて、これが新記録です。また、一試合の奪三振19個もNPBタイ記録です。
160km/hを超える速球と鋭いフォークボールで球数105球でのパーフェクトは、まさに圧倒的なピッチングでした。


英語で「換算する」は?-⚾-#つぶやき英単語 1582

(2022.4.10)

今日は『換算する』の英語について。

異なる単位や通貨の間で換算が必要な場合が有りますが
この『換算する』を和英辞典で引くと convert という動詞が出ています。

例えば、次のように使われます。
To settle the expenses on my overseas business trip, I converted the amount from dollars to yen at the default exchange rate.
「海外出張の費用清算のため、私は既定の為替レートで金額をドルから円に換算しました」

Ball speed of 100 MPH is approximately 160 km/h when converted to metric units.
「100MPHの球速は、メートル法に換算すると約160km/hです」

因みに、MPHは miles per hour で mile での時速の単位です。
1MPH=1.609344km/h になりますので、100MPHは160.9km/hになります。
(エンゼルスの大谷選手の球速が話題になるので、米国で用いられるマイル時速、MPHにはだいぶ馴染んできた感じです。)

野球のピッチャーのイラスト(オーバースロー)

convertは、他にも『(…を…に) 変える、転換する、(人を)改心させる、転向させる』や『変わる、切り替える、転向する』などの意味にもなります。
名詞は conversion ですね。

なお、convert の語源は、「方向を変える」の意味のラテン語だそうです。

負けるな Wild Knights!―🏉-#つぶやき英単語 1581

(2022.4.9)

日本の国内ラグビーで、ワイルドナイツは実際に行われた公式戦では2020年から一回も負けたことが有りません。
Wild Knights have not lost a single official game played actually on the field since 2020 in Japanese domestic rugby.

今シーズン、コロナ感染のせいで2試合がワイルドナイツの不戦敗となりましたが、これらの中止試合を除くと、ワイルドナイツは2020年から25試合して24勝1引き分けです。
They lost two games by default due to COVID-19 infections this season. Excluding these cancelled games, the Wild Knights have played 25 games since 2020, winning 24 and drawing one.

なので、2019年のラグビーワールドカップからのにわかファンである僕は、ワイルドナイツが実際の試合で負けるのを見たことがありません。
So, as a newbie fan after the Rugby World Cup 2019, I have never witnessed the Wild Knights lose an actual game.

このごろぎりぎりの接戦が続きますが、ワイルドナイツにはできるだけ連勝を伸ばしてほしいと思います。
頑張れ、ワイルドナイツ。
There have been a few close games recently, but I would like to see the Wild Knights extend their winning streak as long as possible.
Good luck, Wild Knights.

Wild Knights vs. Shining Arcs 
April 9, 2022

一字違い foul とfowl は?―🐣-#つぶやき英単語 1577

(2022.4.5)

また、一字違いシリーズ。

foul : 発音は fául (ファウル) です。
形容詞として『悪臭のある、不快な、腐った、泥まみれの、汚染した、(パイプや煙突が)詰まった、(言動が)野卑な、不愉快な、(行為・方法が)不正な、卑劣な、反則の、(天気が)悪い』などの意味が有ります。
『不正に』の副詞にもなりますし、『汚す、汚れる』などの動詞としても使えます。
もちろん、名詞で競技の『反則、ファウル』や野球の『ファウルの』の意味も有ります。
これ、語源は「悪臭がする」の意味の古期英語だそうです。
(なるほど、臭いがするくらい汚かったり、卑劣だったりするのですね。)

fowl: 発音は fául (ファウル) ・・・・上と同じです。
こちらは『家禽、ニワトリ、鳥類、鶏肉』の意味です。
動詞でも『野鳥をとる』の意味で使われる場合が有ります。

発音が同じなので紛らわしいのですが、
fowl の方にはwing のw があるから鳥と覚えてもいいかもしれませんね。

ニワトリのキャラクター

無理やり、両方入れた例文です。
Such a foul place is not suitable for raising fowls.
「そんな不潔な場所は、家禽を育てるのに適していません。」

(せめて快適に育ってほしい。)