locust plague は何? – 🌾- #つぶやき英単語 1200

(2020.6.27)

locust plagueって?

locust を辞書で引くと『バッタ、イナゴ』と出ています。
(セミもlocustという場合もありようで、なんか大雑把。)
plague は『大厄災、疫病』『(害虫などの)大発生』などの意味です。

それで locust plague は、「バッタ類、特にトビバッタ、ワタリバッタの類の大量発生による災害」のことを言います。
日本語では『蝗害(こうがい)』だそうです。(蝗はイナゴの漢字表記ですね。ただ、locust plague起こすのは、イナゴじゃなくて一部のバッタなんだそうですが。)

今、desert locust (サバクトビバッタ、学名Schistocerca gregaria)の大発生が世界的に脅威になっているようです。写真でもやばいことになっているのが分かります。

こういうの今に始まったことではないんです。

旧約聖書の出エジプト記(Exodus)では、神が奴隷状態であったユダヤ人を開放するためにエジプトに起こした10の災厄の中にもLocustsが入っているんです。紀元前13世紀ごろにも大規模なlocust plague が起こったということですね。

モーゼが神の言葉としてLocustsのことをエジプト王に伝えるところは、英語だとこんな感じ。
If you refuse to let them go, I will bring locusts into your country tomorrow. They will cover the face of the ground so that it cannot be seen. They will devour what little you have left after the hail, including every tree that is growing in your fields.
「もしあなたが彼ら(ユダヤ人)を解放することを拒むなら、明日あなたの国に locusts(バッタ)を連れてくる。 それらは地面を覆って見えないほどになり、畑に生えている木も含め、雹の被害を免れたものまで食い尽くすだろう。」

Locustsは8番目の災厄で、前の災害が雹 hail だったんです。
神様って実力行使付きで脅したりもするんですよ。

このトビバッタlocustには、普段の「孤独相=solitary phase」と呼ばれる体から「群生相=gregarious phase」と呼ばれる移動に適した体に変化する相変異(phase polymorphism)という不思議な生態があるんです。
普通の環境で生まれたサバクトビバッタの幼虫は緑色で、個々に分かれて暮らす性質です。これが、草地が減少するなどで生育密度が高い状態で幼虫が生まれると色が黒っぽくなる外観上の変化が有り、相対的に羽が大きくなり移動に適した体になって、集団で行動するんです。

よく環境が人を変えるといいますが、環境は虫も変えるんですね。

人間も集団になると、普段ではしないようなことをしちゃうことがあるようで・・・。集団の力って恐ろしいです。

コロナ関連: PCR test using saliva – 😷 – #つぶやき英単語 1192

(2020.6.8)

先週のJapan Times の記事のタイトルで
Japan approves safer, easier PCR virus test using saliva
「日本がより容易・安全な唾液によるPCR ウイルス検査を承認」というのが有りました。

saliva が『唾液』です。

因みに、よだれを垂らすとかは、dribble salivaなんですね。
カッコ悪いドリブル。
  He often dribbles saliva while sleeping.
  「彼は寝ている時によくよだれを垂らす」

🤧

で、PCRなんですが、
既存の方法では、綿棒(cotton swab)で 鼻の奥の粘液(mucus)を採取しなければいけなかったので、くしゃみとかで採取する人は感染する可能性もあったんですね。鼻も痛そうだしね。

唾液 saliva なら自分で容器入れればいいので、ずいぶん簡単。
ちゃんと保険も効くようで。

実用化に尽力いただいた方たち、ありがとうございます。
薬やワクチン Vaccine を開発してる方たちも、よろしくお願いしますね。

ラグビーTier 1のtierは何?―🏉―#つぶやき英単語 1181

(2020.5.4)

日本はラグビーのTier 1になるらしいですね。久々の良いニュース。(でも、こういうのは本決まりになってから報道した方がいいんじゃないでしょうか。)

で、tierって何? ・・・ 気になるから調べます。👍  

辞書で引くと、tier は『(上下にならんだ)段、層、列』ということです。

「3段のケーキ」は、a cake with three tiers だそうです。そういうイメージか。

tier one とか first tier というと「最上位」のことで、
tier one company なら「一流企業」です。

ラグビーの最強豪国に位置するTier 1は、今のところ以下の10ヶ国です。

South Africa 南アフリカ (ランキング1位)
New Zealand ニュージーランド (2位)
England イングランド (3位)
Ireland アイルランド (4位)
France フランス (5位)
Wales  ウェールズ (6位)
Australia オーストラリア (7位)
Scotland スコットランド (8位)
Argentina アルゼンチン (10位)
Italy イタリア (14位)

日本 は今まで下のくくりのTier 2でしたが、現在のランキングはScotlandとArgentinaの間の9位ですから、11チーム目のTier 1 になる資格は十分にありますね。

Tier 1になるというと、強豪国の国際試合に日本代表がどう組み込まれていくかが興味深いところです。ヨーロッパ主体のSix Nations、南半球のRugby Championshipのいずれかに入るのでしょうか。(もしかしたら国際試合の枠組みやtierの制度など、ラグビー界が大きく変わっていくきっかけになるのかもしれません。)

変化に伴って、日本国内のリーグのあり方などの議論も出てくるのでしょうか。プロリーグの構想もあるんですよね。日本のラグビー関係者の方々もここはよく考えて、良い道筋をつけていただきたいと思います。楽しみに見守ります。

1175)コロナ関連用語をCambridgeに教わる

つぶやき英単語1175   (2020.4.19)

Cambridge dictionaryの最近のツイートで、こんなのが有りました。

「最近、Coronavirusのニュース記事でこんな単語を見たことがありますか?  下のコメント欄で、これらの言葉使って練習してみてください。 安全に過ごして!」みたいな。

外ほっつき歩かないで英語の勉強してろ、ということですね。

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epidemic 名詞 「 同時に多くの人々が特定の病気になること」=『(病気の)流行 』です。 😐これは、よく見る。

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pandemic 形容詞「(病気が)地域内のほぼすべてに、または人々、動物、植物のグループのほぼすべてに広まっている」

名詞のpandemicもありますね。😐もはやパンデミックは身近な日本語です。

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Mitigation 名詞 「何かの有害、不愉快あるいは悪さの程度を減らす行為」=『緩和、軽減』 😐なるほど。

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Zoonosis 名詞 「動物から人間に広がる病気」=『動物原性感染症』 😐動物園の名前ではないのだな。

👉

Cambridge dictionary さんの言う通り、英作文で使ってみました。

We are used to seasonal flu epidemics. 「 私たちは季節性インフルエンザの流行には慣れています。」

Unlike these, recent COVID-19 is an impact for us, being pandemic. 「それとは違い、最近の新コロナウィルス感染症はパンデミックとなり、私たちに大きな影響を与えています。」

One of the mitigations against this is city lockdown.

「これを緩和する対策の一つが都市封鎖です。」

For the first time, we have realized that a zoonosis could give rise a real risk for our society.

「私たちは、人畜共通感染症が私たちの社会に真のリスクをもたらす可能性があることを初めて認識しました。」

😐おかしなところが有ったら、教えてください。勉強させていただきます。

1172)コロナで覚えたcontractの意味

つぶやき英単語1172  (2020.4.9)

contract というと『契約(する)』の意味で馴染みのある単語なんですが、それだけじゃないんです。

⚓️

ニュース記事の見出しで、こんなのがありました。

At least 100 sailors on US aircraft carrier contract COVID-19

by Victoria Gatenby01 Apr 2020 GMT+3

「米空母の乗組員の少なくとも100名が新型コロナウィルス感染症にかかる」

⚓️

contract には『(病気に)かかる』の意味もあるんですね。へえ。

1170)コロナ関連:不要不急の英語

つぶやき英単語1170   (2020.4.7)

新型コロナウィルス感染症(the novel coronavirus infective disease)の流行で、大変なことになってきました。いよいよ、緊急緊急事態宣言(declaration of state of emergency )が出されるところまで来ています。

対策として、不要不急な外出をしないように求められてますね。

『不要不急』は、nonessential and nonurgent と辞書に出ていました。(Weblio和英辞典)

essentialが『ぜひ必要な』なので、否定の接頭辞 non- のついたnonessentialは『ぜひ必要ということはない=不要』です。

urgent 『緊急の』に対し、nonurgentは『緊急ではない=不急』ですね。

ニュース記事では不要不急=nonessential になってたりします。nonessential and nonurgentだと長いしね。

日本語で不要不急とするのは、二つ重ねて強調したり、漢字四文字にして言葉の重みを増したいという気分からじゃないでしょうか。

実際の記事ではこんな感じです

The governor of Tokyo has again urged people to refrain from non-essential outings, warning that the capital is at a critical juncture in preventing an explosive spread of the coronavirus. (NHK WORLD JAPAN Friday, March 27)

「東京都知事は、首都がコロナウイルスの爆発的な広がりを防止する正念場にあると警告し、人々に不要不急の外出を控えるよう再び要請しました。」Zuka隊長訳

この文の中でnon-essential outing だけ斜体で強調されてます。訳すの「不要の外出」でもいいんですが、斜体で強調してる気持ちを汲み、ニュースでも耳馴染んでる「不要不急の外出」にしときました。

1163)torch bearer 🔥

つぶやき英単語1163 (2020.3.26)

torch bearer で『聖火ランナー』です。

🔥

bearer は『運搬人』の意味で、トーチを運ぶ人=聖火ランナーということです。

聖火ランナーは、bearer of the flame とも言われるそうです。flame は『炎』ですね。

🔥

bearer の元の bear という動詞は、たった4字の簡単な単語に見えますが、いろんな意味があって、結構曲者です。

例えば、『産む、生む、耐える、負う』身に付ける、もつ』など。で、『運ぶ』の意味もあるんですね。

実は、語源となる古記英語の意味は、この「運ぶ」なんだそうですよ。

🐻

因みに、同じ綴りで『熊』のbear もありますね。これは、別の語源で、茶色の動物的なところから来てるらしいです。

🔥

東京オリンピック、延期が決まりました。まあ聖火リレーも感染症を気にしながらというのでは有り難みも無いので、判断としては妥当だと思いますけど。

1162)新型コロナ関連の英語 lift lockdown on Wuhan

つぶやき英単語1162 (2020.3.24)

CNNの記事の見出しです。
China to lift lockdown on Wuhan, ground zero of coronavirus pandemic (By Nectar Gan, CNN, Tue March 24, 2020)

「中国がパンデミックの起点である武漢の封鎖を解除へ」

lift lockdown で「封鎖措置を解除する」なんですね。

lift には『(禁止令などを)解除する』の意味があるんです。(上がるとか上げるだけじゃないんだね。)

Wuhan has been sealed off since mid-January

「武漢は1月中旬から封鎖されてきた」BBC News の中の記事から。

seal off は『封鎖する』です。

🌙

Nice to set up a curfew (The connection, 24 March 2020)

「ニースが外出禁止令の開始へ」

curfew は、『(夜間)外出禁止令』の意味です。この記事の中でわざわざdaily curfewと書いています。夜だけじゃないんですね。(大変だな)

僕は前に政情不安な国でクーデターが起きて夜間外出禁止令が出てるというニュースで curfew を覚えたんですが、まさか感染症対策でこの単語出てくるとは。

🤔

新型コロナウィルスの問題、ヨーロッパやアメリカで状況悪化してますね。中国は山越えたって感じですけど、本当かなあ。

1144)good riddance

つぶやき英単語1144 (2020.2.5)

good riddance は『やっかい払い』の意味なんですね。

riddanceが『(不要な物の)除去』や『(好ましくない状態からの)脱出・解放』の意味とのこと。

🙊

Good riddance! だと、「やっかい払いできてせいせいした」になるんです。

これからEU離脱する英国に対して、 EUの関係者がこれを言ったというのが記事になってました。

🇬🇧

EUの大使級会議で、議長国クロアチアのEU常駐大使が英国のEU大使への別れのあいさつで、Good riddance!と言っちゃったんですね。

🇭🇷

Good luckというつもりだったと言うんだけど、本当かな。

1141)facepalm

つぶやき英単語1141  (2020.1.28)

face 『顔』と palm『手のひら』がくっついた単語 facepalm 。

『 (恥、嫌悪、失望などから) 顔を手のひらで覆う(しぐさ) 』の意味です。名詞も動詞もあります。

🙈

英辞郎には、「つまらない駄じゃれを聞いた時などに 、嫌悪感、羞恥心、不信感を表す。 」との説明がありました。

「だめだこりゃ」って感じですか。

どうなんだろう。ここまでのリアクションを引き出す駄じゃれって。下ネタかな。

実際に顔を手で覆うかはともかく、私たちの代表のはずの国会議員がいろいろ問題を起こしてたりするニュースに接すると、facepalmしたい気分にはなりますね。