(2025.1.23)
『経験則』とは、経験をベースに得られた法則のことですが、
英語ではこれを empirical rule と言います。
empirical が『経験的な』の意味です。
例文です。
Heinrich’s law is an important empirical rule in the field of workplace accidents.
「ハインリッヒの法則は、労働災害の分野で重要視される経験則です。」
「1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300の異常(ヒヤリ・ハット)が存在する」というのがハインリッヒの法則です。
これは原理から導き出される法則とは違いますが、安全を考える上では重要な経験則になっています。
何かヒヤッとしたことが有ったら、それを放置しないで、その原因を取り除いておくことが大切です。
なお、『経験則』で辞書を引くと empirical rule の他に、
rule of thumb という表現も出てきます。
これは正確ではないが実用になる方法を指すようで、
『経験から得た方法、おおざっぱなやり方』のような意味にもなります。
直訳すれば rule of thumb は「親指のルール」ですが、これは昔の木こりが親指で寸法を測っていたことに由来するらしいです。