sweepの使い方は二刀流かも―⚾―#気になる英語調べ隊 2740

(2025.10.18)

『掃除する、掃く』という意味の動詞 sweep (過去形 swept )は、
目的語として「掃く場所(部屋、床など)」と「掃くもの(ほこり、落ち葉など)」のどちらもとります。
 He swept his room.  「彼は部屋を掃いた」
 He swept fallen leaves. 「彼は落ち葉を掃いた」

野球に関しては、この sweep が『(シリーズ戦などに)全勝する、スイープする』の意味になりますが、これも目的語としてスイープした「シリーズ」と「対戦相手」の両パターンで使えます。

The Dodgers swept the National League Championship Series.
「ドジャースはナショナル・リーグ優勝決定シリーズでスイープ勝ちした」

The Dodgers swept the Brewers in the National League Championship Series.
「ドジャースはナショナル・リーグ優勝決定シリーズでブルワーズをスイープした」

今年のMLBのポストシーズンはドジャースの日本人選手の活躍も有って
面白いですね。

MLBのWCS,DS,LCS,WSは?―⚾―#気になる英語調べ隊 2739

(2025.10.18)

MLB (Major League Baseball) のポストシーズンのシリーズ名を見ておきましょう。

WCS (Wild Card Series): ワイルドカードシリーズ
 各リーグの地区優勝チームを除く勝率上位の3チームと、地区優勝チームの中で最も勝率の低い1チームの計4チームが行うシリーズ。2戦先勝(最大3試合)。

DS (Division Series): 地区シリーズ、ディビジョンシリーズ
 地区優勝したチームのうち勝率上位の2チームとWCSを勝ち抜いた2チームで行われる3戦先勝(最大5試合)のシリーズ。

LCS (League Championship Series): リーグ優勝決定シリーズ
  DSを勝ち上がった各リーグ2チームが4戦先勝(最大7試合)で戦い、各リーグのチャンピオンを決めるシリーズ。
 アメリカンリーグは ALCS (American League Championship Series)
 ナショナルリーグは NLCS (National League Championship Series)

WS (World Series): ワールドシリーズ
 アメリカンリーグとナショナルリーグのチャンピオン同士が4戦先勝(最大7試合)で戦い、ワールドチャンピオンを決定する。


佐々木朗希投手はカレ?―⚾―#気になる英語調べ隊 2738

(2025.10.11)

MLBドジャースの佐々木朗希投手、ポストシーズンでリリーフとして大活躍してますね。特にフィリーズ戦で8~10回の9人をパーフェクトで抑えたのは圧巻でした。

Xにもこんな感じのポストがされるぐらいです。

Holy shit
Roki Sasaki is actually HIM

大文字にしたHIMとかHim は、ただの『彼』ではなくて
『神』の意味で使われる場合が有ります。

なので、上のポストは
「なんてことだ。
 佐々木朗希はまじで神だ。」
ということですね。

(佐々木投手、本当に救世主という感じです)

ノーベル化学賞:「金属有機構造体」の英語は?―⚗️―気になる英語調べ隊 2737

(2025.10.9)

京都大学の北川進特別教授が『金属有機構造体』の開発に関して今年のノーベル化学賞(Nobel Prize in Chemistry)を共同受賞されました。

この 『金属有機構造体』は metal–organic frameworks (略してMOF)だそうです。

ノーベル賞のサイトでは次のように説明されています。
The constructions they created – metal–organic frameworks – contain large cavities in which molecules can flow in and out. 
彼らが創り出した構造体——金属有機構造体——は、分子が出入りできる大きな空洞を含む。

この孔の多い構造のMOFに、ガスの貯蔵・分離や触媒などの機能を持たせることが可能で、様々な応用が期待されています。
これを利用した大気中のCO2の捕集や燃料への転換というようなアイデアも有るようです。

「制御性T細胞」の英語は?―🦠―#気になる英語調べ隊 2736

(2025.10.7)

今年のノーベル生理学・医学賞を坂口志文先生が受賞され、
その研究内容の説明のため『制御性T細胞』という言葉がニュースなどでも取り上げられています。

『制御性T細胞』は、英語で regulatory T cell (略してRTCあるいはTreg) だそうです。
(regulatory は『制限(調節)するための』の意味の形容詞です。)
この制御性T細胞は、免疫システムが自分の細胞を攻撃するのを抑えるブレーキのような作用を果すものらしいです。

これに関連してXにこんなポストが有りました。

Saori Hayami congratulated Osaka University’s Professor Shimon Sakaguchi on winning the 2025 Nobel Prize in Physiology or Medicine for his groundbreaking discovery of regulatory T cells!
「早見沙織が、制御性T細胞の画期的な発見により2025年ノーベル生理学・医学賞を受賞した大阪大学の坂口志門教授を祝福!」

Hayami voiced the Regulatory T Cell character in the “Cells at Work!” anime.
「早見はアニメ『はたらく細胞』で制御性T細胞のキャラクターの声を担当した。」

制御性T細胞(の声の人)からのお祝いメッセージは、坂口先生もちょっとびっくりかも知れまっせん炎。

「自民党総裁選」の英語は?―📰―#気になる英語調べ隊 2735

(2025.10.4)

英語で『自由民主党総裁選挙』は、
the Liberal Democratic Party’s presidential election です。
短く『自民党総裁選』と言うには、
略した党名のLDP を使った LDP presidential election の方が近いかもしれません。
(自民党の『総裁』は president なのですね )

LDP presidential race も『自民党総裁選(選挙戦)』の意味で、英語の記事で使われています。

ついでに言うと
『立候補者』は candidate 、『立候補』がcandidacy です。

今、やってるみたいですけど・・・。

カーショー投手に対する大谷選手の英語メッセージ-⚾―#気になる英語調べ隊 2734

(2025.9.20)

ドジャースのカーショー投手が現役引退を発表し、今日のジャイアンツ戦がレギュラーシーズン本拠最終登板でした。

このカーショー投手に向けた大谷翔平選手の英文メッセージがReddit に出ていました。

“Congratulations on a wonderful playing career and a Hall of Fame career. I have always respected the way you approach your business in such a professional manner, and the success you have achieved is the result of your dedication and passion for this game. It has been amazing to compete against you over the years, and now it is truly an honor to share a World Championship with you as your teammate. Let’s enjoy this last month and finish it off in a spectacular way!!”

訳すとこんな感じでしょうか。
「素晴らしい選手生活と 殿堂入りに値するキャリアを お祝い申し上げます。あなたが常にプロフェッショナルなやり方で 仕事に取り組む姿勢を 私は深く尊敬してきました。あなたが成し遂げた成功は、この競技への献身と情熱の賜物です。何年もあなたと競い合えたことは 素晴らしい経験でした。そして今、チームメイトとしてワールドチャンピオンを共に勝ち取れたことは 本当に光栄です。この最後の1ヶ月を楽しみ、見事な形で締めくくりましょう!!」

大谷選手は今日の試合、逆転3ランホームランも打ってカーショー投手の負けを消し、
大切な試合に花を添えました。

12 to 6 curveball ―🕕―気になる英語調べ隊 2733

(2025.9.20)

MLBのテレビ中継で解説の人が、
ドジャースのカーショー選手のカーブを12 to 6 (twelve to six)と言っていました。

これは twelve to six curveball 、変化球の『縦のカーブ』のことになります。
時計の12時から6時方向に曲がるという意味で、特に縦にまっすぐ大きく曲がり落ちるようなカーブを指すようです。

実際にRedditでもこんな風に使われていました。
 (ここでは12-6の表記になってますけど、同じことですね)
Clayton Kershaw’s legendary 12-6 curveball, captured from the field!
「フィールドから見たクレイトン・カーショーの伝説的な縦のカーブ」

カーショー投手、今シーズンで引退するとのことですが、
このカーブで空振りとれてるし、まだまだ通用しそうです。

英語で「快楽主義者」は?―🥰―#気になる英語調べ隊 2732

(2025.9.18)

hedonist が『快楽主義者』の意味になります。
発音記号は、híːdənist か hédənəst です。

関連語としては
hedonism (発音記号 híːdənìzm)が『快楽主義』、
hedonic (hidɔ́nik)が『快楽的な』です。

これらの語源は、喜び、楽しみ、愉快の意味のギリシャ語 hēdonē だそうです。

(hedonist が英単語のアプリで最近出てきました。
「快楽主義者は、お酒飲み過ぎてヘドニスト」とかで覚えればいいかも。)

epicurean も『快楽主義者』の意味になりますが、
これは『快楽趣味の』の意味の形容詞でもあります。
epicureanism が『快楽主義』です。
これらの言葉は、
古代ギリシャの哲学者 Epikūros エピクロスに由来するそうです。

エピクロスは紀元前4世紀ごろの人らしいので
「元祖 快楽主義者」と呼んでもいいかもしれませんね。

NOBLETIGER は?―⚾―#気になる英語調べ隊 2731

(2025.9.14)

MLB関係で英語のコメントで、NOBLETIGERという言葉が出てくることがあるのですが、
「高貴な虎」って何?

これは野球で無死満塁のチャンスがありながら、
結局チームが1点も奪えなかった状況を指し、
“No-Outs Bases-Loaded Ending with Team Incapable of Getting Easy Run”
「ノーアウト満塁の場面で、チームが簡単な得点すら奪えないまま終了」
の頭文字からできた言葉だそうです。
略語・頭字語だったんですね。

野球を見ていると、ノーアウト満塁のチャンスで点が入らないことがよく有るような気がするのですが、印象に残るからそう思うのかもしれません。
今日のドジャースとジャイアンツの試合でもNOBLETIGER が有りました。
(大谷選手の前でダブルプレーで攻撃が終えるのはやめてほしい)

NOBLETIGERって、「気高い虎」が相手チームを気の毒に思って
得点せずに許してやっているみたいに考えると、ちょっと面白い感じですけど。