overrun の意味はオーバーランだけじゃない―🚘―#気になる英語調べ隊 2298

(2024.9.24)

定位置などを走り過ぎることを日本語でも『オーバーラン』と言いますが、
当然、overrun という英単語にもこれに当たる意味は有ります。
また、この単語は動詞として『(定位置などを)オーバーランする、走り越す』の意味でも使われます。
(野球でベースを通り過ごしてしまうオーバーランで、タッチアウトになるのもたまに見ますね。)

ただ、このオーバーランとは異なる意味の overrun も有ります。

例えば
Weeds are overrunning the garden.
「雑草が庭を覆いつくしている」のように、
overrunは『(雑草‣害虫が)はびこる』の意味にもなるのです。

他に、overrun は『(国などを)侵略する』の意味にもなります。
(庭も雑草に侵略されているみたいなものか)

また、overrun には『(限度などを)超える』や名詞の『超過』の意味も有りますが、
これはオーバーランと近いイメージかもしれません。

ovate と ovation の関係は?-⚾-#つぶやき英単語 1658

(2022.6.24)

ovate と ovation という二つの単語の関係は?

例えば、
abbreviateは『略する』で、abbreviation は『省略、略語』です。
これは動詞にtionがついて関連した意味の名詞が出来ているわけで、
この両単語は人間で言えば親子か兄弟みたいな関係だと思います。

では、同じような形の ovate と ovation だとどうでしょうか。
実は、ovate と ovationは意味的に無関係なのです。
ovation は 『大かっさい、熱烈な歓迎』の意味です。
ところが、ovateは 『卵形の』の意味の形容詞で、ovation とはこれと言って関連が有りません。
人間に例えるなら、この二つの単語は「他人の空似」みたいなものです。
この形で無関係っていうのが、ちょっと紛らわしい感じですね。

Angels の大谷選手の最近の活躍すごいですね。
ホームラン2本打って8打点の翌日は、投げて8回無失点、13奪三振とか。
球場の観客も、みな立ち上がって拍手してました。
それを見て、
「 standing ovation のovation にはもとになる動詞か何かあるのか?」
と気になって調べたら、こんな結果でした。

overthrow とオーバースローは?―⚾―#つぶやき英単語 34

(2014.7.1)

野球関係の話ですけれど、
英語のoverthrow は『高めに暴投する』ということであり、
日本で言う上手投げ(オーバースロー)の意味ではないそうです。

では、このカタカナで使っているオーバースローのことを英語で何と言うのでしょうか?
上手投げ、オーバースローは、英語では overhand throwoverhand pitchになります。
日本でも上手投げ=オーバーハンドという言い方もしますね。

例文
The pitcher has recently changed his style from overhand throw to submarine.
「そのピッチャーは最近、上手投げから下手投げにフォームを変えた。」
(下手投げは日本でも使われている通り、submarine と呼ばれます。でも、アンダーハンドとは言わないようです。)


ちなみに、overthrow と言う言葉は
『(政府などを)転覆する』や『(価値観などを)ひっくり返す』という意味でも使われます。

例文
They were involved in a plot to overthrow the government.
「彼らは政府を転覆するための陰謀に巻き込まれた。」