英語で「よく学び、よく遊べ」は?-#つぶやき英単語 1608

(2022.5.6)

校長先生のお話に出てきそうな『よく学び、よく遊べ』という言葉は、英語ではどう言えばいいでしょうか?

これ、辞書サイトのWeblioで見ると
 Work hard and play hard.
という表現が出ています。
これはちょっと簡単だったでしょうか。

では、『よく学び、よく遊べ』というのが、そもそも英語から日本語に翻訳されて定着したという話をご存知ですか。
その元になったのは、上の英文とは少し違うらしいんです。
コトバンクというサイトの説明では、
『よく学び、よく遊べ』は、英語のことわざの
Work while you work, play while you play. の翻訳が明治時代に入ったもので、修身や国語の教科書でも教えられていたのだそうです。
「学ぶときはよく学び、遊ぶときにはよく遊べ」ということですね。

おもちゃで遊ぶ人のイラスト(スーツ)

まあ、教科書とか教育関係で使われたのでwork が「学べ」になっていますが、
働いている人なら、Work hard and play hard.を『よく働き、よく遊べ』と理解しておいていいと思います。
ゴールデンウィークで大いにリフレッシュして、連休後は仕事をがんばりましょうか。


英語で「鎧兜 よろいかぶと」は?-🎏-#つぶやき英単語 1607

(2022.5.5)

5月5日、こどもの日は昔風に言うなら端午(たんご)の節句です。
端が「はじめ」の意味であり、端午は5月最初の午(うま)の日のことでした。
奈良時代以降、午という文字の音「ご」が五に通じることなどから、5月5日が端午の節句として定着してきたのだそうです。

この日に飾る五月人形には『鎧兜(よろいかぶと)』が付き物ですけれど、
これを英語で一語で言うなら armor になると思います。

Weblioで見ても、armor の訳語に『よろいかぶと,甲冑(かつちゆう)』が出ています。
ここで甲冑は「胴部を守る鎧(甲、よろい)と、頭部を守る兜(冑、かぶと)からなる武具」のことです。

armor は軍事用語の『装甲』の場合も有りますし、英語でarmor と言えば西洋式の甲冑が第一に思い浮かぶかもしれません。
そこで、日本式の『鎧兜』と限定する場合には、samurai armorとでもしておけばいいでしょう。
また、兜も含めた一揃いの鎧兜は、a suit of samurai armor という言い方になろうかと思います。

なお、『兜』はhelmet の一種ですが、文脈上分かりにくければ、
samurai worrier helmet などの言い方がよいかもしれません。

鎧兜を着た男の子のイラスト

例文です。
At the entrance to the clubhouse of a rugby team, Saitama Panasonic Wild Knights, a magnificent samurai armor is displayed as a symbol of the team.
ラグビーチーム、埼玉パナソニックワイルドナイツのクラブハウスの入り口には、チームのシンボルとして立派な侍の鎧兜が飾られています。

Its helmet is adorned with buffalo-like horns and a lightning bolt-shaped ornament.
The team’s color blue is also featured in several places on the armor.
その兜には、水牛のような角と稲妻の形の飾りがついています。
また、鎧兜のところどころにチームカラーの青色が用いられています。

As a fan of Wild Knights, I feel that this suit of armor is sending good energy to the team.
Go Wild Knights!
ワイルドナイツのファンとしては、この鎧兜がチームに良いエネルギーを送ってくれているように感じます。
頑張れ、ワイルドナイツ!

The Samurai armor of Wild Knights



shun は?-😒-#つぶやき英単語 1606

(2022.5.4)

オンライン英会話のレッスンで出てきた shun という単語を知らなかったので、質問しました。

説明してもらって avoid 『避ける』の類義語と分かったんですけれど、後で辞書でも確認しました。

Oxford の辞書サイトでの説明
shun (TRANSITIVE VERB)
Persistently avoid, ignore, or reject (someone or something) through antipathy or caution.  
となっており、訳せば
shun (他動詞)
反感や警戒心から、(誰かや何かを)しつこく避けたり、無視したり、拒絶したりすること。」 ということです。

shun の発音は ʃʌ́n (シャン)です。
たった4文字ですが、英検だと1級ぐらいで出てくる単語らしいです。

まあ、でも出会った時が覚え時なので、
avoid『避ける』、ignore『無視する』、reject 『拒絶する』と合わせて覚えてしまおうじゃないですか。ついでにpersistently『しつこく』も。

例文で締めます。
She does shun that light-mouthed girl these days.
「彼女は最近、その口が軽い女の子を敬遠している」
He shunned meeting his fans privately.
「彼はプライベートで彼のファンに会うことを避けていた」

April showers bring May flowers.-🌹-#つぶやき英単語 1605

(2022.5.3)

「5月 ことわざ 英語」で検索すると、
April showers bring May flowers.
「四月の雨は五月の花を咲かせる」というのが出てきます。

これには長めのバージョンもあります。
March winds and April showers bring forth May flowers.
「3月の風と4月の雨が5月の花を運んでくる」

どちらにしても、日本語の「苦あれば楽あり」的な意味のことわざなんですね。

Wictionaryでは、文字通りの花についてのこと以外に拡張されて、
A period of discomfort or hardship can provide the basis for a period of happiness and joy.
「不快や苦難の期間が、幸福や喜びの時期の基礎となることもある」
の意味となることが説明されています。

今いろいろな花が咲いています。
これも、寒い風や冷たい雨に耐えた結果なのかもしれません。
世の中暗い話題も多いですが、きっといいことも有るはずなので、
ほどほどには頑張りたいとは思いますよ、僕も。

それにしても、もう5月なんですね。

「旅」の意味の英単語いろいろ-📺-#つぶやき英単語 1604

(2022.5.2)

今朝、テレビ朝日のグッド!モーニングの中の「林先生のことば検定スマート」というコーナーで、『旅』という意味の英単語 journeyのことを取り上げていました。

問題になっていたのは journeyの由来で、答えは「一日の仕事、一日の旅」という意味の言葉から来ているのだそうです。
林先生は journeyと類義語である travelとtripと比較して解説していました。

辞書サイトのWeblioでも、「旅」を意味する単語の意味の違いが説明されていましたので、それを語源も併せてまとめてみました。

travel  :もっとも広い意味で旅行の表す語で,特に遠い国または長期間にわたる旅行。
     語源は、「苦しんで旅する」の意味の中期フランス語。

trip   :通例用事か遊びで出かけ,また帰ってくる旅行。
     語源は、「踏む」の意の古語英語。
    (林先生も語源は「ステップを踏む」と説明していました。)

journey :通例かなり長い,時として骨の折れる旅で、
     必ずしも帰ってくることは意味しない。
     語源は「一日の(旅)」の意の古期フランス語。
     これは、『日誌、日記』の意味のjournalと同じ語源なんだそうです。

tour :観光や視察などのための計画に基づいて各地を訪れる周遊旅行
   この語源は、「旋盤,回るもの」の意味のラテン語だそうです。
   だから、見て回るような旅行のイメージなんですね。

voyage :海上の比較的長い旅行。
     語源は、「旅の費用」の意のラテン語。

excursion :レクリエーションなどのために多くの人が一緒に行なう短い旅行
     語源は、ラテン語で「外に走り出ること」の意だそうです。

キャリーケースを引く人のイラスト(男性)

そろそろ安心して旅行できるといいんですが。

run in the family は?-👨‍👨‍👧‍👦-#つぶやき英単語 1603

(2022.5.1)

今日の表現 run in the family

~ run in the family は『~が家族に遺伝している』という意味の表現です。

カルガモの親子のイラスト

dictionary.cambridge.orgのサイトでの説明では、
If a quality, ability, disease, etc. runs in the family, many members of the family have it:
「ある資質、能力、病気などが run in the family するということは、その家族の多くがそれを持つということ。」

なので run in the family という表現は、遺伝するなら能力でも病気などでも、良い悪いに関係なくこの表現を使っていいようです。

例えば、こんな感じでしょうか。
Stubbornness runs in your family, doesn’t it?
「頑固さは君の家系の遺伝なんじゃないの?」
No, I should say that strong willpower runs in my family.
「いや、強い意志力がうちの家系の遺伝だというべきでしょう。」
(このうちの人はみんな本当に頑固なのかも・・・)

英語で『和平』は?-🕊️-#つぶやき英単語 1602

(2022.4.30)

「人や国が争いをやめて平和になること」を『和平』と言いますが、
これは英語で何になるのでしょうか?

和英辞典で調べると、『和平』は peace ですと。

peace と言えば『平和』ですけれど、
この漢字をひっくり返した『和平』もpeace なんですね。

『和平交渉』なら peace negotiations になります。

例文です。
Peace negotiations should be pursued to prevent further civilian casualties.
「これ以上市民の犠牲を出さないために、和平交渉を進めるべきです」

オリーブの枝をくわえた鳩のイラスト

なお、日本語でも、和平と平和には「世の中が穏やかであること」などの共通のイメージがあり、基本的には類義語と言えます。
ただ、争いを納めて穏やかにする行為に関しては「和平」を用いるのが普通ということだと思います。

サッカーやラグビーのpitch は?-🏏-#つぶやき英単語 1601

(2022.4.29)

ジャパンラグビー リーグワンも、もう今週末でもう第15節です。
その 5/1(日)の埼玉パナソニックワイルドナイツの試合のメンバーが発表されました。

英文のツイートの内容はこんな感じです。
「チームメンバー発表!
今週末の日曜日に当地時間の14:30からNECグリーンロケッツ東葛と対戦するワイルドナイツのメンバーがこちらです。
この週末、世界中のファンからの応援を期待しております。
ピッチでお会いしましょう。」

パナソニックのこの試合のメンバーには今季初出場の選手が何人か入っているので、特に頑張ってほしいところです。
で、このツイートのSee you on the pitch!「ピッチでお会いしましょう」に関連して、
なぜラグビーとかサッカーの試合をする所をpitch=ピッチというかご存知ですか?

僕も最近、この言葉の由来を、ある英語のブログで読んで知りました。
(詳しくはこれです。→ Why Is a Soccer Field Called a Pitch? )

内容をかいつまんで言うと、
・古くから動詞 pitch が「しっかりと打ち込む、固定する」の意味で使われていた。
・クリケットの試合場にstump (杭状の道具)を打ち込むのを、pitching the stumps と言っていた。
・これが変化して、pitchが試合場を表す言葉として使われるようになった。
・後に、フットボールの競技場もpitch と言われるようになった。
ということです。

クリケットのイラスト

なるほど、フットボールのピッチ pitch は、クリケットから来てる言葉なんですね。

英語で「沈没船」は?-#つぶやき英単語 1600

(2022.4.28)

『沈没船』を和英辞典でひくと、sunken ship と出ています。
この sunken は『沈没した、水底の』の意味の形容詞です。

通常、『沈む、沈没する』の動詞 sink の過去形はsankで、過去分詞形がsunkです。ただし、この過去分詞形のもう一つの形があり、それが専ら形容詞として使われるようになったのが sunkenということです。

英字新聞のイラスト

最近、遊覧船(tour boat)の沈没について報じられています。
NBC Newsの記事タイトルでは
Operator of sunken Japanese tour boat apologizes as company is investigated
「沈没した日本の遊覧船の運営会社が調査を受け謝罪」
のようにsunken が使われていました。

乗り物は、安全第一で運航してもらわないと・・・。
乗客の方は本当にお気の毒です。

hand-off は?―🏉🏈-#つぶやき英単語 1599

(2022.4.27)

ラグビーとアメフトのボールは楕円球という点は似ていますが、いろいろ違うんです。
アメフトのボールはラグビーボールに比べて軽くて小さく、先端がより尖っています。
アメフトでは、クォーターバック(quarterback、QB)が前方にロングパスをしますが、ボールもそれがやりやすい形になっているんですね。また、アメフトのボールの素材は皮ですが、この頃のラグビーボールは白いゴム系素材になっています。

ボールが違うように、ラグビーとアメフトで hand-offという同じ言葉が違う意味で用いられているのをご存知ですか?

Collinsの辞書サイトでの説明によると

🏈

ラグビーで用いられる hand-off という名詞は、イギリス英語で
the act of warding off an opposing player with the open hand
「空いている片手で相手プレイヤーを払いのける行為」
ということです。
ここで、ward offが『受け流す、かわす、防ぐ、寄せ付けない、払いのける』の意味です。

これはボールを持って走っている選手が、タックルしようとする相手選手を寄せ付けないようにする場合によく見られるプレイです。

例文です。
The CTB player tried to ward off an opponent’s tackle with a hand-off.
「そのセンターバックの選手はハンドオフで相手のタックルをよけようとした」

ルカニョ・アム選手のハンドオフ
🏐

一方、アメリカンフットボールのhand-off はもちろんアメリカ英語で、
an offensive play in which a player, usually a back, hands the ball to a teammate
「選手(通常はバックの選手)が味方の選手にボールを手渡す攻撃的なプレイ」
だそうです。

ラグビーでもアメフトでも、hand off を動詞として用いて、それぞれ『hand-off を行う』という意味で使えるようです。

また、hand off はスポーツ以外では、ビジネスで『(プロジェクトなどを)他の人に引き継ぐ』場合や、技術的に別のシステムに『(制御などを)引き継ぐ』場合にも動詞として用いられるようです。
これらの使い方は、アメフトのhand-offに近いイメージですね。
ラグビー風だと、例えば仕事を引き継ごうとする人を払いのける感じになって、さすがに問題になるんじゃないかな。