Shigellaは?―🦠―#つぶやき英単語 1423

(2021.9.21)

Shigella は『赤痢菌』です。この菌は経口感染して急性腸炎を引き起こします。
病名の『細菌性赤痢』は shigellosis というそうです。

このShigella という病原菌の属名は、1898年に赤痢菌を発見した志賀潔先生にちなんでつけられたものだそうです。(確かに、シゲという音が日本語っぽい。)
日本人研究者の名前が病原菌の学名に使われている唯一の例ですと。

赤痢は、発展途上国の帰国者で多く発生しており、容易に経口感染することから日本国内での発生例も少なくないそうです。
赤痢という日本語の病名は、その症状である「出血性の下痢」を表したもの。
(つらそう。)
コロナでも赤痢でも、手洗いをきちんとするのが予防の基本ですね。

inability と disability は ?―🧐―#つぶやき英単語 1421

(2021.9.19)

ability と言えば『できること、能力、技量、才能』の意味の名詞です。
基本的に不可算名詞と考えられます。

これに接頭辞 in-がついた inability は『できないこと、無力、無能』という反対の意味になります。

一方。接頭辞のdis-がついた disability は『無能、無力、無資格』の意味も持ちますが、
その他に可算名詞として『(身体などの)不利な条件、障害』の意味でも使われます。
(inability はこの障害の意味では使わないようなので、 disability と使い方と意味を混同しないよう注意ですね。)

Disabilities should not be considered as inability.
障害があるからといって、能力がないと考えてはいけません。

Kookaburra は?―🐦―#つぶやき英単語 1419

(2021.9.11)

Kookaburra というのは、鳥の名前で、『ワライカワセミ』のことです。
カワセミ(Kingfisher)の仲間で、オーストラリア原産のです。
和名から分かるように、この鳥の特徴は笑っているような鳴き声に有ります。

Kookaburraという名前は、オーストラリアの現地語からの借用で、もともと鳴き声の擬音から来ているんですね。
(たしかにKukakakaという感じの鳴き声のような気がします。)

Twitter で芝刈り機のハンドルの上にKookaburra がちょこんと止まっている動画を見かけました。ここ子は笑っておらず、すました感じで映ってますけど。

Pearly Gates は?―⛩︎―#つぶやき英単語 1418

(2021.9.9)

このthe Pearly Gates というのは、『真珠門=天国の門』のことだそうです。
pearly は『真珠の(ような)』の意味ですね。
オンライン英会話のレッスンで、来世 afterlife という話題の中で、教わりました。

聖書の「ヨハネの黙示録(Revalation)」に出てくる言葉で、
天国に12の門が有り、それぞれが1個の真珠でできているのですと。
だからGates と複数形なんですね。

⛪

まじめに聖書とか読んでない無知な人間の感想なのですが、
けっこう天国の門、いっぱいあるんですね。

だって、改札口でも12か所も有ったら、
待ち合わせで間違えそうじゃないですか。

zest は? ―🎂―#つぶやき英単語 1413

(2021.9.2)

The Great British Bake Off という、ケーキやパンを焼くコンテストの番組を見ていたら、よくzest という言葉を使っているのに気付きました。

zest には、『(風味を添えるために用いる)かんきつ類の皮』という意味があるんですね。
だから、lemon zest や orange zest といえば、ケーキ作りなどに使うレモンやオレンジのの皮の小片のことなんです。

She added orange zest to the chocolate cake for flavoring.
「彼女は風味付けのためにチョコレートケーキにオレンジの皮の小片を加えた。」

🍊

ZESTには、他に『風趣、妙味』という意味も有り、以下のように使えます。
His deep voice gave a zest to his performance.
「彼の深い声が演技に趣を与えていた。」

zest はさらに、『熱意、強い興味』も意味します。
He had a youthful zest.
「彼には若々しい熱情が有った。」

同じ英単語でも、いろいろ意味が有って
「おもしろむずかしい」ですね。

do or die とか do-or-dieとか―😠-#つぶやき英単語 1412

(2021.9.1)

do or die は『(成功するために)死ぬ気でやる』っていうことですね。

使い方はこんな感じです。
They seemed determined to do or die.
「彼らは死ぬ気でやる覚悟のようだった。」

ハイフンを入れてdo-or-die だと『必死の覚悟の、食うか食われるかの』という形容詞になります。

It was a do-or- die situation.
「やるかやられるかの状況だった。」

まあ、気持ちは分かりますけれど、
言葉の上の事でも、何かやるときに死ぬとかdie とかを持ち出さない方がいいんじゃないでしょうか。

生き生きとがんばって、それで成功できればいいですね。

レモンカードは?―🍋―#つぶやき英単語 1411

(2021.8.31)

レモンカードというと、どこかの提携クレジットカードみたいですけれど、
甘いもの好きの人はよくご存じのものらしいです。

レモンカードはレモンクリームのようなもので、果汁、果皮と卵黄、砂糖を煮詰めてから冷まして作るとか。

(この頃、The Great British Bake Off というケーキを焼いたりするコンテストの番組をAmazon Primeで見てるんですけれど、その中でレモンカードがよく使われてます。)

🍋

でも、何でレモンカードはカードなんだろうと不思議に思いません?
トランプとか、財布の中にあるカードとか、はがきとか、名刺とかがカードって感じですけど。

実は、レモンカードはlemon curd で、バースデーカード birthday card のカードとは違う単語なんですね。
発音記号だと、curd がkˈɚːdかkˈəːdで、card はkάɚdかkάːd だそうです。

curd を辞書で引くと、『凝乳、カード、凝乳状のもの』と訳が出ています。
凝乳(ぎょうにゅう)というのは、乳に酸やある種の酵素などを加えて凝集させたもののことで、「凝乳のようなドロッとしたもの」も含めてcurd というらしいです。

curd と card はuとaの一字違いというだけで紛らわしいのですが、
これをカタカナで書いてしまうと、まったく同じカードになるので、紛らわしさ倍増ですね。

🍊

現に、レモンカードならまだいいんですが、オレンジカードだと
orange curd で検索すれば、オレンジを使ったcurd のレシピとかお菓子のことが、
orange card で検索するとJRのプリペイドカードのことが出てきます。
(ほら、紛らわしい。)


「単数形」ではない singular は?―🥇―#つぶやき英単語 1408

(2021.8.26)

singular は、英文法では『単数(形)』や『単数(形)の』の意味で使われますね。
(この意味だと対義語は plural 『 複数(形)』や『複数(形)の』 です。)

🥇

この singular は、 単数という意味以外でも用いられ、
形容詞として『並外れた、まれにみる、非凡な、奇妙な、珍しい』等の意味になります。
使い方はこんな感じです。

 They have had a singular success in the IT business.
「彼らはITビジネスで並外れた成功を収めた」

これを「単数の」と訳すと、意味が違ってくる感じです。

ただ、よく考えれば、並外れたということは、同レベルのものがなくマラソンの独走のような状態です。この一つのものが他からかけ離れている感じが、singularの単数という意味とつながるんですね。

She is a woman of singular beauty.
  She is a singularly beautiful woman.
「彼女は稀にみる美人だ」

上の例のように、singularly という副詞として使うことも可能です。



形容詞のsignatureは?―🍰―#つぶやき英単語 1407

(2021.8.24)

signature は一般的には『署名、サイン』などの意味の名詞として使われます。

ただ形容詞として用いられることもあるようです。
現に、英辞郎を見ると『特徴的な』という訳語が出ています。
これは、署名のように特徴を表すものに対して使われる表現なんですね。

例えば、the signature dish of the restaurantというと
「そのレストランを特徴づける料理(そのレストランの看板料理)」の意味になります。

The Great British Bake-Off というアマチュアが焼き菓子やパンを作るコンテストの番組を見ていたら、この形容詞のsignatureが使われていました。

Please make your signature cake.
「あなた自慢のオリジナルケーキを作ってください」
のようなこと言っていました。(正確には覚えてませんけど)
これは your original cake でもいいのかもしれませんが、
signature の方が「自分の特徴を表す、名刺代わりの」的な感覚に近いのかと思います。



mortar は?―🏰―#つぶやき英単語 1405

(2021.8.19)

化学や薬学の実験で使う『乳鉢』は、英語では mortar と言います。
同様に『すり鉢、小臼』も mortar と呼ばれます。
(ついでに言うと、
この mortar と組み合わせて使われる『乳棒、すりこ木、杵]は pestleです。)

🏛

mortar は建物の壁に塗ったりする『モルタル、漆喰』の意味でも使われます。
これらの原料の石灰などを砕いたり練ったりするのに臼のような道具 mortar を用いたことから、こう呼ばれると考えられています。

また、mortar には『迫撃砲、臼砲』の意味も有ります。
臼砲という古いタイプの砲は、言葉の通り臼 mortar にそっくりの形であったため、この名前が出来たとらしいです。現在の迫撃砲となると、もっと筒のような形に進歩していますが、名前だけは臼砲の時から引き継いでいるわけです。

まあ、同じ単語でもいろいろな意味になるということです。
私としては、武器の意味のmortarをニュース記事で見かけるようなことが
無くなるといいなと思います。
(この頃のAfghanistan 情勢などを見ると、まだまだ安定した世界とは平和な世界とは程遠い感じがします。)