ノエル団長の言葉から:「加水分解」の英語―🪛―#気になる英語調べ隊 2683

(2025.5.4)

『加水分解』は hydrolysis

辞書サイトのTHE FREE DICTIONARY BY FARLEX での説明では
hydrolysis
The reaction of water with another chemical compound to form two or more products, involving ionization of the water molecule and usually splitting the other compound.
「加水分解
水と他の化合物が反応して2つ以上の生成物を形成することで、
水分子のイオン化を伴い、通常は他の化合物を分解する。」

The surface of old plastic products may become sticky due to hydrolysis.
「古いプラスティック製品の表面が加水分解によりべたべたになることがある」

ホロライブの白銀ノエルさんが配信で
「姫森ルーナさんの持っているスターウォーズ関係のお宝、”ジャー・ジャー・ビンクスのドリンクカップ・ホルダー”のプラスチックが加水分解でべたついていた」と言ってました。
これ、1990年代にKFCでもらえたものらしいので、まあ加水分解しても不思議ではありません。

樹脂製品の加水分解によるべたべたは、無水アルコールで拭くとか、重曹水で拭くとかするととれる場合が有るようです。

僕も最近、工具の樹脂部分で加水分解 hydrolysis が起きて、握る部分がべたべたになることを経験しました。これホントに手触りが気持ちが悪いです。
樹脂用の保護艶出し剤で拭いたら、ちょっとましになりましたけど。

(関連投稿→白銀ノエルさん関係


ノエル団長のお言葉:Tesla-⚡-#気になる英語調べ隊 2631

(2025.1.26)

ホロライブのノエル団長が配信で言っていたように
電気自動車のテスラ Tesla の社名は、セルビア系アメリカ人の電気技術者 二コラ・テスラ Nikola Tesla にちなんだものだそうです。

Nikola Tesla は天才型の人物と言われ、交流電気方式は彼の発明が元になっています。
エジソンのライバル的な立ち位置で語られますが、最初はエジソンのもとで働いていて独立したそうです。(方向性の違いがあったんですね。)

The unit of magnetic flux density “tesla” is named after the electrical engineer Nicola Tesla.
磁束密度の単位である「テスラ」は、電気技術者 ニコラ・テスラにちなんで命名された。

テスラコイル Tesla coil の放電のイメージが強くて
二コラ・テスラって天才型と言うかマッドサイエンティストっぽい感じがします。

(関連投稿→白銀ノエルさん関係

ノエル団長のお言葉から:ホーミングは?-🚀―#気になる英語調べ隊 2630

(2025.1.25)

ホロライブのノエル団長がドンキーコングのゲーム配信で、空中で追いかけてくるような動きの敵を「ホーミング」と言っていました。

ホーミングは英語で homing で、この場合は『自動追尾(の)』の意味だと思われます。主に、ミサイルについて使われる言葉ですね。

その他に、homing には『帰巣性(の)』の意味も有ります。
ハトなどが巣に戻る性質のことですね。
同様に、形容詞として『家に帰る』の意味にもなります。

home を動詞で使った場合には、
ミサイルなどが『(目標に)向かう』や、『巣に帰る、家に帰る』の意味になるそうです。

(関連投稿→白銀ノエルさん関係

「経験則」の英語は?-📈-#気になる英語調べ隊 2628

(2025.1.23)

『経験則』とは、経験をベースに得られた法則のことですが、
英語ではこれを empirical rule と言います。

empirical が『経験的な』の意味です。

例文です。
Heinrich’s law is an important empirical rule in the field of workplace accidents.
「ハインリッヒの法則は、労働災害の分野で重要視される経験則です。」

「1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300の異常(ヒヤリ・ハット)が存在する」というのがハインリッヒの法則です。
これは原理から導き出される法則とは違いますが、安全を考える上では重要な経験則になっています。
何かヒヤッとしたことが有ったら、それを放置しないで、その原因を取り除いておくことが大切です。

なお、『経験則』で辞書を引くと empirical rule の他に、
rule of thumb という表現も出てきます。
これは正確ではないが実用になる方法を指すようで、
『経験から得た方法、おおざっぱなやり方』のような意味にもなります。
直訳すれば rule of thumb は「親指のルール」ですが、これは昔の木こりが親指で寸法を測っていたことに由来するらしいです。

英語で「首都圏外郭放水路」は?―☔―#気になる英語調べ隊 2619

(2025.1.14)

「首都圏外郭放水路」は首都圏の水害防止のために作られた世界最大級の地下放水路で、
英語名は Metropolitan Area Outer Underground Discharge Channel (MAOUDC)です。
(Metropolitan Areaが『首都圏』、Outerが『外側の』、Underground『地下の』、Discharge Channel が『放水路』ですね。)

この地下神殿のような施設が有るのは埼玉県の春日部市で、申し込めば見学もできるみたいです。

「遠心分離」の英語は?―💫―#気になる英語調べ隊 2618

(2025.1.13)

英語で『遠心分離』はcentrifugal separation や centrifugationと言います。

この場合、centrifugal が『遠心力の、遠心力による』の意味になります。
遠心とは「中心から遠ざかろうとすること」で、
そのように働く力が『遠心力』 centrifugal force です。

遠心分離をするための『遠心分離機』は centrifuge と呼ばれます。
centrifuge は『遠心力を作用させる、遠心分離機にかける』の意味の動詞にもなります。

例文です。
The fine particles suspended in this liquid are removed by centrifugation.
Using this centrifuge, particles can be separated faster than by gravity sedimentation.
この液体中に浮遊する微粒子は遠心分離によって除去します。
この遠心分離機を使用すると、重力沈降よりも早く粒子を分離することができます。

ラグビーで導入されたセンサー付きマウスピースの英語名―👄―#気になる英語調べ隊 2604

(2024.12.29)

ジャパンラグビーリーグワンで選手がセンサー付きのマウスピースを着用しているという話を昨日書いたのですが、今日はその続きになります。

調べたら、リーグワン公式HPではスマートマウスガード(iMG)と書いていました。
(この場合、マウスピースmouthpiece ではなく、マウスガード mouthguard の呼称を使ってるんですね。)

このiMGは Instrumented Mouthguard の略で、直訳なら「装置が付いたマウスガード」ということになります。要するに「センサー内蔵のマウスガード」ですね。

ラグビーの試合中に 選手が着けているiMGから、ある値を超える衝撃が感知された場合、選手は試合から離れて、脳震盪の検査=HIA(Head Injury Assessment)を受けることが定められているとのことです。

12/28のワイルドナイツ vs スピアーズの試合で僕の撮った写真に、オペティ・ヘル選手が口に咥えているセンサー付きマウスガード iMG が写っていました。

この試合でも、 iMG で規定を超えた衝撃が検知されたケースがあり、HIAの検査が行われていたようです。
ラグビーは基本的に激しいスポーツなので十分な安全対策が必要で、こういう新しい装置を使うのも有効だと思います。

このごろ見かけない「公衆電話」「電話ボックス」の英語―☎―#気になる英語調べ隊 2594

(2024.12.17)

公衆電話とか電話ボックスって、このごろ見かけませんね。

『公衆電話』は英語では、pay phone や public phone のように言います。

『電話ボックス』は (tele)phone booth や call box などのように言うようです。

もうニューヨークには一か所も電話ボックス残ってないらしいです。
東京にはまだあるんじゃないかと思いますが、いずれ無くなるかもしれません。

まあみんな携帯電話持ってるんで、当たり前といえば当り前ですけど。

fumigate はバルサンで?―🐛―#気になる英語調べ隊 2592

(2024.12.15)

fumigate という動詞、
辞書サイトMerriam-Webster での定義は以下のようになっています。

to apply smoke, vapor, or gas to especially for the purpose of disinfecting or of destroying pests
「特に消毒や害虫駆除の目的で、煙や蒸気、ガスを使用すること」

この単語の和訳は、
『燻蒸(くんじょう)する、燻蒸消毒する、(煙で)いぶす』になります。

関係する名詞には、fumigation 『燻蒸』、fumigant 『燻蒸剤』があります。

例文です。
I want to fumigate my house to get rid of cockroaches, what should I use?
「ゴキブリ駆除のために家を燻蒸をしたいのですが、何を使えばいいですか?」

The most well-known fumigants in Japan are Varsan or Earth Red, which are sold at drugstores.
「日本で最もよく知られている燻蒸剤はバルサンやアースレッドで、ドラッグストアで売っています。」

ああいうの、どれくらい効くんですかね?
後始末のところが心配だけど・・・。

「電波時計」の英語は?―⏲―#気になる英語調べ隊 2523

(2024.10.7)

『電波時計』は英語で radio clock や atomic clock と言うそうです。

radio の方は電波っぽいので分かるとして、
なんで、atomic clock で電波時計になるんでしょうか?

atomic clock は英辞郎によると
「原子時計の時刻に基づいて送信される標準電波を受信して、時刻を自動修正できる機能を有する掛け時計または置き時計」と説明されています。
これがいわゆる電波時計のことになるわけですね。

atomic radio clock とか atomic radio-controlled clock のように言う場合も有るようです。

なので、『電波腕時計』の場合ですと、atomic watch のように言えます。
(なんか原子力で動いているみたいに聞こえますけど)