「反芻 (はんすう)する」の英語は?-🐮―#つぶやき英単語 1690

(2022.7.25)

『反芻(はんすう)する』は、「(牛などが)一度飲み下した食物を口の中に戻し、かみなおして再び飲み込む」ことです。

英語で『反芻する』を表す動詞は、ruminate だそうです。

Cattle and sheep ruminate. 
「牛や羊は反芻する」

形が少し変わって ruminant では、『反芻する』という形容詞になります。

Cattle and sheep are ruminant animals.
「牛や羊は反芻する動物だ」

ruminant は名詞として『反芻動物』の意味にもなりますので、
上と同じ意味のことは以下のようにも言えます。
Cattle and sheep are ruminants.
「牛や羊は反芻動物だ」

動詞のruminateは、牛などがやる反芻だけでなく、
考えを反芻するような場合にも使えて、『思い巡らす、よく考える、沈思黙考する』の意味になります。

He ruminated on her suggestion.
「彼は彼女の提案について熟考した」

英語で「コバンザメ」は?―🦈―#つぶやき英単語 1682

(2022.7.18)

今日の気になる英語:『コバンザメ』は英語で何?

最近、水族館の水槽の壁面に張り付いてみんなで昼寝しているようなコバンザメの写真をツイッターで見かけました。(なんか、面白い光景)

 コバンザメは、頭に小判型の吸盤を持つ魚です。この吸盤で大型のサメやウミガメ、クジラなどに吸い付いて、身を守ったり、餌のおこぼれを得たりします。

 この『コバンザメ』の英語名を辞書(英辞郎)で調べると、remora や sharksucker, suckerfish, suckfish と出ています。
(学名は Echeneis naucrates だそうです。)

Merriam-Webster には remora について以下の説明が出ていました。

Also known as shark suckers or suckerfish, remoras are long, thin, dark fishes that are distributed throughout the world in warm seas. Ancient sailors believed remoras had the power to slow or even stop a ship by attaching themselves to it; the name remora, which means “delay” in Latin, arose from this ancient superstition.

「コバンザメ remora は、shark suckerssuckerfishという名でも知られる細長い黒っぽい魚で、世界中の暖かい海に分布しています。古代の船乗りは、コバンザメが船に取り付くと減速し、船を止める力があると信じていました。ラテン語で『遅れ』を意味するremoraという名前は、この古代の迷信から生まれました。」
(昔の船乗りが船が遅れた理由をコバンザメのせいにしていたのかのかもしれません。)

a sharksucker サメに吸い付く魚

suckfishsuckerfishと言う名前についてですが、
suck は『吸う』で、sucker には『吸盤』の意味も有りますから、
「吸い付く魚」とか「吸盤魚」ということになります。

ちなみに、
コバンザメの吸盤は背びれが変化したものらしいです。
また、コバンザメはサメではなく、スズキの仲間なんだそうです。

「人間は考える葦である」の英語は?―👣―#つぶやき英単語 1675

(2022.7.11)

今日の気になる英語:「人間は考える葦である」を英語で言うと?

最初に言っておくと、この名言のオリジナルは英語ではありません。
この文を書いた哲学者・数学者のブレーズ・パスカル Blaise Pascal さんはフランス人ですから、フランス語で L’homme n’est qu’un roseau というらしいです。

まあ、有名な言葉ですから、英訳も辞書の例文に出ています。
  人間は考える葦である= Man is a thinking reed.
だそうです。

reed が植物の『葦』です。
なぜ、人間を葦に例えたのかは、本人に聞かないと分かりませんが、
目立たず、強い風に翻弄されるような存在、というところかもしれません。

アオアシというアニメ見始めたのですが、主人公の青井葦人の名前は、
この名言の影響ですよね。

関係ないけど、行田市の田んぼアートで、このアオアシのキャラクターが描かれているらしいです。
稲の葉の色で絵が出来ているらしいので、この葦人君は考える稲かも。

「上下関係」の英語が・・・-🐣-#つぶやき英単語 1651

(2022.6.17)

Weblioで『上下関係』を調べたら、一番前に pecking order というのが出ていました。
ちょっと気になる表現ですね。

peck は『(くちばしで)つつく』で、order は『順序』などの意味ですね。

実は、 pecking order は本来『(ニワトリなど鳥の社会で)つつきの順位』のことなんだそうです。順位の高い方が低い方をつついて、逆は無いんだとか。

なので、この言葉 pecking order が人間社会の『序列、上下関係』を表すのに使われるのは、一種の比喩表現ということでしょう。
鳥の社会も人間の社会も、なかなか厳しいことは確かですね。

会社などでも上下関係は重要ですが、
上司が部下を一方的につついていいわけではありません。
もし、上の人に不当につつかれたら、まあ直接つつき返すというよりは、
パワハラ対策部署に連絡でいいんじゃないでしょうか。

梅の雨を英語で説明する―🍙-#つぶやき英単語 1648

(2022.6.14)

梅雨を英語で説明する際に、漢字で梅+雨と書くことも言いたくなるかもしれません。
では、梅を英語で何と言うでしょうか?

Weblioで調べました。
(Weblioは、オンラインでいろいろな辞書の内容が載っているので便利です)
『梅』の項目で、一番最初に出ている訳語は plum でした。
「なんだ、梅はplum でいいのか」と思うじゃないですか。

でも、同じWeblioの中を下の方まで読んでいくと
研究社の新和英中辞典の説明が載っていて、
「梅は従来 plum と英訳されているが, これは正しくない」のですと。
えーっ、これはどうすれば・・・。

plumはダメと言っている研究社の和英辞典には、Japanese apricot が『梅』の英訳語として載っています。
(なんか、植物としてplum よりは apricot に近いらしいんですよ。)

ここには、ume も訳語として載ってました。(そのままですね)
木は an ume tree, 実は an ume ですと。
それでいいなら簡単なんですが、伝わるのかが問題ですね。 

なので、とりあえず梅を知らない人には、ume or Japanese apricot と両方使って説明するのが、分かりやすいかもしれませんね。

では、梅のことに触れつつ梅雨の説明を書きましょう。
Tsuyu or baiu, is the rainy season that precedes summer in Japan.
Tsuyu is written in kanji as ume (or Japanese apricot) rain, because it is also the season when the ume fruit ripens.
「梅雨(つゆ、ばいう)とは、日本の夏の前にある雨の多い季節の事です。
 漢字で梅(=Japanese apricot)の雨と書きますが、これは梅の実が熟す時期でもあるからです。」
(梅雨という言葉の由来は、諸説ありです)

ついでに言うと、
梅、ウメの学名は、Prunus mume です。
Prunus は『サクラ属』のことで、mumeは日本語のウメから来ているそうです。
「梅は、バラ目、バラ科、サクラ属なんですよ。」
Prunus mume is a member of the Rosales, Rosaceae, and Prunus.


apiculture は?-🐝-#つぶやき英単語 1643

(2022.6.9)

apiculture って何のことでしょうか?

culture には、『教養、文化』の他に、『栽培、養殖、培養』の意味が有ります。
api-は、ラテン語のapis 「ハチ、蜂」から来ており、
apiculture で『養蜂』を意味します。
(発音は éipikʌ́ltʃər エイピカルチャァです)

beekeeping でも『養蜂』という意味になります。こちらの方が、beeが入っているので分かりやすいと思います。

例文です。
Apiculture (or beekeeping) is useful not only for producing honey, but also for pollinating fruit trees and other plants.
「養蜂は、ハチミツの生産だけでなく、果樹などの受粉にも役に立っています。」

このごろ、ハチミツが好きになって、
特に無糖のヨーグルトに、冷凍のミックスベリーを載せて、その上にハチミツをかけるのがお気に入りです。
養蜂家の皆さんにも、蜂さんたちにもお世話になっている感じですね。

この花の名前を僕は知らない(英語どころか日本語でも)-❓-#つぶやき英単語 1629

(2022.5.26)

この写真の花の名前、英語で何と言うかご存知ですか?

僕は知りませんでした。英語どころか、日本語でも何の花かさっぱりで。
畑に咲いていたんで、野菜の花なんですが・・・。

このように、知らないものに出会って、その名前を英語で知りたい時は、
詳しい人や専門家に聞くのが手っ取り早いかもしれません。
ただ、そのためには英語で、そのものの特徴ぐらい説明できた方がいいですね。

例えば、この花のことを英語で説明するとすれば、

The flowers of this vegetable can be seen in the patch around May.
「この野菜の花は5月頃に畑で見ることができます。」

The flowers are star-like and several are clustered together.
「その花は星のような形で、いくつか集まって咲いています。」

The flower has light purple petals with a raised orange center.
「その花は薄紫色の花びらを持ち、花の中央にオレンジ色の盛り上がった部分があります。」

このぐらい説明すれば専門家なら正解を答えてくれると思います。
(写真が有るんだから、最初からそれ見せれば絶対ですけど。)

These are potato flowers.
「ジャガイモの花ですね。」

栽培してはいけないケシの花の英語-😵‍💫-#つぶやき英単語 1628

(2022.5.25)

ケシには栽培してはいけない品種があります。

禁止されている『ケシ』は、英語では opium poppy と言います。
opiumは『阿片(アヘン)』のことで、日本語でも阿片ケシと呼ぶ場合もあるそうです。
このケシの実が阿片の原料になるわけです。
(そもそもopium の語源はギリシャ語で、「ケシの汁」の意味だそうです。)

なお、poppy とだけ言うと、園芸品種のヒナゲシ cone poppy などもふくみます。
似たような花でも麻薬成分を多く含む危険な品種と、そうではないものがあるのです。

最近、この opium poppy が多く自生しているところが見つかったとのニュースが出ていました。→これ

内容は
As many as 3,500 opium poppy plants, which can be used to make opium, were found growing wild.
「阿片の原料となるケシが3500株自生しているのが発見された。」

ちょっと見ればきれいな花かもしれませんが、危険な作用があるものですのでご注意ください。


英語で「いいカモ」 は?-🏹-#つぶやき英単語 1624

(2022.5.21)

簡単にだまされるような人を『いいカモ』と言いますが、これは英語では何と言えばいいでしょうか?

easy mark という言い方が有ります。

mark はいろいろな意味を持つ単語ですが、『標的、的』の意味も有ります。
なので、easy mark と言えば、本来は『簡単に命中させられる的』のことです。
これが比喩的に、『(簡単にだませる)いいカモ、お人よし』の意味でも使えるということですね。

弓道のイラスト(女性)

また、sitting duck はでも、直訳なら「座っているカモ」ですが、
これは文字通りな感じで『いいカモ』の意味になります。

例文です。
He was an easy mark for the gamblers.
「彼は賭博屋たちにとって、いいカモだった」

He considered the tourists as nothing more than sitting ducks.
「彼は、旅行者をいいカモとしか思っていなかった」

世の中悪い人もいますから、気をつけましょう。

have butterflies in one’s stomach は?-🦋-#つぶやき英単語 1622

(2022.5.19)

オンライン英会話のレッスンで読んだ英文で、
若い時に、ある恋愛映画を見たときのことを
I had butterflies in one’s stomach ・・・
と書いていました。

have butterflies in one’s stomach
直訳ならば「胃の中に蝶がいる」ということですが、Wictionaryの説明では
To experience a certain “fluttery” physical sensation in a person’s stomach, associated with nervousness, uncertainty, anxiety, or apprehension.
となっており、これは
「神経過敏、不安、心配や懸念から、特有のソワソワ・ドキドキした身体的な感覚を経験すること。」のように訳せます。
確かに、大勢の人の前で話すようなときに、緊張で胃の辺が落ち着かなくなるのは、蝶が胃の中で飛んでいるような感覚かもしれません。

ラブレターを持つ男子学生のイラスト

上の恋愛映画の話は、期待や感情移入でドキドキしたということですので、
この表現は、不安とかだけではなく、うれし恥ずかしみたいなソワソワやドキドキに対しても使っていいのですね。恋愛関係では必須のイディオムかもしれません。

例文です。
He had butterflies in his stomach just listening to the girl’s voice.
「彼はその少女の声を聴くだけでドキドキした」

まあ、たまにはドキドキしたりするのは悪くないと思いますよ。
(僕の年だと、心臓発作と区別がつきにくいかもしれませんが)