一字違い naval と navel は?―🚢―#つぶやき英単語 1564

(2022.3.23)

一字違いで大違いなんて言いますけれど、英単語でも当然そういうのが有って、
紛らわしいかもしれません。(そこが面白いですけどね)

たとえば、navalnavel

naval :『海軍の』の意味です。 navy 『海軍』の形容詞ですね。
    発音は néivəl で、英辞郎の発音カタカナ表記では
    ネーヴァル、ネーヴォウ、ネイヴァルとなっていました。

navel : 『へそ、中心』の名詞です。
    発音は néivl で、ネイヴル、ネイヴァル と英辞郎に書いてあります。

発音も近いかもしれませんが、
品詞が違いますし、「海軍の」と「へそ」なので文の中では文脈からも区別はつくと思います。

まあ、こういうのはペアにして覚えてしまえばお得な感じです。

それで、両方を入れた例文考えました。
The poster featured a famous model in an outfit showing her navel posing on top of a naval destroyer.
「そのポスターでは、海軍の駆逐艦の上で有名モデルがへそ出し衣装でポーズをとっていた。」

かわいい船長さんのイラスト

sidekick は?-🎞―つぶやき英単語 1562

(2022.3.21)

漫画やアニメの「僕のヒーローアカデミア」は、特異な能力を持つ人たちがプロのヒーローとして活動している社会が舞台になっています。
その中で、プロヒーローたちが「相棒」や「部下」として自らの事務所で雇うヒーローのことを「サイドキック」と呼んでいます。

このサイドキックの元となる英単語が sidekick で、『親友、仲間、相棒、助手』というような意味です。これ、ヒロアカでのサイドキックのイメージで理解しておいて間違えではなさそうですね。

このsidekickの語源ですが、Weblio(Wictionary )での説明によると
From side +‎ kick, which in the late 19th and early 20th century was a slang term for the front side pocket of a pair of trousers, was known as the pocket safest from theft. Thus, by analogy, a “side-kick” was a person’s closest companion.
「 side + kick から。これはズボンの前側ポケットを指す19世紀末から20世紀初頭の俗語であり、盗難から最も安全なポケットとして知られていた。だから、その類似性でside-kick はその人の最も親しい仲間ということになった。」

他でも読んだことがあるのですが、この言葉はスリが使っていた隠語だったそうですよ。
ヒロアカのヒーローの相棒・助手 の呼び名 サイドキック が、もともとスリ同士の隠語に由来した言葉だというのは、ちょっと面白いんじゃないでしょうか。

火気厳禁のマーク

最後に例文です。
Bakugo is one of the sidekicks of a professional hero, the Best-Jeanist.
「爆豪は、プロヒーローであるベストジーニストの助手(サイドキック)の一人です。」

get someone’s goat は?―🐐―#つぶやき英単語 1561

今日の表現: get someone’s goat 『(人を)イライラさせる、怒らせる』

動物を使ったイディオムには面白いものが多いですね。
この表現を、僕はオンライン英会話 Bizmates のレッスン”Bizmates Discovery”で覚えました。(Bizmates Discovery は、英語の短いエッセーを読んで議論するレッスンです。僕的にはおススメです。)

Oxford の辞書の説明では
get someone’s goat
informal Irritate someone.
「(俗) 誰かをイライラさせる」となっています。

子ヤギのイラスト

この表現でgoat =ヤギですから、直訳であれば「誰かのヤギをとる」というようなことですね。
なんで、これがイライラさせるという意味になるのでしょうか?

実は、牛とか馬とかを大人しくさせるのに、ヤギと一緒にしとくという方法が有るんだそうです。気性が荒かったりで馴らすのが難しい牛や馬の柵の中に、ヤギを入れると大人しくなるんだとか。(何で?)
昔の競馬の世界でも、レース前日に馬をヤギと一緒に馬小屋に入れることで、馬が緊張せずに落ち着くと信じられていたんです。ところが、悪いことを考える人はいるもので、このヤギを盗んでレース前にライバルの馬をいら立たせようする馬主がいたそうです。
まさに、それが 「誰かのヤギを盗る get someone’s goat 」ということで、このイディオムの元になった出来事なんですね。

いろいろな競走馬のキャラクター

この表現、使ってみましょう。
His arrogance really gets my goat.
「彼の傲慢さには本当に腹が立ちます。」

最近イライラするのは側にヤギがいないからなのかも。

under the weather は?―☔―#つぶやき英単語 1555

(2022.3.15)

今日の表現:under the weather
     『体調が悪くて、気分が悪くて、酔っ払って』

体調や気分がすぐれないときに使える表現です。
Oxford の辞書の説明では
under the weather
Slightly unwell or in low spirits.
「すこし体調が悪い、または元気がない」
とのことです。

これ、be 動詞 とかfeel と組み合わせて使われるようです。
こんな感じです。
Our dog is under the weather at the moment.
「今、うちの犬の体調が悪い」
I am feeling under the weather, so I can’t go to the concert.
「体調が悪くて、コンサート行けない」

船酔いのイラスト

一説によれば、under the weather の語源は「悪天候の時の船酔い」に関係しているんだとか。

船に乗って揺られていることを想像するだけでも、ちょっと気持ち悪くなりそうです。
Just imagining being rocked in a ship would make me feel under the weather.    

more or less は?―🍻―#つぶやき英単語 1554

(2022.3.14)

more or less という表現は、
『いくぶん、多少、大体、おおよそ、事実上』などの意味になり、
He was more or less surprised at the news.
「彼はその知らせに多少驚いた。」
We more or less achieved our goal.
「私たちはほぼ目標を達成した。」
のように使えます。

ラグビー選手のイラスト(男性)

熊谷ラグビー場にあるラグビーショップ&カフェ、
Cap Rugger’s CLUBHOUSE KUMAGAYA の事は前にも書いたかもしれませんが、
また最近行きました。

ここでは、テラス席で芝のラグビーグランドを見ながらコーヒーいただけるのですよ。(至福)

で、英語好きの方向けの情報としては、ここの店内のそこここにラグビーに関する名言を英語と日本語で書いてあるプレートが飾ってあるのです。

その中に、more or less を使った名言も有りました。

Beer and Rugby are more or less synonymous.  
「ビールとラグビーはほぼ同義語だ。」 

元All Blacks、Chris Laidlaw選手のお言葉だとかで、
サントリーサンゴリアスの人も喜びそう。

ラグビーとビールは切り離せないということでしょうか。
そう言えば、2019年にラグビーワールドカップが日本で開催されたときに、
外国から来たラグビーファンが豪快にビール飲んでました。

ちなみに、ラガー rugger はrugby のことですが、
ラガービールのラガーは lager なので、別物です。



ブルーサーマルの thermal は?―🛩―#つぶやき英単語 1553

(2022.3.13)

ブルーサーマルというアニメ映画が公開されていて、僕の所にも良い評判が聞こえてきます。グライダーが出てくる話なんですね。

このブルーサーマル blue thermalについて、ちょっと調べました。
サーマル=thermal という単語は、一般的には形容詞で『熱の』の意味ですが、
この場合のthermalは名詞で、Weblioに『上昇温暖気流』という訳語で載っています。航空・飛行関係用語で、カタカナのサーマルでも通じるようです。

Oxford Dictionary にも説明が出ています。
thermal  Noun
An upward current of warm air, used by gliders, balloons, and birds to gain height.
「サーマル (名詞) : 上に向かう温かい空気の流れ。グライダー、気球や鳥が高度を上げるために用いられる」

Wikipedia(英語) のthermal の説明の中では
thermal column (or thermal) と書いてありますので、thermal column という言葉のcolumn が省略されて、上昇気流を表す名詞のthermal になったと思われます。
(元は形容詞∔名詞だったのに、みんなが名詞を省略して使うので、形容詞が名詞になっちゃったパターンかもね。)

ハンググライダーで飛ぶ人のイラスト(男性)

ブルーサーマル =blue thermal については、コトバンクに出ている説明ですと
「サーマルが上空に昇っていっても雲にならない状態を言う。特に、しっかりしたサーマルコンディションであって、雲のない時などに使われることば。」だそうです。

アニメ映画「ブルーサーマル」の公式サイトでは
「“ブルーサーマル”とは、青空の下で発生する上昇気流のこと。」と説明しています。
それに、ブルーサーマルは「つかまえたら幸せになれる風」なんですと。

この映画の舞台(のモデル?)は、埼玉県熊谷市の妻沼グライダー滑空場らしいですよ。
(ちょっと行って幸せになれる風つかまえてこようかな? 高所恐怖症だけど・・・)


armed to the teeth は?―😁―#つぶやき英単語 1551

(2022.3.11)

今日の表現:armed to the teeth 完全武装して

このIdiom は、オンライン英会話 Bizmates のレッスンで教わったものです。

英英辞典のサイト(Merriam-Webster.com)で定義を見ると
armed to the teeth 
  carrying many weapons  「多くの武器を携えた」
と出ていました。

そのレッスンでの説明にあったのですが、この表現はできるだけ多くの武器を装備し、歯の間でも持ち歩こうとする武器の使い手から来ているんだそうです。

えー、そんなやついるかと思ったんですけど、
漫画だと両手と口の3刀流の剣士も見たことある気がするので、
本当にそういう人もいたのかもしれませんね。

画像

例文です。
The comic book character is armed to the teeth and really has a sword in his mouth.
その漫画のキャラクターは完全武装していて、本当に口でも刀をくわえている」

Organization 機関か機構か?―🌏―#つぶやき英単語 1547

(2022.3.7)

国際的な組織の名称で Organization がついたものもいろいろありますね。

ILOと言えば
International Labor Organization 『国際労働機関』です。

この頃ウクライナ情勢のニュースでも出てくるNATO は
North Atlantic Treaty Organization 『北大西洋条約機構』の略称です。
(ちなみに、NATOの読みは日本語だとナトーですけど、英語だとnéɪṭoʊ ネイトーですね。海外のニュースを聞いててよく分かりました。)

🌏

このように、Organization のついた組織名の訳語は「機構」の場合と「機関」の場合が有ります。

これには基準が有って、
国連に関係する組織については、Organizationを慣例的に『機関』と訳しており、それ以外の場合には『機構』とされる場合が多いんだそうです。

国連に関係するUNESCOは、
United Nations Educational,Scientific,and Cultural Organization
『国連国連教育科学文化機関』で、Organization は機関です。

国連関連ではないOPECは、
Organization of Petroleum Exporting Countries
『石油輸出国機構』で、Organization は機構です。

国連関係以外でOrganization を『機構』とするのは、別の単語 Agencyを『機関』と訳すので、これと区別してのことだそうです。

self-esteem は?―👍-#つぶやき英単語 1546

(2022.3.6)

self-esteem は、『自尊心、自負心、自己評価、うぬぼれ』などの意味です。
これも、オンライン英会話のレッスンで出てきてました。

esteem は名詞だと『尊重、尊敬』の意味が有りますから、
self-esteem は「自分を尊重する気持ち=自尊心」のことになるわけですね。
類義語としてはself-respectが有ります。

使ってみましょう。
His irrational self-esteem drove him to take extreme action.
「彼の非合理な自尊心が、彼に極端な行動をとらせた」

His passive attitude is due to his extremely low self-esteem.
「彼が消極的な態度なのは、彼の極端に低い自己評価のためだ」

個人でも、集団でも、自分や自分たちを適切に評価することが難しいですね。
自己評価があまりに低いのも問題ですが、
肥大した自尊心というのは周囲との関係や自分自身を傷つける可能性が有ります。
適切な自尊心・自己評価を持つことが大切ですね。
It is important for us to have an appropriate self-esteem.

when the going gets tough は?―😱―#つぶやき英単語 1544

(2022.3.4)

オンライン英会話でエッセイを読んで内容を議論するレッスンをよくやっています。
ちょっとした長文を音読するので、発音も直してもらえるし、知らない表現もチャックできます。自由に話せるので、お気に入りのレッスンです。

これはその中に出てきた表現の一つです。

when the going gets toughは、「状況が厳しくなった時」という意味になります。

この場合の going は名詞として『状況、進み具合』の意味と考えられます。
get + 形容詞で『~になる』という使い方ができるので、gets tough は「困難になる」ということですね。

📺

例文です。
When the going gets tough, unity of people is needed.
「状況が厳しくなった時こそ、人びとの結束が必要です。」

最近のニュースを見てそう思いました。