fumigate はバルサンで?―🐛―#気になる英語調べ隊 2592

(2024.12.15)

fumigate という動詞、
辞書サイトMerriam-Webster での定義は以下のようになっています。

to apply smoke, vapor, or gas to especially for the purpose of disinfecting or of destroying pests
「特に消毒や害虫駆除の目的で、煙や蒸気、ガスを使用すること」

この単語の和訳は、
『燻蒸(くんじょう)する、燻蒸消毒する、(煙で)いぶす』になります。

関係する名詞には、fumigation 『燻蒸』、fumigant 『燻蒸剤』があります。

例文です。
I want to fumigate my house to get rid of cockroaches, what should I use?
「ゴキブリ駆除のために家を燻蒸をしたいのですが、何を使えばいいですか?」

The most well-known fumigants in Japan are Varsan or Earth Red, which are sold at drugstores.
「日本で最もよく知られている燻蒸剤はバルサンやアースレッドで、ドラッグストアで売っています。」

ああいうの、どれくらい効くんですかね?
後始末のところが心配だけど・・・。

rule 34って何?―🙈―#気になる英語調べ隊 2590

(2024.12.12)

辞書サイトWeblioの検索ランキングで、
rule 34 というのが上位に入っていました。

rule 34というのはネットスラングで
「この世に存在する全てのものにそれを扱ったポルノがある」
ということを指すそうです。

何にでも、それを意味する言葉があるものですね。

それにしても、
今日、なぜ多くの人がこのrule 34 を調べたいと思ったのでしょうか?
謎です。

cry for the moonは?―🌕―#気になる英語調べ隊 2588

(2024.12.10)

cry for the moon は『得られないものをほしがる、できない事を望む』の意味の表現です。

cry for が『(を求めて)叫ぶ、欲しがる 』の意味なので、
直訳ならcry for the moon は「月を欲しがる」ということになります。

このcry for the moonという表現は、
「名月を 取ってくれろと 泣く子哉」
という小林一茶の俳句を思い起こさせますね。

さすがに子供に月をとってくれと泣かれても無理な物は無理。
そんな時は、月の写真を撮ってお茶を濁すぐらいでどうでしょう。
「ほらとったよ」

the downfall of society ―🚥―#気になる英語調べ隊 2587

(2024.12.9)

downfall には『失墜、破滅、失脚、破綻』の意味が有ります。

the downfall of society begins with the individual
「社会の破綻は個人から始まるのです」

母が初めて日本に引っ越してきたとき、
人通りの少ない住宅街でベビーカーを押しながら信号無視をしようとした。
すぐに身なりの良い年老いた日本人男性に呼び止められた。
彼は完璧な英語で「社会の破綻は個人から始まるのです」と穏やかに言った。

(こういうお年寄りはかっこいいと思います。)

「リンゴ病」は fifth disease?―🍎―#気になる英語調べ隊 2585

(2024.12.7)

この頃、『リンゴ病』が流行しているらしいですね。

これは伝染する病気で、かかると両頬がリンゴのように赤くなるので『リンゴ病』と呼ばれています。

この病気の正式名は『伝染性紅斑』で、これに対応する erythema infectiosum が正式な英語の病名になります。
しかし、『リンゴ病』で辞書を引くと fifth disease というのも出てきます。
直訳すれば『第五病』ですけれど、なんでこの名前なんでしょうか?
第一や第二の病気も有るのでしょうか?

こんな英語の解説がネットにあるました。
Fifth disease got its name because it was the fifth viral skin rash known to affect children in a list of six conditions.
これを訳すと
「Fifth disease (第五病)という病名は、子供がかかることが知られている6つの病気の中で5番目のウイルス性発疹であったことから付けられた。」ということになります。

ここで言う 6つの病気は以下の通りです。
1)measles 『はしか』
2)scarlet fever『猩紅(しようこう)熱』
3)rubella (German measles) 『風疹』
4)Dukes’ disease 『デューク病』
5)erythema infectiosum (fifth disease) 『伝染性紅斑、第五病、リンゴ病』
6)roseola 『バラ疹』
確かに、このリストでは5番目ですね。

この病気はヒトパルボウイルスB19(parvovirus B19)による感染症で、主に子供がかかりますが、大人がかかることも有ります。
頬が赤くなるなどの皮膚の症状の前に、風邪に似た発熱、せき、鼻水などの症状が出るそうです。
飛沫感染や接触感染でうつるので、予防するためには手洗い、うがい、マスクの着用などが重要です。風邪の予防と同じ感じですね。

『リンゴ病』の英語名には、
slapped cheek disease というのもあるそうです。
これは「平手打ちされた頬病」的なことですね。
確かに、今のご時世で子供の真っ赤な頬をしていたら、
親は児童虐待を疑われるかもしれません。

bunt とは?―⚾―#気になる英語調べ隊 2584

(2024.12.6)

bunt を辞書で引くと
『(牛などが頭や角で)突く、押す』『頭突き(する)』という意味が出てきます。
その後に『(野球で)バントする』という意味が書いてあるので、
これは牛が頭突きするような姿勢でボールを転がすから bunt と呼ばれるようになったのかもしれませんね。

野球のバントにも
sacrifice bunt 『犠牲バント』
drag bunt 『ドラッグバント』
push bunt 『プッシュバント』
とかいろいろありますね。

でも『セーフティーバント』というのは和製英語で
英語では bunt for a hit や bunt hit のような言い方になるようです。

martial law は ?―📰―#気になる英語調べ隊 2582

(2024.12.4)

今日は絶対そうなるとは思ったのですが、
辞書サイトWeblio の検索数1位の言葉は martial law でした。

この martial law は『戒厳令』のこと。
martial は『軍の、戦争の、好戦的な』などの意味の形容詞です。

Wiktionary でのmartial law の説明
Rule by military authorities, especially when imposed on a civilian population in time of war or other crisis, or in an occupied territory.
「特に、戦争やその他の危機の際、または占領地において、民間人に課される軍事当局による統治。」

今日のニュース記事に、この martial law という言葉が出てきています。

South Korea is confronting its biggest political crisis in decades after President Yoon Suk-yeol declared emergency martial law on Tuesday night.
ユン・ソクヨル大統領が火曜日の夜、緊急戒厳令を発令し、韓国はここ数十年で最大の政治危機に直面している。

何でこんなことが起こっているのかよく分かりませんが、
かなり混乱した状況なのは確かですね。

contend と content ―🤔―#気になる英語調べ隊 2581

(2024.12.3)

contend と content は一字違いで、当然、全く違う意味です。

contend は『(~と)戦う、争う、競う、論争する』などの意味の動詞です。

content は動詞としては『(人に)満足を与える、(人を)満足させる』の意味です。
content oneself では『満足する、甘んずる』の意味になります。

content は『満足して』の形容詞や、『満足』の意味の名詞にもなります。
また、『中身、内容、目次、趣旨、含有量』の意味のcontent も有りますが、
満足の方と語源は違うようです。

contend と content 、争うのと満足させるの意味ですから、
一字違いで大違いですね。


D/E ratio は?―📈―#気になる英語調べ隊 2575

(2024.11.28)

D/E ratio は debt-to-equity ratio のことで、日本語では『負債資本倍率』と言います。

debt が『負債』で、equity はこの場合『株主資本』の意味になります。
ratio は『比、比率』ですね。

D/E ratio 『負債資本倍率』は、企業の借金である有利子負債が返済義務のない自己資本(株主資本)の何倍かを示すもので、企業財務の健全性を計る上で有用な指標です。

この数値が低いほど財務内容が健全と考えられます。
有利子負債の削減や利益拡大による内部留保の積み増しにより、D/R ratio は低くなります。

こういう略語とかを説明なく使うのは、あまりよろしくないかと思いますけど。
(勉強不足を棚に上げて言わせてもらえば)

SLは?―🚂―#気になる英語調べ隊 2573

(2024.11.26)

SL は steam locomotive の略語で、『蒸気機関車』のことですね。

当り前ですが、steamが『蒸気』、locomotive が『機関車』なので、
蒸気機関を動力として走る機関車のことになります。

locomotive には、蒸気機関車の他に
diesel locomotive 『ディーゼル機関車』や
electric locomotive 『電気機関車』
なども有ります。

蒸気機関車は昔の鉄道技術という感じですが、
観光目的で運行されるケースがまだ有りますし、
公園などに記念として置かれていたりします。

鴻巣市の公園に展示されているSL 「C11」

今日、SLが公園に置かれているのを見ました。
実際に蒸気機関車が使われていたころを知らない人でも
この形には懐かしさを感じたりするかもしれません。

Steam locomotives have a unique charm that makes people feel nostalgic.
「蒸気機関車には、人びとに懐かしさを感じさせるような独特の魅力があります」

(関連投稿「機関車トーマス」→ここ