upstate は?-🧭-#つぶやき英単語 1618

(2022.5.15)

Newsの英文を見ていると、ちょいちょい知らない単語に出会いますけど、
こういうのは一つ賢くなるチャンスと思っています。

悪いニュースの例で申し訳ないのですが、ABC NewsのTweetでこういうのが有りました。

BREAKING: Multiple people are dead after a mass shooting at a supermarket in upstate New York, law enforcement official tells
@ABC News.

upstate って何? 高級なところなのか?
などと考えつつ、Weblioで調べると、
『主要都市から北に[遠く]離れた地方; (特に)ニューヨーク州の北部』
だそうです。
up は地図の上の方ってことですね。

ニューヨーク・マンハッタンのイラスト(ビル)

upstate New York ですが、都市部(ニューヨーク市とロングアイランド、これに近いエリア)を除いたニューヨーク州の北部、中部、西部を含む可能性が有ります。
都市部のニューヨーク市とロングアイランドが州の中で最も南に位置しているために、それ以外のニューヨーク州内は都市部から見れば全部北部と言うことです。
なので、upstate New Yorkは「ニューヨーク郊外」ぐらいの訳にしといた方がいいかもしれません。あるいは、無理に訳さずにアップステート・ニューヨークとしておくのが、通じる人相手ならいいのかもしれません。

上のニュースの英文は
「速報: ニューヨーク郊外のスーパーマーケットで銃乱射事件が発生し、
複数人が死亡したと司法当局が伝えた。 ABC News」
という内容になります。
(アメリカも、もう少し銃規制した方がいいと思うんだけど)



batonは?―🪄-#つぶやき英単語 1617

(2022.5.15)

baton バトン と言ったら何を思い浮かべますか?
リレーで渡すバトンや、バトントワリング(baton twirling)ですかね。

辞書で baton の訳語として出てくるのは
『(リレー競技の)バトン、
 (マーチングバンド)のバトン、
 (音楽の)指揮棒、
 (元帥などが持つ)司令杖、
 (警官などの)警棒』
などです。

バトンを渡す人のイラスト(運動会)

日本語でバトンと言っているものは分かりやすいのですが、
警察が使用する警棒なども baton なのですね。

実際に最近のニュースの中でも警棒=baton が使われていました。

Israeli police baton charge mourners at Palestinian journalist’s funeral
「パレスチナ人ジャーナリストの葬儀で、イスラエル警察が弔問客に警棒を使用」

そもそも、batonの語源は「棒,つえ」の意味のフランス語だそうです。
なので、英語ではいろいろな「棒」がbaton と呼ばれているのでしょうね。

single-handedly は?-👍-#つぶやき英単語 1616

(2022.5.14)

最近のNBCのニュースツイートのタイトルに single-handedly という単語が使われていました。

これは、
Rand Paul single-handedly delays Senate approval of $40B Ukraine aid package.
「400億ドルのウクライナ支援策の上院通過をランド・ポールが一人で遅らせる」
ということで、400億ドルのウクライナ向け追加支援法案のアメリカ上院での可決を、一人の上院議員が遅らせて、来週以降に持ち越しになったというニュースでした。

アメリカ柄の傘のイラスト

ここで、single-handedlyは、
『人の手を借りずに、独力で、単独で、自力で』の意味の副詞です。

これは、次のように使えます。
She cleared the stage single-handedly.
「彼女は単独でステージをクリアした」

形容詞の single-handedになると、
『一人の、単独の、独力の』なのですが、他に『片手の、片手用の』の意味もあります。

His single-handed achievement of the goal was commendable.
「彼の独力での目標達成は称賛に値する」

He made a single-handed catch of the center fly.
「彼はセンターフライを片手でとった」

「単独の」と「片手の」は紛らわしい場合があるかもしれません。
例えば、single-handed operation は単独操作なのか片手操作なのか、文脈によると思います。

cash cow は?-🐄-#つぶやき英単語 1614

(2022.5.12)

cash cow はどんな意味でしょうか?

cash は『現金、お金』などの意味で、cow は『雌牛、乳牛』ですが、
cash cow は日本語で言えば『金のなる木、ドル箱』のような意味になんだそうです。
(美味しい牛乳が出るのかしら)

Oxfordの辞書サイトの説明では
cash cow
A business, investment, or product that provides a steady income or profit.
「安定した収入や利益が得られる事業、投資や製品」
となっています。

■

例文です。
The vaccine business must be a big cash cow for that pharmaceutical company.
「あの製薬会社にとってワクチン事業は大きなドル箱に違いない」
(世界中でこれだけワクチン使ってるんだからね)

エンゼルスが勝つと#LTBU!-👼-#つぶやき英単語 1613

(2022.5.11)

大谷選手の所属するMLBのAngels が勝つと、いつも#LTBUがついたツイートがたくさん出てきます。

このLTBUは、Light That Baby Up の略で、「BIG A をライトアップしろ」ということなんです。
BIG Aは、エンゼルスのホームであるエンゼル・スタジアム(Angel Stadium of Anaheim)にある、Aの字を象った大きなモニュメントです。
このBIG AにHALO(天使の輪)という輪っかがついていて、エンゼルスが勝つとこの輪のライトが点灯されるのだそうです。
なので、エンゼルスが勝つと、「LTBU=さあBIG A をライトアップしろ」という決まり文句がSNSにとびかうわけです。
BIG AがBabyとなるのは、字面にBとAの入っていることと、Baby =愛してるもののようなことから来ているのではないでしょうか。

最近、エンゼルスの打線と投手陣の両方の調子が上がっていますね。
見ている方のテンションも上がっていて、大谷選手が満塁ホームランを打って勝った試合の後なんか、redditではエンゼルスファンのLTBU祭りになっていました。

関連投稿→Halos


pro-choice は?-🏥-#つぶやき英単語 1611

(2022.5.9)

pro-choice は、プロが選んだ素敵な物とかではなくて、
『妊娠中絶合法化支持の』ということなんです。

これに対しpro-life が『妊娠中絶合法化に反対の』になります。

pro-は『賛成の』の意味の接頭辞です。
これが、choice とか life について、こういう意味になるというのは、
政治的な事柄として知っていないと推測は難しいかもしれません。

アメリカでは、中絶権を認めた判例を覆す最高裁の多数意見草案がリークされたことで、両派の長年の対立がより激しくなっているようです。

I’m Pro-Choice. But I don’t think pro-lifers are bad guys.
「私は妊娠中絶合法化支持者だが、妊娠中絶合法化に反対する人たちが悪者だと思っていない。」
意見の違いは大きいとしても、それを乗り越えて答えを見出そうとする議論が必要なんじゃないでしょうか。


platinum jubilee は?-💍-#つぶやき英単語 1609

(2022.5.7)

platinum jubilee という言葉がBBCのニュース記事のタイトルに出ていました。

Prince Harry and Andrew will not join other royals on Buckingham Palace balcony for Queen’s Platinum Jubilee celebrations

「ハリー王子とアンドリュー王子は、女王の在位70周年記念祝典(Platinum Jubilee)でバッキンガム宮殿のバルコニーに集う王族に加わらない模様」

Platinum Jubileeは『70周年の記念式典』だそうです。
platinum は『プラチナ、白金』、Jubilee は『(区切りの年の)記念祭, 祝祭』のことです。

つい最近、golden anniversary 『50周年記念日(記念祭)』について書いたのですが、
同じ意味で golden jubilee という言い方もされます。

他に、silver jubilee が25周年、diamond jubilee が60周年の記念式典だそうです。

ロイヤルファミリーも、何かあると報道されるので、なかなか大変ですね。
(平民で良かったかも)

shun は?-😒-#つぶやき英単語 1606

(2022.5.4)

オンライン英会話のレッスンで出てきた shun という単語を知らなかったので、質問しました。

説明してもらって avoid 『避ける』の類義語と分かったんですけれど、後で辞書でも確認しました。

Oxford の辞書サイトでの説明
shun (TRANSITIVE VERB)
Persistently avoid, ignore, or reject (someone or something) through antipathy or caution.  
となっており、訳せば
shun (他動詞)
反感や警戒心から、(誰かや何かを)しつこく避けたり、無視したり、拒絶したりすること。」 ということです。

shun の発音は ʃʌ́n (シャン)です。
たった4文字ですが、英検だと1級ぐらいで出てくる単語らしいです。

まあ、でも出会った時が覚え時なので、
avoid『避ける』、ignore『無視する』、reject 『拒絶する』と合わせて覚えてしまおうじゃないですか。ついでにpersistently『しつこく』も。

例文で締めます。
She does shun that light-mouthed girl these days.
「彼女は最近、その口が軽い女の子を敬遠している」
He shunned meeting his fans privately.
「彼はプライベートで彼のファンに会うことを避けていた」

run in the family は?-👨‍👨‍👧‍👦-#つぶやき英単語 1603

(2022.5.1)

今日の表現 run in the family

~ run in the family は『~が家族に遺伝している』という意味の表現です。

カルガモの親子のイラスト

dictionary.cambridge.orgのサイトでの説明では、
If a quality, ability, disease, etc. runs in the family, many members of the family have it:
「ある資質、能力、病気などが run in the family するということは、その家族の多くがそれを持つということ。」

なので run in the family という表現は、遺伝するなら能力でも病気などでも、良い悪いに関係なくこの表現を使っていいようです。

例えば、こんな感じでしょうか。
Stubbornness runs in your family, doesn’t it?
「頑固さは君の家系の遺伝なんじゃないの?」
No, I should say that strong willpower runs in my family.
「いや、強い意志力がうちの家系の遺伝だというべきでしょう。」
(このうちの人はみんな本当に頑固なのかも・・・)

hand-off は?―🏉🏈-#つぶやき英単語 1599

(2022.4.27)

ラグビーとアメフトのボールは楕円球という点は似ていますが、いろいろ違うんです。
アメフトのボールはラグビーボールに比べて軽くて小さく、先端がより尖っています。
アメフトでは、クォーターバック(quarterback、QB)が前方にロングパスをしますが、ボールもそれがやりやすい形になっているんですね。また、アメフトのボールの素材は皮ですが、この頃のラグビーボールは白いゴム系素材になっています。

ボールが違うように、ラグビーとアメフトで hand-offという同じ言葉が違う意味で用いられているのをご存知ですか?

Collinsの辞書サイトでの説明によると

🏈

ラグビーで用いられる hand-off という名詞は、イギリス英語で
the act of warding off an opposing player with the open hand
「空いている片手で相手プレイヤーを払いのける行為」
ということです。
ここで、ward offが『受け流す、かわす、防ぐ、寄せ付けない、払いのける』の意味です。

これはボールを持って走っている選手が、タックルしようとする相手選手を寄せ付けないようにする場合によく見られるプレイです。

例文です。
The CTB player tried to ward off an opponent’s tackle with a hand-off.
「そのセンターバックの選手はハンドオフで相手のタックルをよけようとした」

ルカニョ・アム選手のハンドオフ
🏐

一方、アメリカンフットボールのhand-off はもちろんアメリカ英語で、
an offensive play in which a player, usually a back, hands the ball to a teammate
「選手(通常はバックの選手)が味方の選手にボールを手渡す攻撃的なプレイ」
だそうです。

ラグビーでもアメフトでも、hand off を動詞として用いて、それぞれ『hand-off を行う』という意味で使えるようです。

また、hand off はスポーツ以外では、ビジネスで『(プロジェクトなどを)他の人に引き継ぐ』場合や、技術的に別のシステムに『(制御などを)引き継ぐ』場合にも動詞として用いられるようです。
これらの使い方は、アメフトのhand-offに近いイメージですね。
ラグビー風だと、例えば仕事を引き継ごうとする人を払いのける感じになって、さすがに問題になるんじゃないかな。