「遠心分離」の英語は?―💫―#気になる英語調べ隊 2406

(2025.1.13)

英語で『遠心分離』はcentrifugal separation や centrifugationと言います。

この場合、centrifugal が『遠心力の、遠心力による』の意味になります。
遠心とは「中心から遠ざかろうとすること」で、
そのように働く力が『遠心力』 centrifugal force です。

遠心分離をするための『遠心分離機』は centrifuge と呼ばれます。
centrifuge は『遠心力を作用させる、遠心分離機にかける』の意味の動詞にもなります。

例文です。
The fine particles suspended in this liquid are removed by centrifugation.
Using this centrifuge, particles can be separated faster than by gravity sedimentation.
この液体中に浮遊する微粒子は遠心分離によって除去します。
この遠心分離機を使用すると、重力沈降よりも早く粒子を分離することができます。

もうジャッカルとは呼ばない!―🏉―#気になる英語調べ隊 2405

(2025.1.12)

今年になって日本ラグビー協会が、統括団体であるワールドラグビー(WR)に合わせるためにラグビー用語変更の通達を出したそうです。これにより、いくつかのラグビー用語が実際に変更されています。

たとえばボールを前に落とす反則は、これまでノックオン Knock-on と呼ばれていましたが、ノックフォワード Knock forward に変更になっています。
これ、言い慣れているので、しばらくはノッコンと言ってしまいそうです。

また、密集の接点で相手からボールを奪うプレーはジャッカル Jackal と呼ばれていましたが、これからは スティール Steal が正しい言い方になります。
Jackal は動物の名前に由来していましたが、Steal は『盗む、うまく手に入れる』なので、より直接的で意味は分かりやすいですね。
でもJackal の方がかっこいいような気もします。

これをする選手も ジャッカラー Jacklerでなく、スティーラー Stealer と呼ばれることになります。

埼玉パナソニックワイルドナイツのラクラン・ボーシェー選手はジャッカル Jackal の名手と言われていましたが、これからはスティール Steal の名手と言うのが正解ということになります。

( 以前の関連投稿 →「 Jackal を辞書で見たら」 「ラグビー×英語:jackler は?」 )

ノエル団長が言ってた「海外ニキ」の英語―⚔―#気になる英語調べ隊 2404

(2025.1.12)

『海外ニキ』は海外のアニキということで、外国の人(男性)というぐらいの意味で使われていますね。

ホロライブの白銀ノエルさんが、海外の人からのコメントに対して
「海外ニキだね。Oversea guys, Thank you. 」のように答えていたような・・・。

oversea は overseas と言っているかもしれません。

辞書には oversea= overseas と書いてあるので、どちらでも『海外の』の意味の形容詞になります。
(これらは『海外に』の意味の副詞で使われる場合も有ります。)

ただ、guys の前につく場合 overseas guys より oversea guys の方が言いやすいかも。
発音してしまえば同じという気もします。

なので、海外ニキ=oversea guys ということでOKでしょう。
(異論反論は認めないこともありません)

「錬金術」の英語は?―🏅―#気になる英語調べ隊 2403 

(2025.1.11)

英語で『錬金術』は alchemy、
『錬金術師』は alchemist です。

The Free Dictionary でのalchemy の説明は、こんな感じです。
1 A medieval chemical philosophy having as its asserted aims the transmutation of base metals into gold, the discovery of the panacea, and the preparation of the elixir of longevity.
訳「中世の化学思想で、卑金属を金に変えること、万能薬を発見すること、不老長寿の霊薬を調合することを目的としていた」

2 A seemingly magical power or process of transmuting
訳「一見魔法のような力、あるいは物質変換のプロセス」

定義はともかく
マンガやアニメで知っている言葉のような気がしますね。

英語で「多重人格」は?―👥―#気になる英語調べ隊 2402

(2025.1.10)

一人の人間の中に複数の独立した人格が存在するような状態のことを『多重人格』と言いますが、英語ではこれを multiple personality と言います。

その中の『二重人格』は、
double personality, dual personality や split personality になります。

こういうのは、ミステリー小説とか映画ではよく出てきます。
ヒッチコックの古い映画でも有りました。

ただ、普通の人でも、場面によって態度や言うことが全く変わったりするような人のことは二重人格と言ったりしますね。
例えば、こんな言い方になるでしょうか。
He has a huge difference in his demeanor when he is at work and when he is drinking, almost as if he has a dual personality.
「彼は仕事中と酒を飲んでいる時の態度の差が大きく、まるで二重人格のようだ。」

なお、病気として捉えた場合、かつては『多重人格障害』Multiple Personality Disorder (MPD) と呼ばれていましたが、現在は『解離性同一性障害』 Dissociative Identity Disorder (DID)の呼称が用いられているそうです。

crow って鳴き声由来だよね―🐦‍⬛―#気になる英語調べ隊 2401

(2025.1.7)

『カラス』は英語でcrow ですけれど、
crow ってなんかカラスの声真似になっているような気がしませんか。
発音記号で króu で、カタカナで書けばクロゥのような音です。
これ、 r を意識して舌を奥に引いてゆっくり言うと、カラスの鳴き声に似てきますよね。

諸説あるのかもしれませんが、
crow は 実際にこの鳥の鳴き声に由来する名前とも言われています。

また、crowには『おんどりの鳴き声、(赤ん坊の)喜びの声』という意味も有り、
成り立ちとして少なくとも擬音語から来ていると考えるのが自然でしょう。

実は日本語の『カラス』も、鳴き声の「カラ」と鳥を意味する「ス」が合わさってできたと言われており、鳴き声に関係した名称であることでは共通しています。

カラスは身近な鳥で、その声の特徴を多くの人が知っているので、
鳴き声に関係した名前が付けられるのは当然な流れかもしれません。

tase は?―🔫―#気になる英語調べ隊 2400

(2025.1.6)

tase という動詞は、『(人に)テーザー銃を発射する』の意味だそうです。

taser が『テーザー銃』で、これはワイヤ接続された電極付きダーツを発射して、相手の体に高電圧電流を流して電気ショックを与えるスタンガンの一種です。TASERは、メーカーであるAXON社(旧TASER International)のブランド名だそうです。

そもそも、TASERというのは開発者が Tom Swift’s electric rifle という小説の頭文字から名づけたものだそうです。
なので、taser という商品名ができて、その後にそれを使うことを表すtaseという動詞ができたことになります。
(単語の形から見ると、tase という動詞が先に有って、それをやるための道具がtaser と呼ばれていると誤解しそうですけど、実際は逆なんですね。)



error の動詞は?―🤕―気になる英語調べ隊 2399

(2025.1.5)

名詞のerror は『誤り、間違い』の意味で、エラーとして既に日本語になってますので、みんなが知っている単語ですね。

では、この error の動詞は?

error の関連語にerr という自動詞が有り、
これが『誤る、間違いをする』の意味になります。

例えば、err は以下のように使えます。
He erred in his decision at the critical moment.
「彼は肝心は時に判断を誤った」

なお、この err は「アー」のような発音(発音記号で ə́ːr か ə́ː )になります。
error やエラーという言葉に馴染みがあるだけに、
このerr の発音は知っていないと間違えるかもしれません。


politics と politic ―🏛️―#気になる英語調べ隊 2398

(2025.1.4)

politics は『政治、政治学、政見、駆け引き、政略』などの意味の名詞ですね。

これから s をとったpolitic は
『思慮のある、賢い、策を弄する、ずるい』などの意味の形容詞になります。
この訳語だと、政治 politics と直結した意味ではないような・・・。
ただし、the body politic 『国家』という表現でのみ、politic が『政治上の』の意味で用いられているそうです。
(一般的に『政治の』の意味で用いられる形容詞は political ですね。)

もしかしたら、politics と politicの関係は、
政治は本来、「思慮深い賢い人たちが政策を立てるもの」というところに有るのでしょうか?
現実の政治はどうでしょうかね?
(ずるい人たちが策を弄することだったりして・・・。)


白銀ノエルさん関係:英語で「大写生大会」は?―🖌―#気になる英語調べ隊 2397

(2025.1.3)

英語で『写生』は sketch ですね。
『写生する』 は、この名詞のsketch を使って make a sketch のように言えます。
また、sketch だけでも動詞として『写生する』の意味になります。

『写生大会』は、内容がただ写生をするだけであれば、
sketch event や sketching event でしょうし、
賞が決まるコンテストのようなものなら
sketch competition や sketching competition などになります。

なので、『大写生大会』なら grand sketching event のように言えます。(大のところは big, large や great でも可)

例えば、こんな感じでしょうか。
They may hold a grand sketching event in this month.
「今月、彼らは大写生大会を催すかもしれません」

新年早々、白銀ノエルさんらホロライブ3期生の4人の youtube 配信で
「新年大写生大会」というパワーワードが出てました。
そもそも「書初め」のことを写生と間違えて言っていたので、
唐突に「しゃせい」という言葉が出てきた感じになり・・・。

日本語には同音異義語がたくさんありますからね。

* The Japanese word “写生(しゃせい)” means sketching and is pronounced like “sha-sei”. It has a homophone meaning ejaculation.

(他の白銀ノエルさん関連投稿→ここ