(2022.7.18)
今日の気になる英語:『コバンザメ』は英語で何?
最近、水族館の水槽の壁面に張り付いてみんなで昼寝しているようなコバンザメの写真をツイッターで見かけました。(なんか、面白い光景)
閉館間際にみんなで揃って同じところで眠るコバンザメ好き pic.twitter.com/yODmkvZGXx
— 夢海@558魚種食べた人 (@YUMEUMI27) July 15, 2022
コバンザメは、頭に小判型の吸盤を持つ魚です。この吸盤で大型のサメやウミガメ、クジラなどに吸い付いて、身を守ったり、餌のおこぼれを得たりします。
この『コバンザメ』の英語名を辞書(英辞郎)で調べると、remora や sharksucker, suckerfish, suckfish と出ています。
(学名は Echeneis naucrates だそうです。)
Merriam-Webster には remora について以下の説明が出ていました。
Also known as shark suckers or suckerfish, remoras are long, thin, dark fishes that are distributed throughout the world in warm seas. Ancient sailors believed remoras had the power to slow or even stop a ship by attaching themselves to it; the name remora, which means “delay” in Latin, arose from this ancient superstition.
「コバンザメ remora は、shark suckers や suckerfishという名でも知られる細長い黒っぽい魚で、世界中の暖かい海に分布しています。古代の船乗りは、コバンザメが船に取り付くと減速し、船を止める力があると信じていました。ラテン語で『遅れ』を意味するremoraという名前は、この古代の迷信から生まれました。」
(昔の船乗りが船が遅れた理由をコバンザメのせいにしていたのかのかもしれません。)
suckfish やsuckerfishと言う名前についてですが、
suck は『吸う』で、sucker には『吸盤』の意味も有りますから、
「吸い付く魚」とか「吸盤魚」ということになります。
ちなみに、
コバンザメの吸盤は背びれが変化したものらしいです。
また、コバンザメはサメではなく、スズキの仲間なんだそうです。