梅の雨を英語で説明する―🍙-#つぶやき英単語 1648

(2022.6.14)

梅雨を英語で説明する際に、漢字で梅+雨と書くことも言いたくなるかもしれません。
では、梅を英語で何と言うでしょうか?

Weblioで調べました。
(Weblioは、オンラインでいろいろな辞書の内容が載っているので便利です)
『梅』の項目で、一番最初に出ている訳語は plum でした。
「なんだ、梅はplum でいいのか」と思うじゃないですか。

でも、同じWeblioの中を下の方まで読んでいくと
研究社の新和英中辞典の説明が載っていて、
「梅は従来 plum と英訳されているが, これは正しくない」のですと。
えーっ、これはどうすれば・・・。

plumはダメと言っている研究社の和英辞典には、Japanese apricot が『梅』の英訳語として載っています。
(なんか、植物としてplum よりは apricot に近いらしいんですよ。)

ここには、ume も訳語として載ってました。(そのままですね)
木は an ume tree, 実は an ume ですと。
それでいいなら簡単なんですが、伝わるのかが問題ですね。 

なので、とりあえず梅を知らない人には、ume or Japanese apricot と両方使って説明するのが、分かりやすいかもしれませんね。

では、梅のことに触れつつ梅雨の説明を書きましょう。
Tsuyu or baiu, is the rainy season that precedes summer in Japan.
Tsuyu is written in kanji as ume (or Japanese apricot) rain, because it is also the season when the ume fruit ripens.
「梅雨(つゆ、ばいう)とは、日本の夏の前にある雨の多い季節の事です。
 漢字で梅(=Japanese apricot)の雨と書きますが、これは梅の実が熟す時期でもあるからです。」
(梅雨という言葉の由来は、諸説ありです)

ついでに言うと、
梅、ウメの学名は、Prunus mume です。
Prunus は『サクラ属』のことで、mumeは日本語のウメから来ているそうです。
「梅は、バラ目、バラ科、サクラ属なんですよ。」
Prunus mume is a member of the Rosales, Rosaceae, and Prunus.


英語で「雹(ひょう)」は?-( ゚Д゚)-#つぶやき英単語 1636

(2022.6.2)

前にも書いたと思うのですが、『雹』は英語では hail と言うのですね。

hail は不可算名詞なので、1個の雹はa hailstone とかa piece of hail となります。

「今日、雹がふりました」は、We had hail today. と言えますし、
hail を自動詞として使って、It was hailing today. という言い方もできます。

hailstones

今日、激しい雨が降り出したと思ったら、突然バラバラという音になって、雹(ひょう)が降ってました。(すごかった。)

写真の白いの小石じゃなくて雹だから。

英語で『霧雨』は?-☔-#つぶやき英単語 1620

(2022.5.17)

『霧雨』を英語で何と言ったらいいでしょうか?
これをWeblioで調べると、drizzle という単語が出てきます。
逆にdrizzle をひくと『 細雨、霧雨、こぬか雨』ですと。

Weblioに、このdrizzle の語源も出ているのですが、
これが「(血の雨が)降る」の意味の古期英語だそうです。
(何それ、こわい)

『霧雨が降る』を言うには。drizzleが動詞として使えます。

例文です。
We often have drizzle at this time of year.
(=It often drizzles during this season.)
「この季節にはよく霧雨が降る」

It was drizzling this morning.
「今朝は霧雨が降っていた」

他に『霧雨』の英語としては、
mist や misty rain という言い方も有るようです。

mist には『かすみ、もや、霧、霧雨』などの意味が有りますので、
日本人的には misty 『霧のような』を使って misty rain とした方が、
分かりやすく『霧雨』っぽいかと思います。

一部では、mizzle というmist とdrizzle の混ざったような単語も『霧雨』の意味で使われるようです。

五里霧中のイラスト

昨日は、霧雨の中出勤。
さほど降っているように見えないのに、じわっと濡れてきて、
少し肌寒い感じでした。

ブルーサーマルの thermal は?―🛩―#つぶやき英単語 1553

(2022.3.13)

ブルーサーマルというアニメ映画が公開されていて、僕の所にも良い評判が聞こえてきます。グライダーが出てくる話なんですね。

このブルーサーマル blue thermalについて、ちょっと調べました。
サーマル=thermal という単語は、一般的には形容詞で『熱の』の意味ですが、
この場合のthermalは名詞で、Weblioに『上昇温暖気流』という訳語で載っています。航空・飛行関係用語で、カタカナのサーマルでも通じるようです。

Oxford Dictionary にも説明が出ています。
thermal  Noun
An upward current of warm air, used by gliders, balloons, and birds to gain height.
「サーマル (名詞) : 上に向かう温かい空気の流れ。グライダー、気球や鳥が高度を上げるために用いられる」

Wikipedia(英語) のthermal の説明の中では
thermal column (or thermal) と書いてありますので、thermal column という言葉のcolumn が省略されて、上昇気流を表す名詞のthermal になったと思われます。
(元は形容詞∔名詞だったのに、みんなが名詞を省略して使うので、形容詞が名詞になっちゃったパターンかもね。)

ハンググライダーで飛ぶ人のイラスト(男性)

ブルーサーマル =blue thermal については、コトバンクに出ている説明ですと
「サーマルが上空に昇っていっても雲にならない状態を言う。特に、しっかりしたサーマルコンディションであって、雲のない時などに使われることば。」だそうです。

アニメ映画「ブルーサーマル」の公式サイトでは
「“ブルーサーマル”とは、青空の下で発生する上昇気流のこと。」と説明しています。
それに、ブルーサーマルは「つかまえたら幸せになれる風」なんですと。

この映画の舞台(のモデル?)は、埼玉県熊谷市の妻沼グライダー滑空場らしいですよ。
(ちょっと行って幸せになれる風つかまえてこようかな? 高所恐怖症だけど・・・)


snow angelは?―❄―#つぶやき英単語 1520

(2022.2.10)

snow angelは? (答えは最後)

雪が降っているので、snow がつく言葉で面白げな奴をいくつか。
(英辞郎調べ。へそ曲がりなピックアップのため実用性は不問でお願いします。)

⛄

snow job 『嘘を本当だと信じ込ませること、口車、でっち上げた話』
snow someone with 『(人を)信じさせようとする』
そもそも、snow は他動詞として『(うまいこと言って人を)説得する、たらし込む』の意味になるんですね。(アメリカの俗語だそうですけど)

snow monkey 『ニホンザル』
北限のサルのイメージですね。

snow off 『雪のために中止する』
 The soccer game was snowed off.
「そのサッカーの試合が雪で中止になった」

snowball into a major issue 『(小さな問題などが)急激に大きな問題になる』
snowball は動詞として『雪だるま式に増大する(させる)』の意味を持ちます。

🏂

最後に
snow angel  『新雪の上につけた人型』
これ、雪の上に寝転んだ状態で両腕を上下に動かすと、起き上がった時に天使の形のように見えるからなんですって。
きれいな雪の上ならちょっと試してみたいかも。

関連)snow cone は?

at the end of the rainbow は?―🌈―#つぶやき英単語 1465

(2021.12.7)

虹の端が地面に接する所に黄金入りの壺があるんですって。
まあ、そういうお話・伝説ということですが。

英辞郎に出ていた例文です。
Too many people thought there was a pot of gold at the end of the rainbow.
「一獲千金を求める人が多過ぎた。」

at the end of the rainbow は『欲しいけれども手の届かない』で
pot of gold at the end of the rainbow は『夢のような大金(幸運)。見果てぬ夢』の意味になるそうです。

それもこれも、元はと言えば「虹の端にある黄金の入った壺」の伝説から来ていることなんですね。

🌈


他にも、Chasing rainbows という表現をオンライン英会話Bizmates の動画で見ました。この虹を追いかけるというのは、『非現実的な夢や目標を追いかける』ことで、
Stop chasing rainbows. なら「現実を見なさい。」になるそうです。  

先週、虹が出てたので写真撮ったんですけど、なんか送電線のあたりに虹の端っこが有りそうな・・・。
黄金の入った壺はあの辺に有るのかもしれません。

英語で「11月3日は晴れの特異日」は?―🎌―#つぶやき英単語 1451

(2021.11.3)

11月3日は文化の日で祝日ですが、晴れの特異日としても知られています。

🎌

『特異日』とは、ある天候や気象状態が前後の日に比べてひときわ多く現れた実績のある日のことです。
これは、英語では singular day や singularity といいます。

形容詞のsingular を辞書で見ると、『並外れた、まれにみる、非凡な、奇妙な、珍しい』などの訳語が載っており、これが「特異な」ということでしょう。
(ちなみに、英文法でsingular といえば『単数形(の)』などの意味になりますね。)

また、singularity には『たぐいまれなこと、非凡、奇妙さ、単独、単一』や『特異性』の意味があります。
「特異性のあるもの」もsingularity ということができて、これが気象用語なら『特異日』ということになります。

🌞

例文です。
It is said that November 3rd is a singular day of fine weather in Tokyo.
「11月3日は東京での晴れの特異日と言われています。」

今日、実際に日本中で見れば雨マークのところありますよね。
この11/3が晴れの特異日というのは、東京での話だと思うんです。
こういうのは、場所を限定して言わないと不正確な発言になるかもしれません。

「雨宿りする」の英語は?―☔―#つぶやき英単語 1404

(2021.8.16)

『雨宿りする』は、英語では shelter from the rain でいいらしいです。

例えば、
Let’s shelter from the rain for a while in that coffee shop.
「あのコーヒーショップでしばらく雨宿りしていこう。」
のように使えます。
この場合のshelter は自動詞で、shelter from~の形で『~から隠れる、避難する』の意味になります。
雨を避けるのが雨宿りということですね。

☔

shelter には『避難』などの意味の名詞も有り、
take shelter from the rain でも『雨宿りをする』になります。

We took shelter from the rain in the hut.
「私たちはその小屋で雨宿りした。」

☔

shelter from の後がthe rain なら『雨宿りする』ですけれど、
the torrential rain 集中豪雨 ともなれば、避難すると訳すのが適当でしょう。

今週は雨が多く降っている場所も有るようですので、
こういう時こそ安全第一ですよ。

anticycloneは?-🌞-#つぶやき英単語 1235

(2020.9.8)

anticyclone で『高気圧』なんです。

cyclone が『低気圧』で、anti-は『反対』だから、
「低気圧の反対で高気圧なのだ、それでいいのだ」 (バカボンのパパ風に読んで)

🌞

cyclone というと『インド洋で発生する熱帯低気圧』の意味でも使われます。
僕は cyclone のこと、「インド洋の台風みたいなやつ」とだけ覚えてて、もう少し広い意味の低気圧を示すというのをいまいち理解してませんでした。
(日々、発見ですね。知らないからこその楽しみというのでしょうか。)

tropical cyclone とも言う熱帯低気圧ですが、
北太平洋で発生するのがtyphoon
北大西洋で発生するのが hurricane
インド洋で発生するのが cyclone ということです。
(僕の中では、これを台風一過じゃなくて台風一家みたいに思ってます)

高気圧は、 high (atmospheric) pressure とも言います。
低気圧には、low (atmospheric) pressure や depression という言い方も有ります。
(depression は『憂うつ、不景気』などの意味でも使われるので、使われている状況で意味を判断する必要が有りますね)

台風の進路も高気圧 anticyclone しだいのところもあるようです。
なんとかお手柔らかにお願いしたいんですけど、台風はあといくつ来るんでしょうか。

フェーン現象は?-🥵-#つぶやき英単語 1234

(2020.9.5)

フェーン現象は英語で、fohn phenomenon か foehn phenomenon だそうです。
何で書き方が二通りあるんでしょうかね。

🇩🇪

fohn、foehn は、ドイツ語 föhn から来てるんだそうです。ドイツ語のö の文字使わないで英語表記した過程で、二通りの綴りになっちゃったのではないでしょうか。
元々、föhnは北アルプス地方でアルプスを越えて吹く南風のことです。村の名前から来ているとの説明も見かけます。

foehn phenomenon フェーン現象は、
「湿った風が山に当たって越える過程で湿気を失い、低湿度の風になって山を下ると、その風の気温は元の風より高くなる」ような現象です。水蒸気が水になるときに熱が出るんですね。

🇯🇵

同様の現象はアルプス以外でもfoehn phenomenonと呼ばれる訳です。
この現象によって、9月なのに新潟で気温40.4℃になったそうですね。
foehn phenomenon 恐るべしです。