ノエル団長が言っていたガンレットとかガントレットとか-⚔―#気になる英語調べ隊 2568

(2024.8.15)

ホロライブの白銀ノエル団長が、
お披露目になったシスター+黒騎士衣装の手の防具について、
「ガンレットかガントレットかどっちなんだ? まいいか、とにかく『こて』です、日本語訳(笑)」
と言ってました。

英語でこれは gauntlet で、『(中世の鎧の)こて』です。手を保護するための装甲手袋のことになります。
このgauntletの発音は、辞書サイト英辞郎によると
発音記号で gɔ́ntlit、 gɑ́ntlitあるいはgɔ́ːntlitです。
この音のカタカナ表記は、
ゴントゥリト、ガントゥリト、ゴーントゥリトのようになるそうです。

ノエル団長の疑問にお答えすると、
この語をカタカナ語として使う場合には、「ガントレット」でいいと思います。
クリント・イーストウッドの映画 The Gauntlet は、「ガントレット」の邦題でしたし、GAUNTLET(ガントレット)というゲームも有ったらしいです。
なので、カタカナ語としては、ガントレットで既に認知されているんじゃないかな。

ノエル団長のガントレット

ついでに言うと
throw down the gauntlet というイデオムは、『挑戦する』の意味になるそうです。
これは、中世の騎士が挑戦のしるしにこて gauntlet を投げたことに由来するようです。

これに対して
pick up the gauntlet や take up the gauntlet は
『(こてを拾って)挑戦に応じる』の意味だそうです。

不用意に、こてを投げたり、拾ったりしないようにした方が無難かもしれませんね。

(白銀ノエルさん関連→ここ



「胃内視鏡検査」の英語は?―📷―#気になる英語調べ隊 2552

(2024.7.31)

『胃カメラ、胃内視鏡』は英語では gastroscope で、
『胃カメラによる検査、胃内視鏡検査』は gastroscopy と言います。

gastro-が『胃の』の意味で、-scopeは『見る機械、…鏡』のことですね。
gastroscopyの -scopy は『…鏡検査法』の意味です

『内視鏡検査』はendoscopy

『胃内視鏡検査』は gastroendoscopyや gastrofiberscopy とも言われます。

Today I had a gastroendoscopy.
It wasn’t too difficult as they put a faber scope in through the nostril and gave me local anesthesia.
「今日、胃内視鏡検査を受けた。 鼻の穴からファイバースコープを入れ局部麻酔も使ったので、それほどつらくはなかった。」

そんな感じでした。胃はきれいだったみたいです。

「ギャンブルはすべてを台無しにする」の英語―💵―#つぶやき英単語 2514

(2024.3.21)

Gambling ruins everything.
「ギャンブルはすべてを台無しにする」

Los Angeles Dodgers star Shohei Ohtani’s interpreter Ippei Mizuhara has been fired by the team amid allegations he had engaged in ‘massive theft’ from the player to pay off gambling debts, multiple news outlets reported
ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手の通訳を務めていた水原一平氏が、賭博の借金返済のために大谷選手から「巨額の窃盗」を行っていた疑惑が浮上し、球団から解雇されたと複数の報道機関が報じた。

ショックです。

英語で「ガチャ」は?―💸―#つぶやき英単語 1510

(2022.1.31)

ガチャとかガチャポンというと、ハンドルを回してカプセルに入ったおもちゃを買う自動販売機やその商品であるカプセルトーイのこと、あるいはこのような何がでるか分からない抽選による販売方式のことですが、これ英語で何というかご存知ですか?

『ガチャ』は英語でもgachaなんですね。
これ日本語のガチャが先で、Wictionary でもgacha の語源は日本語のガチャとはっきり書かれています。

ただ、あの販売機は米国で考案されたもので、球形のガムの販売機の発展形らしいです。カプセルに入れたおもちゃの販売も米国で始まったものだそうです。

カプセルトーイの自動販売機が日本で特に発展したのは、こういう小さなおもちゃを作るメーカーが多くあって、独特なキャラクター文化などもあり、日本人の嗜好に合っていたのと思います。
この日本語のガチャが英語のgachaにまでなったのは、やはりガチャに似たソーシャルゲームの抽選式のアイテム課金方式が広く認知されたのが大きいのではないでしょうか。

💸

使ってみました。
She lamented that her son had spent a lot of money on a social game gacha.
「彼女は息子がソーシャルゲームのガチャで大金を使ったと嘆いた」

ゲームの gacha に大金をつぎ込む人もいますが、
そこのところは向こう側に商魂たくましい人たちがいることを思い浮かべると
少し冷静になれるかもしれません。

そのそもカプセルトーイの「ガチャ」という言葉にしても
いろいろ登録商標の関係があって自由に使えるわけでもないらしいので
まあ最初から商魂のせめぎ合う世界なのですよ。

game pie は何?―🍖―#つぶやき英単語 1429

(2021.9.30)

game pie は、game を使ったミートパイのことです。
この場合のgame は、任天堂などとは何の関係も無く、『猟鳥、猟獣(の肉)』の意味になります。

グルメ番組などで、ジビエ料理が扱われることが有りますが、
ジビエ=gibierはフランス語で狩猟で捕獲される食用の野生鳥獣のことで、
これに当たる英語がgameなんですね。

🍗

僕はこのごろ、Amazon prime でThe Great British Bake Off という、イギリスのアマチュアベイカーがパン、パイ、焼き菓子などを作るコンテスト番組をよく見ています。

その中の課題で game pie が課題の回*が有ったのですが、
そこで使われていたgameの字幕はジビエとなってました。
ジビエの方が日本では定着しているんだと思います。
(ゲームって書いたら、肉の話だとは理解されにくいですしね。)

で、この番組でパイに使われた game =猟鳥や猟獣(の肉)は
 シカ deer (venison= deer meat)
 キジ pheasant
 ハト pigeon
 イノシシ boar
 ウサギ rabbit
 カモ、アヒル duck  
でした。
こういうのが代表的な game ということでしょう。

🍖

何やかやイギリスは狩猟とこういう料理の伝統があるんですね。

日本でもシカが増えすぎて生息数の調節が必要な場合もあるようです。
同じ命を取るのであれば、肉を無駄にしないように利用する方が
いいと思います。

*ブリティッシュ・ベイクオフ、シーズン6、エピソード7