一字違い foul とfowl は?―🐣-#つぶやき英単語 1577

(2022.4.5)

また、一字違いシリーズ。

foul : 発音は fául (ファウル) です。
形容詞として『悪臭のある、不快な、腐った、泥まみれの、汚染した、(パイプや煙突が)詰まった、(言動が)野卑な、不愉快な、(行為・方法が)不正な、卑劣な、反則の、(天気が)悪い』などの意味が有ります。
『不正に』の副詞にもなりますし、『汚す、汚れる』などの動詞としても使えます。
もちろん、名詞で競技の『反則、ファウル』や野球の『ファウルの』の意味も有ります。
これ、語源は「悪臭がする」の意味の古期英語だそうです。
(なるほど、臭いがするくらい汚かったり、卑劣だったりするのですね。)

fowl: 発音は fául (ファウル) ・・・・上と同じです。
こちらは『家禽、ニワトリ、鳥類、鶏肉』の意味です。
動詞でも『野鳥をとる』の意味で使われる場合が有ります。

発音が同じなので紛らわしいのですが、
fowl の方にはwing のw があるから鳥と覚えてもいいかもしれませんね。

ニワトリのキャラクター

無理やり、両方入れた例文です。
Such a foul place is not suitable for raising fowls.
「そんな不潔な場所は、家禽を育てるのに適していません。」

(せめて快適に育ってほしい。)



森林限界の手前?―🗻―#つぶやき英単語 1524

(2022.2.14)

将棋の藤井聡太五冠の話。(参考:Yahooニュース、元は報知新聞の記事:https://news.yahoo.co.jp/articles/6de59e368f14e53e046a0042e38770e493d2b1fd )

王将位を取って五冠になった翌日の会見で、
「将棋において達した地点は、富士山なら何合目か?」という記者の質問に対し、
藤井五冠は
「将棋はとても奥が深いゲームで、どこが頂上なのかは全く見えない。まだ頂上が見えない意味では、森林限界の手前。上の方には行けてないです」と答えたそうです。

藤井五冠の答え、英語にするならこんな感じでしょうか。
Shogi is a very deep game, and it is hard to see where the top is at all.
In the sense that I can’t see the top yet, I am still before the forest limit.
I haven’t reached the high point.

『森林限界』 forest limit は、木が生育できず森林を形成できない限界線のことです。
山では、ある高度以上で森林が見られなくなりますが、その境目の事ですね。
地理が好きな人らしい言葉のチョイスですね。
でも、5冠を持っている将棋のが森林限界の手前だったら、他の人はどうなっちゃうんでしょうか。

🌲

だけど、このセリフは応用が利きそうです。
例えば、Shogi というところにEnglish と入れれば、こんな感じになります。

English is a very deep language, and it is hard to see where the top is at all.
In the sense that I can’t see the top yet, I am still before the forest limit.
I haven’t reached the high point.
「英語は奥が深い言語で、どこに頂上があるのか全く見えません。
まだ頂上が見えないという意味では、森林限界の手前ということになります。
高いところに到達していないんです。」

なんか、かっこいい。
本当は僕なんかだと森林限界どころか、山梨県や静岡県に入る手前ぐらいなんですけど。

forewordは?―📚―#つぶやき英単語 1455

(2021.11.14)

foreword は名詞で、『はしがき、序文』の意味になります。
細かいことを言うと、本などで特に著者以外の人が書いた序文が foreword だそうです。

序文と言うとpreface という単語も有りますが、 こちらは 主に著者自身が書いているものを指すようです。

📖

このforeword って、ちょっと forward という『前方へ、先へ』などの意味の副詞と紛らわしいかもしれません。

この二つは発音記号だと、
forward は fɔ́ːrwərd で、
foreword は fɔ́ːwə̀ːd です。
辞書サイトで音を聞くと、序文のforeword の方がワの音が強調されているような気がします。

まあ、条文の意味の名詞でのoreword と、前方への意味の副詞のforward は、
使われ方が違いますし、文脈上で間違えることは少ないかとは思いますが。

上腕と前腕?―🤳―#つぶやき英単語 1390

(2021.7.14)

まず日本語での話になりますが、
腕って肩からひじの間は『上腕』と言って、
ひじから手首の間は『前腕』と言うのが普通なんですね。
上と前というのがミスマッチな感じですけど、
人の腕の部位を指して下腕、後腕というのはあまり聞いたことが有りません。
語呂のせいなのでしょうか?

英語ではどうかというと、
『上腕』は、upper arm になります。
upper 『上部の』とarm 『腕』ですから、そのまま訳した感じですね。
(解剖学的には、brachium という用語も有ります。)

で、『前腕』はというと、辞書には forearm あるいは fore-arm と出てます。
fore が『前部の』ですから、これも英語と日本語が同じイメージです。
(なお、前腕は、解剖学用語では antebrachium と言うそうです。)

ただ、辞書には lower arm も『前腕』の訳語として載っています。
これだと、lower 『下部の』∔ arm なので、upper arm の対義語としては自然な感じですね。
日本語だと下腕とはふつう言わないので、これは日本語と英語で違っている所になります。

こういう日本語と英語のイメージの同じところや、ずれているところが
味わい深いと僕は思うんですけれど。

SAKURA OVAL FORT-🌸―#つぶやき英単語 1351

(2021.4.11)

 熊谷ラグビー場の周辺では、現在、パナソニックワイルドナイツのクラブハウスや宿泊施設の建設が進んでいます。
 4月11日、熊谷ラグビー場でのパナソニックワイルドナイツとヤマハジュビロとの試合のハーフタイムに、このエリアの名称の発表が有りました。(名前を公募してたんですね。)

さくらオーバルフォート SAKURA OVAL FORT です。

(ここはカフェも有って、ホテルも普通に泊まれるみたいです。部屋からパナソニックの練習グランドが見えるとか。)

🏉

で、この名前の横文字部分なんですけど、
oval は『卵形の(もの)、楕円形の(もの)』です。もちろん、ラグビーボールのことでしょう。
fort は『とりで、城砦』という意味なのですね。
この単語の語源は、ラテン語 の fortis 「強い」からだそうです。
ワイルドナイツは野武士を意識したチーム名なので、砦 fort はその本拠地になるエリアに相応しいネーミングじゃないでしょうか。

追記:「さくら」は埼玉の「さ」、熊谷の「く」、ラグビーの「ラ」の意味だそうです。高校生が考えたネーミングらしいんですけど、いい仕事してる!

自作例文です。🙈
 The fort is well defended. 「あの砦の守りはかたい」
     (パナソニックの守備力に敬意を表したつもり)

🎉

 肝心の試合の方は、ワイルドナイツの勝利!
 この結果で、ワイルドナイツはラグビートップリーグ ホワイトカンファレンスの最終順位1位を確定させました。
(この後の最終トーナメントで熊谷での開催は1試合しかないのですが、組み合わせ上、パナソニックが熊谷に戻ってくる可能性が大いにあります。楽しみ。)

フェーン現象は?-🥵-#つぶやき英単語 1234

(2020.9.5)

フェーン現象は英語で、fohn phenomenon か foehn phenomenon だそうです。
何で書き方が二通りあるんでしょうかね。

🇩🇪

fohn、foehn は、ドイツ語 föhn から来てるんだそうです。ドイツ語のö の文字使わないで英語表記した過程で、二通りの綴りになっちゃったのではないでしょうか。
元々、föhnは北アルプス地方でアルプスを越えて吹く南風のことです。村の名前から来ているとの説明も見かけます。

foehn phenomenon フェーン現象は、
「湿った風が山に当たって越える過程で湿気を失い、低湿度の風になって山を下ると、その風の気温は元の風より高くなる」ような現象です。水蒸気が水になるときに熱が出るんですね。

🇯🇵

同様の現象はアルプス以外でもfoehn phenomenonと呼ばれる訳です。
この現象によって、9月なのに新潟で気温40.4℃になったそうですね。
foehn phenomenon 恐るべしです。

food for thought は食べられないの? -🍖- #つぶやき英単語 1199

(2020.6.25)

food for thought ってネットのコメントで見かけたんですけど、思考力アップできる食べ物とかではないんですね。

food for thought は「考えるべき材料」のような意味なんです。

Cambridge dictionary では
food for thought = something worth thinking seriously about:(何か真剣に考える価値があること)との説明でした。

さっそく英作文で使ってみましょうか。

The recent chaotic situation has given us food for thought.
(最近の混沌とした状況には考えさせられる)

forensics は❓-🧪-#つぶやき英単語 719

(2017.1.28)

forensics は『科学捜査』です。

forensic science とも言うみたいですが。

forensic で『犯罪科学の、法廷の』。

これ、広場の意味のラテン語が語源だそうです。

広場で裁判やってたんでしょうね。

英語で「四葉のクローバー」は❓-🍀-#つぶやき英単語 494

(2016.1.9)

英語で『四つ葉のクローバー』は、four-leaved clover です。
幸運のシンボルですね。

「四葉のクローバー」
探しても なかなか見つからないけれど
ふと気がつくと そばに有ったりする
まあ、そんなものさ

“Four-leaved clover.”
Even when you’re looking for it, it’s hard to find.
But when you suddenly notice it, it’s right next to you.
Well, that’s what it’s like.

found と founder について―⛵―#つぶやき英単語 70

(2014.8.22)

found には
(1) find の過去・過去分詞
(2)『創設する、設立する、根拠とする』の意味の動詞
(3) 『鋳造する』の意味の動詞
があります。

上の(2)の関連語で、founder は『創設者、設立者』です。
しかし、(3)の関連で『鋳造者』という意味でもfounder は使われます。

これらとは別に、founder という動詞が有って
『(船が)浸水沈没する、(土地、建物、計画が)崩れる』という意味になります。

同綴りで意味のバリエーションが有るのは、語源の違いによるものらしいです。