英語で『痛しかゆし』は?―😩―#つぶやき英単語 1549

(2022.3.9)

痛しかゆし』という日本語自体、説明が必要かもしれませんが、
これは「(皮膚病などで)かけば痛いし、かかなければかゆい」ことから来ていて、
「二つの方法のどちらをとっても具合が悪い、あるいは、具合のよい面もあれば悪い面もあって、どうしたらよいか困る」というような意味です。

この『痛しかゆし』って非常に日本的な表現のような気がしますが、それでもWeblioで調べると英語の訳語がいくつか出ていました。

その中の一つは mixed blessing という表現です。
逆にmixed blessing を調べると『ありがたいようなありがたくないようなこと』との意味が載っています。
blessing は『恩恵、幸運、ありがたいもの』の意味ですが、
前にmixed 『いろいろなものが混じった』がつくので、ありがたくないものも混じって『痛しかゆし』の意味になるのかしら。

別の訳語としては、choice of two evils というのがあり、直訳なら「二つの悪いことの選択」というような感じでしょうが、これは辞書を逆引きしても『痛しかゆし』と出ていました。

他にdelicate situation という訳語も出ていましたが、「微妙な状況」的な意味ですね。
ちょっとぼんやりしていますが、無難な訳語かもしれません。

かゆい犬のイラスト

作文してみました。
It would be nice to receive chocolate, but you have to give something back, right?
It’s a mixed blessing, isn’t it?
「チョコもらうのはいいだろうけど、何かお返ししなきゃいけないんでしょ?
痛しかゆしじゃない?」

If we raise the price, it won’t sell, and if we don’t raise the price, it won’t be profitable even if it does sell. It’s a choice of two evils.
「値段を上げれば売れないし、上げなければ売れても採算取れない。痛しかゆしだ。」

うーん、痛しかゆしを日本語として使いこなすのが、まず難しい気がします。

th だけど th じゃない?―😑―#つぶやき英単語 1545

(2022.3.5)

thだけどthじゃない件。
英語の中で、th って舌を噛む感じで発音するとだけ思ってます?
基本そうなんですけれど、
つづりはth なのに発音はいわゆるthの音(発音記号θ,ð)じゃない単語があるんですね。

💻

最近、オンライン英会話のレッスンで
Thai ってth の発音じゃないよね、ということでひとしきり話しました。

Thai は『タイ人、タイ語』の意味の単語です。
発音は記号では tái で、カタカナなら「タイ」ですね。(当たり前ですけど)

他にも
人名 Thomas  発音は tάməs、トマス
川の名 Thames  発音は témz、テムズ
などはいわゆるthの音ではないわけです。

これらは、外国に由来したり、固有名詞で会ったりするので、英語の発音のルールの例外になるとも考えられます。

ただ、
asthma 『ぜんそく』 発音は æzmə 、アズマ
とかはzですから、典型的なthの音じゃないんですね。
ここからは、僕の解釈ですけれど、
as までを発音するとæzなので、このz という強い音が直前にあると
th の音が入る余地がないということかもしれません。
また、zのðの音を続けて発音するのは舌の動きとして無理かも。

なので今のところ、以下のような場合にthの綴りでもθやð以外の発音になると僕は考えています。
1)そもそも英語のthの音以外で発音する理由がある外国語来の語や固有名詞の場合
2)前後の発音に影響されて、thの発音がカバーされたり困難な場合

大多数の場合は、th の綴りなら、θやðの大人わけですから、
例外の単語に出会ったときに、頭に入れるようにしていけばいいかとは思いますけどね。

when the going gets tough は?―😱―#つぶやき英単語 1544

(2022.3.4)

オンライン英会話でエッセイを読んで内容を議論するレッスンをよくやっています。
ちょっとした長文を音読するので、発音も直してもらえるし、知らない表現もチャックできます。自由に話せるので、お気に入りのレッスンです。

これはその中に出てきた表現の一つです。

when the going gets toughは、「状況が厳しくなった時」という意味になります。

この場合の going は名詞として『状況、進み具合』の意味と考えられます。
get + 形容詞で『~になる』という使い方ができるので、gets tough は「困難になる」ということですね。

📺

例文です。
When the going gets tough, unity of people is needed.
「状況が厳しくなった時こそ、人びとの結束が必要です。」

最近のニュースを見てそう思いました。


英語で「~と仮定して」は?―🤖―#つぶやき英単語 1543

(2022.3.3)

英語を学ぶからには、自分の考えを全て英語で言えるようにしたいと思うのですが、実際には自分の頭の引き出しにある事しか言えないんですよね。

だから、日本語で使っている表現について、英語ではどう言うかを日々考えて、調べて、引き出しの中身を充実させていきたいと思っております。

今日は、『~と仮定して』『~だとすると』に当たる英語表現を考えましょう。

辞書を引くとまず出てくるのがこれです。
Assuming that
Assuming that this bracelet is pure gold, how much would it be worth?
「この腕輪が純金だと仮定して、どのくらいの価値になるのだろうか?」
 Supposing that でも同様に使えます。

On the assumption that
On the assumption that two liquids are mixed uniformly, the final chemical composition should be as follows.
「二液が均一に混合されたとすれば、最終的な化学成分は次のようになるはずだ。」
assumption の所は presumption, supposition にしても同様の意味になります。

👉動詞 assume(presume, suppose) に『仮定する』という意味が有って、
その現在分詞や名詞を使うのが「よくあるパターン」ということですね。

assume のままの形で If we assume that などと言うことができます。
If we assume that his story is true, then some other person is lying.
「もし彼の話が真実だと仮定すると、他の誰かが噓をついていることになる。」

その他にも、
Let’s say using this equipment, we need clean room for it.
「この装置を使うと仮定すると、クリーンルームが必要になる。」
のような表現も有ります。





lumbar と lumber ―📚―#つぶやき英単語 1532

(2022.2.22)

一字違うと言葉は別物になるものですね。

lumbar は『腰(の)』という意味です。
腰が痛かった時に辞書で調べたので、身に染みて覚えてしまいました。

でも、このlumbar という言葉、a を e に変えると別の意味になります。
lumber は『材木』などの意味ですから。

僕は、最初にlumber 材木の方を知っていて、後からlumbar 腰を覚えたんですけど、
けっこう紛らわしいと思いませんか。

それに、lumbarの発音記号はlʌ́mbərで、lumberもlʌ́mbərです。
(同じじゃないか)

両方使った例文です。(無理やりですが)
He injured his lumbar while cutting the lumber.
「彼は材木を切っていて腰を痛めた」

大工仕事でも、姿勢が悪いと腰を痛めやすいのでご注意ください。

今日のラグビーの試合17:00から―🏉―#つぶやき英単語 1529

(2022.2.19)

ラグビー リーグワン第6節、 熊谷ラグビー場で行われた埼玉パナソニックワイルドナイツ vs 東芝ブレイブルーパス東京 の試合、行ってまいりました。
結果は、ワイルドナイツ 30-18 ブレイブルーパス でした。
ワイルドナイツも勝ったし、コロインベテ選手のトライも結構近くで見ることができて
満足です。

この試合は試合開始17:00ということで、照明使っていて、いわゆるナイターでした。
レーザービームや炎を使った演出もありました。

Kumagaya Rugby Stadium, Feb.19

で、ちょっとだけ関係した英単語の話を。
皆さんご存知と思いますが、『ナイター』は和製英語で、要するに日本語です。
英語としては night game になりますね。

また、東芝ブレイブルーパス東京のBRAVE LUPUSについてですが、
Brave は『勇敢な』で、Lupus の方は、Weblioで調べると『狼座』という星座の意味を持っているんですね。
ですから、BRACE LUPUS は「勇猛果敢な狼」というようなことになります。
だから、赤い狼のロゴなんですね。

来週、ワイルドナイツは全勝のサンゴリアスとの対戦になります。
これは事実上の決勝戦と言っても過言ではありません。
Go! Wild Knights! 来週も熊谷行きます。

関連投稿)英語で「逆転勝ち」は?

関連投稿)英語で「鳥が止まる」は?
 (熊谷では鳥もラグビーを見る件)

マットレスのこと―😴―#つぶやき英単語 1525

(2022.2.15)

マットレスに毎日お使いで、一から十まで知り尽くしているというあなたに質問です。

Q1)マットレスの英語の綴りは? レはLかRかどっちでしょうか?
カタカナ語のラリルレロにはLなのかRなのか問題がついて回りますね。

これは、Rで、mattress が正解です。tが二つ、sが二つですね。
(less だと何かが無い感じになっちゃうもんね。)

Q2)マットレス mattressの語源は何語でしょうか?

mattress って、語感的にもなんか西洋的な感じがしますよね 。
ところが、これ「横たわるために床に投げ落とされたもの」と言う意味のアラビア語からきているんですって。

この mattress と言う言葉が英語に取り入れられることになったのには、
十字軍が関係しているらしいのですよ。
文化と文化が関わると、いろいろ影響があるんですね。

🛌

I’ve been experiencing a bit of insomnia lately. Can I sleep better if I get a more expensive mattress?
「この頃ちょっと不眠症君ぎみなんですけど、もっと高価なマットレスにしたら、よく眠ることができるんでしょうか?」

レモン以外の意味のlemon?―🍋―#つぶやき英単語 1523

(2022.2.13)

lemonという単語はレモンという意味以外でも使われる場合があるのをご存知ですか?

lemon を英和辞典で引いたら第一に出てくる意味は『レモン』なわけですけれど、
口語的な使い方として『できそこない、欠陥品』や『不快なもの(人)』という意味も出てきます。

🍋

Weblioに載ってる例文では
This car’s a real lemon. 「この車は全くの欠陥車だ」

レモンは酸っぱくて普通にパクパク食べられるわけではないので、
フルーツとして一番好きと言う人は少ないと思います。
甘みを加えて飲料にしたり、料理の味を引き締める場合にはモンの良さが出るので、
欠陥品の代名詞のように言うのは酷な気はしますけど。


chime in は?―🔔―#つぶやき英単語 1519

(2022.2.9)

chime in というイディオム、どんな意味かご存知ですか?

chimeという単語は、チャイムとして日本語にもなっており、
名詞としては『(調律した)ひと組の鐘、鐘楽』、『チャイム(の音、装置)』や
『旋律、調和』などの意味が有ります。

これ動詞にもなって、『(鐘を)打つ、奏する』のような他動詞の用法もありますし、
『チャイムが鳴る』のような自動詞としての使い方も有ります。

自動詞としては、chime with ~の形で『(ものが)~と調和する』という意味でも使われます。

🔔

で、chime in なんですが、
『(歌などに)合わせる、(~と)調和する』や『同意する、相づちを打つ』などの意味があります。
これに加えて、『話に割り込む』と言う意味も辞書に出てるのですよ。
ただ、この意味でも、同意しながら横から口を出すような場合に用いるのが適当だと考えられます。

例えばこんな感じかと、
When we were talking bad about our boss, Tom chimed in.
「ボスの悪口を言っていたら、トムが口をはさんできた」

トムも上司の悪口を相当言ったんじゃないかな。

関連)For Whom The Bell Tolls は?

24/7 の小噺?―#つぶやき英単語 1516

(2022.2.6)

どこの国でも人ってえのは長い言葉や堅苦しい言葉を使わずに
省略したり記号にしたり、まあ古い言葉にすりゃあ符牒というような
言い換え・書き換えをするもんでして。
その中で、数字が入った符牒ってのも有るんですな。

例えば、24/7 はご存知? 
(分数? ・・・)

🌞

かの大英帝国 の言葉、英語の話なんですが、
24/7は、24 hours a day, 7days a week 。
一日24時間、週7日のことだそうです。
all the time 『いつも、常時』という意味ですが、
わが日本語で言うところの「四六時中」に似ておりますね。
四掛ける六が二十四、一日の二十四時間中ってことで、
どこの国でも人は人、同じような発想をするものでございます。

蛇足ですが、四六時中は、もともと「二六時中」だったんだそうですな。
昔の「 いっとき(一刻)」は昼や夜を六等分したものなので、
昼の六刻と夜の六刻を足した二六時はちょうど一日ということになるのでありますよ。
時の数え方が変わって言い方も改まったわけで、まさに「言葉は世につれ」ということですね。

🌛

24/7の使い方はこんな感じで。
He was exhausted from being forced to help out at his family’s 24/7 convenience store.
「彼は家業の24時間年中無休のコンビニを手伝わされて疲れ切っていた」
(セブン-イレブンなのに、24/7とはこれいかに。)

The convenience store is open 24/7.
「そのコンビニは24時間365日営業だ。」
のようにも使えます。形容詞でも副詞でも行けるタイプなんです。

今、こんな流行り病でおかしな世の中でもコンビニが有ってありがたいと思います。
コンビニの方々、いつもありがとうございます。🙇
経営される立場では感染対策からバイトさんの確保まで何かとご苦労あるかと思います。
近所に商売敵も有ったりしてむずかしいところですが、
ご家族の方にも負担が大きかったりするなら、無理に24時間年中無休でなくてもいいと思うんですけどもね。

まあ、24/7なだけに、割り切れない話ということで。