run in the family は?-👨‍👨‍👧‍👦-#つぶやき英単語 1603

(2022.5.1)

今日の表現 run in the family

~ run in the family は『~が家族に遺伝している』という意味の表現です。

カルガモの親子のイラスト

dictionary.cambridge.orgのサイトでの説明では、
If a quality, ability, disease, etc. runs in the family, many members of the family have it:
「ある資質、能力、病気などが run in the family するということは、その家族の多くがそれを持つということ。」

なので run in the family という表現は、遺伝するなら能力でも病気などでも、良い悪いに関係なくこの表現を使っていいようです。

例えば、こんな感じでしょうか。
Stubbornness runs in your family, doesn’t it?
「頑固さは君の家系の遺伝なんじゃないの?」
No, I should say that strong willpower runs in my family.
「いや、強い意志力がうちの家系の遺伝だというべきでしょう。」
(このうちの人はみんな本当に頑固なのかも・・・)

サッカーやラグビーのpitch は?-🏏-#つぶやき英単語 1601

(2022.4.29)

ジャパンラグビー リーグワンも、もう今週末でもう第15節です。
その 5/1(日)の埼玉パナソニックワイルドナイツの試合のメンバーが発表されました。

英文のツイートの内容はこんな感じです。
「チームメンバー発表!
今週末の日曜日に当地時間の14:30からNECグリーンロケッツ東葛と対戦するワイルドナイツのメンバーがこちらです。
この週末、世界中のファンからの応援を期待しております。
ピッチでお会いしましょう。」

パナソニックのこの試合のメンバーには今季初出場の選手が何人か入っているので、特に頑張ってほしいところです。
で、このツイートのSee you on the pitch!「ピッチでお会いしましょう」に関連して、
なぜラグビーとかサッカーの試合をする所をpitch=ピッチというかご存知ですか?

僕も最近、この言葉の由来を、ある英語のブログで読んで知りました。
(詳しくはこれです。→ Why Is a Soccer Field Called a Pitch? )

内容をかいつまんで言うと、
・古くから動詞 pitch が「しっかりと打ち込む、固定する」の意味で使われていた。
・クリケットの試合場にstump (杭状の道具)を打ち込むのを、pitching the stumps と言っていた。
・これが変化して、pitchが試合場を表す言葉として使われるようになった。
・後に、フットボールの競技場もpitch と言われるようになった。
ということです。

クリケットのイラスト

なるほど、フットボールのピッチ pitch は、クリケットから来てる言葉なんですね。

hand-off は?―🏉🏈-#つぶやき英単語 1599

(2022.4.27)

ラグビーとアメフトのボールは楕円球という点は似ていますが、いろいろ違うんです。
アメフトのボールはラグビーボールに比べて軽くて小さく、先端がより尖っています。
アメフトでは、クォーターバック(quarterback、QB)が前方にロングパスをしますが、ボールもそれがやりやすい形になっているんですね。また、アメフトのボールの素材は皮ですが、この頃のラグビーボールは白いゴム系素材になっています。

ボールが違うように、ラグビーとアメフトで hand-offという同じ言葉が違う意味で用いられているのをご存知ですか?

Collinsの辞書サイトでの説明によると

🏈

ラグビーで用いられる hand-off という名詞は、イギリス英語で
the act of warding off an opposing player with the open hand
「空いている片手で相手プレイヤーを払いのける行為」
ということです。
ここで、ward offが『受け流す、かわす、防ぐ、寄せ付けない、払いのける』の意味です。

これはボールを持って走っている選手が、タックルしようとする相手選手を寄せ付けないようにする場合によく見られるプレイです。

例文です。
The CTB player tried to ward off an opponent’s tackle with a hand-off.
「そのセンターバックの選手はハンドオフで相手のタックルをよけようとした」

ルカニョ・アム選手のハンドオフ
🏐

一方、アメリカンフットボールのhand-off はもちろんアメリカ英語で、
an offensive play in which a player, usually a back, hands the ball to a teammate
「選手(通常はバックの選手)が味方の選手にボールを手渡す攻撃的なプレイ」
だそうです。

ラグビーでもアメフトでも、hand off を動詞として用いて、それぞれ『hand-off を行う』という意味で使えるようです。

また、hand off はスポーツ以外では、ビジネスで『(プロジェクトなどを)他の人に引き継ぐ』場合や、技術的に別のシステムに『(制御などを)引き継ぐ』場合にも動詞として用いられるようです。
これらの使い方は、アメフトのhand-offに近いイメージですね。
ラグビー風だと、例えば仕事を引き継ごうとする人を払いのける感じになって、さすがに問題になるんじゃないかな。

英語で「がけっぷち」は?-🌊―#つぶやき英単語 1591

(2022.4.19)

今日の表現 『がけっぷち』 brink of a cliff 
Weblioで調べたらこれが出てきました。brinkの代わりにedge でも同じような意味になります。

cliff は『崖、絶壁』で、brink が『(崖などの)ふち』なので、合わせて『がけっぷち』ですね。
実は、brink だけでも『がけっぷち』の意味になります。また、brink には『瀬戸際』という意味も有ります。

例文です。
Please take a picture of me standing on the brink of the cliff.
「崖っぷちに立つ私の写真を撮ってください」
  (インスタ映えもほどほどに。安全第一です。)

The company was on the brink of bankruptcy.
「その会社は倒産の瀬戸際にあった」
  (これもがけっぷちですね。)

崖っぷちのイラスト(棒人間)

なお、このbrink 『がけっぷち』と blink『まばたき(する)』 は、RとLの一字違いですから混同しないようにしましょう。


clicheはどんな意味?-🤨-#つぶやき英単語 1590

(2022.4.18)

cliche という単語は、名詞なら『決まり文句、陳腐な表現』の意味です。

「型にはまった」の意味のフランス語に由来するので、より正式にはcliché と表記すべきかもしれません。
発音も、kliːʃéi (クリーシェイ)というフランス語らしい感じになります。

cliche は形容詞としても『(表現などが)使い古された、陳腐な』の意味で使われ、 cliched でも同じような意味です。

赤ちゃんギャングのイラスト

例文です。
The scoundrel uttered the cliched throwaway line, “You’ll regret it”.
悪党は、「後悔するぞ」という陳腐な捨て台詞を口にした。

My feelings for her cannot be expressed in such a cliche.
私の彼女に対する気持ちは、そんな使い古された言葉で表せません。

(いくら陳腐でも、言葉にしといた方がいいとは思うけどね。)

一字違いの inequityとiniquityは?-🙅-#つぶやき英単語 1587

(2022.4.15)

inequityiniquity は途中のe とi が違うだけの一字違いです。

inequity は『不公平、不公正』の意味で、発音は inékwiti (イクウィティ) です。

iniquity は『不正、邪悪』の意味になり、発音は iníkwəti (イクイティ)です。

両方入れた例文です。
It is unbelievable that the leader of a group protesting inequity treated members in iniquity.
「不公平に抗議するグループのリーダーが会員を不当に扱っていたとは信じられない」

ノイローゼの人のイラスト(男性)

inequityiniquityは、不公平と不正という意味を見てもまだ紛らわしいですね。

inequity は、equity=公平 の対義語で不公平と覚えておけばいい気がします。
iniquityinequityじゃない方として、ついでに覚えてしまえばどうでしょう。


英語で「謝罪になっていない謝罪」は?-😜-#つぶやき英単語 1585

(2022.4.13)

non-apology apology というのが、『謝罪になっていない謝罪、謝罪風の謝罪』のことなんですね。apology 繰り返している字面がちょっと面白いかも。
これ、nonpology とも言うらしいです。

例えば、
I’m sorry you feel that way with my remark.
「私の発言で、そのように感じさせてしまい申し訳ない」
(=発言の問題ではなくで、感じ方の問題だ。)

I am sorry if my statement gave you that misconception.
「私の発言で、そう誤解を与えてしまったとしたら申し訳ない」
(=俺は正しいこと言ってるのに、誤解する奴が悪い。)

等々。これではきちんと謝っていることにはなりませんね。
こういう時は、
How can we be satisfied with one such non-apology apology from you?
「あなたのそんな謝罪にもなっていない謝罪一つで納得できるはずありませんよ」
とか言い返してやりたいところです。

記者会見をする総理大臣のイラスト

政治家でこういうこと言う人が多いのは、困ったものです。
政治家は言葉に責任を持つべきでしょう。

SDGsは? ―🇺🇳-#つぶやき英単語 1583

(2022.4.11)

SDGs は何の略でしょうか?

SDGsは、Sustainable Development Goals の略で、
日本語では『持続可能な開発目標』となります。

2015年に国連で採択された国際目標で、2030年迄に持続可能でより良い世界を目指すことを目指したものです。

The #SDGs will not miraculously be achieved; real actions have to be taken for this 2030 Agenda to become a reality.
SDGsは奇跡的に達成されるものではなく、この2030アジェンダを実現するためには、実際に行動を起こさなければなりません。」
貧困、エネルギー、気候問題など重要な目標が列挙されていますので、これらの達成には地道な行動が必要ということですね。

若葉の生えた地球のイラスト


SDGsのこと調べていたら、違うSDGsにも遭遇しました。

(のび太がいない)

一字違い foul とfowl は?―🐣-#つぶやき英単語 1577

(2022.4.5)

また、一字違いシリーズ。

foul : 発音は fául (ファウル) です。
形容詞として『悪臭のある、不快な、腐った、泥まみれの、汚染した、(パイプや煙突が)詰まった、(言動が)野卑な、不愉快な、(行為・方法が)不正な、卑劣な、反則の、(天気が)悪い』などの意味が有ります。
『不正に』の副詞にもなりますし、『汚す、汚れる』などの動詞としても使えます。
もちろん、名詞で競技の『反則、ファウル』や野球の『ファウルの』の意味も有ります。
これ、語源は「悪臭がする」の意味の古期英語だそうです。
(なるほど、臭いがするくらい汚かったり、卑劣だったりするのですね。)

fowl: 発音は fául (ファウル) ・・・・上と同じです。
こちらは『家禽、ニワトリ、鳥類、鶏肉』の意味です。
動詞でも『野鳥をとる』の意味で使われる場合が有ります。

発音が同じなので紛らわしいのですが、
fowl の方にはwing のw があるから鳥と覚えてもいいかもしれませんね。

ニワトリのキャラクター

無理やり、両方入れた例文です。
Such a foul place is not suitable for raising fowls.
「そんな不潔な場所は、家禽を育てるのに適していません。」

(せめて快適に育ってほしい。)



一字違い complement と complimentは?-😊-#つぶやき英単語 1576

(2022.4.4)

complementcompliment ・・・紛らわしいと思います。

complement 
名詞では、『補足して完全にするもの、補足物』の意味です。
  文法用語の『補語』や数学の『余数、余角』などの意味もあります。
  発音はkɑ́mpləməntです。
動詞では、『(~を)補って完全にする』の意味になります。
  発音はkɑ́mpləmʌ̀ntです。

compliment
名詞は『賛辞、褒め言葉、(行為・言葉による)敬意、(儀礼的な)あいさつ』等の意味です。
  発音はkɑ́mpləməntです。
動詞では、『お世辞を言う、ほめる、祝辞を言う』などの意味になります。
  発音はkɑ́mpləmʌ̀nt です。

同音異義語 homonym で発音は同じですし、名詞と動詞の用法があるところも一緒ですから、紛らわしくて当然という感じです。

さらに、これらの形容詞形も紛らわしいのですよ。
complementary 『補足的な』
complimentary 『 敬意を表する、称賛の』
        『(敬意を表しての)招待の,無料の』
「無料の」の意味のcomplimentaryは、例えばお客さんに敬意を表して無料にしているという流れで理解した方がいいですね。

メイクアップアーティストのイラスト(お化粧)

二つの覚え方なんですけど、
補足して完全にするcomplement は、 「完全な」のcompleteに関係するので、
complete の e の方と覚えておけばいいかもしれません。
じゃあ、ほめる方のcompliment は何でかと言われると困るんですけど、
愛(i)があってほめるのが compliment ということでどうでしょうか。