(2024.6.11)
このごろ、カタカナ語のセンシティブは「要注意の、デリケートな」のような意味で使われています。
例えば、SNSなどで暴力的、性的な内容を含む画像・動画は「センシティブな内容を含む動画」と判断されて制限を受けることがありますね。
このセンシティブはもちろん 英語のsensitive から来ています。
辞書でsensitiveを引くと『(話題・問題など)微妙な、要注意の、デリケートな』の意味が出ています。
しかし、これとは別に『敏感な、感じやすい、傷つきやすい、過敏な、神経質な、感受性の鋭い』の訳語も出ていて、むしろこちらの方がメインの扱いです。
また、sensitiveには『(文書・職務など)機密扱いの』の意味も有るそうです。
(例文です)
This video seems to have sensitive content.
「この動画はセンシティブな内容を含むらしい」
He has sensitive skin.
「彼は敏感肌だ」
Dogs are sensitive in their sense of smell.
「犬の嗅覚は敏感だ」
He disappeared with sensitive documents.
「彼は機密文書を持って姿を消した」
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要するに、日本語になっているセンシティブは意味が限定されていて、
英語のsensitive はよりいろいろな局面で使われるということですね。